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久利・出会い
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降りる駅に着いて扉が開き、俺はじゃあと手を軽く振りホームに降りると、背中に何かが当たった。
「え?」
振り返ると、茉莉花も降りてきていてびっくりした。
「あたし、まだ鉈賀さんといたい」
真っ赤な顔で俺を見つめる茉莉花。
「もう、遅いよ。これからじゃ朝までになるよ」
言ってからしまったと俺は思った。
これじゃ今からお持ち帰りするよと言っているようなものだ。
「朝までいたい」
流石に初対面の女の子と朝までとは、俺もそこまで飢えてはいない。茉莉花の申し出は俺の中では却下だった。
「次、また必ず会えるようにセッティングするから、今夜は次の電車に乗ること」
引率の教師かと思いながらも俺は茉莉花を諭した。
「次、二人で会ってくれるなら、次の電車乗ります」
渋々答える茉莉花。
俺は無言で茉莉花の頭を撫でた。
パーンと音がして、電車が入ってきた。
「LINするから」
数秒でLIN交換終了。
茉莉花は少し寂しそうに微笑んで電車に乗って行った。
「え?」
振り返ると、茉莉花も降りてきていてびっくりした。
「あたし、まだ鉈賀さんといたい」
真っ赤な顔で俺を見つめる茉莉花。
「もう、遅いよ。これからじゃ朝までになるよ」
言ってからしまったと俺は思った。
これじゃ今からお持ち帰りするよと言っているようなものだ。
「朝までいたい」
流石に初対面の女の子と朝までとは、俺もそこまで飢えてはいない。茉莉花の申し出は俺の中では却下だった。
「次、また必ず会えるようにセッティングするから、今夜は次の電車に乗ること」
引率の教師かと思いながらも俺は茉莉花を諭した。
「次、二人で会ってくれるなら、次の電車乗ります」
渋々答える茉莉花。
俺は無言で茉莉花の頭を撫でた。
パーンと音がして、電車が入ってきた。
「LINするから」
数秒でLIN交換終了。
茉莉花は少し寂しそうに微笑んで電車に乗って行った。
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