異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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612薬草採取

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後は淵沿いに歩けば良いだけだ。

「これで、ここの闇の魔力は無くなるのよね。」

サリナ姫はそう言うが、元の状態に戻るには時間が掛かるだろう。
ただ、窪地になっている事も考えると年単位の話になる。

「サリナ様、この様な状態になった場合、数年は掛かるでしょう。
 それに伴い強い魔獣から少しづ減るとは思いますが、
 普通の冒険者の実力では1年以上は入れないかと思います。」

ガゼルス将軍が答えてくれたのだが、

「そうすると、薬を作れるようになるのは1年以上も先なのね。
 拓ちゃん。手に入れた魔道具を修理して闇の魔力を吹き飛ばす事は出来ないの。
 魔力の流れを制御する魔道具なんでしょ。」

「何年も暴走した人柱から漏れ出た魔力の量がどれだけか考えて。
 時間が経てば落ち着くのを危険を冒して力づくで行うのはどうかな。
 直せるとしても、こればかりは試す気は無いよ。」

流石に無理が有る。かといってサリナ姫の放置したくもない気持ちもわかる。

「その代わり、俺達なら薬草採取が出来ると思う。
 この病気に掛かっている人がどれだけいるか分からないけど
 薬自体は保存が出来るみたいだし、軽い症状の人には別の薬で対応出来る。
 状態が落ち着くまでの繋ぎにはなると思う。
 ついでにギルドに張り出されていた薬草採取の依頼を受けて旅の資金作りでもしようか。」

他のメンバーも同意してくれる。

「そうと決まれば、薬草を採取をしながら戻りましょう。」

サリナ姫が何時もの元気に戻ったが、

「そうしたいけど、どの薬草が薬の材料になるのかが調べていないから無理。
 馬車の所に案内してくれた冒険者が居るから、彼等から教えてもらわないと。
 それに、待機してくれているクリスティーヌさん達にも一度報告した方が良いでしょうから。」

「それなら早く戻って、薬草の確認をしましょう。私も薬草採取を頑張るわ。」

サリナ姫の侍女クリスティーヌさんが「姫様は直ぐに勉強を疎かにする」と言っていたので
サリナ姫が戻ったら薬草採取に来れる可能性は低いのではないだろうか。


森を抜ける前に用意したのは、タンカ。
アイテムボックスに入ってもらっている賢者をタンカに乗せ替える。
流石に、アイテムボックスを持っている事は公開しない方が良いだろう。
そして、サリナ姫とヨハン王子、ガゼルス将軍には変装をし直してもらう。
ガゼルス将軍の場合、付け髭から自前の髭に成り、眼鏡は付けたままなので、髪形を変えるだけだった。
もしかして、この姿を気に入っているのだろうか。


******(クリスティーヌ)

「皆さま、本当にお疲れ様でした。」

良かった、サリナ様も全員無事に帰って来られた。
詳しい話は有りませんが、闇の魔力の原因も突き止め問題も解決されたとの事。
本当に素晴らしい方々です。
これで、ジャパの町の人達も安心されるでしょう。
馬車の警備を買って出てくれた冒険者の方々も大喜びをしている。
1人は止めなければ、走って町に戻りこの事を報告に行こうとする程でした。


タンカに布を被せて運んでいるのを見た時は、何方かが大怪我でもされたのかと慌てましたが
賢者の遺跡と名付けられた、賢者その人でした。
正確には、その方の御遺体。
賢者様のノートの内容を伺うと、どれだけ素晴らしい方だったのか分かります。
今はアークのフェリックス様が土魔法で作った台の上に横たわり白い布をかぶせてあります。
安らかに眠れるように祈らせてもらいました。

しかし、サリナ様は何を企んでいるのでしょうか。
この様子だと、私に話すタイミングを考えているのでしょう。
勉強の代わりに、他の何かをしたいという所でしょうか。
今の状況なら、話しを聞いてから判断するしかないでしょう。
王女としての発言をして頂ければ嬉しいのですが、その様な感じはしませんね。
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