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再会は嘘の始まり
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「ただいま」
玄関の鍵を開け、リビングに入ると千秋は美紅に声をかけた。
「おかえりなさい。真知子さん綺麗だった?」
美紅の笑顔にホッとしながらも、美奈子の顔が浮かぶ。
「ああ、でも、美紅の時の方が綺麗だったよ」
「千秋さん、そう言うことを比べないの。お風呂沸いてるよ」
美紅にたしなめられて千秋は笑う。
「美紅は入ったの?」
「入ろうと思ったら千秋さんが帰ってきた」
「じゃあ、一緒に入るか?」
千秋の誘いに美紅は照れる。
「だって、お風呂狭いし」
「くっついて入れば良いよ。やだ?」
クスクス笑う千秋に、美紅は嫌とは言えない。
「じゃあ、一緒に入る」
「これだけ着替えてくるから、先に入ってて良いよ」
一旦礼服を脱ぎにベッドルームに入ってすぐ、スマホからLINの通知音が鳴った。
【家に着きました。おやすみなさい】
美奈子からのLINを読むと千秋も素早く返事を返し、LINの通知の着信音を鳴らない様にする。
スマホにはカバーが掛けてあるので、画面がむき出しになることはない。
音が鳴らなければ、美奈子とのやり取りもバレる事はないと思った。
まるで浮気でもしてる気分だな。
でも、美紅がもし見てしまったら、浮気してると思われても仕方ないもんな。
千秋はスマホをサイドチェストに置くと、美紅が待つバスルームへ向かった。
「お待たせ。お湯減らした?」
「2人で入ると溢れるから、先に体だけ洗ったの」
美紅が身体を丸めてバスタブに浸かっている。
千秋は掛け湯で体を流すと、美紅の後ろからバスタブに入った。
「いつか家を建てる時が来たら、お風呂はでっかく作ろうな」
背後から美紅を抱きしめながら千秋は言う。
「その時は、子供とも一緒に入れるかな」
千秋との子供を思い浮かべて、美紅は幸せそうに微笑む。
「そうだね。でも俺は美紅とだけ入りたいな。美紅といっぱいくっ付きたい」
千秋が美紅の胸を揉みしだく。
「千秋さんッ!やんッ!」
「美紅が感じてるところ見せて」
千秋は美奈子の笑顔を消すように、美紅の身体を求めた。
玄関の鍵を開け、リビングに入ると千秋は美紅に声をかけた。
「おかえりなさい。真知子さん綺麗だった?」
美紅の笑顔にホッとしながらも、美奈子の顔が浮かぶ。
「ああ、でも、美紅の時の方が綺麗だったよ」
「千秋さん、そう言うことを比べないの。お風呂沸いてるよ」
美紅にたしなめられて千秋は笑う。
「美紅は入ったの?」
「入ろうと思ったら千秋さんが帰ってきた」
「じゃあ、一緒に入るか?」
千秋の誘いに美紅は照れる。
「だって、お風呂狭いし」
「くっついて入れば良いよ。やだ?」
クスクス笑う千秋に、美紅は嫌とは言えない。
「じゃあ、一緒に入る」
「これだけ着替えてくるから、先に入ってて良いよ」
一旦礼服を脱ぎにベッドルームに入ってすぐ、スマホからLINの通知音が鳴った。
【家に着きました。おやすみなさい】
美奈子からのLINを読むと千秋も素早く返事を返し、LINの通知の着信音を鳴らない様にする。
スマホにはカバーが掛けてあるので、画面がむき出しになることはない。
音が鳴らなければ、美奈子とのやり取りもバレる事はないと思った。
まるで浮気でもしてる気分だな。
でも、美紅がもし見てしまったら、浮気してると思われても仕方ないもんな。
千秋はスマホをサイドチェストに置くと、美紅が待つバスルームへ向かった。
「お待たせ。お湯減らした?」
「2人で入ると溢れるから、先に体だけ洗ったの」
美紅が身体を丸めてバスタブに浸かっている。
千秋は掛け湯で体を流すと、美紅の後ろからバスタブに入った。
「いつか家を建てる時が来たら、お風呂はでっかく作ろうな」
背後から美紅を抱きしめながら千秋は言う。
「その時は、子供とも一緒に入れるかな」
千秋との子供を思い浮かべて、美紅は幸せそうに微笑む。
「そうだね。でも俺は美紅とだけ入りたいな。美紅といっぱいくっ付きたい」
千秋が美紅の胸を揉みしだく。
「千秋さんッ!やんッ!」
「美紅が感じてるところ見せて」
千秋は美奈子の笑顔を消すように、美紅の身体を求めた。
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