トライアングル

五嶋樒榴

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番外編 Step3・滋

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俺にはしほなはちょいレベル高い。
頭も良いし、顔も綺麗系だし。だからといって近寄りがたい訳じゃないけど、俺みたいにフツーレベルの顔じゃ、まあ、無理無理。

流石に生徒会から、メイド服はNGだったので普通に制服になった。
それでもしほな目当てのヤローどものおかげで、うちのクラスの売り上げは上々だった。

「よっしゃー打ち上げどーする?やっぱカラオケか?」

男子はそれで盛り上がったが、女子はイマイチな反応。

「カラオケのご飯美味しくないし、どっかバイキングとか行こうよー」

女子の数は少ないのだが、しほながそう言うと寝返る男子多数。久利もだから、やれやれって感じ。

なんかさー。じれったいんだよね、側から見てると。
お互い好きなんじゃねーの?
どうして友達のまんまでいるの?
俺だったら、俺が久利なら、しほなの気持ち受け止めるよ。
なんで久利は気づかないの?
それとも気づかないふり?
そうだとしたら納得できるけどさ。
でもしほなは言えないよな。しほなの気持ちの方が俺は分かってしまう。
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