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第18話 ゴブリンじゃなかった
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第18話
地下1階…おほんっ、ダンジョンでは2階層というものらしい。理由は言ってたんだろうけど覚えていない。
ただ馴染みのスライムが見えるがちっちゃい人と一緒にいるのが不思議だった。
「あっちの隣にいるのがゴブリンよ」
「あれが~」
ふむふむと頭を縦に振るボクら。
「くっさいからどんどん倒しちゃって」
「そんなに?」
「んだよ、ゼラの鼻どうなってんだ??」
「この階層が臭いんじゃないんだ…」
「風通し悪そうだもんね」
「いいからやっちゃって、フォローはするから」
「おっしゃ!ハルGO!!」
「っしゃ!」
ダッと走り出すハル。
アサンは精霊と一緒に周りを警戒している。
ボクはハルの応援だ。
「ハル、先手必勝!!」
「おうさ!」
ゴンって音が響いてゴブリンが倒れて魔石が落ちる。
魔石はスライム2匹分くらい?ちょっと小粒だ。
「なんとハル一撃!一撃だ~」
「だっしゃおらぁぁ!」
「「 イー!エーイ! 」」
「うるっさい!!ちょっとこっちきなさい!」
叱られた。
ボクとハルは正座中でリターナさんにお説教をくらっている。アサンは精霊と戯れている。ぬぅぅ。
「スライム以外見たの初めてだもんね」
「叫んで相手が倒れるわけじゃないでしょう!それにあのままだったら魔物だって次から次に寄ってくるわよ?」
呼び寄せる行為をするんじゃないって言葉をスライムの液体みたいにネチネチと伝えてくるリターナさん。
「行きたい3階層は狼のエリアよ?集団であなたたちに向かってくるかもしれないのに!」
「「 いや、ほんと申し訳ない 」」
「反省の色がないんだけど?アサン!アンタたちっていつもこんな調子??」
「有頂天なだけです…」
「最低限の声かけで戦闘はしなさい、分かったわね!」
「「「 はぁい 」」」
「はぁ、教育係降りようかしら…」
「まぁまぁそう言わず」
「お水どうぞ」
ボクはアサンのおじさんから貰っておいたお菓子をそっと渡してハルは持ってきたコップに魔法で水を出す。
「一応階段周辺は魔物が少ないからいいけど、階層の中央に行くとあちこちから向かってくるから気をつけなさい」
「いいわね」とお菓子を頬張るリターナさん。
持ってて良かった。
階層の道順が書かれた布を取り出して道を進んでいく。途中何度かゴブリンが岩陰から襲ってきたがリターナさんが倒してくれた。近くの魔物がいるかどうかなんとなく分かる。たんちって言うんだって、すごいよね。
ボク?一応土で作った棒を振り回してるよ?当たるけど怯まないからハルにお願いしてる。なんかどんどんハルだけ強くなってるような気がする…。
ん?なんか聞こえたな。
「あ、アサン後ろの奥にゴブリン3匹居るみたい。魔法準備しといて、ハルはアサンの守りでボクが囮になるよ」
ボクは真っ直ぐ駆け出す。
「ちょ、私の探知には何も――」
「いるなら倒そう!」
「リターナさんは他にもいないか警戒してください」
「はいはい」
向かってみるとゴブリンじゃなかった。
3匹じゃなくて3人だった。1人は蹲って動かない。
ん~、どっかで見たような?
「こんにちは~」
「近づくな」
「そなたは誰だ?!」
「ボクはゼラです、Fランク冒険者1日目です」
「追手ではないのか」
「??」
なんか睨まれてる…こわぁ。
「んじゃそういうことで」
来た道を戻ろうとして止められる。
「ちょい待て」
「お前、祝福の儀の時居たな?」
あ~誰?
「この前のだったら居ましたね」
振り返らず来た道を戻ろうとするボクだったけどなんかこの人すっごい力強いんだよ。
「ここの領の嫡子だ。元だがな」
「そんな坊っちゃま、まだ決まったわけではありませんぞ」
「え?伯爵??」
「その息子だ」
「冒険者風情が――」
「いいんだ」
なんか理由があるっぽいなぁ。
分かりやすく気落ちしてるし、生気がない。
でも……。
「そっちの人は大丈夫?」
「ん、コイツか?私とこのガルンをダンジョンで捨てる手筈だったらしい」
「ですから坊っちゃま…」
「いや、それはいい。過ぎたことだ」
「ただ家族を人質にとられて強制されたらしくてな、自ら自害しようとしおった」
「理由を話してくれて突然ナイフで自分の首を斬ろうとして取り押さえようとしたらゴブリンがかなりの数来てしまってなんとか身を潜めてたんだが見つかってな。こちらも深傷を負ってしまい途方に暮れてるというわけだ」
「なるほどなるほど」
ボクは蹲ってる人に手を当てて白い光で包む。
呼吸が浅かったが徐々に心臓の鼓動も早くなっていく。
……これは時間かかるやつだ。
「ぶはっ」
息が戻る。足はまだ完全じゃない。腕も胸もボロボロだった。あの1階で助けたお姉さんよりだいぶ酷い有様だった。
次ぃ~次ぃ。
ガルンと呼ばれるおじいさん?の腕に手を当ててさっきみたいに光で包んでいく。
右腕がダラんとなっていたが今は自分で動かして驚いていた。
「お主、治癒師か?!」
「違います」
さてとこの人で終わり。ん?なんじゃこりゃ?ぽっかり穴が開いてるようにボクの魔力が響かない??
「あれ?魔力がない?」
「分かるのか?」
「こんなこと初めて」
「私は治らないか?」
「いえいえ、問題ないです~」
「坊っちゃまになんという――」
「ガルン、いいってば」
「そうそう、もうちょい」
「あれ、坊ちゃん」
「気がついたか?もう死のうとするなよ?ゴブリンがまた来るのごめんだからな」
「し、しかし……」
「それでもだ、今頃はお前も死んだことになってるはずだ」
「ゼラ~」
「こっちこっち」
話を断ち切るように間の抜けた声でハルがボクを呼ぶ。
「ゴブリンじゃなかった」
「いや、説明しなさいよ」「そうだぜ」
リターナさんは首を振りながらため息を吐いた。
アサンは精霊と戯れ、ゴブリンと1人戦っていた。
もう一度話してもらい、その間に最初の人の治療を終える。
「本当に感謝する」
頭を下げられた。
「いえいえ」と片手を出したらアサンが首を横に振っていた。どうやら違ったようだ。
「今の私には何もないぞ…」
あぁ、落ち込んじゃった。
「でも、これからどうするの?見たところ武器も防具も無いけど」
「ふむ、今ダンジョンから出ると見られて消されるな。恥を承知で伺いたい、しばらくは同行しても良いだろうか?」
「いいよ」
「人助けだな」
「3階層で魔石集めですが一緒に行きましょう」
「7人パーティで素手4人って…」
ぁそれ、ボクも入ってるな………。
「武器ってどっかに落ちてたりする??」
「武器持ちのゴブリンなら可能性は低いけど落とすわよ?まさかそれ装備して3階層行くの?!」
「四つの武器を手に入れて3階層へ向かお~」
「ゼラ、アンタの力で武器作ればいいじゃない?」
「ボクのは硬いだけの棒だよ」
「いいじゃない、低確率で落とす武器待ってるよりよっぽど早く戦闘スタイルになれるわよ?」
「じゃあ…」
にゅっと地面から棒を取り出して3人へ渡す。
片手剣と同じ長さだから使いやすい…はず。
「どうぞどうぞ」
「ちょっと重たいな…」
「大丈夫大丈夫」
テキトーな言葉で流す。
「戦闘はこれまで皆無でしたが生き残るために頑張りましょうぞ」
おじいさんはやる気だ。
もう1人のおじさんは渡した棒を何度も素振りをしていた。
もしかしたら戦闘の経験があるようだった。
これでボクら7人パーティが出来上がった。
2階層をひたすら進む。
ただの棒を握りしめてゴブリンの頭をボッコボコにしていく3人を見てタコ殴りに参加できない自分に若干の寂しさを覚えていた。
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ただ馴染みのスライムが見えるがちっちゃい人と一緒にいるのが不思議だった。
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「あれが~」
ふむふむと頭を縦に振るボクら。
「くっさいからどんどん倒しちゃって」
「そんなに?」
「んだよ、ゼラの鼻どうなってんだ??」
「この階層が臭いんじゃないんだ…」
「風通し悪そうだもんね」
「いいからやっちゃって、フォローはするから」
「おっしゃ!ハルGO!!」
「っしゃ!」
ダッと走り出すハル。
アサンは精霊と一緒に周りを警戒している。
ボクはハルの応援だ。
「ハル、先手必勝!!」
「おうさ!」
ゴンって音が響いてゴブリンが倒れて魔石が落ちる。
魔石はスライム2匹分くらい?ちょっと小粒だ。
「なんとハル一撃!一撃だ~」
「だっしゃおらぁぁ!」
「「 イー!エーイ! 」」
「うるっさい!!ちょっとこっちきなさい!」
叱られた。
ボクとハルは正座中でリターナさんにお説教をくらっている。アサンは精霊と戯れている。ぬぅぅ。
「スライム以外見たの初めてだもんね」
「叫んで相手が倒れるわけじゃないでしょう!それにあのままだったら魔物だって次から次に寄ってくるわよ?」
呼び寄せる行為をするんじゃないって言葉をスライムの液体みたいにネチネチと伝えてくるリターナさん。
「行きたい3階層は狼のエリアよ?集団であなたたちに向かってくるかもしれないのに!」
「「 いや、ほんと申し訳ない 」」
「反省の色がないんだけど?アサン!アンタたちっていつもこんな調子??」
「有頂天なだけです…」
「最低限の声かけで戦闘はしなさい、分かったわね!」
「「「 はぁい 」」」
「はぁ、教育係降りようかしら…」
「まぁまぁそう言わず」
「お水どうぞ」
ボクはアサンのおじさんから貰っておいたお菓子をそっと渡してハルは持ってきたコップに魔法で水を出す。
「一応階段周辺は魔物が少ないからいいけど、階層の中央に行くとあちこちから向かってくるから気をつけなさい」
「いいわね」とお菓子を頬張るリターナさん。
持ってて良かった。
階層の道順が書かれた布を取り出して道を進んでいく。途中何度かゴブリンが岩陰から襲ってきたがリターナさんが倒してくれた。近くの魔物がいるかどうかなんとなく分かる。たんちって言うんだって、すごいよね。
ボク?一応土で作った棒を振り回してるよ?当たるけど怯まないからハルにお願いしてる。なんかどんどんハルだけ強くなってるような気がする…。
ん?なんか聞こえたな。
「あ、アサン後ろの奥にゴブリン3匹居るみたい。魔法準備しといて、ハルはアサンの守りでボクが囮になるよ」
ボクは真っ直ぐ駆け出す。
「ちょ、私の探知には何も――」
「いるなら倒そう!」
「リターナさんは他にもいないか警戒してください」
「はいはい」
向かってみるとゴブリンじゃなかった。
3匹じゃなくて3人だった。1人は蹲って動かない。
ん~、どっかで見たような?
「こんにちは~」
「近づくな」
「そなたは誰だ?!」
「ボクはゼラです、Fランク冒険者1日目です」
「追手ではないのか」
「??」
なんか睨まれてる…こわぁ。
「んじゃそういうことで」
来た道を戻ろうとして止められる。
「ちょい待て」
「お前、祝福の儀の時居たな?」
あ~誰?
「この前のだったら居ましたね」
振り返らず来た道を戻ろうとするボクだったけどなんかこの人すっごい力強いんだよ。
「ここの領の嫡子だ。元だがな」
「そんな坊っちゃま、まだ決まったわけではありませんぞ」
「え?伯爵??」
「その息子だ」
「冒険者風情が――」
「いいんだ」
なんか理由があるっぽいなぁ。
分かりやすく気落ちしてるし、生気がない。
でも……。
「そっちの人は大丈夫?」
「ん、コイツか?私とこのガルンをダンジョンで捨てる手筈だったらしい」
「ですから坊っちゃま…」
「いや、それはいい。過ぎたことだ」
「ただ家族を人質にとられて強制されたらしくてな、自ら自害しようとしおった」
「理由を話してくれて突然ナイフで自分の首を斬ろうとして取り押さえようとしたらゴブリンがかなりの数来てしまってなんとか身を潜めてたんだが見つかってな。こちらも深傷を負ってしまい途方に暮れてるというわけだ」
「なるほどなるほど」
ボクは蹲ってる人に手を当てて白い光で包む。
呼吸が浅かったが徐々に心臓の鼓動も早くなっていく。
……これは時間かかるやつだ。
「ぶはっ」
息が戻る。足はまだ完全じゃない。腕も胸もボロボロだった。あの1階で助けたお姉さんよりだいぶ酷い有様だった。
次ぃ~次ぃ。
ガルンと呼ばれるおじいさん?の腕に手を当ててさっきみたいに光で包んでいく。
右腕がダラんとなっていたが今は自分で動かして驚いていた。
「お主、治癒師か?!」
「違います」
さてとこの人で終わり。ん?なんじゃこりゃ?ぽっかり穴が開いてるようにボクの魔力が響かない??
「あれ?魔力がない?」
「分かるのか?」
「こんなこと初めて」
「私は治らないか?」
「いえいえ、問題ないです~」
「坊っちゃまになんという――」
「ガルン、いいってば」
「そうそう、もうちょい」
「あれ、坊ちゃん」
「気がついたか?もう死のうとするなよ?ゴブリンがまた来るのごめんだからな」
「し、しかし……」
「それでもだ、今頃はお前も死んだことになってるはずだ」
「ゼラ~」
「こっちこっち」
話を断ち切るように間の抜けた声でハルがボクを呼ぶ。
「ゴブリンじゃなかった」
「いや、説明しなさいよ」「そうだぜ」
リターナさんは首を振りながらため息を吐いた。
アサンは精霊と戯れ、ゴブリンと1人戦っていた。
もう一度話してもらい、その間に最初の人の治療を終える。
「本当に感謝する」
頭を下げられた。
「いえいえ」と片手を出したらアサンが首を横に振っていた。どうやら違ったようだ。
「今の私には何もないぞ…」
あぁ、落ち込んじゃった。
「でも、これからどうするの?見たところ武器も防具も無いけど」
「ふむ、今ダンジョンから出ると見られて消されるな。恥を承知で伺いたい、しばらくは同行しても良いだろうか?」
「いいよ」
「人助けだな」
「3階層で魔石集めですが一緒に行きましょう」
「7人パーティで素手4人って…」
ぁそれ、ボクも入ってるな………。
「武器ってどっかに落ちてたりする??」
「武器持ちのゴブリンなら可能性は低いけど落とすわよ?まさかそれ装備して3階層行くの?!」
「四つの武器を手に入れて3階層へ向かお~」
「ゼラ、アンタの力で武器作ればいいじゃない?」
「ボクのは硬いだけの棒だよ」
「いいじゃない、低確率で落とす武器待ってるよりよっぽど早く戦闘スタイルになれるわよ?」
「じゃあ…」
にゅっと地面から棒を取り出して3人へ渡す。
片手剣と同じ長さだから使いやすい…はず。
「どうぞどうぞ」
「ちょっと重たいな…」
「大丈夫大丈夫」
テキトーな言葉で流す。
「戦闘はこれまで皆無でしたが生き残るために頑張りましょうぞ」
おじいさんはやる気だ。
もう1人のおじさんは渡した棒を何度も素振りをしていた。
もしかしたら戦闘の経験があるようだった。
これでボクら7人パーティが出来上がった。
2階層をひたすら進む。
ただの棒を握りしめてゴブリンの頭をボッコボコにしていく3人を見てタコ殴りに参加できない自分に若干の寂しさを覚えていた。
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