貉達の燔祭 (鳴かない杜鵑 spin off3)

五嶋樒榴

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摂子と戸灘の関係は、ある夜突然だった。
それは摂子が風呂に入っていた時だった。脱衣所で寝間着に着替えていた摂子は、いきなり入ってきた戸灘に戸惑う。

「あのッ……どうしました?」

一番最後の残り湯に摂子は入る。
もう戸灘は風呂に入っていて、風呂場に用は無いはずだった。

「よしえが摂子にも生理が来たと言っていたんでな。どれだけ大人になったのかと」

確かに10日ほど前に、摂子にも生理が始まった。

「あのッ!………………そのッ!」

恥ずかしくなって摂子は俯く。
戸灘は摂子の腕をギュッと握った。

「儂が男を教えてやる」

戸灘はそう言って笑うと、摂子を自分の部屋に連れ込んだ。
風呂場から戸灘の部屋は直ぐなので、美都子に気づかれる事もなかった。

「いやぁッ!」

声を出す摂子の口を戸灘は素早く手で塞ぐと、直ぐに摂子を布団の上に押し倒した。
乱暴にただ寝間着を剥ぎ取られ、摂子は怖くてもう声があげられなくなった。

「立派なもんだなぁ。真っ白で柔らかい」

大きくなっていた胸の膨らみを、戸灘に強く揉みしだかれる。
摂子は自分が何をされているのか理解できず、ただ、涙を流し続け硬直していた。
戸灘の舌が摂子の身体を這い、開かれた太ももの間に顔を埋める。
聞きたくも無い穢らわしい水音が摂子の頭の中に響く。
悲しみ、怒り、諦め。
いろんな感情が吹き出しながら摂子は動けなかった。
念入りに戸灘は摂子の身体を愛でる。
摂子は抵抗もできず、傷つけられ、恐怖で逃げる事もできない。
見開いた目は何も見ていなかった。
この時間がいつまで続くのかも分からなかった。
明日の朝、もう太陽を見る事もできないのかもしれないと思った。
戸灘に深く貫かれた破瓜の痛みに、摂子は再び、この世に産まれてきたことを呪った。
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