106 / 394
というわけで
第104話
しおりを挟む大体俺らはそんなつもりで部活を立ち上げたわけじゃない。
楽しく野球をやりたかっただけだ。
目指すつもりもないことを目指すとか、そんなバカげたことはない。
まだ東大合格を目指すって言った方が現実味がある。
…いや、それはそれであんまり現実味がないが、ようは、それぐらい的外れなことをしようとしてるわけで。
「まあまあ、やってみんことにはわからんし」
「やらんでも結果は見えとる」
「そうかなぁ」
アイツのせいで、最近無駄に体力を使ってる気がする。
家を見つけるとか言いながら全然見つけないし、人の話は聞こうとしないし。
…それに、問題は山積みなんだ。
まだアイツの超能力だって理解できてない。
おまけにそれは「秘密」だとか言うから、周りには相談ができない。
間違えて口を滑らそうもんなら、「どうなるかわかっとるよなぁ?」と脅してくるから、困ってるんだ。
ネットで調べてもダメだった。
あの「力」について、どこにもそんな情報は載ってなかった。
まあ当たり前なんだけど、もしかしたらと思って。
直接本人に聞いてもはぐらかされるばかりで、全然ダメだった。
誰にも喋るなって言うんだったら、少しくらい教えろよ。
そう文句言うと、狙いすましたようにプロレス技をかけてくるから、めちゃくちゃタチが悪い…
防御しようとしても瞬間移動してくるんだ。
まじで勘弁なんだが
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる