いつか会えることを願って

瑠渡

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マイク長官は「今日会いに来たのは………」


「えっ?今なんて?」


「君があの時、怒って走って行ってしまった姿を見てて……なんでこんなに僕は君が絡むとおかしくなるのだろうと……そして考えわかったんだ。」

「君にはきつく言い過ぎたし……君は僕の事を嫌いなのかもしれない。だが、僕は君をあの墓地の小道ですれ違った時からきっと君に惚れていたんだと思う。シェリー嬢、僕と結婚してくれないか?」

「!!!」

「その……気になったからこそ強く当たってしまったのかもしれない。すまなかった。」



顔を赤くして話すマイク長官が、テスト中に会った人と同じなのか?と思えるくらい、私は不思議過ぎて何を答えて良いのか呆然としてしまった。


「弟から休み終わったら帰るつもりだったけど、休みになったら直ぐに帰ることにしたらしい。と聞いて……僕のせいなんだよね?僕が辛く当たったから……」そう言って伏せているマイク長官がなんか、今は可愛く見えてきた。

「あの……突然過ぎて」



「……墓地の小道ですれ違ったとき、君の髪がキラキラ輝いてて、顔を見たら会ったことのあるような…あまりにも綺麗な顔で……ドキンとなって……ほんとは模試試験も僕が最初の日に挨拶に行くだけだったのだけど、君がいるのがわかって…毎回顔を出して…でも君にきつくなってしまって……君がもう試験を辞退したときいた時は、僕のせいだと落ち込んだ」



(話されている内容は私にとって、とても恥ずかしいのだが、それより……おい、ほんとにあの鬼の長官か?)


「ごめん。あの恋したことが今まで無くて…なんて伝えたら良いかわからない」

(!!? あの~ほんとに試験の時にいた人ですかぁ~?
でも、この人はほんとにわかっていない。この人にどれほどの女性が恋い焦がれているか。男なのにこれほど綺麗な顔した男性が顔を赤らめ、私に告白しているなんて。
マック様が無自覚な兄って言ってたっけ……)


顔を赤くされてるマイク長官に、私まで赤くなってしまい。

「あの……お気持ちはわかりました。ですが、私は国へ帰るので会えなくなると思います」

「会いに行くよ!必ず!!」

「あっ、はい!」
思わず返事してしまった。


「これからできるだけ時間作って会いに来る。それと、これ目を通しといて」と自分の釣書を渡された。


玄関まで見送って、部屋へ帰ろうとした私に、同じ寮の女性から、マイク様は何しに来たの?と質問責めにされた。
もう、寮へ来てもらっては困ると伝えなくては。あぁ、無自覚にも程がある。
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