いつか会えることを願って

瑠渡

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「お飾り妃でも構いません」なんて

…冷たい言葉なんだろう

私は旦那様になる方と幸せな家庭を築きたい。

ほんとに、あの時の人なのか?
もっと、優しそうに笑ってたのに……。
初恋…はぁ、とんだ初恋だったわ
なんであんなっ!
お父様に言っても迷惑かけるだけ。
私が我慢すれば良いの?
「うっ、うっ、うっうぅー」

私達は一週間後、婚約者となった。
その為に国に帰らず、待っていたそうで、もっと早く決断できたのじゃないか?とまで言われてしまった。
この人に期待することなんてない。
3年、白い結婚になるようだったら、離縁できると聞いた。王家でも大丈夫ではないか?その思いだけに生きていよう。


隣国から家庭教師が来て、王宮の一部屋を借りて勉強が始まった。
「こんな事もわからないなんて、こんなんでどうします?側妃様に負けてしまいますわよ。我が国の、とても素晴らしい令嬢が側妃になる予定です。国と国との問題で何故に貴女が正妃になるのか?もっとしっかり勉強して頂かないと困ります」

「すみません」

「いいですか?王子から愛など向けられると思っていてはいけませんよ。政略結婚ですからね。王子は、愛する令嬢が側妃にされると怒っておいでです。よく考えて勉強されてください」


もう、心がぐちゃぐちゃだ。
何のために今まで生きてきたのか?
あんなっ、あんな王子の妃になるためだったのか?

王宮の回廊を考えながら歩いていたら、前から婚約者の王子が来てしまった。「はぁー」

「ごきげんよう、ベルナルド王子」

「………。」

何も答えず行ってしまった。

そんなに嫌いなら、どうにか断れば良いのに。

邸に戻って相談してみよう

「お父様、ベルナルド王子は愛する方がいるそうです。なのに、国との王命で仕方なく私を正妃にすることに、とても怒っておいでです。今日、家庭教師から聞きました。どうにかなりませんか?私は嫁いでも幸せになるとは思えません。断ると困らせるのがわかっていますが、辛いのです。うぅーうっうっ。」

「フーミリア、かわいそうに。わかったよ、今から国王に会えるか行ってくるよ」

「ありがとうございます」






「フーミリア、すまない。国王には会えなかったが、第一王子には会えたから、聞いてみたよ。今は辛い気持ちが大きいかもしれないが、嫁いで行けば、きっと向こうの王国の方々から優しくしてもらえると、仰っていたよ。国を助けると思って嫁いで欲しいそうだ。すまない…フーミリア。」


だめだった、何も変わらなかった。
もう、食欲もでない、眠れない。
辛いだけだ。あんなに楽しい刺繍も全然できない。

「お嬢様、ベルナルド王子からお手紙です」


「お手紙?なんで?」


フーミリア譲

今日、公爵様が結婚を白紙にして欲しいと訪ねて来たそうだね。
君が何か言ったのかい?
これは、王命だと伝えてあったはずだが、君は理解できていなかったのか?
それから、家庭教師からも苦情が来ている。時間がないのだから、もっと真面目にやって欲しい。
これでは、正妃より側妃の方が立場が上になってしまうよ。
正妃になるなのだから、正妃らしく勤められるよう、努力して欲しい。
バカにされるのは君なんだからね。
後、私まで恥をかかさないようにして欲しい。

来月にも国に帰る。
君も婚約者として一緒に行くように準備しておいて欲しい。

       ベルナルド


「こんなっ手紙ありますか!悔しい」同じ部屋にいる侍女が怒ってる。

「私が何をしたって言うの?なんでこんなに嫌われているのに隣国へ行かなければ行けないの?」

これが国の公爵家に産まれた運命なの?辛すぎる





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