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626精神の封印
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******(浩司)
「拓ちゃん、どうした、拓ちゃん。」
浄化の魔法でヨギ魔道士の呪いを打ち消すと、ヨギ魔道士の体から出た黒い塊が拓ちゃんの体に入った。
その瞬間、拓ちゃんが倒れて声を掛けているが返事が無い。
『落ち着くんじゃ、浩司。
オリジナルの奴、呪いを打ち消されると、もう一つの呪いが発動するようにしておったんじゃ。』
拓ちゃんが呪われたって事か。どうすれば良い。
『ヤマト、リッチはこの状態について何か言っているか。』
『精神を封印しているのではにゃいかと言っている。
手立てが無く動かせるのにゃら、リッチの居るムハンマの神殿まで連れて来て欲しいそうにゃ。』
ヨギ魔道士の呪いも打ち消せないなら、拓ちゃんに掛けられた呪いを打ち消せる魔道士なんて居ないだろう。
「拓ちゃんを運びます。」
ガラに状況を説明し、拓ちゃんを抱えて走り出す。
ヤマトが俺の肩に乗ってきた所でエアウォークを発動させる。直ぐにヤマトが俺を闇の魔力で覆い隠してくれた。
『浩司、拓が着けているガリウム鉱石の腕輪を嵌めるんじゃ。
拓と完全に魔力同調している浩司なら貯めている魔力を使えるはずじゃ。』
拓ちゃんの腕輪は簡単に外すことが出来た。
それを、自分の腕にはめ再び走り出す。
「グリムは大丈夫だったのか。」
『かなり強い衝撃を受けたが問題ない。
そんな事よりも拓の方じゃ。儂では拓に掛かった呪いが何だか分からんのじゃ。
リッチに頼るしかあるまい。』
道なんて関係ない。俺はムハンマの神殿に向かって一直線に走り抜けた。
地下にある神殿への道を塞いでいた土壁を壊し、俺はムハンマの神殿にたどり着いた。
リッチに通された部屋の床には魔方陣が描かれ、その中央に拓ちゃんを横たえる。
「早速、拓殿の様子を見させてもらおう。」
リッチが呪文を唱えると魔方陣が輝き、拓ちゃんを光が覆う。
俺には、何をしているのか分からず、ただ見守るしか出来ない。
「やはり、精神を封印されている。」
暫く調べてリッチが拓ちゃんの状態を話してくれた。
この魔法は、呪いに分類されるものだが、元々は助からない人から苦痛を無くすものらしい。
精神を封印するというのは、肉体と精神を分離することで痛みや苦痛から開放させる。
封印された精神は夢を見ているような状態となり、安らかに旅立てる。
「つまり、安楽死の為の魔法って事か。拓ちゃんを連れ戻す事は出来るのか。」
「呪いにより、拓殿の精神をその場に止める楔の様な物があるはず。
それを破壊すれば、拓殿は目覚めるだろう。
ただ、この魔法を使えたのは天使様だけで、実際に行った事は無い。」
「俺が拓ちゃんを連れ戻す。頼む、俺を拓ちゃんの精神の中に送ってくれ。」
俺は拓ちゃんの横で仰向けになり、目をつぶる。
リッチの呪文が聞こえてくると、落ちていくような感覚の後、俺は暗闇に立っていた。
遠くに感じるものが有るので、そちらに向かって歩いていくと色々な映像が浮かんでいた。
子供が遊んでいる映像、勉強している映像、泣いて、怒って、笑って…
これは拓ちゃんの子供時代の記憶だ。
「拓ちゃん、聞こえるか。聞こえたら返事をしてくれ。」
浮かんでいる映像に大声で呼びかけるが、返事は無い。
拓ちゃんが成長し、社会人になり、仕事や飲み会の映像が出てきた頃、奥に光の塊が見えた。
「拓ちゃん、そこに居るのか。」
俺は光に向かって走り始めた。
「拓ちゃん、どうした、拓ちゃん。」
浄化の魔法でヨギ魔道士の呪いを打ち消すと、ヨギ魔道士の体から出た黒い塊が拓ちゃんの体に入った。
その瞬間、拓ちゃんが倒れて声を掛けているが返事が無い。
『落ち着くんじゃ、浩司。
オリジナルの奴、呪いを打ち消されると、もう一つの呪いが発動するようにしておったんじゃ。』
拓ちゃんが呪われたって事か。どうすれば良い。
『ヤマト、リッチはこの状態について何か言っているか。』
『精神を封印しているのではにゃいかと言っている。
手立てが無く動かせるのにゃら、リッチの居るムハンマの神殿まで連れて来て欲しいそうにゃ。』
ヨギ魔道士の呪いも打ち消せないなら、拓ちゃんに掛けられた呪いを打ち消せる魔道士なんて居ないだろう。
「拓ちゃんを運びます。」
ガラに状況を説明し、拓ちゃんを抱えて走り出す。
ヤマトが俺の肩に乗ってきた所でエアウォークを発動させる。直ぐにヤマトが俺を闇の魔力で覆い隠してくれた。
『浩司、拓が着けているガリウム鉱石の腕輪を嵌めるんじゃ。
拓と完全に魔力同調している浩司なら貯めている魔力を使えるはずじゃ。』
拓ちゃんの腕輪は簡単に外すことが出来た。
それを、自分の腕にはめ再び走り出す。
「グリムは大丈夫だったのか。」
『かなり強い衝撃を受けたが問題ない。
そんな事よりも拓の方じゃ。儂では拓に掛かった呪いが何だか分からんのじゃ。
リッチに頼るしかあるまい。』
道なんて関係ない。俺はムハンマの神殿に向かって一直線に走り抜けた。
地下にある神殿への道を塞いでいた土壁を壊し、俺はムハンマの神殿にたどり着いた。
リッチに通された部屋の床には魔方陣が描かれ、その中央に拓ちゃんを横たえる。
「早速、拓殿の様子を見させてもらおう。」
リッチが呪文を唱えると魔方陣が輝き、拓ちゃんを光が覆う。
俺には、何をしているのか分からず、ただ見守るしか出来ない。
「やはり、精神を封印されている。」
暫く調べてリッチが拓ちゃんの状態を話してくれた。
この魔法は、呪いに分類されるものだが、元々は助からない人から苦痛を無くすものらしい。
精神を封印するというのは、肉体と精神を分離することで痛みや苦痛から開放させる。
封印された精神は夢を見ているような状態となり、安らかに旅立てる。
「つまり、安楽死の為の魔法って事か。拓ちゃんを連れ戻す事は出来るのか。」
「呪いにより、拓殿の精神をその場に止める楔の様な物があるはず。
それを破壊すれば、拓殿は目覚めるだろう。
ただ、この魔法を使えたのは天使様だけで、実際に行った事は無い。」
「俺が拓ちゃんを連れ戻す。頼む、俺を拓ちゃんの精神の中に送ってくれ。」
俺は拓ちゃんの横で仰向けになり、目をつぶる。
リッチの呪文が聞こえてくると、落ちていくような感覚の後、俺は暗闇に立っていた。
遠くに感じるものが有るので、そちらに向かって歩いていくと色々な映像が浮かんでいた。
子供が遊んでいる映像、勉強している映像、泣いて、怒って、笑って…
これは拓ちゃんの子供時代の記憶だ。
「拓ちゃん、聞こえるか。聞こえたら返事をしてくれ。」
浮かんでいる映像に大声で呼びかけるが、返事は無い。
拓ちゃんが成長し、社会人になり、仕事や飲み会の映像が出てきた頃、奥に光の塊が見えた。
「拓ちゃん、そこに居るのか。」
俺は光に向かって走り始めた。
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