「完結」幸せにしてくれますか?

瑠渡

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ミョーイごめんね

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「母さん、ドレスデン侯爵家を知ってる?」


手紙に書いてあった、その一行に恐怖を感じた私は、商品を乗せて帝都へ向かう馬車へ同行したいと頼み、乗せてもらった。

ミョーイが学校へ行ってる時間に店に到着し、検品をし終わりユリティーナと急に来た話をする。

「サリー、何があったの?」

「ユリティーナ……ミョーイの手紙にドレスデン侯爵家を知ってるか?と、書いてあったの」

「ドレスデン?
この店のお客様よ。
そこのお嬢様が貴族院の生徒会役員らしく、ミョーイと顔馴染みで店に良くいらっしゃるわ」

「そんな………」

「サリー?詳しく教えて」

「私が結婚の約束をしてて、でも裏切られてって話をしたわよね。
その家がドレスデン侯爵家なの。」

「えっ?なら、ミョーイは?
その家の血を継いでるの」

「…………」

「ちよっと、あのお嬢様とミョーイは、私から見てると好きあってるように見えるわ」

「そんな………どうしよう」

「いつもお嬢様と侍女と来るのよ。奥様は来ないわ。
でも、今度ドレスを仕立てて欲しいと侯爵様と来ると言ってたわ。」

「ミョーイは?まだ会ったことないわよね!髪の色と瞳が似てしまって、怪しまれてしまう」

「じゃあ、その日はミョーイを店に出さないように気をつけるわ」

「ユリティーナ、ごめんなさい」




「ただいま」


「えっ?母さん?どうしたの?
来てるなんて知らなくてビックリしました。
でも久しぶりに会えて嬉しいです」

「……ミョーイ………」

「……母さん?顔が真っ青です!
どうしたのですか?」

「いえ、勉強頑張ってる?
いつか、ユリティーナさんに恩返し出きるように、これからも一緒に頑張ろうね」

「わかってますよ。」

「学校はどう?友達は?」

「忙しいけど、勉強は頑張ってます。
友達はたくさん出来ました。
それと実は気になる子がいるのです。
母さんにも、いつか会ってもらいたいです。」

「その子は……平民?」

「いえ、この前手紙に「ダメよ!」」

「えっ?」

「私達は平民なのよ。貴族様のお嬢様とは合わないわ。
もし、少しでも気持ちがあるのなら、今のうちに諦めて欲しい」

「…………そうですね。僕らは平民ですものね」

「そうよ。ミョーイ、間違えないでね。」



(ミョーイ、ごめんなさい。
お母さんを許して)




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