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清らかな水
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「マル害は、品川区の高校に勤務していた美術教師、遠藤良介さん30歳。死亡推定時刻は、8月30日の午後22時から翌深夜2時の間。台東区の自宅にて、腹部を複数刺されての失血死。恋人が31日の朝9時に発見、通報」
刑事課長から説明を受け、疾風は部下達と共に所轄の刑事達から情報を聞いていた。
「この殺人事件の背景に何か?」
疾風が所轄の若い刑事に尋ねる。
「自宅の押入れから、数点の油画が出てきたのですが、どうもそれが関わっているのではと」
「どう言う事?」
「まだ詳細は分かってないのですが、恋人からの事情聴取でも、マル害は贋作の依頼を受けていたようです」
疾風は若い刑事をじっと見る。
「贋作?」
「銀座の画廊で扱っている画家のタッチにそっくりと言う事で、その贋作が本物として販売されていた可能性があります」
それがトラブルの原因ならば、事件解決も容易ではないかと疾風は思った。
「とりあえず、関係者から隈無く聞き込みをして、原因を究明しよう」
疾風がそう言うと、部下達は聞き込みを開始した。
犯人逮捕まで、そうかからないと疾風は感じた。
その夜、疾風は久しぶりに真幸のマンションに訪れた。
マンション近くに、以前見かけたベンツがまた停まっていたことに気がついた。
「放置プレイもいい加減にしろよ」
会うなり真幸はご立腹である。
疾風はフッと笑う。
「そんなに俺が欲しかったのか?シャワーまで浴びて準備万端だな」
嗅ぎ慣れたボディソープの香りを嗅ぐように、真幸を抱きしめ首筋にキスをする。優しく扱われて真幸は疾風に酔いしれる。
疾風が真幸の唇に唇を重ねると、真幸は我慢できないと言うように疾風の下唇を吸う。疾風も舌を滑らかに動かして真幸の口の中に舌を進める。
真幸が激しく舌を吸う。疾風の全てが欲しくて堪らない。
唇が離れると疾風は真幸の頬にキスをして耳元で囁く。
「シャワー浴びてくるから、イイコで待ってろよ」
「やだ。待てない。汗臭くてもいい」
真幸はそう言うと、疾風のベルトをカチャカチャと外す。
「疾風のオスの匂いがいい」
焦る真幸に疾風は意地悪をしたくなった。
「だーめ。我慢して待ってろ」
「お前、焦らしプレイかよ」
真幸が睨むと疾風は笑って耳たぶを噛む。
「待ってる間に、自分でするなよ」
ご機嫌で疾風はシャワーを浴びに行った。
シャワーで汗を流すと、疾風もようやくスッキリした。
まだまだ暑い毎日に外を歩き回って、流石に汗で気持ち悪かった。
寝室に向かい真幸の顔を見て疾風は笑う。
「自分でシて、気持ち良かった?」
聞きながら疾風はベッドの上の真幸にキスをする。
「お前が焦らすからだろ」
シーツの上に付いている、出したばかりの白濁したモノを疾風は指ですくうと舐める。
「少しは性欲治ったか?」
「無理」
真幸は疾風を押し倒すと、勃起した疾風のモノを握る。
「もっと優しく握れ」
疾風がクレームをつける。
「無理」
真幸はそう言って、握ったモノの先端に舌を這わした。丁寧に舐めまくる。
疾風は真幸の髪を撫でる。
「マンションの下に、前に見かけたベンツが停まっていた。仲間か?」
真幸は答えず疾風のモノをしゃぶり続ける。
「何かあっても、俺はすぐ駆けつけてやれねぇ」
「無駄なおしゃべりはやめろ。気が削がれる」
真幸はそう言って奥まで口に含み疾風を堪能する。
疾風は真幸の口の中で果ててしまいたくなる。
ちゃぽんと真幸が口から外した。
「……あとは、挿れろ」
真幸が我慢出来ない顔で疾風を上目遣いで見る。
疾風は指でほぐし始めると、真幸は堪らないと言う顔で疾風を見つめる。
「疾風、んんッ!」
真幸の締まる中をほぐしているだけで、疾風も興奮が昂まる。
枕元には、もうゴムが置いてあった。
疾風は素早く着けると、待ち望んでる真幸に覆いかぶさり、片足を自分の肩にかけた。
広げられた中に疾風はモノを当てる。
「あッ!んん!疾風!」
真幸が自分の下で喘ぎ苦悶する顔を見ながら疾風は腰を動かす。
「相変わらずすぐ狭くなるな。バイブで広げておけよ」
嬉しそうに疾風は言う。やっと奥まで挿れると真幸は目を潤ませてよがる。
「てめぇ以外、受け付けねぇ、身体なんだよ」
疾風の熱を感じ、真幸の中はピクピクして腰が動いてしまう。
「全く、飢えすぎだ。腰動かしすぎ」
「仕方ねーだろ。久しぶりなんだから。あまり放っておくと浮気するぞ」
真幸がそう言うと、工が浮かんでビクッとする。
「出来るわけねーだろ。この身体は俺のモノだ」
疾風が激しく腰を動かし、真幸は目をギュッと閉じる。
「目、開けろ。浮気するとかぬかした罰だ。俺がイくまで俺を見ておけ」
何かを見透かされた気がして真幸は怯えた目で疾風を見つめる。
腰を押さえつけられ、ガンガンに攻められ、それでも真幸は疾風を見つめる。
激しい動きに目を瞑りたくなるが、真幸は必死で疾風を見つめ続ける。
「疾風、もう、無理ッ」
真幸は身体を痙攣させ、その度に疾風を締めまくる。
「俺が欲しかったんだろ!我慢しろ!」
疾風も野獣化して、真幸に快楽をぶつける。
「ああッ!壊れる!」
真幸はもう何も考えられなかった。身体が痺れて自分が思うように動けない。
「疾風!もう、無理ッ!」
乱れたシーツを握って真幸はガクガクと震える。無理と言いながら無意識に腰が動く。
「あああああああああああああ」
真幸は狂ったように大声を出すと身体の力が抜けた。
「!!」
疾風が真幸をきつく抱きしめ体重をかけて真幸の中に果てた。
疾風はゆっくり腰を動かし余韻を感じる。
抜き出すと、放心状態の真幸にキスをする。
「……疾風。もう、離れたくない。ずっとここにいろ。俺のそばにいろよ」
珍しく真幸が弱音を吐く。
「お前と俺の関係がバレたら、お前は破滅する。我慢できないなら、別れるしかないだろ」
疾風の冷たい言葉に真幸は目を瞑る。
「……じゃあ、別れよう」
真幸の言葉に疾風は真幸を見つめる。
「それがお互いのためだ」
真幸は目を瞑ったまま言う。
「冗談だろ?」
疾風はそう言って笑う。
「何考えてんだよ!我慢しろよ!俺だって!」
疾風はそう言って真幸をギュッと抱きしめる。
「俺だって、お前とずっとこうしていたいさ!仕事なんて辞めて、お前とこうしていたいさ!」
「我慢できねーんだよ!お前が欲しくて、気が狂いそうになる!俺の事を必死で守ってくれてる奴等を裏切って、死んでしまいたいぐらいお前が欲しいんだよ!」
真幸の今の極限状態が疾風にも分かった。
毎日命を狙われて、自分とこうしている時間が、真幸にとっての安らぎの時間だと。
「……すまない。簡単に別れようなんて、俺が悪かった」
真幸が疾風の胸の中で震えている。泣いているんだと疾風はわかった。
「マンションに停まっているベンツは?」
「品川ナンバーの8×××なら、俺の車だ。舎弟が何人かで見張ってくれている。用心棒達が夜は休めるように」
疾風は番号を思い出す。番号があっていてホッとした。
「最近は夕方に帰ってきて、それから外出もできねぇ。いつまでこんな生活が続くのかと思うと気が狂うぜ」
疾風は何も言えず、ただ真幸を強く抱きしめたままだった。
真幸もその安らぎに疾風を抱きしめた。
刑事課長から説明を受け、疾風は部下達と共に所轄の刑事達から情報を聞いていた。
「この殺人事件の背景に何か?」
疾風が所轄の若い刑事に尋ねる。
「自宅の押入れから、数点の油画が出てきたのですが、どうもそれが関わっているのではと」
「どう言う事?」
「まだ詳細は分かってないのですが、恋人からの事情聴取でも、マル害は贋作の依頼を受けていたようです」
疾風は若い刑事をじっと見る。
「贋作?」
「銀座の画廊で扱っている画家のタッチにそっくりと言う事で、その贋作が本物として販売されていた可能性があります」
それがトラブルの原因ならば、事件解決も容易ではないかと疾風は思った。
「とりあえず、関係者から隈無く聞き込みをして、原因を究明しよう」
疾風がそう言うと、部下達は聞き込みを開始した。
犯人逮捕まで、そうかからないと疾風は感じた。
その夜、疾風は久しぶりに真幸のマンションに訪れた。
マンション近くに、以前見かけたベンツがまた停まっていたことに気がついた。
「放置プレイもいい加減にしろよ」
会うなり真幸はご立腹である。
疾風はフッと笑う。
「そんなに俺が欲しかったのか?シャワーまで浴びて準備万端だな」
嗅ぎ慣れたボディソープの香りを嗅ぐように、真幸を抱きしめ首筋にキスをする。優しく扱われて真幸は疾風に酔いしれる。
疾風が真幸の唇に唇を重ねると、真幸は我慢できないと言うように疾風の下唇を吸う。疾風も舌を滑らかに動かして真幸の口の中に舌を進める。
真幸が激しく舌を吸う。疾風の全てが欲しくて堪らない。
唇が離れると疾風は真幸の頬にキスをして耳元で囁く。
「シャワー浴びてくるから、イイコで待ってろよ」
「やだ。待てない。汗臭くてもいい」
真幸はそう言うと、疾風のベルトをカチャカチャと外す。
「疾風のオスの匂いがいい」
焦る真幸に疾風は意地悪をしたくなった。
「だーめ。我慢して待ってろ」
「お前、焦らしプレイかよ」
真幸が睨むと疾風は笑って耳たぶを噛む。
「待ってる間に、自分でするなよ」
ご機嫌で疾風はシャワーを浴びに行った。
シャワーで汗を流すと、疾風もようやくスッキリした。
まだまだ暑い毎日に外を歩き回って、流石に汗で気持ち悪かった。
寝室に向かい真幸の顔を見て疾風は笑う。
「自分でシて、気持ち良かった?」
聞きながら疾風はベッドの上の真幸にキスをする。
「お前が焦らすからだろ」
シーツの上に付いている、出したばかりの白濁したモノを疾風は指ですくうと舐める。
「少しは性欲治ったか?」
「無理」
真幸は疾風を押し倒すと、勃起した疾風のモノを握る。
「もっと優しく握れ」
疾風がクレームをつける。
「無理」
真幸はそう言って、握ったモノの先端に舌を這わした。丁寧に舐めまくる。
疾風は真幸の髪を撫でる。
「マンションの下に、前に見かけたベンツが停まっていた。仲間か?」
真幸は答えず疾風のモノをしゃぶり続ける。
「何かあっても、俺はすぐ駆けつけてやれねぇ」
「無駄なおしゃべりはやめろ。気が削がれる」
真幸はそう言って奥まで口に含み疾風を堪能する。
疾風は真幸の口の中で果ててしまいたくなる。
ちゃぽんと真幸が口から外した。
「……あとは、挿れろ」
真幸が我慢出来ない顔で疾風を上目遣いで見る。
疾風は指でほぐし始めると、真幸は堪らないと言う顔で疾風を見つめる。
「疾風、んんッ!」
真幸の締まる中をほぐしているだけで、疾風も興奮が昂まる。
枕元には、もうゴムが置いてあった。
疾風は素早く着けると、待ち望んでる真幸に覆いかぶさり、片足を自分の肩にかけた。
広げられた中に疾風はモノを当てる。
「あッ!んん!疾風!」
真幸が自分の下で喘ぎ苦悶する顔を見ながら疾風は腰を動かす。
「相変わらずすぐ狭くなるな。バイブで広げておけよ」
嬉しそうに疾風は言う。やっと奥まで挿れると真幸は目を潤ませてよがる。
「てめぇ以外、受け付けねぇ、身体なんだよ」
疾風の熱を感じ、真幸の中はピクピクして腰が動いてしまう。
「全く、飢えすぎだ。腰動かしすぎ」
「仕方ねーだろ。久しぶりなんだから。あまり放っておくと浮気するぞ」
真幸がそう言うと、工が浮かんでビクッとする。
「出来るわけねーだろ。この身体は俺のモノだ」
疾風が激しく腰を動かし、真幸は目をギュッと閉じる。
「目、開けろ。浮気するとかぬかした罰だ。俺がイくまで俺を見ておけ」
何かを見透かされた気がして真幸は怯えた目で疾風を見つめる。
腰を押さえつけられ、ガンガンに攻められ、それでも真幸は疾風を見つめる。
激しい動きに目を瞑りたくなるが、真幸は必死で疾風を見つめ続ける。
「疾風、もう、無理ッ」
真幸は身体を痙攣させ、その度に疾風を締めまくる。
「俺が欲しかったんだろ!我慢しろ!」
疾風も野獣化して、真幸に快楽をぶつける。
「ああッ!壊れる!」
真幸はもう何も考えられなかった。身体が痺れて自分が思うように動けない。
「疾風!もう、無理ッ!」
乱れたシーツを握って真幸はガクガクと震える。無理と言いながら無意識に腰が動く。
「あああああああああああああ」
真幸は狂ったように大声を出すと身体の力が抜けた。
「!!」
疾風が真幸をきつく抱きしめ体重をかけて真幸の中に果てた。
疾風はゆっくり腰を動かし余韻を感じる。
抜き出すと、放心状態の真幸にキスをする。
「……疾風。もう、離れたくない。ずっとここにいろ。俺のそばにいろよ」
珍しく真幸が弱音を吐く。
「お前と俺の関係がバレたら、お前は破滅する。我慢できないなら、別れるしかないだろ」
疾風の冷たい言葉に真幸は目を瞑る。
「……じゃあ、別れよう」
真幸の言葉に疾風は真幸を見つめる。
「それがお互いのためだ」
真幸は目を瞑ったまま言う。
「冗談だろ?」
疾風はそう言って笑う。
「何考えてんだよ!我慢しろよ!俺だって!」
疾風はそう言って真幸をギュッと抱きしめる。
「俺だって、お前とずっとこうしていたいさ!仕事なんて辞めて、お前とこうしていたいさ!」
「我慢できねーんだよ!お前が欲しくて、気が狂いそうになる!俺の事を必死で守ってくれてる奴等を裏切って、死んでしまいたいぐらいお前が欲しいんだよ!」
真幸の今の極限状態が疾風にも分かった。
毎日命を狙われて、自分とこうしている時間が、真幸にとっての安らぎの時間だと。
「……すまない。簡単に別れようなんて、俺が悪かった」
真幸が疾風の胸の中で震えている。泣いているんだと疾風はわかった。
「マンションに停まっているベンツは?」
「品川ナンバーの8×××なら、俺の車だ。舎弟が何人かで見張ってくれている。用心棒達が夜は休めるように」
疾風は番号を思い出す。番号があっていてホッとした。
「最近は夕方に帰ってきて、それから外出もできねぇ。いつまでこんな生活が続くのかと思うと気が狂うぜ」
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