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酸っぱい水
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もう真幸は立っているのでさえ辛かった。
執拗な疾風の攻撃に、身体は溺れまくっていた。
だいぶ奥まで入っていくと、疾風も少し動ける様になってきた。
「気持ちいいか?まだ痛いか?」
耳元で疾風は囁く。
「こっちはイきそうだな」
手で扱いているモノが脈を打っている。
「ほら、イけよ」
真幸は震えながら我慢しているが、耳から受ける疾風の息がさらなる刺激となり、もう限界に来ていた。
「ほら、ほら。気持ちいいんだろ」
「うる、せぇ。エロ鬼畜」
ハァハァと過呼吸になりそうなほど真幸の息が荒い。容赦ない手の動きに真幸は陥落して果てた。それと同時に疾風のモノを強く締め付ける。
疾風は気持ちよくて腰が動いてしまった。
「バカ!いてーよ!待て、もうすこし、優しくッ!」
「無理、俺も限界。真幸、イくッ!」
疾風も我慢できず、真幸の中で果てた。“真幸”と呼ばれて真幸は震えた。
ドクンドクンと真幸の中で疾風は自分の鼓動を感じる。
放出し終えたモノをずるっと出すと、真幸はもう立っていられなくて腰が砕けた。床にへたり込んで疾風を見上げる。真幸のその顔が美しすぎて、疾風も座り込むとキスをする。
クチャクチャと淫靡な音を鳴らしてキスは止まらない。
「変わらず、顔も身体も最高だな」
顔が離れると疾風は言った。
「バーカ。嬉しくねーよ」
疾風は真幸を支える様に立たせるとシャワーで真幸の身体を洗い流す。
「なあ、お前、男いるんだろ?俺とこんなことしていーの?」
「嫉妬?」
疾風は笑う。
「……バーカ」
「良いかどうかはわからねーよ。まだあいつは俺の男じゃないし」
バスルームから出ると、バスタオルで頭を拭きながら疾風は言う。
「でも好きなんだろ?」
「ああ」
迷わず疾風は答える。
「妬けるねー」
冗談ぽく真幸は言う。
「好きでも、身体の関係があっても、心は繋がってねーよ」
片思いかと真幸は思った。
「でも今日あんたを抱いて思った。あいつ、あんたに似てるんだよ。綺麗な顔して、口が悪くて。あんたが高級なペルシャ猫なら、あいつは可愛いアメリカンショートヘアってとこかな」
「シャム猫がいい」
そこかよ、と疾風は吹き出した。
「てー、事は、俺に振られて、そのアメショ好きになったってことか?」
ふざけている真幸に疾風は笑う。
「そうかもな」
「俺も罪な男だったのね」
疾風は鼻で笑う。
リビングに戻ると疾風は腰にバスタオルを巻いたままテレビを見ていた。
「お前のせいで腹痛ぇ。ケツも痛ぇ」
グッタリして真幸がリビングに入ってきた。
「悪りぃ悪りぃ。一応さっき掻き出してみたんだけど。風呂場なら万が一汚れても良いと思って。でも残ってたか」
澄まして笑う疾風を殴ってやろうかと真幸は思った。
「次からは、ちゃんとゴム着けるって」
そう言って疾風は真幸にキスをしようとしたが、真幸はまたトイレに駆け込んだ。
疾風のスマホが鳴った。捜一からだった。時計を見ると23時。
『主任!新宿区○○で遺体が見つかりました。現場に向かえますか?』
「向かえますかじゃねーよ。向かってくださいだろ」
疾風はそう言って通話を切るとスーツを着た。
「おい、悪い。呼び出しだ。また連絡する」
トイレに声をかけると真幸の声が聞こえてきた。
「殉職するなよ」
そのセリフに疾風は笑って真幸のマンションを後にした。
認めたくなかったが、自分は真幸を愛してると確信してしまった。
流星が自分以外に想いを寄せていても、どこか気持ちが冷静だったのは、真幸の存在が無意識に心に残っていたせいだと認めた。
執拗な疾風の攻撃に、身体は溺れまくっていた。
だいぶ奥まで入っていくと、疾風も少し動ける様になってきた。
「気持ちいいか?まだ痛いか?」
耳元で疾風は囁く。
「こっちはイきそうだな」
手で扱いているモノが脈を打っている。
「ほら、イけよ」
真幸は震えながら我慢しているが、耳から受ける疾風の息がさらなる刺激となり、もう限界に来ていた。
「ほら、ほら。気持ちいいんだろ」
「うる、せぇ。エロ鬼畜」
ハァハァと過呼吸になりそうなほど真幸の息が荒い。容赦ない手の動きに真幸は陥落して果てた。それと同時に疾風のモノを強く締め付ける。
疾風は気持ちよくて腰が動いてしまった。
「バカ!いてーよ!待て、もうすこし、優しくッ!」
「無理、俺も限界。真幸、イくッ!」
疾風も我慢できず、真幸の中で果てた。“真幸”と呼ばれて真幸は震えた。
ドクンドクンと真幸の中で疾風は自分の鼓動を感じる。
放出し終えたモノをずるっと出すと、真幸はもう立っていられなくて腰が砕けた。床にへたり込んで疾風を見上げる。真幸のその顔が美しすぎて、疾風も座り込むとキスをする。
クチャクチャと淫靡な音を鳴らしてキスは止まらない。
「変わらず、顔も身体も最高だな」
顔が離れると疾風は言った。
「バーカ。嬉しくねーよ」
疾風は真幸を支える様に立たせるとシャワーで真幸の身体を洗い流す。
「なあ、お前、男いるんだろ?俺とこんなことしていーの?」
「嫉妬?」
疾風は笑う。
「……バーカ」
「良いかどうかはわからねーよ。まだあいつは俺の男じゃないし」
バスルームから出ると、バスタオルで頭を拭きながら疾風は言う。
「でも好きなんだろ?」
「ああ」
迷わず疾風は答える。
「妬けるねー」
冗談ぽく真幸は言う。
「好きでも、身体の関係があっても、心は繋がってねーよ」
片思いかと真幸は思った。
「でも今日あんたを抱いて思った。あいつ、あんたに似てるんだよ。綺麗な顔して、口が悪くて。あんたが高級なペルシャ猫なら、あいつは可愛いアメリカンショートヘアってとこかな」
「シャム猫がいい」
そこかよ、と疾風は吹き出した。
「てー、事は、俺に振られて、そのアメショ好きになったってことか?」
ふざけている真幸に疾風は笑う。
「そうかもな」
「俺も罪な男だったのね」
疾風は鼻で笑う。
リビングに戻ると疾風は腰にバスタオルを巻いたままテレビを見ていた。
「お前のせいで腹痛ぇ。ケツも痛ぇ」
グッタリして真幸がリビングに入ってきた。
「悪りぃ悪りぃ。一応さっき掻き出してみたんだけど。風呂場なら万が一汚れても良いと思って。でも残ってたか」
澄まして笑う疾風を殴ってやろうかと真幸は思った。
「次からは、ちゃんとゴム着けるって」
そう言って疾風は真幸にキスをしようとしたが、真幸はまたトイレに駆け込んだ。
疾風のスマホが鳴った。捜一からだった。時計を見ると23時。
『主任!新宿区○○で遺体が見つかりました。現場に向かえますか?』
「向かえますかじゃねーよ。向かってくださいだろ」
疾風はそう言って通話を切るとスーツを着た。
「おい、悪い。呼び出しだ。また連絡する」
トイレに声をかけると真幸の声が聞こえてきた。
「殉職するなよ」
そのセリフに疾風は笑って真幸のマンションを後にした。
認めたくなかったが、自分は真幸を愛してると確信してしまった。
流星が自分以外に想いを寄せていても、どこか気持ちが冷静だったのは、真幸の存在が無意識に心に残っていたせいだと認めた。
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