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カランコロン
「いらっしゃいませ~」
えっと?トウマは……あれ?
「トウマ?」
「あっ、マノンこっちだよ」
「えっと?」
「早く座って」
「うん」
これいったい…………?
「この子さ、サランって言うんだ。俺のよく行く服の店の子でさ。
カフェとかあまり行かないって言うし、休みが合ったから連れてきたんだよ。
マノンは優しいし、急に連れてきても大丈夫かなと思ってさ。一緒にいてもいいだろ?」
「はじめまして……マノンさん」
「……はい」
どうなってるの………
3人で当り障りない話をした後当りから
2人で盛り上がって話してる
まるで私が目の前にいることを忘れたように
ねぇ、トウマ
あなたは私の彼なんじゃありませんか?
なのに何故?
何故にデートにその子を連れてきたの?
何故にその子は貴方の隣に座ってるのだろう?
何故に2人だけの世界のように楽しく話してるのだろう?
ねぇ、私がいること、わかってる?
デートに誘ったのはトウマだよね?
いつからその子と仲良くなったの?
5年もつき合ってるのに私はその子を知らないわ
貴方の友達を、ほぼ知ってたと思ったのに……
「あっ、ごめんマノン。僕らばかりわかる話してて」
「……いつから?」
「えっ?」
「いつから、サランさんとそんなに仲良くなったの?」
「そうだな。3か月前か?だよな?」
「そうそう、トウマの欲しい服が売れちゃってね」
「トウマ?」
「えっ?別にいいだろ?俺もサランって呼んでるんだし。そんな変な言い方するなよ!焼きもちやいてるみたいじゃないか!」
「………」
「ねぇ、トウマ?この前さ、あれからどうした?あの飲みに行った後。直ぐに馬車拾えた?」
「えっ?あぁ……その話はまたな。」
「えーっ、だって、あんなに遅くなったし、私を送った後だったし、すごく心配だんだんだよ。」
「サランは優しいな。俺は男だから大丈夫だ。それより、飲みすぎてたサランの方が心配だった」
「トウマ、ありがとう」
「………」
ガタンッ
「マノン?あっ、この前急に町でサランと会ったから飲みに行ったんだ」
「私、ちよっとお土産にしたい物があるから買ってくるわ」
「わかった。後で俺に払わせてな。今日は俺とデートなんだからさ」
「そう……私とデートなんだ」
「えっ?マノン?」
「見てきます」
私はショーケースを見ながら可愛いお菓子を見て癒された。
この辛い気持ち。なんで?デートだったのに。トウマって??あれ、阿保か?
デートに女連れて座ってるか?
私が後から店に来て2人の前に座って、私が邪魔者じゃないか!
隣に座ってずーーーっと2人で話してて、あの子が彼女としか思えないじゃないか!
今も2人でずーっと話してる………
私の事なんて気にしてないな。
いいや、もうこのまま帰ろう。
「すみません、あそこにいる横に2人で座ってる席ありますよね。
私、あそこでレモンジュース飲んだのですが、ジュースの分だけ先に払ってよいですか?用事ができたので先に帰ります。彼が来たら会計の時、引いてください」
「どうも面倒言ってすみません。ありがとうございます。」
チラッとトウマを見た
ずーっと話してて私の事なんて気にしてない。
そうか、そんなもんだったんだな。
もうそろそろ婚約かなぁ?なんて思ってたのは私だけだった。
「トウマ、さようなら」
カランコロン
「あれ?そういえばマノンは?まだ買ってるんか?そんなに悩んでるのか?」
と店のショーケースの方を見たがマノンの姿がない。
「えっ?どこに行った」
「お菓子悩みますよ。いいじゃないですか?
私達だけで話してたって」
「いや、何言って。今日は俺とマノンのデートだしっ。あれ?いない………」
クスッ
「マノンさんなら、とっくに出ていきましたよ。流石に私達がずっと話してるから邪魔だと思ったんじゃないですか?」
「えっ?なんで?」
「なんでって?トウマったら、おかしい。私が気になるからデートに連れて来たのでしょ?いいじゃない?私とつき合えば」
「バッ、バカ言うなよ!俺とマノンは5年もつき合ってて、そろそろ婚約する話しも出てるんだ」
「へぇー。なら、なんで私を誘ったの」
「それは、サランはカフェに来たこと無いって言うし、マノンに俺の友達を紹介するつもりで……」
「男と女が友達になるって?友達だって言っても、そう見てくれる人、何人いるかしらね?」
クスッ
「俺はサランとはカフェで別れて、後はマノンと2人になるつもりだったんだ。サランを紹介しといた方が良いと思って誘っただけで………悪いけど、先に帰る」
ガタンッ
「ふんっ、バカな男。なんでデートに他の女誘うかなぁ。」
……………………………
回想
「サラン、こんにちは」
「トウマ、いらっしゃい。今日も来てくれたの?」(嬉しい)
「うん。今友達とカフェの帰りなんだ。あそこにいる奴だよ。今日2人分、店に貢献してやるよ。
今度出掛けるのに来て行く服がなくてさ。おっ、これいいか?」
「そうね、こっちの色にしたら?」
「わかった、そうするかな。」
「カフェの帰り?良いなぁ。私、行ったことがないんだ」
「そうなの?ふーん。じゃあ、来週の日曜日カフェに行くか?休み?」
「えっ?いいの?」
「うん。カフェでお茶しよう。連れいるけど……大丈夫だと思う。その後は解散になるけどいい?」
「うん。トウマの友達も来るの?紹介してね。楽しみ」
「……まぁ、友達?ふっ……まぁ、その時紹介するよ。大通りにあるフラワートイに10時ね」
「遅れないで行くね。楽しみにしてる。」
…………………………………
トウマ、私にすごく優しいし、お互い両想いなのかなと思ってたのに。
なんだ……私の気持ちわかれよ!!
わかって誘ってくれたのかと思ったのに……彼女いたのか。
彼女に悪いことしたな。
「ふぅー、さて、帰ろう。もうトウマとは店以外で会うこともないっしょ!
これでまた誘って来たら相当阿保だ」
バカなトウマ
やってしまった!あぁ、なんてバカだったんだ!
サランを男友達気分で、マノンに紹介するつもりで誘ってしまった。絶対やっちゃいけないやつ。マノン、マノン、怒ってるよな
「突然すみません。ノードムロ伯爵家のトウマです。マノンさんは?一緒に出掛けてたのですが離れてしまって」
「お嬢様は帰ってきてますが、今日は疲れたので休まれています。トウマ様にお手紙を預かっておりますのでどうぞ。」
「…………はい。あの……今日はごめんと伝えておいてください」
はぁ。会ってくれなかった
手紙を馬車の中で開けた
トウマ様
今日は先に帰りすみません。
ですが、私はお邪魔だったと思うので、
先に帰っても良かったのではないでしょうか。
5年の付き合いでこれから先に進むのかと思っていましたが、私の勘違いだったようです。
今日は、色々と考えさせられました。
先の無いつき合いは難しいと思います。
婚約者でもありませんので、これからは会うこともをやめようと思います。
友達になってくださり、ありがとうございました。サラン様と仲良くお過ごしください。
さようなら マノン
手紙を読み、愕然とした。
それから何度も会いに行ったが会ってくれなかった。
学校でも、声をかけようとした。
だが、マノンの拒絶は酷く、今は諦めるしかなかった。
当たり前だ。デートに関係ない女性を連れて行くなんてっ!
いつか許してもらえるなら、マノンの心を取り戻したい。
僕はマノンを愛してるのだから。
学園を卒業後……数年たった…風の便りでマノンの結婚を知った
そう、どんなに会いに行ってもマノンの拒絶は変わらなかった。
親からも注意を受け、もう諦めるしかなかった。
それから3年後………俺も結婚した
マノンではない、2つ年下の親の決めた彼女と。
ある時、妻から言われた
「トウマさん、トウマさんの心の中に他の女性がいるのはわかっています。
それでも私は、前から気になっていた貴方と結婚ができて幸せです。絶対にトウマさんを幸せにします!!」
妻の言葉にビックリした。
だが健気な妻の言葉に、マノンへの想いを終わりにしようと決めた。
「ケイ、君を心から愛することを誓うよ」
子供ができ、ケイがずっと離れず側にいて俺を助けてくれた。
領地経営もうまくいき、家族皆を幸せにすることができた。
孫が産まれた頃、ケイが先に逝ってしまった
「おじいちゃん、僕ね好きな人がいて結婚したいんだ。今度会ってくれる?」
「ケイオス、好きな人がいるのか。
いいか、よそ見しないでその子の事を1番に考え、間違えるんじゃないぞ」
「うん。なんか、おじいちゃんが間違えて後悔したことあるような言い方だね。」笑
「いや、そうだな。だがワシは、ケイがいたから幸せだぞ」
「そうだよね、おばあちゃんの愛情は凄かったって父さんが言ってたよ。おじいちゃん、愛されて良かったね」
「そうだな。まさかケイがあんなに早く逝くなんてな」
その後、ケイオスが結婚したいという彼女を連れてきて驚いた
「マノン?」という言葉がでるくらいにそっくりな女の子がケイオスの隣に立っていた。
「マノン?おばあちゃまをご存じなのですか?私、おばあちゃまに、そっくりらしいです」
「マノンさんのお孫さんか。よく似てらっしゃる。
ケイオス、可愛らしい彼女じゃないか。良かったな。大事にしろよ」
結婚式には参列するつもりはなかったが、皆が行こうというので式に参列した。
マノンに会えるのだろうか
あぁ、マノンがいた。
だが、声はかけずに立ち去ろう
もうこんな爺さんになった姿見せたくはない
「トウマさん……」
!!!
「マノン」
「トウマさん、ほんとにお久しぶりです。ふふっ、お互い歳を取りましたね」
「あぁ、そうだな」
「今日トウマさんに会えると思って、頑張って来ました」
「俺もだよ。一目だけでも会いたかった」
「「………」」
2人ともいつの間にか泣いていたらしく、気を遣ってお互いの子供達が部屋に通してくれ、ゆっくり話したらと言ってくれた。
俺達は時間が許すかぎり話をした。
今までの事を。
マノンは意地もあったと言った。
だが、何回も会いに来てくれたのに無下にしてしまい、悪かったと謝ってくれた。
俺もずっと後悔して過ごし、マノンが結婚した3年後、良い人に恵まれ結婚したことを話した。
お互い、良い人に恵まれ幸せだったと、話した。
伴侶を亡くし、お互い1人で暮らしている事もあり、家族の了解もあって、お互いの邸を行ったり来たりしながら、楽しんだ。
そして、知り合って50年後の今日、両家の後押しもあり、俺とマノンは夫婦になった。
お互いの1番ではないかもしれないが、
俺とマノンは遠回りしてやっと夫婦になれた。
そう何もなければ、俺が間違えなければ、きっとあの10代で夫婦になっていただろう。
だが、これで良かったと思っている
やっとマノンが俺を許してくれた年月が必要だったのだろうから。
マノン、愛してる
トウマ、私も愛してるわ
俺達は毎日愛を伝える
「いらっしゃいませ~」
えっと?トウマは……あれ?
「トウマ?」
「あっ、マノンこっちだよ」
「えっと?」
「早く座って」
「うん」
これいったい…………?
「この子さ、サランって言うんだ。俺のよく行く服の店の子でさ。
カフェとかあまり行かないって言うし、休みが合ったから連れてきたんだよ。
マノンは優しいし、急に連れてきても大丈夫かなと思ってさ。一緒にいてもいいだろ?」
「はじめまして……マノンさん」
「……はい」
どうなってるの………
3人で当り障りない話をした後当りから
2人で盛り上がって話してる
まるで私が目の前にいることを忘れたように
ねぇ、トウマ
あなたは私の彼なんじゃありませんか?
なのに何故?
何故にデートにその子を連れてきたの?
何故にその子は貴方の隣に座ってるのだろう?
何故に2人だけの世界のように楽しく話してるのだろう?
ねぇ、私がいること、わかってる?
デートに誘ったのはトウマだよね?
いつからその子と仲良くなったの?
5年もつき合ってるのに私はその子を知らないわ
貴方の友達を、ほぼ知ってたと思ったのに……
「あっ、ごめんマノン。僕らばかりわかる話してて」
「……いつから?」
「えっ?」
「いつから、サランさんとそんなに仲良くなったの?」
「そうだな。3か月前か?だよな?」
「そうそう、トウマの欲しい服が売れちゃってね」
「トウマ?」
「えっ?別にいいだろ?俺もサランって呼んでるんだし。そんな変な言い方するなよ!焼きもちやいてるみたいじゃないか!」
「………」
「ねぇ、トウマ?この前さ、あれからどうした?あの飲みに行った後。直ぐに馬車拾えた?」
「えっ?あぁ……その話はまたな。」
「えーっ、だって、あんなに遅くなったし、私を送った後だったし、すごく心配だんだんだよ。」
「サランは優しいな。俺は男だから大丈夫だ。それより、飲みすぎてたサランの方が心配だった」
「トウマ、ありがとう」
「………」
ガタンッ
「マノン?あっ、この前急に町でサランと会ったから飲みに行ったんだ」
「私、ちよっとお土産にしたい物があるから買ってくるわ」
「わかった。後で俺に払わせてな。今日は俺とデートなんだからさ」
「そう……私とデートなんだ」
「えっ?マノン?」
「見てきます」
私はショーケースを見ながら可愛いお菓子を見て癒された。
この辛い気持ち。なんで?デートだったのに。トウマって??あれ、阿保か?
デートに女連れて座ってるか?
私が後から店に来て2人の前に座って、私が邪魔者じゃないか!
隣に座ってずーーーっと2人で話してて、あの子が彼女としか思えないじゃないか!
今も2人でずーっと話してる………
私の事なんて気にしてないな。
いいや、もうこのまま帰ろう。
「すみません、あそこにいる横に2人で座ってる席ありますよね。
私、あそこでレモンジュース飲んだのですが、ジュースの分だけ先に払ってよいですか?用事ができたので先に帰ります。彼が来たら会計の時、引いてください」
「どうも面倒言ってすみません。ありがとうございます。」
チラッとトウマを見た
ずーっと話してて私の事なんて気にしてない。
そうか、そんなもんだったんだな。
もうそろそろ婚約かなぁ?なんて思ってたのは私だけだった。
「トウマ、さようなら」
カランコロン
「あれ?そういえばマノンは?まだ買ってるんか?そんなに悩んでるのか?」
と店のショーケースの方を見たがマノンの姿がない。
「えっ?どこに行った」
「お菓子悩みますよ。いいじゃないですか?
私達だけで話してたって」
「いや、何言って。今日は俺とマノンのデートだしっ。あれ?いない………」
クスッ
「マノンさんなら、とっくに出ていきましたよ。流石に私達がずっと話してるから邪魔だと思ったんじゃないですか?」
「えっ?なんで?」
「なんでって?トウマったら、おかしい。私が気になるからデートに連れて来たのでしょ?いいじゃない?私とつき合えば」
「バッ、バカ言うなよ!俺とマノンは5年もつき合ってて、そろそろ婚約する話しも出てるんだ」
「へぇー。なら、なんで私を誘ったの」
「それは、サランはカフェに来たこと無いって言うし、マノンに俺の友達を紹介するつもりで……」
「男と女が友達になるって?友達だって言っても、そう見てくれる人、何人いるかしらね?」
クスッ
「俺はサランとはカフェで別れて、後はマノンと2人になるつもりだったんだ。サランを紹介しといた方が良いと思って誘っただけで………悪いけど、先に帰る」
ガタンッ
「ふんっ、バカな男。なんでデートに他の女誘うかなぁ。」
……………………………
回想
「サラン、こんにちは」
「トウマ、いらっしゃい。今日も来てくれたの?」(嬉しい)
「うん。今友達とカフェの帰りなんだ。あそこにいる奴だよ。今日2人分、店に貢献してやるよ。
今度出掛けるのに来て行く服がなくてさ。おっ、これいいか?」
「そうね、こっちの色にしたら?」
「わかった、そうするかな。」
「カフェの帰り?良いなぁ。私、行ったことがないんだ」
「そうなの?ふーん。じゃあ、来週の日曜日カフェに行くか?休み?」
「えっ?いいの?」
「うん。カフェでお茶しよう。連れいるけど……大丈夫だと思う。その後は解散になるけどいい?」
「うん。トウマの友達も来るの?紹介してね。楽しみ」
「……まぁ、友達?ふっ……まぁ、その時紹介するよ。大通りにあるフラワートイに10時ね」
「遅れないで行くね。楽しみにしてる。」
…………………………………
トウマ、私にすごく優しいし、お互い両想いなのかなと思ってたのに。
なんだ……私の気持ちわかれよ!!
わかって誘ってくれたのかと思ったのに……彼女いたのか。
彼女に悪いことしたな。
「ふぅー、さて、帰ろう。もうトウマとは店以外で会うこともないっしょ!
これでまた誘って来たら相当阿保だ」
バカなトウマ
やってしまった!あぁ、なんてバカだったんだ!
サランを男友達気分で、マノンに紹介するつもりで誘ってしまった。絶対やっちゃいけないやつ。マノン、マノン、怒ってるよな
「突然すみません。ノードムロ伯爵家のトウマです。マノンさんは?一緒に出掛けてたのですが離れてしまって」
「お嬢様は帰ってきてますが、今日は疲れたので休まれています。トウマ様にお手紙を預かっておりますのでどうぞ。」
「…………はい。あの……今日はごめんと伝えておいてください」
はぁ。会ってくれなかった
手紙を馬車の中で開けた
トウマ様
今日は先に帰りすみません。
ですが、私はお邪魔だったと思うので、
先に帰っても良かったのではないでしょうか。
5年の付き合いでこれから先に進むのかと思っていましたが、私の勘違いだったようです。
今日は、色々と考えさせられました。
先の無いつき合いは難しいと思います。
婚約者でもありませんので、これからは会うこともをやめようと思います。
友達になってくださり、ありがとうございました。サラン様と仲良くお過ごしください。
さようなら マノン
手紙を読み、愕然とした。
それから何度も会いに行ったが会ってくれなかった。
学校でも、声をかけようとした。
だが、マノンの拒絶は酷く、今は諦めるしかなかった。
当たり前だ。デートに関係ない女性を連れて行くなんてっ!
いつか許してもらえるなら、マノンの心を取り戻したい。
僕はマノンを愛してるのだから。
学園を卒業後……数年たった…風の便りでマノンの結婚を知った
そう、どんなに会いに行ってもマノンの拒絶は変わらなかった。
親からも注意を受け、もう諦めるしかなかった。
それから3年後………俺も結婚した
マノンではない、2つ年下の親の決めた彼女と。
ある時、妻から言われた
「トウマさん、トウマさんの心の中に他の女性がいるのはわかっています。
それでも私は、前から気になっていた貴方と結婚ができて幸せです。絶対にトウマさんを幸せにします!!」
妻の言葉にビックリした。
だが健気な妻の言葉に、マノンへの想いを終わりにしようと決めた。
「ケイ、君を心から愛することを誓うよ」
子供ができ、ケイがずっと離れず側にいて俺を助けてくれた。
領地経営もうまくいき、家族皆を幸せにすることができた。
孫が産まれた頃、ケイが先に逝ってしまった
「おじいちゃん、僕ね好きな人がいて結婚したいんだ。今度会ってくれる?」
「ケイオス、好きな人がいるのか。
いいか、よそ見しないでその子の事を1番に考え、間違えるんじゃないぞ」
「うん。なんか、おじいちゃんが間違えて後悔したことあるような言い方だね。」笑
「いや、そうだな。だがワシは、ケイがいたから幸せだぞ」
「そうだよね、おばあちゃんの愛情は凄かったって父さんが言ってたよ。おじいちゃん、愛されて良かったね」
「そうだな。まさかケイがあんなに早く逝くなんてな」
その後、ケイオスが結婚したいという彼女を連れてきて驚いた
「マノン?」という言葉がでるくらいにそっくりな女の子がケイオスの隣に立っていた。
「マノン?おばあちゃまをご存じなのですか?私、おばあちゃまに、そっくりらしいです」
「マノンさんのお孫さんか。よく似てらっしゃる。
ケイオス、可愛らしい彼女じゃないか。良かったな。大事にしろよ」
結婚式には参列するつもりはなかったが、皆が行こうというので式に参列した。
マノンに会えるのだろうか
あぁ、マノンがいた。
だが、声はかけずに立ち去ろう
もうこんな爺さんになった姿見せたくはない
「トウマさん……」
!!!
「マノン」
「トウマさん、ほんとにお久しぶりです。ふふっ、お互い歳を取りましたね」
「あぁ、そうだな」
「今日トウマさんに会えると思って、頑張って来ました」
「俺もだよ。一目だけでも会いたかった」
「「………」」
2人ともいつの間にか泣いていたらしく、気を遣ってお互いの子供達が部屋に通してくれ、ゆっくり話したらと言ってくれた。
俺達は時間が許すかぎり話をした。
今までの事を。
マノンは意地もあったと言った。
だが、何回も会いに来てくれたのに無下にしてしまい、悪かったと謝ってくれた。
俺もずっと後悔して過ごし、マノンが結婚した3年後、良い人に恵まれ結婚したことを話した。
お互い、良い人に恵まれ幸せだったと、話した。
伴侶を亡くし、お互い1人で暮らしている事もあり、家族の了解もあって、お互いの邸を行ったり来たりしながら、楽しんだ。
そして、知り合って50年後の今日、両家の後押しもあり、俺とマノンは夫婦になった。
お互いの1番ではないかもしれないが、
俺とマノンは遠回りしてやっと夫婦になれた。
そう何もなければ、俺が間違えなければ、きっとあの10代で夫婦になっていただろう。
だが、これで良かったと思っている
やっとマノンが俺を許してくれた年月が必要だったのだろうから。
マノン、愛してる
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