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忘れるはずない。
そう約束したんだもの。
私達が卒業した学園前の公園で1年後、絶対に会おうと約束した。
それだけのために1人引っ越さないで待っていた。
家族は先に隣国へ行ってしまった。
その国には先に叔父様が行って、領地経営をしている。
お父様が亡くなった今、お母様と妹二人を先に見送るしかなかった。
私は住む所が無くなったからアパートを借りてパン屋で働きながら暮らしている。
今日、アルセに会うためだけに頑張った。
今まで何通も手紙を出しても返事がない。諦めなきゃいけないのだろうか?
友達は、王都でアルセを見たよ。
横に可愛い女の子と一緒にいたけど、ミサとはどうなってるの?と言ってきた。
半年前に私に会いにではなく、アルセの実家にアルセは来たらしい。
男友達と女の子1人連れて………。
朝、女の子と2人で庭園を散歩してたぞ。
カフェにいたアルセの隣に寄り添うように女の子といた。道歩くとき、腕を組んでた。そんな噂ばかり聞く。
もう何だかわからなくなってきた。
それでも、約束した今日、この場所で私は待っている。
来なくてもこれで諦められる。
そしたら……お母様と妹達が待ってる隣国へ行こう。
いつ来るかわからないから、暗くなるまで待っていよう。
「アルセ、貴女は私に嘘を言ったの?必ず待ってて!って言ったよね」
もう暗くなってきたなぁ。
アルセはとうとう来なかった。
………………………………
(アルセ視点)
王都は楽しい。お店は沢山あるし可愛い女の子もいる。
俺は騎士として公爵家で働いている。
そこに勤めてる侍女のシルルと仲良くなった。
可愛くていつも俺にくっついてくる。
休みに友達とシルルを連れて実家へ遊びに行った。
家に行ったとき、ミサとの約束を思い出した。だが、もう忘れてるだろうし、俺はいまシルルに夢中だ。
結婚したいとも思う。
…………………………………
あれから、5年たった。
アルセはシルルと結婚して子宝にも恵まれ幸せに暮らしている。
王都のレストランで友達に会った。
何年ぶりだろう?
ミサの友達だった彼女に「約束の日、行った?それとも、結婚した奥様といたの?」と言われた。
「えっ?」
「ミサ、きっとその日ずっと待ってただろうね。無理をしてでも待ってただろうね」
「気持ちなくなってたのなら、早く伝えてあげれば良かったのに」と言われた。
俺は忘れていたことを思い出した。
いや、忘れてたんじゃない、行かなかった。
「ミサは?……どうしてる?」
「アルセに関係ないでしょ。自分が幸せなら良いんだもの。手紙もいくら出しても返事がないって言ってたな。返事も書けなかったの?」と言われた。
そして、侮蔑の込めた顔をされた。
家族で来てたのに冷めてしまった茶を飲んで家に帰った。
手紙?ミサから1通も受け取ってない。
「なぁ、結婚する前に俺のアパートに手紙を何通も送ったと言われたけど知ってるか?」と妻に聞いた。
「知らない」と妻が言ったが顔が青い。
「まさか?お前」
「だって、だって、アルセは私の彼氏だもの。他の女からの手紙なんて読まなくていい!」
俺は休みの日、実家へ行きミサは今どうしてるか調べた。
同級生にあって聞いたら、連れていってやるよ!って言われた。
向かった先は墓地だった。
「!」
「アルセ、お前、約束破ったんだろ?ミサは暗くなるまで待ってて……そして死んだよ。お前、約束破るなら、手紙に返事くらい書けよ!もう、気持ちなくなったって言ってやれば、家族で隣国へ向かったのに」
「もう、お前の同級生やめる。たぶん、この村にはお前が来ても喜ぶ人はいない。帰ってくるな」
そう言って友達は帰っていった。
「ミサ、ごめん。ごめんよ」
「アルセ~、待ってるからね!きっとだよ!!」
「うわぁーーーーーー」
崩れ落ち、泣き叫ぶアルセ
00000000000000000000000
「ミサ、手紙よ!」
あら、同級生のトオマからだわ。
(アルセが来たから、予定どおり決行したよ。
もう村に帰ってくるな!と言っといた。ミサは心配しないでいつでも帰ってこい!)
ふふふっ、トオマありがとう。
今度、お礼言わなきゃね。
そう約束したんだもの。
私達が卒業した学園前の公園で1年後、絶対に会おうと約束した。
それだけのために1人引っ越さないで待っていた。
家族は先に隣国へ行ってしまった。
その国には先に叔父様が行って、領地経営をしている。
お父様が亡くなった今、お母様と妹二人を先に見送るしかなかった。
私は住む所が無くなったからアパートを借りてパン屋で働きながら暮らしている。
今日、アルセに会うためだけに頑張った。
今まで何通も手紙を出しても返事がない。諦めなきゃいけないのだろうか?
友達は、王都でアルセを見たよ。
横に可愛い女の子と一緒にいたけど、ミサとはどうなってるの?と言ってきた。
半年前に私に会いにではなく、アルセの実家にアルセは来たらしい。
男友達と女の子1人連れて………。
朝、女の子と2人で庭園を散歩してたぞ。
カフェにいたアルセの隣に寄り添うように女の子といた。道歩くとき、腕を組んでた。そんな噂ばかり聞く。
もう何だかわからなくなってきた。
それでも、約束した今日、この場所で私は待っている。
来なくてもこれで諦められる。
そしたら……お母様と妹達が待ってる隣国へ行こう。
いつ来るかわからないから、暗くなるまで待っていよう。
「アルセ、貴女は私に嘘を言ったの?必ず待ってて!って言ったよね」
もう暗くなってきたなぁ。
アルセはとうとう来なかった。
………………………………
(アルセ視点)
王都は楽しい。お店は沢山あるし可愛い女の子もいる。
俺は騎士として公爵家で働いている。
そこに勤めてる侍女のシルルと仲良くなった。
可愛くていつも俺にくっついてくる。
休みに友達とシルルを連れて実家へ遊びに行った。
家に行ったとき、ミサとの約束を思い出した。だが、もう忘れてるだろうし、俺はいまシルルに夢中だ。
結婚したいとも思う。
…………………………………
あれから、5年たった。
アルセはシルルと結婚して子宝にも恵まれ幸せに暮らしている。
王都のレストランで友達に会った。
何年ぶりだろう?
ミサの友達だった彼女に「約束の日、行った?それとも、結婚した奥様といたの?」と言われた。
「えっ?」
「ミサ、きっとその日ずっと待ってただろうね。無理をしてでも待ってただろうね」
「気持ちなくなってたのなら、早く伝えてあげれば良かったのに」と言われた。
俺は忘れていたことを思い出した。
いや、忘れてたんじゃない、行かなかった。
「ミサは?……どうしてる?」
「アルセに関係ないでしょ。自分が幸せなら良いんだもの。手紙もいくら出しても返事がないって言ってたな。返事も書けなかったの?」と言われた。
そして、侮蔑の込めた顔をされた。
家族で来てたのに冷めてしまった茶を飲んで家に帰った。
手紙?ミサから1通も受け取ってない。
「なぁ、結婚する前に俺のアパートに手紙を何通も送ったと言われたけど知ってるか?」と妻に聞いた。
「知らない」と妻が言ったが顔が青い。
「まさか?お前」
「だって、だって、アルセは私の彼氏だもの。他の女からの手紙なんて読まなくていい!」
俺は休みの日、実家へ行きミサは今どうしてるか調べた。
同級生にあって聞いたら、連れていってやるよ!って言われた。
向かった先は墓地だった。
「!」
「アルセ、お前、約束破ったんだろ?ミサは暗くなるまで待ってて……そして死んだよ。お前、約束破るなら、手紙に返事くらい書けよ!もう、気持ちなくなったって言ってやれば、家族で隣国へ向かったのに」
「もう、お前の同級生やめる。たぶん、この村にはお前が来ても喜ぶ人はいない。帰ってくるな」
そう言って友達は帰っていった。
「ミサ、ごめん。ごめんよ」
「アルセ~、待ってるからね!きっとだよ!!」
「うわぁーーーーーー」
崩れ落ち、泣き叫ぶアルセ
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「ミサ、手紙よ!」
あら、同級生のトオマからだわ。
(アルセが来たから、予定どおり決行したよ。
もう村に帰ってくるな!と言っといた。ミサは心配しないでいつでも帰ってこい!)
ふふふっ、トオマありがとう。
今度、お礼言わなきゃね。
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