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10ずるい・不機嫌
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「ところで先輩。なんで昼間、頭ポンポンされてたんですか?」
夕飯は田辺のリクエストの麻婆豆腐。
それを食べながら田辺が尋ねる。
「頭ポンポン?何それ」
諭は昼間、仲間の1人からされた事など全く覚えてなかった。
「……………いえ、別に」
ムッとして田辺は黙る。
シーンと重苦しい空気が漂い、諭は訳が分からずドキドキする。
「何?マジわかんないよ。何、怒ってんの?」
焦る諭。
ダンマリの田辺。
「おいってばッ!」
不機嫌な田辺にオロオロする諭。
「……………無意識にいつもされてるって分かったから良いっす」
諭は無意識という言葉にハッとする。
確かに、いつも仲間達から子供扱いをされる事が多い。
「もしかして、嫉妬?」
嬉しそうな顔で尋ねる諭。
眉間にシワを寄せてムッとする田辺。
「嫉妬じゃないです。隙だらけなので気になっただけです」
田辺の苦しい言い訳に諭は嬉しくなる。
「もう、ずるいなぁ。田辺ってそうやって誤魔化すんだ」
珍しく優位に立てたとホクホクの諭。
ムッとしたまま麻婆豆腐を食べる田辺。
「嬉しいなぁ。田辺が嫉妬してくれるなんて」
揶揄うように諭が言うと、田辺は諭の頭をグッと引き寄せて軽く頬にキスをする。
「…………食事中になんだよッ!」
突然のキスに焦る諭。田辺はふふふと笑う。
「諭先輩を黙らせるのはこれしかないでしょ」
確かにキスをされて戦意喪失。
その後、ずるいと思いながら諭は麻婆豆腐を食べたのだった。
夕飯は田辺のリクエストの麻婆豆腐。
それを食べながら田辺が尋ねる。
「頭ポンポン?何それ」
諭は昼間、仲間の1人からされた事など全く覚えてなかった。
「……………いえ、別に」
ムッとして田辺は黙る。
シーンと重苦しい空気が漂い、諭は訳が分からずドキドキする。
「何?マジわかんないよ。何、怒ってんの?」
焦る諭。
ダンマリの田辺。
「おいってばッ!」
不機嫌な田辺にオロオロする諭。
「……………無意識にいつもされてるって分かったから良いっす」
諭は無意識という言葉にハッとする。
確かに、いつも仲間達から子供扱いをされる事が多い。
「もしかして、嫉妬?」
嬉しそうな顔で尋ねる諭。
眉間にシワを寄せてムッとする田辺。
「嫉妬じゃないです。隙だらけなので気になっただけです」
田辺の苦しい言い訳に諭は嬉しくなる。
「もう、ずるいなぁ。田辺ってそうやって誤魔化すんだ」
珍しく優位に立てたとホクホクの諭。
ムッとしたまま麻婆豆腐を食べる田辺。
「嬉しいなぁ。田辺が嫉妬してくれるなんて」
揶揄うように諭が言うと、田辺は諭の頭をグッと引き寄せて軽く頬にキスをする。
「…………食事中になんだよッ!」
突然のキスに焦る諭。田辺はふふふと笑う。
「諭先輩を黙らせるのはこれしかないでしょ」
確かにキスをされて戦意喪失。
その後、ずるいと思いながら諭は麻婆豆腐を食べたのだった。
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