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鷹雄は摂子にも引っ越すことを告げた。
「嬉しい!今まで通りしんちゃんと暮らせるんだ」
摂子は心底ほっとしていた。
戸灘が亡くなり、戸灘から受ける性愛から解放された事も嬉しかったが、鷹雄や真一と共にこの家から出ていけることが本当に嬉しかった。
「ただ、新居に移っても美都子からどんな扱いを受けるかは覚悟してくれ。お前を守るためには、美都子の機嫌も損ねるわけにいかんから。大丈夫か?」
鷹雄の優しさに摂子は泣きそうなほど嬉しい。
いつも美都子がきつい事を言っても、酷くならないように鷹雄は摂子の肩を持つ事はしない。その分、必ず摂子をフォローする。
美都子を切り捨てるのは容易いが、それは摂子のためにもならないと鷹雄は分かっている。
いざとなれば、美都子が摂子に取り返しのつかない事をしてしまうのではないかといつも考えているからだった。
いつ誰が敵になるか分からない世界で、身内の事で足元を掬われる事は鷹雄も避けている。
「私、今のままで幸せなの。しんちゃんと鷹雄さんのそばにいたいの。この先も、2人のお世話をしたいの」
摂子が自分を慕ってくれるのが鷹雄は嬉しくてならない。
摂子をこの家に置いていくのは、まだ独身の正二が摂子に手を出すかもと考え嫌だったのと、鷹雄も自分を制しながらも摂子に惹かれていたからだった。
もう17歳になった摂子を、このまま誰にも穢されたくなかった。
もちろん、戸灘と摂子の間にあった事を鷹雄は全く知らない。摂子は処女だと思い疑ってもいない。
本当に摂子が心底惚れた男ができたら、その時は摂子を手放さなくてはいけない事は重々承知しているが、今はまだ自分のそばで笑っていて欲しかった。
「真一は摂子がおらんと、一人でまともに飯も食えんのは悩むところだがな」
鷹雄がそう言って笑うと摂子も笑う。
「しんちゃんだって来年は小学生だよ。いつまで私がお世話できるか分からないけどね」
摂子が少しだけ寂しそうな顔をすると、鷹雄は摂子の頭を優しく撫でる。
「バーカ。摂子はいつか自分の子供の世話すんだよ」
「だから、それはッ」
摂子は無理だと言おうとしたが鷹雄は首を振る。
「いつか必ず、惚れた男のガキを産むんだよ。絶対だ」
鷹雄の目が優しくて、摂子はもう否定ができなかった。
いつか必ず。
そんな風に愛し愛されることがあるのかと、鷹雄以上の男が現れるのだろうかと、摂子は思って胸が切なくなった。
「嬉しい!今まで通りしんちゃんと暮らせるんだ」
摂子は心底ほっとしていた。
戸灘が亡くなり、戸灘から受ける性愛から解放された事も嬉しかったが、鷹雄や真一と共にこの家から出ていけることが本当に嬉しかった。
「ただ、新居に移っても美都子からどんな扱いを受けるかは覚悟してくれ。お前を守るためには、美都子の機嫌も損ねるわけにいかんから。大丈夫か?」
鷹雄の優しさに摂子は泣きそうなほど嬉しい。
いつも美都子がきつい事を言っても、酷くならないように鷹雄は摂子の肩を持つ事はしない。その分、必ず摂子をフォローする。
美都子を切り捨てるのは容易いが、それは摂子のためにもならないと鷹雄は分かっている。
いざとなれば、美都子が摂子に取り返しのつかない事をしてしまうのではないかといつも考えているからだった。
いつ誰が敵になるか分からない世界で、身内の事で足元を掬われる事は鷹雄も避けている。
「私、今のままで幸せなの。しんちゃんと鷹雄さんのそばにいたいの。この先も、2人のお世話をしたいの」
摂子が自分を慕ってくれるのが鷹雄は嬉しくてならない。
摂子をこの家に置いていくのは、まだ独身の正二が摂子に手を出すかもと考え嫌だったのと、鷹雄も自分を制しながらも摂子に惹かれていたからだった。
もう17歳になった摂子を、このまま誰にも穢されたくなかった。
もちろん、戸灘と摂子の間にあった事を鷹雄は全く知らない。摂子は処女だと思い疑ってもいない。
本当に摂子が心底惚れた男ができたら、その時は摂子を手放さなくてはいけない事は重々承知しているが、今はまだ自分のそばで笑っていて欲しかった。
「真一は摂子がおらんと、一人でまともに飯も食えんのは悩むところだがな」
鷹雄がそう言って笑うと摂子も笑う。
「しんちゃんだって来年は小学生だよ。いつまで私がお世話できるか分からないけどね」
摂子が少しだけ寂しそうな顔をすると、鷹雄は摂子の頭を優しく撫でる。
「バーカ。摂子はいつか自分の子供の世話すんだよ」
「だから、それはッ」
摂子は無理だと言おうとしたが鷹雄は首を振る。
「いつか必ず、惚れた男のガキを産むんだよ。絶対だ」
鷹雄の目が優しくて、摂子はもう否定ができなかった。
いつか必ず。
そんな風に愛し愛されることがあるのかと、鷹雄以上の男が現れるのだろうかと、摂子は思って胸が切なくなった。
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