異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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651誕生日パーティー2

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******(サリナ姫)

久しぶりの城。品の良い高級な家具が揃っているが、全てが色あせて見える。
これから始まるお兄様への挨拶の為、身支度を整える部屋に連れて来られた。
貴族から第一王子への挨拶をしている間、ドレスを着て座っていなければならない。
クリスティーヌに着つけをしてもらっているけど、このドレス

「姫様、ウェスト部分を絞めますので御辛抱ください。」

どうやら、縮んで小さくなってしまったみたい。

「やはりケーキの食べ過ぎでしょうか。」

クリスティーヌは何を言っているのかしら。
まるで私のウェストが太くなった様な言い方。
どう考えても、ドレスが縮んだだけだと言うのに。

「く、苦しい。クリスティーヌ、力を入れ過ぎでは。」
「申し訳ありませんが、我慢してください。」
「服が縮むなんて、管理方法に問題が有るみたいね。」
「そろそろ現実に戻り、御自身のウェストを直視なされた方が良いと思います。
 服を新調するのを嫌がったのは姫様ではないですか。」

当然よ。たった数カ月で新調したドレスが着れなくなるなんて認められる訳が無い。
念のため、着つけをクリスティーヌ1人にお願いしてよかった。
OZの皆が私の事を気にして、ケーキやお菓子を色々と作ってくれた結果なのかしら。
正直、美味しい物を食べて元気は出たけど、こんな弊害なんて考えてもいなかったわ。
苦しかろうと、着てしまえば私の勝ちよ。
最後に拓ちゃんが旅の時に用意してくれたウェストポーチを付ける。
クリステーヌはドレスに合わないと言うけど、お守りとして付けておきたかった。

「それにしても、城の中の空気がピリピリしているわね。」
「それは仕方が有りません。第1、第2騎士団が城中に配備されていますので。」
「第3騎士団は?」
「城の周辺の警備を行うと聞いています。」
「第3部隊に守ってもらった方が安心できるけど、私が言っても仕方が無いか。」
「姫様、その様な事は口に出されない方が。」

意地やプライドで安全な護衛が出来るとでも思っているのかしら。
何とかドレスを着ることが出来た・・・後は何も起きないことを祈るしか出来ない。
もう、皆に心配を掛けさせたくない。


お兄様への挨拶が始まりましたが、暇過ぎる。今、こんな事をしていて良いのかしら。
上辺だけのお祝いにの挨拶に、献上品の自慢話し。
笑顔の仮面を被り、話を聞き流し続ける。

ブルネリ公爵やロダン侯爵の挨拶も終わった。
寄宿舎に顔を出して、OZの皆さんに状況を話してくれているのかも知れない。
もしそうなら、少しは安心してくれていると良いけど・・・
明日はクロイツ伯爵が挨拶をする予定になっているけど、既に寄宿舎に顔を出しているのかしら。
何故、私はここに居なければいけないのかしら。


******

俺達は第3騎士団の寄宿舎で、既に挨拶を終えたブルネリ公爵、ロダン侯爵、そして明日挨拶に行かれるクロイツ伯爵にロゼ夫人とお茶を飲んでいる。
ヨハン王子も同席している。
ただ、ヨハン王子の場合は自分の屋敷に戻らず、ここに泊っているのだが・・・

「無事に挨拶が進んでいて良かった。
 それにしても、貴族といえども厳重にチェックされているのですね。」

俺達は市民には縁遠い、城の話を伺っていた。
城に上がる時には武器の類は全て預け、挨拶の時には貴族もボディーチェックを念入りに行われる。
献上品についても事前に預け細かく調べられるらしい。
挨拶は5分も掛からないそうだが、王族側はずっと相手をし続ける。

「やはり、注意するのは最後の舞踏会か。それまでは休んでいられそうですね。
 サリナお姉さんも王族としての務めとはいえ、大変だな。
 ヨハンさんの所でも同じ様な感じなんですか。」

「いや、グランザムでは、第一王子だけが挨拶をするだけだな。
 似た様な場は有るが、本当に大変だぞ。
 俺の方は1時間毎に休憩が入ったが、その1時間は動く事も出来ず、常に笑顔だ。」

あのサリナ姫が、良く耐えられるな。
やはり、王女としての仮面は伊達では無いのだろう。
それにしても、このチョコレートケーキ美味しい。お代わりを貰おうかな。
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