いつか会えることを願って

瑠渡

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2-22

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マック令息様から邸へ誘われて、
嬉しさ半分怖さ半分。

当日、マック様が馬車でわざわざ迎えに来てくださいました。

「やぁ、シェリー嬢。
シェリー嬢はとても綺麗な方だとわかってはいるが、ワンピース姿のシェリー嬢はまた綺麗なんてもんじゃないね!もし、学校の生徒に会ってしまったら、どんだけ騒がれるか怖いね。婚約者に立候補しようかな」

「心配しなくても大丈夫ですよ。私はずっと働こうと思ってますし。
それより……今日、マージイット長官は…」

「兄様?今日は仕事へ行ってるよ。一応シェリー嬢が来ることは知ってるけどね。会いたかった?」

「いえ。私はどうも嫌われてしまったようなので、会わないほうが良いと思います」

「ふーん。何故だろう」

「きっと、私がユング国から来たからではないですか?」

「そんなことないと思うけどね。何故だろう?あっ、着いたよ!降りよう」

今日は母様しかいなくて悪いね

「はじめまして!マージイット家へようこそ!あらっ、まぁ、可愛らしい方ね」

「はじめまして、シェリー、バーターシャルと申します。今日はありがとうございます。」

「どうぞお入りになって。今日はフーミリアさんの事をお聞きになりたいのよね。私もあまり詳しくは知らないの。残っているのも。沢山ある姿絵と手紙と、刺繍の好きな人だったらしくお道具箱ぐらいかしら」

沢山のフーミリア様の姿絵

「やはり、我が国にある姿絵より、とても素敵な姿絵です。明るいお嬢様のようですね」

「そうね、おとなしい方だったらしいけど、綺麗で優しい方だったらしいわ。手紙もどうぞ、読んでみて」

とても綺麗な字で書かれて、手紙には、ユングへ嫁がれた胸のうちが書かれていて、ベルナルド王太子と、なかなか相容れないと切実に書いてある手紙と、キーガン様が産まれ、ベルナルド様とも良好になってきたという手紙もあった。

「そうそう、フーミリアさんの息子のキーガン様も何回か訪ねていらっしゃってて、友好国として尽力されたみたいよ。母様に会いに来ましたってお墓にも行かれたらしいわ。ベルナルド国王は、来たがったらしいけどあんな事があったから、なかなかこの国には来れなかったみたいね。フーミリア様を亡くされて家族は許せなかったのでしょう。私だってそう思うわ。」
「シェリー様、ところで今日はゆっくりしていかれる?もう少ししたら長男のマイクも帰って来ると思うし…」

「いえ、長くお邪魔してしまって。また寮に帰ってやらなくてはいけないことがありますので。今日は長くお邪魔してしまい、すみません。ありがとうございました。馬車に乗りながら見てましたら、そんなに王宮と遠くありませんし、帰りは少しこの辺りを眺めながら、走っている馬車に乗って帰ろうと思います」

「そんなことしたらダメよ。そんなに遠くはないけれど、1人で何かあったらいけないわ」

「いえ、この国は治安も良いですし、馬車も沢山走っているので大丈夫です。この国の思い出にしたいので道もわかってますし大丈夫です。ですから気にしないでください。マック様、また学校で」

「これから送っていかれたら良いのだけど、僕ももう少ししたら勉強塾へ教えに行かなきゃいけなくて。ごめん」

楽しかったと伝えて、私は景色を見ながら楽しく歩きだした

結構歩いて疲れてきた頃、急に腕を捕まれ、驚きで腰を抜かしそうになった。
腕を捕んでいる方の顔を見て、また怖くなってしまった。
そう、マイク、マージイット様だった。

「なぜ?」

「何をしている?なんで歩いているんだ?こんな知らない所を歩いて何かあったらどうするんだ?」

「今日は、マイク様のお宅にフーミリア様の事でお邪魔させて頂きました。そんなに王宮まで遠くありませんし、心配されましたが歩きながら帰りたいとお願いしました。大丈夫なんです。あの……手を離してくださいませんか」

「あぁ」

「ほんとに大丈夫なんで、今日はありがとうございました。」と、カーテシーをして歩き始めた。

「だめだ。君は自分をわかってないのか?さっきから見られていることもわからず歩いて王宮まで帰るなんて。もう少し考えろ」

何かが頭のなかで切れたような気がする。
嫌われてるのはわかっていたが、私の中でこれ以上この方と話しているのが嫌だし、年上だからとか、そんなこと、関係ない!

「私の事は気になさらないでください。目障りな私は、試験ももう受けに行きませんし、貴方には関係ないので好きにさせてください。留学期間が終わったら、目障りな私は直ぐに帰りますからご心配なく!」そう告げて走り出した







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