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655攻撃
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オリバ―隊長は敵は50人以上とは言っていたが、どう見ても100人は居る。
指揮をとっているのは、元貴族の男で、ナターシャ達の姿は見つけられなかった。
たった100人だとしても、全員がハイオーガになるとすれば脅威だろう。
事実、城への入口はたった5体のハイオーガによって塞がれ、味方は中に入れていない。
状況を確認できたので、俺達は敵が来ない場所に居る。
「バラン将軍、ナターシャが居ないという事は元貴族達の暴走でしょうか。」
「そうかも知れないがハイオーガにする短剣を持っている以上、無関係ではあるまい。
もしかして、裏で何かをしているのかも知れない。」
この反乱が囮だとしたら、何が目的だ。
この間の、戦争を起そうとしたのも、同じ目的なのだろうか。
すると、遺跡での襲撃も裏でナターシャ達が糸を引いていた可能性が高い。
戦争で兵力を削ってからの国の乗っ取り。それを挫かれ、強硬に及んだか。
そうは言っても、マクニス王国を乗っ取る意味が分からない。
元貴族を影から操って国を治める・・・違うな。
そんな事を目的とする様な相手では無い。自分の考えに沈みこむ俺に
「最優先事項は、王族の救出だ。今の内に、休んでおこう。
敵の目的は後で突き止めれば良い。」
バラン将軍が話しかけてくる。
その通りだ。先ずは、サリナ姫の救出。全てはそれからだ。
『拓、起きるんじゃ。敵が動いたぞ。』
直ぐに探索魔法で調べると、水の塊が壊されたみたいだ。
塔の方は探索魔法が阻害され状況が分からない。
相手の力を見誤っていた。
「バラン将軍、直ぐにサリナ姫の元に向かいます。
先に、この薬を飲んでください。」
通路を走りながら、俺は大量の痺れ薬と眠り薬を撒いて行く。
通路であれば、長い間薬の効果を保つ事が出来るだろう。
しかし、人間に対しては効果が有るが、ハイオークに対して効果が有るかは何とも言えない。
「未だ、それだけの薬を持っていたのか。拓殿は、国でも落すつもりなのか。」
こんな状態でも冗談を言うなんて、流石はバラン将軍なのだろう。
一緒に居ると、焦る気持ちを抑える事が出来る。
水の塊が塞いでいた場所に辿りつくと、通路には水の塊が散らばっていた。
『どうやら、力づくで水の塊を排除したみたいじゃな。
この先にはハイオーガが居ると考えた方が良いじゃろう。』
******(サリナ姫)
兵士達は交代で休みを取りながら、見張りをしている。
バラキエ侯爵も通路で休みを取っていた。
今攻め込んでいる元貴族達とバラキエ侯爵は繋がりが有るのではないかと疑われている。
もし、戦闘になったとき、彼が後方に居ると安心出来ないという雰囲気が有った為か、自ら通路で休んでいる。
他にも、シュミト公爵も通路に出て行った。
シュミト公爵は武道派の貴族で、獣人に対して偏見は無いが私の行動を良く思っていない。
しかし、部屋を出る時
「サリナ様、必ず脱出させてみせます。」
そう一言を残してくれた。
秘薬を飲んだ兵士は目を覚まし、全身を襲う痛みに耐えていた。
動かない様に両手両足を縛り、口には布を咥えさせている。
今の私は、彼の汗を拭う事しか出来ない。
「敵が攻めて来たぞ。全員、構えろ。」
通路からシュミト公爵の叫ぶ声が聞こえる。
水の塊は1日も持たなかった。
おまけに、先頭に居るのはハイオーガ。
まともに魔法も使えない所で、ハイオーガに襲われるなんて。
この場所は、人間を相手に籠城する場所
味方は未だ来ない。
後、どれだけ耐える事が出来るだろうか。
国王である父上は何も言わずに目を閉じて座っている。
貴族は部屋の隅で怯えているだけだった。
指揮をとっているのは、元貴族の男で、ナターシャ達の姿は見つけられなかった。
たった100人だとしても、全員がハイオーガになるとすれば脅威だろう。
事実、城への入口はたった5体のハイオーガによって塞がれ、味方は中に入れていない。
状況を確認できたので、俺達は敵が来ない場所に居る。
「バラン将軍、ナターシャが居ないという事は元貴族達の暴走でしょうか。」
「そうかも知れないがハイオーガにする短剣を持っている以上、無関係ではあるまい。
もしかして、裏で何かをしているのかも知れない。」
この反乱が囮だとしたら、何が目的だ。
この間の、戦争を起そうとしたのも、同じ目的なのだろうか。
すると、遺跡での襲撃も裏でナターシャ達が糸を引いていた可能性が高い。
戦争で兵力を削ってからの国の乗っ取り。それを挫かれ、強硬に及んだか。
そうは言っても、マクニス王国を乗っ取る意味が分からない。
元貴族を影から操って国を治める・・・違うな。
そんな事を目的とする様な相手では無い。自分の考えに沈みこむ俺に
「最優先事項は、王族の救出だ。今の内に、休んでおこう。
敵の目的は後で突き止めれば良い。」
バラン将軍が話しかけてくる。
その通りだ。先ずは、サリナ姫の救出。全てはそれからだ。
『拓、起きるんじゃ。敵が動いたぞ。』
直ぐに探索魔法で調べると、水の塊が壊されたみたいだ。
塔の方は探索魔法が阻害され状況が分からない。
相手の力を見誤っていた。
「バラン将軍、直ぐにサリナ姫の元に向かいます。
先に、この薬を飲んでください。」
通路を走りながら、俺は大量の痺れ薬と眠り薬を撒いて行く。
通路であれば、長い間薬の効果を保つ事が出来るだろう。
しかし、人間に対しては効果が有るが、ハイオークに対して効果が有るかは何とも言えない。
「未だ、それだけの薬を持っていたのか。拓殿は、国でも落すつもりなのか。」
こんな状態でも冗談を言うなんて、流石はバラン将軍なのだろう。
一緒に居ると、焦る気持ちを抑える事が出来る。
水の塊が塞いでいた場所に辿りつくと、通路には水の塊が散らばっていた。
『どうやら、力づくで水の塊を排除したみたいじゃな。
この先にはハイオーガが居ると考えた方が良いじゃろう。』
******(サリナ姫)
兵士達は交代で休みを取りながら、見張りをしている。
バラキエ侯爵も通路で休みを取っていた。
今攻め込んでいる元貴族達とバラキエ侯爵は繋がりが有るのではないかと疑われている。
もし、戦闘になったとき、彼が後方に居ると安心出来ないという雰囲気が有った為か、自ら通路で休んでいる。
他にも、シュミト公爵も通路に出て行った。
シュミト公爵は武道派の貴族で、獣人に対して偏見は無いが私の行動を良く思っていない。
しかし、部屋を出る時
「サリナ様、必ず脱出させてみせます。」
そう一言を残してくれた。
秘薬を飲んだ兵士は目を覚まし、全身を襲う痛みに耐えていた。
動かない様に両手両足を縛り、口には布を咥えさせている。
今の私は、彼の汗を拭う事しか出来ない。
「敵が攻めて来たぞ。全員、構えろ。」
通路からシュミト公爵の叫ぶ声が聞こえる。
水の塊は1日も持たなかった。
おまけに、先頭に居るのはハイオーガ。
まともに魔法も使えない所で、ハイオーガに襲われるなんて。
この場所は、人間を相手に籠城する場所
味方は未だ来ない。
後、どれだけ耐える事が出来るだろうか。
国王である父上は何も言わずに目を閉じて座っている。
貴族は部屋の隅で怯えているだけだった。
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