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新入部員
第65話
しおりを挟む「何が「由緒正しきクラブ活動」や。公式大会にも出れんくせに」
「あー、痛いとこ突かれたなぁ亮ちん」
「黙れ祐輔」
「別に悪い人には見えんけど」
「でしょでしょ?」
「人を見た目で判断すな!」
「逆にどこら辺が問題児なん?」
「全部や!」
「おい、聞き捨てならんぞ」
「自分の問題児レベル自覚した方がええで?」
「ここにバットがありますけど?これは人を殴るものでしょうか」
「ほれ見ろ!こういうとこや!」
「ハハハ」
…笑い事じゃない。
全員呑気に喜んでやがる。
そりゃ俺だって新入部員は誰でも歓迎!ってスタンスだぜ?
でも、話が違う。
どう考えてもこれはなしだ。
ってかコイツ、俺に対して恩義ってものはないのか??
全然言うこと聞かねぇじゃん。
「私を入れてくれたら、マネージャーも入れてあげるで」
「マネージャー!??」
突然のワードに、男たちは目を躍らせた。
…何がマネージャーだよ
テキトーなことばっか言いやがって
「多数決で決まり!って事でいい?」
「せやな」
「待て待て。一回話し合わん?」
「なんで?」
「お前らは知らんのや。コイツのヤバさを」
「亮平くん?」
殺意がこもった不気味な笑顔がこっちに向いている。
すぐにでも飛びかかってきそうな気配だ。
とても、そこらへんにいる「女子高生」とは思えない。
この血の気の多さたるや。
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