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プロローグ
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2016年。
春の訪れの近いある夜、櫛野麗花は、叔母、東田朱鷺子の泣き叫ぶ声を自室で聞きながら、ベッドの中で毛布を被り耳を塞いで震えていた。
朱鷺子の夫で、血の繋がりのない叔父の東田禄郎が、今夜も朱鷺子に暴行を加えているのだと分かっていても、麗花には助ける事も何も出来ない。
ただ禄郎が落ち着くまでは、ジッとおとなしくしているしか出来ず、麗花はベッドの中で震えながら眠ってしまった。
ただ、その夜は違った。
目を覚ました麗花は、ベッドから起き上がると叔母達の部屋へ向かった。
中の様子が気になり、ドアを静かに少しだけ開いて中を覗くと、生臭い鉄錆の臭いがして、麗花は部屋の中の様子に目を見開いた。
「……叔父さん?……嘘、でしょ?」
麗花の声に禄郎は振り返る。
「お前か。遅いから心配になったのか?コレが終わったら、たっぷり可愛がってやるからな」
禄郎は笑いながら、妻の朱鷺子の腕を切り落としていた。
衝撃的な映像に、麗花はただ目を見開き動けない。
禄郎はまるで作業のように、朱鷺子の体をバラバラに切り離して行くと、ハサミでシーツを切り、その布切れで朱鷺子の遺体を包んでいく。
「……どうして?」
やっと状況が飲み込めた麗花は、朱鷺子を殺害した理由を禄郎に尋ねる。
「俺とお前の生活に、こいつは邪魔な存在だろ?だからだよ」
ニヤニヤ笑いながら禄郎は麗花を見る。
麗花は変わり果てた朱鷺子の姿に成す術もない。
「前もって掘った穴にこいつを埋める。お前ももう共犯だ。手伝え」
「あたしも?」
麗花は驚き尋ねるも、抵抗しても無駄だと分かり、禄郎の言うことを大人しく聞くしかなかった。
禄郎は麗花とともに、ビニール袋に入れた朱鷺子の遺体を詰めた段ボールを車のトランクに積むと目的地に向かう。
山の中の雑木林の中に、禄郎が言うように深い穴が掘ってあった。
二人は段ボールから遺体の入ったビニール袋を出すと、穴の中に次々と投げ込んでいく。
「さあ、これで誰にも邪魔されず2人きりの生活だな」
嬉しそうな顔の禄郎に、麗花は翳りのある瞳で微笑みただ頷いた。
春の訪れの近いある夜、櫛野麗花は、叔母、東田朱鷺子の泣き叫ぶ声を自室で聞きながら、ベッドの中で毛布を被り耳を塞いで震えていた。
朱鷺子の夫で、血の繋がりのない叔父の東田禄郎が、今夜も朱鷺子に暴行を加えているのだと分かっていても、麗花には助ける事も何も出来ない。
ただ禄郎が落ち着くまでは、ジッとおとなしくしているしか出来ず、麗花はベッドの中で震えながら眠ってしまった。
ただ、その夜は違った。
目を覚ました麗花は、ベッドから起き上がると叔母達の部屋へ向かった。
中の様子が気になり、ドアを静かに少しだけ開いて中を覗くと、生臭い鉄錆の臭いがして、麗花は部屋の中の様子に目を見開いた。
「……叔父さん?……嘘、でしょ?」
麗花の声に禄郎は振り返る。
「お前か。遅いから心配になったのか?コレが終わったら、たっぷり可愛がってやるからな」
禄郎は笑いながら、妻の朱鷺子の腕を切り落としていた。
衝撃的な映像に、麗花はただ目を見開き動けない。
禄郎はまるで作業のように、朱鷺子の体をバラバラに切り離して行くと、ハサミでシーツを切り、その布切れで朱鷺子の遺体を包んでいく。
「……どうして?」
やっと状況が飲み込めた麗花は、朱鷺子を殺害した理由を禄郎に尋ねる。
「俺とお前の生活に、こいつは邪魔な存在だろ?だからだよ」
ニヤニヤ笑いながら禄郎は麗花を見る。
麗花は変わり果てた朱鷺子の姿に成す術もない。
「前もって掘った穴にこいつを埋める。お前ももう共犯だ。手伝え」
「あたしも?」
麗花は驚き尋ねるも、抵抗しても無駄だと分かり、禄郎の言うことを大人しく聞くしかなかった。
禄郎は麗花とともに、ビニール袋に入れた朱鷺子の遺体を詰めた段ボールを車のトランクに積むと目的地に向かう。
山の中の雑木林の中に、禄郎が言うように深い穴が掘ってあった。
二人は段ボールから遺体の入ったビニール袋を出すと、穴の中に次々と投げ込んでいく。
「さあ、これで誰にも邪魔されず2人きりの生活だな」
嬉しそうな顔の禄郎に、麗花は翳りのある瞳で微笑みただ頷いた。
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