いつか会えることを願って

瑠渡

文字の大きさ
49 / 52

2-32

しおりを挟む
幸せな新婚生活、そして緊張のある仕事を過ごしていたら、体調に変化があり、妊娠していることがわかった。

オロオロしてるマイク様は、ほんとに仕事をしてる時と違いすぎて驚いてしまう。

悪阻がひどく、家にいるときは側を離れず、仕事帰りには食べれそうな物を買って来ては「食べれそう?」と、面倒見てくれる。
大事にしてもらえて幸せで涙が出てくる。
妊娠したら、泣き虫にになったようだ。


そして私は無事にに女の子を出産した。
名前はミリーナ。マイク様の銀色の髪に瞳もマイク様と同じ綺麗な青色。
マイク様にそっくりなミリーナは愛らしく、家族皆を虜にした。




       .
                            .
                            .
                            .
                         .
                            .

       


「あかあしゃま~」とミリーナがトコトコ歩いてきて、嬉しそうに私の腕のなかにいる2人目の赤ちゃん眺めている。
そう、私は直ぐに2人目を妊娠し、男の子の母にもなった。
名前はまだだが、私の中に1つの名前が浮かんでいる。

「シェリー、どうしたの?考え事?」

「あなた、この子の名前だけど……」

「僕も考えてる名前あるけど…シェリーが頑張って産んでくれた子だから、シェリーが付けて」

「キーガンがいいの」

「うん?………わかったよ。キーガン、良い名前だ」

子供の成長は早い。
年子で近いこともあり仕事を辞め、元気な2人の子供(怪獣)の子育てに忙しい毎日を過ごしたが、趣味の刺繍も再開した。
自分の頭に浮かんだ図案の刺繍が大好きで、没頭してしまう。

子供も3歳と2歳になり、落ち着いてきた。
お義母様に薦められて、何人かの令嬢を家に呼び、刺繍を教えることになった。


ある日、刺繍をテラスで教えていたらマイク様が突然早く帰ってきて、慌てた令嬢達に「そのまま続けてください」と笑顔。
令嬢達と時間まで刺繍を教えていたのだが、直ぐ側で紅茶を飲みながら読書するマイク様を令嬢達は「先生も凄いお綺麗でビックリしてましたのに、旦那さまもあんなに素敵な人だなんて……」と何故か頬染めてチラチラ見てしまい、この日の刺繍は散々で「あなた、早く帰ってくる時は教えてもらいたい」とお願いした。
私が少し怒っていると思ったマイク様は、私にも紅茶をいれて持ってきてくれた。
「時間が空いてから早くシェリー達に会いたかったんだ」と寂しそう。

かわいそうになって、「嬉しい」と伝え抱きしめた。

私の手元にある刺繍を見て

「それは?………」

「あぁ、これ?寝ていたら頭に浮かんだから。これ素敵でしょ?」

「この模様、紋章にも見えるね」

「そうかしら?」






「シェリー、今度時間つくって辺境の別宅へ行かないか?ミリーナも、キーガン喜ぶぞ。」

「嬉しい。あそこへ行きたかったのよ!フーミリア様が恋におちた場所へ」

「シェリーは何でも知ってるね。
そう、そこで2人は会ったんだ」


「ねぇあなた、私の話を聞いてくれる?私のこと……」





しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎ 倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。 栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。 「責任、取って?」 噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。 手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。 けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。 看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。 それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。

お飾りの侯爵夫人

悠木矢彩
恋愛
今宵もあの方は帰ってきてくださらない… フリーアイコン あままつ様のを使用させて頂いています。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

青天の霹靂ってこれじゃない?

浦 かすみ
恋愛
贅沢三昧でとんでもない王妃だった私、国王陛下の(旦那)から三行半を突き付けられた! その言葉で私は過去を思い出した。 第二王妃からざまぁを受ける羽目になった私だが、おや待てよ? それって第一王妃の仕事もうやらなくていいの? 自分磨きに独り立ちの為に有効使わせてもらいましょう! ★不定期更新です 中盤以降恋愛方面の話を入れていく予定です。 誤字脱字等、お見苦しくてすみません。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?

せいめ
恋愛
 政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。  喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。  そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。  その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。  閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。  でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。  家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。  その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。    まずは亡くなったはずの旦那様との話から。      ご都合主義です。  設定は緩いです。  誤字脱字申し訳ありません。  主人公の名前を途中から間違えていました。  アメリアです。すみません。    

夫に相手にされない侯爵夫人ですが、記憶を失ったので人生やり直します。

MIRICO
恋愛
第二章【記憶を失った侯爵夫人ですが、夫と人生やり直します。】完結です。 記憶を失った私は侯爵夫人だった。しかし、旦那様とは不仲でほとんど話すこともなく、パーティに連れて行かれたのは結婚して数回ほど。それを聞いても何も思い出せないので、とりあえず記憶を失ったことは旦那様に内緒にしておいた。 旦那様は美形で凛とした顔の見目の良い方。けれどお城に泊まってばかりで、お屋敷にいてもほとんど顔を合わせない。いいんですよ、その間私は自由にできますから。 屋敷の生活は楽しく旦那様がいなくても何の問題もなかったけれど、ある日突然パーティに同伴することに。 旦那様が「わたし」をどう思っているのか、記憶を失った私にはどうでもいい。けれど、旦那様のお相手たちがやけに私に噛み付いてくる。 記憶がないのだから、私は旦那様のことはどうでもいいのよ? それなのに、旦那様までもが私にかまってくる。旦那様は一体何がしたいのかしら…? 小説家になろう様に掲載済みです。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。 その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。 そこで待っていたのは、最悪の出来事―― けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。 夫は愛人と共に好きに生きればいい。 今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。 でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。 妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。 過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――

【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない

くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、 軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。 言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。 ――そして初めて、夫は気づく。 自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。 一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、 「必要とされる存在」として歩き始めていた。 去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。 これは、失ってから愛に気づいた男と、 二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。 ――今さら、遅いのです。

処理中です...