「完結」幸せにしてくれますか?

瑠渡

文字の大きさ
9 / 24

ミョーイごめんね

しおりを挟む
「母さん、ドレスデン侯爵家を知ってる?」


手紙に書いてあった、その一行に恐怖を感じた私は、商品を乗せて帝都へ向かう馬車へ同行したいと頼み、乗せてもらった。

ミョーイが学校へ行ってる時間に店に到着し、検品をし終わりユリティーナと急に来た話をする。

「サリー、何があったの?」

「ユリティーナ……ミョーイの手紙にドレスデン侯爵家を知ってるか?と、書いてあったの」

「ドレスデン?
この店のお客様よ。
そこのお嬢様が貴族院の生徒会役員らしく、ミョーイと顔馴染みで店に良くいらっしゃるわ」

「そんな………」

「サリー?詳しく教えて」

「私が結婚の約束をしてて、でも裏切られてって話をしたわよね。
その家がドレスデン侯爵家なの。」

「えっ?なら、ミョーイは?
その家の血を継いでるの」

「…………」

「ちよっと、あのお嬢様とミョーイは、私から見てると好きあってるように見えるわ」

「そんな………どうしよう」

「いつもお嬢様と侍女と来るのよ。奥様は来ないわ。
でも、今度ドレスを仕立てて欲しいと侯爵様と来ると言ってたわ。」

「ミョーイは?まだ会ったことないわよね!髪の色と瞳が似てしまって、怪しまれてしまう」

「じゃあ、その日はミョーイを店に出さないように気をつけるわ」

「ユリティーナ、ごめんなさい」




「ただいま」


「えっ?母さん?どうしたの?
来てるなんて知らなくてビックリしました。
でも久しぶりに会えて嬉しいです」

「……ミョーイ………」

「……母さん?顔が真っ青です!
どうしたのですか?」

「いえ、勉強頑張ってる?
いつか、ユリティーナさんに恩返し出きるように、これからも一緒に頑張ろうね」

「わかってますよ。」

「学校はどう?友達は?」

「忙しいけど、勉強は頑張ってます。
友達はたくさん出来ました。
それと実は気になる子がいるのです。
母さんにも、いつか会ってもらいたいです。」

「その子は……平民?」

「いえ、この前手紙に「ダメよ!」」

「えっ?」

「私達は平民なのよ。貴族様のお嬢様とは合わないわ。
もし、少しでも気持ちがあるのなら、今のうちに諦めて欲しい」

「…………そうですね。僕らは平民ですものね」

「そうよ。ミョーイ、間違えないでね。」



(ミョーイ、ごめんなさい。
お母さんを許して)




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

王子様への置き手紙

あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯ 小説家になろうにも掲載しています。

義兄のために私ができること

しゃーりん
恋愛
姉が亡くなった。出産時の失血が原因だった。 しかも、子供は義兄の子ではないと罪の告白をして。 入り婿である義兄はどこまで知っている? 姉の子を跡継ぎにすべきか、自分が跡継ぎになるべきか、義兄を解放すべきか。 伯爵家のために、義兄のために最善の道を考え悩む令嬢のお話です。

看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎ 倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。 栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。 「責任、取って?」 噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。 手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。 けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。 看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。 それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

【完結】妻の日記を読んでしまった結果

たちばな立花
恋愛
政略結婚で美しい妻を貰って一年。二人の距離は縮まらない。 そんなとき、アレクトは妻の日記を読んでしまう。

白い結婚は無理でした(涙)

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。 明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。 白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。 現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。 どうぞよろしくお願いいたします。

どなたか私の旦那様、貰って下さいませんか?

秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
私の旦那様は毎夜、私の部屋の前で見知らぬ女性と情事に勤しんでいる、だらしなく恥ずかしい人です。わざとしているのは分かってます。私への嫌がらせです……。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 政略結婚で、離縁出来ないけど離縁したい。 無類の女好きの従兄の侯爵令息フェルナンドと伯爵令嬢のロゼッタは、結婚をした。毎晩の様に違う女性を屋敷に連れ込む彼。政略結婚故、愛妾を作るなとは思わないが、せめて本邸に連れ込むのはやめて欲しい……気分が悪い。 彼は所謂美青年で、若くして騎士団副長であり兎に角モテる。結婚してもそれは変わらず……。 ロゼッタが夜会に出れば見知らぬ女から「今直ぐフェルナンド様と別れて‼︎」とワインをかけられ、ただ立っているだけなのに女性達からは終始凄い形相で睨まれる。 居た堪れなくなり、広間の外へ逃げれば元凶の彼が見知らぬ女とお楽しみ中……。 こんな旦那様、いりません! 誰か、私の旦那様を貰って下さい……。

皇太子夫妻の歪んだ結婚 

夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。 その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。 本編完結してます。 番外編を更新中です。

処理中です...