異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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665塔

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俺達はドレーヌ夫人に連れられて城からの脱出ルートに向かっているはずだが、方向が違う。

「私について来てください。」

しかし、ドレーヌ夫人はそう言って歩みを止めない。そして、俺達を連れて行った場所は・・・

「ここが、塔の駆動装置のある部屋です。
 今なら、確実に塔の中を見る事が出来ます。」

ドレーヌ夫人に従って塔の中の中に入ると、黒い壁の部屋で、中央に球体が設置されている。
中心に魔道結晶が設置され、その周囲に巨大な魔石が立体的に設置され球形を成していた。
以前、無人島で見たものに似ているが、もっと巨大だ。
塔の中は空洞になっていて、上の方に幾つもの球体が浮かんでいる。

周囲を見ると、色々なパーツが設置されている。
こんな複雑なシステムを組んだ魔道具なんて、一体何のための物なのだろうか・・・
俺が近寄ろうとすると、グリムが話しかける。

『触らん方が良いじゃろう。何か魔法を施されておる。
 どうやら、王族にしか触れんようになっている様じゃ。』

目に魔力を集めウルトラアイで見てみると、只ならぬオーラが見える。
所有者の縛りと言うより呪いに近い。
扉を開けた状態になっていても、王家の者以外は触る事も出来ないようになっている。

そのままウルトラアイで周囲を見ていると、
一角に無理やり呪いをこじ開けた痕跡が有り、その設置場所が空になっている。
空になっている部分を見るに、かなりの量のパーツが外されているみたいだ。

その場所に、何が有ったのかは分からないが、どうやらナターシャ達は目的を達成したらしい。
俺がカメラを取り出して、部屋の写真を撮っていると

「斧ちゃん、上を見てみろよ。
 今気が付いたけど、この塔の内部は円柱でなく、四角だ。」

改めてみると、確かに四角い。
そして、美しい。

『何を寝ぼけておるんじゃ。
 お前達が遺跡で発見した絵に描かれていた柱、
 遺跡の近くに埋まっていた柱はどうだったんじゃ。』

まさか、この中心の塔が、勇者の遺産に続く道を示す4本の柱の1つ

 柱が交わりし場所に星は輝き
 光と闇に導かれ、天と地、全てが始まりし場所への道を示す

俺は急いで入口に戻り、扉の周辺を調べてみると壁が2つの層に成っている事が分かる。
壁に対して探索魔法を行ってみたが、魔力が吸収される上に、魔法を阻害する材料みたいで内部は調べられない。
しかし、四角い塔の外側に丸い外壁を継ぎ足して円柱の塔を作った可能性は高い。
何か調べる方法がないかと試みていたが

「斧ちゃん、そろそろ、ここを離れて脱出した方が良いでしょう。」

ドレーヌ夫人に言われて、かなり時間が経っていた事に気が付く。
ドレーヌ夫人に感謝し、俺達は5つの内の1つの脱出ルートを使って城の外へと逃げ出せた。
見張りは、爆発が有った広間の方へと行ったのかもしれない。

『今頃、落ちて来た天井や瓦礫の下敷きかも知れにゃいにゃ。』

やった事に後悔は無いが、他の方法が有れば良かったと思ってしまう。
正直、今の国王に対し何も思う所は無いが、サリナ姫には出来る限り助力していきたい。

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