【完結】元王子は帝国の王弟殿下の奴隷となる

ぴの

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※朝の支度

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 半年前まで北の国の元王子で今は異国の地で奴隷として、この地の王族に仕えているのは、今年で18歳になるオメガのリュートという美しい青年であった。
 この温暖な気候の地では珍しい金の髪と碧い眼を持ち、肌も白い。浅黒い肌と黒い眼をした者が大半のこの国ではかなり目立つ。
 リュートは、自分の支度を済ませると主人である王弟の居室へ朝の支度をするために向かう。
 といっても扉を隔てた向こう側に行くだけだ。

 扉を開けると広間があり、そこには大勢の側仕え達が部屋の主人であるアーディルが起きて来るのを待っていた。しかし、主人の寝室に入れるのは、今やこの奴隷であるリュートだけである。

「おはようございます。」
 リュートはか細く挨拶するが、誰も返事はしない。戦争に敗れた北の国の賠償金代わりとして、連れてこられたリュートの身分は奴隷。部屋にある高級な家具よりも粗末な存在として扱われている。
 
 リュートは気にすることなく広間を突っ切り、重厚な扉を開けた。
 そこには一際豪華な寝台が鎮座しており、天幕がそこに眠る主人を隠していた。

 リュートは天幕を開けて紐で固定する。
そして窓際に行き、陽の光を遮る布も開けて部屋に日差しを入れたところで、寝台の側に跪き、アーディルに声をかけた。

「殿下、朝でございます。」
「ん。」
すでに起きていたのだろう、すぐに返事がある。
頭を垂れながら水を差し出すとアーディルはそこに座ってコップを受け取る。
 リュートは、飲み干された空の容器を受け取り、いつものように聞く。
「今朝は、ご所望ですか。」
「ああ。」
 短い返事だが男らしい低い声が響くと、リュートは、『失礼いたします。』と言って寝台の上に上がる。

 薄掛けをめくると、既にアーディルの陽根は兆していて、下履きを押し上げていた。

 リュートは、下履きの紐を緩めて陽根を慣れた手つきで取り出すと口に含む。
 かなり立派なモノは、リュートの口の中で質量を増し、鈴口から透明の液体を出す。
 苦しいが歯に当たらぬよう慎重に奥深く飲み込み、喉を窄めて亀頭を刺激する。
「うっ。」
アーディルが思わず声をもらす。
 リュートは、こう言った時に滅多に声を漏らさないアーディルの声を聞けたことで、かなり気持ち良くなってくれていると感じ、苦しくてもさらにさらに深く飲み込む。
 そして、頭を上下に動かし口の中で精一杯陽根をしごく。
 朝の光の中で音だけがじゅぼじゅぼと淫猥に響く。
 すると、陽根はますます大きくなり口に含むのが限界になってくると、リュートの口の中は白濁した液でいっぱいになる。
 それを零すことなく飲み干す。

 そして、再び陽根を口に含み綺麗にしてから、あらかじめ用意していた濡れた布で綺麗にしようとすると、その手をアーディルが止めた。
「入れろ。」
「承知いたしました。」

 リュートは素早く下履きと一緒にズボンを脱ぎ下半身をあらわにする。
「ふん。」
アーディルは、軽く勃ち上がったリュートの白いモノを見て満足そうに口元を緩める。

 リュートは香油を手に取り、自身の孔に塗りたくる。アーディルはたまに朝から繋がることを望むので、リュートは、朝起きて一番にすることは、男根を象った陶器の棒を入れ孔を柔らかくしておくことだ。

 今朝もそれは欠かさなかった。
「御前を失礼いたします。」
そう言ってリュートはアーディルに跨る。
柔らかいリュートのソコは、猛々しいアーディルのモノでも何なく受け入れる。
 とはいえ、アーディルが一度、欲を吐き出したからだが。

「んふっ…はぁ…」
リュートはアーディルを受け入れただけで、イキそうになる。
 リュートの孔は、アーディルの形に慣れていて良い所にすぐ当たるのだ。
「殿下!!」
リュートは上下に動いてさらなる快楽を得ようとする。

「入れただけでそのように乱れるとは、淫乱なやつめ。」
「あっ、あっ、」
仕置きとばかりにアーディルは、下から激しく突き上げる。
「ひうんっ!!んっ…んあっ…」
激しく突き上げられてリュートは息も絶え絶えになる。
 華奢なリュートはアーディルの上でいいように動かされていた。
 アーディルの体躯は南の王族らしく逞しく強靭な作りをしている。
 リュートの太腿より太い腕とリュートの腰ぐらいの太腿を持ち合わせている。

「はあっはあっ、も、もうっ…」
「まだ出してはならぬ。」

 ギュッとリュートの根元を掴み吐き出す欲望を止める。
「殿下、お許しを。」
 リュートは白い肌を欲望の桃色に染める。
 うっとりした艶めく碧い瞳でアーディルに懇願した。

 アーディルは、リュートを抱いたまま起き上がり、今度はリュートを組み敷いて上から攻め立てる。

「あっあっ、出したいっ」
「後少し我慢しろ。」

 尚も攻め立て、リュートの中でアーディルのモノが大きく膨らむと熱い液体がリュートの中で広がる。それと同時にリュートも欲望を吐き出すのを許された。
「あ、あああんっ。」

リュートの白い液体がアーディルの腹に少し掛かる。
「殿下、申し訳ございません。」
リュートは、快楽の余韻そのままに、急いで自分の孔に綿を詰めて、アーディルが吐き出したものが、落ちないようにした後、濡れた布でアーディルの体を綺麗にする。

 リュートは清潔な丈の長い真っ白な室内着をアーディルに渡し、自身は脱いだ服を再び着た。

「殿下、私は寝室を掃除いたしますので、ご朝食をお召し上がりくださいませ。」
 いつもなら一緒に広間に行き、アーディルの給仕をするのだが、アーディルを受け入れた朝は、寝室の片付けと共に孔の中の処置も簡単にしてからにしている。

「そんなもの他の者にやらせれば良い。一緒に来い。」
 普段なら、リュートの事情を察して先に朝食を取るのだが、今朝のアーディルは少々意地悪だった。
「で、ですが…。」
「ん!」
 アーディルは不機嫌な声を発する。
 仕方なくリュートは心許ない後の孔を放置したままアーディルに付き従う。

 広間に行くと一斉に側仕え達が頭を垂れる。

 高級な手触りの良い敷布にクッションがいくつも重ねられていて、そこにアーディルがゆったりと座ると幾人もの側仕えが、食べ物や飲み物を運ぶ。
 
 いつものように給仕するためにリュートは両膝を床に付いて中腰になる。

 しかしその体制では、孔に入れた綿が抜けそうになる。
「あぁっ。」

 原則、奴隷は主人に求められない限り、声を発してはいけない決まりであった。ただ、二人きりの時は、必要なことも黙っていられると面倒なので自由にしていいと言われている。しかし、今は大勢の側仕えがいる。

「どうした?」
 アーディルが楽しそうにニヤリとする。
「申し訳ございません。」
 リュートは、深く頭を下げた。
 するとお尻を突き出す格好になり、綿が外れてしまう。ドロリとアーディルの吐き出したものがリュートの皮膚を伝う。
「んっ。」
つい声を漏らしてしまった。
「なんだ?今日はお喋りだな。」
アーディルは人差し指でリュートの顎を持ち上げる。リュートは大勢の前で艶声を出してしまったことに羞恥して、涙目になっていた。
 それが、リュートの美しい顔をより美しく見せている。

 側仕えの一人がその顔をみて息を呑む。
アーディルがその気配に振り向くと側仕えが、さっと俯くが少し顔が赤いのが見てとれた。

「ふん、不作法なやつは部屋に戻れ。」
アーディルは苛立ったようにリュートに告げる。
 リュートは言われて去ろうとするが、なんせ綿は外れてしまったし、白濁液がトロトロと流れ出ている。このまま立ってしまったら、皆の前で醜態を晒すことになってしまうだろう。
 その場でモジモジとしていると、アーディルが音もなくリュートを抱きかかえた。
「で、殿下!」
「大人しくしとけ。」

 そのまま、リュートの居室に連れていく。
 側仕えがリュートの部屋の扉を開けた。

 アーディルは、部屋に着くと乱暴にリュートを寝台へ下ろす。
「今日は、部屋に篭っておけ。」
そう言うと部屋を出ていった。

「リュートさん!」
 奴隷であるリュートだが、元王子ということで同じく奴隷の少年宦官がリュートの世話係として付けられていた。
 少年は、また粗相をしてしまったと落ち込むリュートを部屋の中にある小さい洗い場に連れていき、アーディルの精液を洗い流す。
 
「ハミル、ありがとう。」
「あな、腫れてなかったよ。今日はひどくされなかったみたいだね。」
「う、うん。」
「でも何で殿下は怒ってたんだろ?」
「私が食事の場で声を出したからなんだ。」
「え?あな洗ってないのに給仕したの?ああ、情事の後のエロエロの顔を他の側仕えに見せたからかぁ。それって、自分のせいなのに、リュートさんに怒るのって変なの。リュートさんは、全然悪くないから気にしなくていいよ。」

 そうは言われても、王弟殿下の機嫌を損ねれば、祖国の民や数少ないが残った女の王族の処遇に影響が出るかもしれない。リュートは、気落ちするのを止められなかった。
 

 ハミルはここまでの待遇の奴隷なんだから、そこまで気にしなくいいのになあと考えている。
 この部屋は、本来アーディル専属の侍従の個室で、奴隷が使える部屋ではない。しかしアーディルはその部屋を与え、必要な物は何もかもその部屋に揃えていた。世話係までも。
 
 そしてリュートの左足首には、リュートの瞳の色と同じ色の貴重な石である藍玉を使ったアンクレットがはめられている。
 アーディルから与えられた物だ。このような高価な装飾をしている奴隷は、王族の私物の証であった。所有者の許可なくその奴隷に無体を働くことがないようにするためである。

 
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