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番外編 Step5・しほな
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そしていよいよ日曜日。
前の日から準備した、お気に入りのスカートをはいて待ち合わせの駅に急いだ。
久利と落ち合うと、遊園地に向かう電車の中も楽しくてしょうがない。
久利はいつも以上に優しくて、私は幸せすぎて怖かった。
「しほな、暗くなってきたから観覧車乗らない?きっと夜景綺麗だよ」
久利がロマンチックなことを言うので、つい私は笑ってしまった。
人気の観覧車は1時間待ちだったけど、その時間もおしゃべりをしている間に過ぎてしまった。
「どうぞ」
係りの人に促され、私が先に乗った。久利も私の正面に座った。
ゆっくりゆっくり、ゴンドラは上がっていく。
「わぁ。本当に、綺麗だねー」
私が外を見ながらはしゃぎながら言った。
「しほなが喜んでくれて良かった。ちょっと早いけど、誕生日おめでとう」
久利が笑顔で言ってくれた。
「誕生日、覚えていてくれたの?」
私は嬉しくて涙ぐんだ。
「当たり前じゃん。大事なしほなの誕生日、忘れるわけないじゃん!これからも毎年お祝いしてやるよ。しほなは俺の一番大事な友達だもん」
一番大事な友達。
私はその言葉で、やっぱりって思った。
今日まで、ずっとずっと楽しみにしてた久利とのデート。
今日こそちゃんと恋人になれるかなと、私は思って期待していた。
でも、もう期待するのは終わり。
やっぱり友達でしかない。
前の日から準備した、お気に入りのスカートをはいて待ち合わせの駅に急いだ。
久利と落ち合うと、遊園地に向かう電車の中も楽しくてしょうがない。
久利はいつも以上に優しくて、私は幸せすぎて怖かった。
「しほな、暗くなってきたから観覧車乗らない?きっと夜景綺麗だよ」
久利がロマンチックなことを言うので、つい私は笑ってしまった。
人気の観覧車は1時間待ちだったけど、その時間もおしゃべりをしている間に過ぎてしまった。
「どうぞ」
係りの人に促され、私が先に乗った。久利も私の正面に座った。
ゆっくりゆっくり、ゴンドラは上がっていく。
「わぁ。本当に、綺麗だねー」
私が外を見ながらはしゃぎながら言った。
「しほなが喜んでくれて良かった。ちょっと早いけど、誕生日おめでとう」
久利が笑顔で言ってくれた。
「誕生日、覚えていてくれたの?」
私は嬉しくて涙ぐんだ。
「当たり前じゃん。大事なしほなの誕生日、忘れるわけないじゃん!これからも毎年お祝いしてやるよ。しほなは俺の一番大事な友達だもん」
一番大事な友達。
私はその言葉で、やっぱりって思った。
今日まで、ずっとずっと楽しみにしてた久利とのデート。
今日こそちゃんと恋人になれるかなと、私は思って期待していた。
でも、もう期待するのは終わり。
やっぱり友達でしかない。
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