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一章「GAME START」
15話「首謀者の策略」
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「さて、まるでチェスの盤面だな」
整った男の声、薄暗い部屋の中。一人の青年が年季の入った椅子に座っている。
椅子の前には、数人で囲える程の大きさのテーブルが設置されており、その上にはボードゲームであるチェスの版と駒が設置されていた。
フードを被り、体を覆い隠す漆黒のロングコートを纏う男は、ビショップの駒を動かしてナイトの駒を倒す。
それはまた一つ、敵の戦力が削がれた事を意味していた。
僧正を表すビショップは馬の頭の形をし、騎士を表すナイトを撃破する。
それはまさに、また一人誰かが死んでいくと言う事と同じ様であった。
何をやっているかは簡単だ…。
(ふっ……こう言う事ってカッコイイよね!)
薄暗い部屋で、余裕を見せびらかし、それっぽくチェスの駒を動かしている。
しかもニヤッと笑いながら、こんなにお洒落でカッコイイ演出が他にあるだろうか。
洋画等で敵のボスが、余裕をかましてチェスの駒を一人で動かしているシーンを彼は見た事があった。
やってみたかった事ではあるし、チェスも元々好きであった為、好都合な話だ。
「さて、次はどんな風になるか…」
「面白くなりそうよね…誰が生き抜いて、誰が呆気なく死ぬのか…」
「MasterMind、これからどうする?」
後ろから現れ、声をかけたWitchの言葉に椅子に座っていたMasterMindは彼女の方を向き、一度頷く。
「一度全ての状況と分かっている事を確認する、二人共座ってくれ」
今から行う事は、現在判明しているこの世界についての事と今後の活動方針についてだ。
分かっている事を一旦整理し、今後の為に確認し合う事は大切だ。
と言うか、それぐらいやらないと慢心していると思われそうで何か嫌だ。
椅子に座る様に指示を出したMasterMindに、二人は素直に従い、すぐに用意されていた二つの椅子に座り込んだ。
そして二人が椅子に座り込んだ事を確認すると、MasterMindは右手を前に出して無属性魔法を応用して使用が出来る「投影地図」通称「ホログラムマップ」を展開した。
投影地図と言うのは、言わば3Dの立体ホログラムと言うものだ。
簡単に言えば、実体は無いが映したい物を無属性魔法によって投影と言う事だ。
あまり難しい話はしたくないので、本題に戻ろう。
「現在、我の力で調べられる所まで調べておいた…」
「え、全知能力で全て知れるのでは…?」
完璧で誰であっても勝る事の出来ない、最強の存在であるMasterMindは全知の力を持っている。どの様な謎も、全てを知るその脳があれば知る事が出来る。
しかし、今は状況が別だ。これが前と同じ世界だと言うのなら、今すぐにでも全てを知り尽くしてやりたい。
だが、今はそうもいかなかった。
「出来るならしてるよ……だが、この場所は分からない事が多過ぎる。魔力そのものも、自分と二人以外の反応はあまり感じられない。それに外の状況もロクに知れないんじゃ、自分から探って敵の罠に嵌る可能性もある」
「となると、今仕入れている情報は多くは無い……って事かしら?」
Castorは顎に手を当てながら、やや疑問形な言葉で言う。
そんなCastorに対して、MasterMindはホログラムマップを指差した。
「今分かる事を説明しよう。それはこのマップだ…」
「これは…」
「五つの国、いや地帯と呼ぶべきか。一応、今後の戦場になる可能性が普通にあるから、仮称を付けておいた」
仮称を付けたと話して、一度MasterMindは咳き込む。
「まずは『森林地帯』一応覗いてはみたけど、ただの森だった。闇討ちや奇襲には打って付けと言った所だね。この地帯だと、敵は闇討ちや奇襲で狙ってくるはずだ、用心しろ…」
「言われなくとも、て言うか気配探知でそれぐらい出来るって」
「二つ目に『ゴーストネオンシティ』やけに近代的な高層ビルや建物の廃墟が広がってる場所だ…苔が生えて錆び付いてるし、霧が掛かってる時もある。それに人気が無いのに人工物、不気味だ…仮に戦闘になったら敵との心理戦になりそうだよ…」
「へぇ、少し気になる…」
「三つ目に『変にデカい城と城下町』だ。ここに関してはまだ情報が上がってないから、何とも言えないな…」
まだ、何も情報が上がっていない為にこの場所の事については分からない。
分かる事は外観から分かる目を見張る程に大きく目立つ、中世と和風を混ぜた様な独特なデザインの城とその下に広がる城下町。これから監視する必要が多いに必要な場所だ。
(あのハッカーを利用するか…)
「へぇ、観光してみたいわ…」
「そして四つ目に、何も無いだだっ広い荒野だ。見ての通り、遮蔽も何も無い平地だ。狙撃に気を付けろよ?一応洞穴はあるみたいだが…」
何も変哲の無い様な荒れた土地。言わば荒野だ。
これと言って何かを語る様な建物や建造物は無い。しかし、ミリタリー映画で見た戦場を彷彿とさせる様な場所だ。
これで有刺鉄線や塹壕とかバリケードがあったら、尚更戦場感が出るのだが、そこまでお約束通りには出来ていない様だった。
「最後に五つ目、謎に上手く出来てる要塞。しかも近未来風。恐らく、謎と重要な何かがある場所だ。最重要警戒施設として見ておく事にするよ」
最後に細かく映し出されたのは、外観は鋼鉄か金属素材で作られた外壁、そして周囲を見張る様にして転倒しているライトの軍勢。
外観から内部の方を確認する事は間違いなく不可能であった。
何者かが築き上げた要塞、またはそれに準ずる何か、もしくは単なるハリボテかもしれない。
しかしこう言う建物は強く興味をそそられるし、是非立ち入ってみたい場所でもある。
完全に個人の話になってしまうが、乗っ取って自分の基地にしたいぐらい美しい場所だ。
最重要警戒と言って、監視しておく事としよう。
「さて、これが今分かる事の内の一つ。所謂、マップについてだ。次にこのよく分からない戦いの参加者についてだ」
「そう言えば…」
「我々以外にも参加者がいると言っていましたね…」
このよく分からないデスゲームの様な何か。参加しているのは自分達三人だけではないのは分かっていた。
しかし今、話している事はその参加者の情報についてだ。分かっている事は、謎の人物が口頭で話していた適当な情報のみ。
流石に、あの適当な情報群から他の参加者の事を詳しく調べるのは不可能だ。
だが、敵の情報は判明していなくとも、味方陣営の後二人の事についてはある程度情報を仕入れている。
「だが、情報が適当な事しか存在以上…特定は難しい。一応判明しているのは、一応同じチームの二人「サイファー」と「クジョウ・シズル」と言う人物についてだ」
MasterMindは、秘密裏に残る二人のメンバーであるサイファーとシズルの存在を突き止めていた。
別行動を取っているとは言っても、一応同じチームの人間なのだ。
MasterMindは仮にも同じチームの人間だと思っているのだが、CastorやWitchは彼程、寛容な態度は持っていなかった。
「あんな臆病な人間と獣人に、何の価値が…」
「MasterMind、殺しちゃおうよ…」
――――殺す?
勿体ない、とMasterMindは心の中で一言呟く。
確かに、力や魔力の量等も考えるとあの二人は明らかに自分達に比べて劣っている。
下等な存在、言ってしまえば雑魚だ。
しかし、両者共にまだ使い道はある。特にあのサイファーと言うハッカーはこの先も重宝出来る様な存在だ。
何故、自分達と同じ部屋に転送されてこなかったかは知らないが、接触して同盟を結べば、間違いなく利用出来る人材となる。
他にも、獣人の巫女や人間嫌いな魔族等と使えるカードは多く用意されている。
どの人物も利用価値は多いに有り得る。使用しない手は存在しない。
「少し待っておけ、僕も僕で動くから。少し休んでて…」
そう言い残し、MasterMindは席を立つ。
「何処に行くんだ?」
「少し…」
策略は山の様に練ってある。全ては己が目的を叶える為に。
全てにおいて絶対、何があろうと止まる事のない最強の存在へと……。
まぁ、そんな事は建前だ。本当の目的は……。
整った男の声、薄暗い部屋の中。一人の青年が年季の入った椅子に座っている。
椅子の前には、数人で囲える程の大きさのテーブルが設置されており、その上にはボードゲームであるチェスの版と駒が設置されていた。
フードを被り、体を覆い隠す漆黒のロングコートを纏う男は、ビショップの駒を動かしてナイトの駒を倒す。
それはまた一つ、敵の戦力が削がれた事を意味していた。
僧正を表すビショップは馬の頭の形をし、騎士を表すナイトを撃破する。
それはまさに、また一人誰かが死んでいくと言う事と同じ様であった。
何をやっているかは簡単だ…。
(ふっ……こう言う事ってカッコイイよね!)
薄暗い部屋で、余裕を見せびらかし、それっぽくチェスの駒を動かしている。
しかもニヤッと笑いながら、こんなにお洒落でカッコイイ演出が他にあるだろうか。
洋画等で敵のボスが、余裕をかましてチェスの駒を一人で動かしているシーンを彼は見た事があった。
やってみたかった事ではあるし、チェスも元々好きであった為、好都合な話だ。
「さて、次はどんな風になるか…」
「面白くなりそうよね…誰が生き抜いて、誰が呆気なく死ぬのか…」
「MasterMind、これからどうする?」
後ろから現れ、声をかけたWitchの言葉に椅子に座っていたMasterMindは彼女の方を向き、一度頷く。
「一度全ての状況と分かっている事を確認する、二人共座ってくれ」
今から行う事は、現在判明しているこの世界についての事と今後の活動方針についてだ。
分かっている事を一旦整理し、今後の為に確認し合う事は大切だ。
と言うか、それぐらいやらないと慢心していると思われそうで何か嫌だ。
椅子に座る様に指示を出したMasterMindに、二人は素直に従い、すぐに用意されていた二つの椅子に座り込んだ。
そして二人が椅子に座り込んだ事を確認すると、MasterMindは右手を前に出して無属性魔法を応用して使用が出来る「投影地図」通称「ホログラムマップ」を展開した。
投影地図と言うのは、言わば3Dの立体ホログラムと言うものだ。
簡単に言えば、実体は無いが映したい物を無属性魔法によって投影と言う事だ。
あまり難しい話はしたくないので、本題に戻ろう。
「現在、我の力で調べられる所まで調べておいた…」
「え、全知能力で全て知れるのでは…?」
完璧で誰であっても勝る事の出来ない、最強の存在であるMasterMindは全知の力を持っている。どの様な謎も、全てを知るその脳があれば知る事が出来る。
しかし、今は状況が別だ。これが前と同じ世界だと言うのなら、今すぐにでも全てを知り尽くしてやりたい。
だが、今はそうもいかなかった。
「出来るならしてるよ……だが、この場所は分からない事が多過ぎる。魔力そのものも、自分と二人以外の反応はあまり感じられない。それに外の状況もロクに知れないんじゃ、自分から探って敵の罠に嵌る可能性もある」
「となると、今仕入れている情報は多くは無い……って事かしら?」
Castorは顎に手を当てながら、やや疑問形な言葉で言う。
そんなCastorに対して、MasterMindはホログラムマップを指差した。
「今分かる事を説明しよう。それはこのマップだ…」
「これは…」
「五つの国、いや地帯と呼ぶべきか。一応、今後の戦場になる可能性が普通にあるから、仮称を付けておいた」
仮称を付けたと話して、一度MasterMindは咳き込む。
「まずは『森林地帯』一応覗いてはみたけど、ただの森だった。闇討ちや奇襲には打って付けと言った所だね。この地帯だと、敵は闇討ちや奇襲で狙ってくるはずだ、用心しろ…」
「言われなくとも、て言うか気配探知でそれぐらい出来るって」
「二つ目に『ゴーストネオンシティ』やけに近代的な高層ビルや建物の廃墟が広がってる場所だ…苔が生えて錆び付いてるし、霧が掛かってる時もある。それに人気が無いのに人工物、不気味だ…仮に戦闘になったら敵との心理戦になりそうだよ…」
「へぇ、少し気になる…」
「三つ目に『変にデカい城と城下町』だ。ここに関してはまだ情報が上がってないから、何とも言えないな…」
まだ、何も情報が上がっていない為にこの場所の事については分からない。
分かる事は外観から分かる目を見張る程に大きく目立つ、中世と和風を混ぜた様な独特なデザインの城とその下に広がる城下町。これから監視する必要が多いに必要な場所だ。
(あのハッカーを利用するか…)
「へぇ、観光してみたいわ…」
「そして四つ目に、何も無いだだっ広い荒野だ。見ての通り、遮蔽も何も無い平地だ。狙撃に気を付けろよ?一応洞穴はあるみたいだが…」
何も変哲の無い様な荒れた土地。言わば荒野だ。
これと言って何かを語る様な建物や建造物は無い。しかし、ミリタリー映画で見た戦場を彷彿とさせる様な場所だ。
これで有刺鉄線や塹壕とかバリケードがあったら、尚更戦場感が出るのだが、そこまでお約束通りには出来ていない様だった。
「最後に五つ目、謎に上手く出来てる要塞。しかも近未来風。恐らく、謎と重要な何かがある場所だ。最重要警戒施設として見ておく事にするよ」
最後に細かく映し出されたのは、外観は鋼鉄か金属素材で作られた外壁、そして周囲を見張る様にして転倒しているライトの軍勢。
外観から内部の方を確認する事は間違いなく不可能であった。
何者かが築き上げた要塞、またはそれに準ずる何か、もしくは単なるハリボテかもしれない。
しかしこう言う建物は強く興味をそそられるし、是非立ち入ってみたい場所でもある。
完全に個人の話になってしまうが、乗っ取って自分の基地にしたいぐらい美しい場所だ。
最重要警戒と言って、監視しておく事としよう。
「さて、これが今分かる事の内の一つ。所謂、マップについてだ。次にこのよく分からない戦いの参加者についてだ」
「そう言えば…」
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しかし今、話している事はその参加者の情報についてだ。分かっている事は、謎の人物が口頭で話していた適当な情報のみ。
流石に、あの適当な情報群から他の参加者の事を詳しく調べるのは不可能だ。
だが、敵の情報は判明していなくとも、味方陣営の後二人の事についてはある程度情報を仕入れている。
「だが、情報が適当な事しか存在以上…特定は難しい。一応判明しているのは、一応同じチームの二人「サイファー」と「クジョウ・シズル」と言う人物についてだ」
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別行動を取っているとは言っても、一応同じチームの人間なのだ。
MasterMindは仮にも同じチームの人間だと思っているのだが、CastorやWitchは彼程、寛容な態度は持っていなかった。
「あんな臆病な人間と獣人に、何の価値が…」
「MasterMind、殺しちゃおうよ…」
――――殺す?
勿体ない、とMasterMindは心の中で一言呟く。
確かに、力や魔力の量等も考えるとあの二人は明らかに自分達に比べて劣っている。
下等な存在、言ってしまえば雑魚だ。
しかし、両者共にまだ使い道はある。特にあのサイファーと言うハッカーはこの先も重宝出来る様な存在だ。
何故、自分達と同じ部屋に転送されてこなかったかは知らないが、接触して同盟を結べば、間違いなく利用出来る人材となる。
他にも、獣人の巫女や人間嫌いな魔族等と使えるカードは多く用意されている。
どの人物も利用価値は多いに有り得る。使用しない手は存在しない。
「少し待っておけ、僕も僕で動くから。少し休んでて…」
そう言い残し、MasterMindは席を立つ。
「何処に行くんだ?」
「少し…」
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