「完結」幸せにしてくれますか?

瑠渡

文字の大きさ
11 / 24

失恋?

しおりを挟む
マリエ視点


初めて恋をした

生徒会の役員になり、初めて参加した一般の進学校との交流会。

役員の皆さんが部屋に入って来た時、一人の青年に、目が釘付けになった。

淡い茶色の髪に綺麗な澄んだブルーの目。
顔が整いすぎて見てる私が赤くなるくらい。
背もスラッと高く目立つので、どうしても視線がそちらへ向いてしまう。

議題がはじまり、発言を聞いていると女性徒が皆、見惚れていのではないかと思う。

しっかりした話し方に、皇子も気に入ったらしく、平民だが文官の試験を突破して側近になって欲しいと伝えたらしい。

私は見てるだけで幸せと思っていたのに、ある時ミョーイ君の方から話しかけられた。

「こんにちは。いつも綺麗な字で書類を書いてあって助かるよ。
名前聞いてもいいかな?」

「あっ、私はマリエ、ドレスデンです。」

「そう…僕はミョーイ。
僕は平民だから………そっか!貴族院の子だもんね。平民なら良いなと思ったけど当たり前だよね」

「えっ?」

「いや、なんでもない。
これからもよろしく!」


何でもない会話だけど、とっても嬉しかった。
それから、会えば話すようになり……


「僕にはね、母さんだけなんだ。
でも、母は強しで大事に育てられた。
母は、刺繍が得意で、(そよ風)という店の刺繍職人をやりながら僕を育てた。
オーナーがまた良い人で、僕らを助けてくれて、今は僕を後見人として見てくれているんだ。
帝都にも進出して店があるのだけど、知ってるかい?」

「もちろん。素敵な刺繍小物があるので、私も行ったことがあります」

「嬉しいな。今度店に来たら僕を呼んでよ。」


ミョーイ君とは、それからどんどん仲良くなり、私を好いてくれてるような気がした。

お父様にも嬉しくて話したら
「恋愛は自由だよ。好きな人と一緒になれるのが1番だよ」

「お父様、ありがとうございます」

お父様には、長年ずっと捜している人がいる
結婚の約束までしていたが、ある日突然いなくなってしまった。
ずっとずっと、今でも時間があると捜している。

「僕の想い人は生きているのだろうか……」

この頃は寂しいことまで言うようになった。

「ミョーイ君と言ったか?
今度会いたいな。そうだ、店に行けば会えるなら父さんも一緒に行くよ。父さんの恋人も刺繍が大好きで、凄い腕前だったんだ。

いなくなった後も刺繍をしてるならと、色々な店にも行ったが、刺繍が置いてあるのを見てはサリーの名前を出しても知らないと言われてね」シュン

「マリエは、ミョーイ君が好きなら頑張れよ」



お父様は私の母親のせいで……ごめんなさい。
そして、私まで産まれてしまいごめんなさい。





明日はお父様と一緒にお店へ行く。
ミョーイ君がいたら良いな。







しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

王子様への置き手紙

あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯ 小説家になろうにも掲載しています。

義兄のために私ができること

しゃーりん
恋愛
姉が亡くなった。出産時の失血が原因だった。 しかも、子供は義兄の子ではないと罪の告白をして。 入り婿である義兄はどこまで知っている? 姉の子を跡継ぎにすべきか、自分が跡継ぎになるべきか、義兄を解放すべきか。 伯爵家のために、義兄のために最善の道を考え悩む令嬢のお話です。

看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎ 倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。 栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。 「責任、取って?」 噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。 手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。 けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。 看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。 それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。

王命での結婚がうまくいかなかったので公妾になりました。

しゃーりん
恋愛
婚約解消したばかりのルクレツィアに王命での結婚が舞い込んだ。 相手は10歳年上の公爵ユーグンド。 昔の恋人を探し求める公爵は有名で、国王陛下が公爵家の跡継ぎを危惧して王命を出したのだ。 しかし、公爵はルクレツィアと結婚しても興味の欠片も示さなかった。 それどころか、子供は養子をとる。邪魔をしなければ自由だと言う。 実家の跡継ぎも必要なルクレツィアは子供を産みたかった。 国王陛下に王命の取り消しをお願いすると三年後になると言われた。 無駄な三年を過ごしたくないルクレツィアは国王陛下に提案された公妾になって子供を産み、三年後に離婚するという計画に乗ったお話です。  

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

【完結】妻の日記を読んでしまった結果

たちばな立花
恋愛
政略結婚で美しい妻を貰って一年。二人の距離は縮まらない。 そんなとき、アレクトは妻の日記を読んでしまう。

白い結婚は無理でした(涙)

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。 明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。 白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。 現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。 どうぞよろしくお願いいたします。

どなたか私の旦那様、貰って下さいませんか?

秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
私の旦那様は毎夜、私の部屋の前で見知らぬ女性と情事に勤しんでいる、だらしなく恥ずかしい人です。わざとしているのは分かってます。私への嫌がらせです……。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 政略結婚で、離縁出来ないけど離縁したい。 無類の女好きの従兄の侯爵令息フェルナンドと伯爵令嬢のロゼッタは、結婚をした。毎晩の様に違う女性を屋敷に連れ込む彼。政略結婚故、愛妾を作るなとは思わないが、せめて本邸に連れ込むのはやめて欲しい……気分が悪い。 彼は所謂美青年で、若くして騎士団副長であり兎に角モテる。結婚してもそれは変わらず……。 ロゼッタが夜会に出れば見知らぬ女から「今直ぐフェルナンド様と別れて‼︎」とワインをかけられ、ただ立っているだけなのに女性達からは終始凄い形相で睨まれる。 居た堪れなくなり、広間の外へ逃げれば元凶の彼が見知らぬ女とお楽しみ中……。 こんな旦那様、いりません! 誰か、私の旦那様を貰って下さい……。

処理中です...