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第五章──死の先までも輝らす光
シエラ・ノヴ
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シエラ・ノヴは魔法が使えない。
初めて魔法を知ったあの日、シエラは天を恨んだ。
「ねぇ、おかあさま……どうして、しえらはまほうがつかえないの?」
「……っ、ごめんね、ごめんね、シエラ……普通に産んであげられなくて、ごめんね……っ!!」
シエラは、魔導神経錆朽症という先天性の病気だった。
簡単に言えば、魔力の流れる血管のような目には見えない機関が人間には存在しており──シエラのそれは錆びついてしまっていて、魔力を通さないのだ。
本来はその錆びを子宮の中で落としてから産まれてくるのだが、シエラはかなりの早産だった。
魔法のおかげでこうして生きてさえはいるものの、その魔法がシエラには使えない。
哀れみ、あるいは侮蔑。シエラが受けた周囲の目線はそのどちらかだ。
──現実を否定するようにシエラは魔法の勉強に打ち込んだ。
今は解明出来ていないだけで、きっと自分にも魔法が使える日が来ると。
信じていた。
否、そう信じなければ精神が崩壊してしまうのだ。
そして──シエラが十二歳になった時、家が没落した。
シエラは理由を聞かされてはいないが、自ら以外の血族が助からなかったことだけは知っている。
生きる理由も、生きる活力も、全てを失って。
だが、死ぬ勇気もなく。
「どうして?」
答える者は誰もいなかった。
何の意味もなく、真っ白な人生を三年──。
自分の命に価値など、意味など何一つないのだとシエラは悟った。
だからシエラは教会で魔王を見に宿すべく魔法陣を起動したその時、狂ったような歓喜に満ち溢れていた。
ひとつは──魔力が元々通っていたとはいえ、自分が初めて魔法を使ったことへの歓喜。
そして、もうひとつは。
自分の死に、意味が与えられたことへの歓喜だった。
「シエラ」
そして今。
「───シエラ」
自分を呼ぶ声が聞こえる。
こんな自分に、頼ってくれる。
こんな自分を、支えてくれる。
こんな自分を、好いてくれる。
こんな自分と、誓ってくれる。
最初は利用することだけを考えていた。
こいつを上手く使って人生様をギャフンと言わせてやる、と。
だが今は、違う。
頼られたい。頼りたい。支えたい。支えて欲しい。
好きだ、大好きだ。
───愛している。
『─────輝』
生きたいと思える。死にたくないと思える。
テルのおかげで、シエラの命は価値を持った。
テルのためなら、シエラはなんだってやれる。
そしてシエラは──その目を、覚ました。
「クソッタレが……ッ!!」
シガ・テンキの声だ。
「……はぁ、はぁ……っ。やっぱり、アイツ、殺しとくべき、だったわ……っ!!」
魔王ディアボロの声だ。
「ふははははッッ!!! 素晴らしい、素晴らしい力だッッ!! 俺は完全体の勇者シノサキ・テルと同等の力を手に入れたぞッ!!」
「勇者同士ッてのに……!! なンでてめェのが強ェんだよ……ッ!!」
「神から召喚されたホンモノと俺が召喚した紛い物で勝負になるわけないだろうが、ふはははッ!!」
───そうだ。
ディアボロに負けて──何故、生きている?
「……!?」
指が、シエラの意思で動く。
──シエラの体に、テルがいない。
「クソッ!! テル、戻ッて来やがれェ!!」
「無駄だ無駄。完全に吸収したんだ、意識が残ってるはずないだろう」
──吸、収───?
ここで、ようやくシエラは事態を理解した。
ディアボロがテンキの味方をしている所を見るに──あの時のテルの行動が、彼女の意志に影響したのだろう。
そして、追い詰められた男はテルを吸収した。
そこから形勢逆転で今に至る──そんな所だろう、とシエラは頭をフル回転させる。
「(───これは───?)」
体から湧き上がる、不思議な力にシエラは困惑する。
力は入らない。起き上がれそうにもない。
なのに、別の不思議な力が、シエラの中で循環している。
「(───まさか──魔力!?)」
そしてコンマ数秒後、シエラは自分が魔法を使える理由を突き止めた。
治っているのだ。テルが魔法を使っていた影響で、魔力回路がテルのものとすげ変わっている。
ヤツはテルの精神とその魔力を吸収したに過ぎないから、回路本体はそのまま残る。
そして──テルの、無尽蔵の魔力を生み出す魔臓も、残っている。
まさかこんな形でシエラが魔法を使えるようになるとは思わなかったが──何はともあれ、これはチャンスだ。
シエラはバレないように地面へと手を当てる。
魔法陣は視認可能だから、床に書いては不意打ちが出来ない。
それならば最下層の更に下の天井に、魔力を集めれば良い。
死ぬほど本を読んだ。死ぬほどコツを学んだ。
魔力の扱いに関しては、シエラのそれはテルを遥かに追い越す。
「ぐぁァァ……ッ!!」
「が、はっ、……!? は……ぁ、はぁ……っ」
「はっははははは!! 無様だなぁ勇者も魔王もッ!! 俺の傀儡でいれば楽だったものを、歯向かうからこういう目になるんだよッ!!」
「……はぁ……どの道、殺すつもり、だったくせに……はぁ……よく、言うわね」
シエラは急げ、急げと焦りつつも──冷静に、バレないように陣を組み立てていく。
「哀れだよなぁ二人とも、お前らは死ぬために生まれて来たのさ、同情を禁じ得ないなくはははッ!!!!! ───じゃあ、死ね」
そして、光とも闇ともつかぬ、黒く、あるいは白く、眩く、あるいは暗い閃光を──男が放ったその刹那。
「──間に、合った──」
【禁止結界陣】が、起動した。
所要時間二分。……あまりにも難度の高いその陣は、発動範囲内における全ての魔法を禁止する。
「────は?」
男は、固まった。
男は勇者の力を奪っただけで──勇者ではない。
【聖光】は使えない彼はたった今をもって無力と化した。
そして、対照的にただ一人だけ。
この状況で、まだ戦える者がいる。
「おね、がい───テンキ……!! はやく、トドメを──ッ!!」
喉から声を絞り出すシエラに、テンキもまた叫んで答える。
「任せろォォオオオッ!!」
テンキの【聖光】が、男の闇を払い始める。
「バカな、こんな、嘘だッ!! 俺は、神にさえ、勝てる力を────」
「奪っただけの紛い物が、ホンモノに勝てると思うなァッッ!! なァ、そうだろ──テル!! さっさと起きろォ!!!」
「テル、戻ってきて────ッ!!」
「────あぁ!!」
テンキの咆哮を受けて、男の声色が明るいそれへと変わる。
篠崎 輝が、復活した。
初めて魔法を知ったあの日、シエラは天を恨んだ。
「ねぇ、おかあさま……どうして、しえらはまほうがつかえないの?」
「……っ、ごめんね、ごめんね、シエラ……普通に産んであげられなくて、ごめんね……っ!!」
シエラは、魔導神経錆朽症という先天性の病気だった。
簡単に言えば、魔力の流れる血管のような目には見えない機関が人間には存在しており──シエラのそれは錆びついてしまっていて、魔力を通さないのだ。
本来はその錆びを子宮の中で落としてから産まれてくるのだが、シエラはかなりの早産だった。
魔法のおかげでこうして生きてさえはいるものの、その魔法がシエラには使えない。
哀れみ、あるいは侮蔑。シエラが受けた周囲の目線はそのどちらかだ。
──現実を否定するようにシエラは魔法の勉強に打ち込んだ。
今は解明出来ていないだけで、きっと自分にも魔法が使える日が来ると。
信じていた。
否、そう信じなければ精神が崩壊してしまうのだ。
そして──シエラが十二歳になった時、家が没落した。
シエラは理由を聞かされてはいないが、自ら以外の血族が助からなかったことだけは知っている。
生きる理由も、生きる活力も、全てを失って。
だが、死ぬ勇気もなく。
「どうして?」
答える者は誰もいなかった。
何の意味もなく、真っ白な人生を三年──。
自分の命に価値など、意味など何一つないのだとシエラは悟った。
だからシエラは教会で魔王を見に宿すべく魔法陣を起動したその時、狂ったような歓喜に満ち溢れていた。
ひとつは──魔力が元々通っていたとはいえ、自分が初めて魔法を使ったことへの歓喜。
そして、もうひとつは。
自分の死に、意味が与えられたことへの歓喜だった。
「シエラ」
そして今。
「───シエラ」
自分を呼ぶ声が聞こえる。
こんな自分に、頼ってくれる。
こんな自分を、支えてくれる。
こんな自分を、好いてくれる。
こんな自分と、誓ってくれる。
最初は利用することだけを考えていた。
こいつを上手く使って人生様をギャフンと言わせてやる、と。
だが今は、違う。
頼られたい。頼りたい。支えたい。支えて欲しい。
好きだ、大好きだ。
───愛している。
『─────輝』
生きたいと思える。死にたくないと思える。
テルのおかげで、シエラの命は価値を持った。
テルのためなら、シエラはなんだってやれる。
そしてシエラは──その目を、覚ました。
「クソッタレが……ッ!!」
シガ・テンキの声だ。
「……はぁ、はぁ……っ。やっぱり、アイツ、殺しとくべき、だったわ……っ!!」
魔王ディアボロの声だ。
「ふははははッッ!!! 素晴らしい、素晴らしい力だッッ!! 俺は完全体の勇者シノサキ・テルと同等の力を手に入れたぞッ!!」
「勇者同士ッてのに……!! なンでてめェのが強ェんだよ……ッ!!」
「神から召喚されたホンモノと俺が召喚した紛い物で勝負になるわけないだろうが、ふはははッ!!」
───そうだ。
ディアボロに負けて──何故、生きている?
「……!?」
指が、シエラの意思で動く。
──シエラの体に、テルがいない。
「クソッ!! テル、戻ッて来やがれェ!!」
「無駄だ無駄。完全に吸収したんだ、意識が残ってるはずないだろう」
──吸、収───?
ここで、ようやくシエラは事態を理解した。
ディアボロがテンキの味方をしている所を見るに──あの時のテルの行動が、彼女の意志に影響したのだろう。
そして、追い詰められた男はテルを吸収した。
そこから形勢逆転で今に至る──そんな所だろう、とシエラは頭をフル回転させる。
「(───これは───?)」
体から湧き上がる、不思議な力にシエラは困惑する。
力は入らない。起き上がれそうにもない。
なのに、別の不思議な力が、シエラの中で循環している。
「(───まさか──魔力!?)」
そしてコンマ数秒後、シエラは自分が魔法を使える理由を突き止めた。
治っているのだ。テルが魔法を使っていた影響で、魔力回路がテルのものとすげ変わっている。
ヤツはテルの精神とその魔力を吸収したに過ぎないから、回路本体はそのまま残る。
そして──テルの、無尽蔵の魔力を生み出す魔臓も、残っている。
まさかこんな形でシエラが魔法を使えるようになるとは思わなかったが──何はともあれ、これはチャンスだ。
シエラはバレないように地面へと手を当てる。
魔法陣は視認可能だから、床に書いては不意打ちが出来ない。
それならば最下層の更に下の天井に、魔力を集めれば良い。
死ぬほど本を読んだ。死ぬほどコツを学んだ。
魔力の扱いに関しては、シエラのそれはテルを遥かに追い越す。
「ぐぁァァ……ッ!!」
「が、はっ、……!? は……ぁ、はぁ……っ」
「はっははははは!! 無様だなぁ勇者も魔王もッ!! 俺の傀儡でいれば楽だったものを、歯向かうからこういう目になるんだよッ!!」
「……はぁ……どの道、殺すつもり、だったくせに……はぁ……よく、言うわね」
シエラは急げ、急げと焦りつつも──冷静に、バレないように陣を組み立てていく。
「哀れだよなぁ二人とも、お前らは死ぬために生まれて来たのさ、同情を禁じ得ないなくはははッ!!!!! ───じゃあ、死ね」
そして、光とも闇ともつかぬ、黒く、あるいは白く、眩く、あるいは暗い閃光を──男が放ったその刹那。
「──間に、合った──」
【禁止結界陣】が、起動した。
所要時間二分。……あまりにも難度の高いその陣は、発動範囲内における全ての魔法を禁止する。
「────は?」
男は、固まった。
男は勇者の力を奪っただけで──勇者ではない。
【聖光】は使えない彼はたった今をもって無力と化した。
そして、対照的にただ一人だけ。
この状況で、まだ戦える者がいる。
「おね、がい───テンキ……!! はやく、トドメを──ッ!!」
喉から声を絞り出すシエラに、テンキもまた叫んで答える。
「任せろォォオオオッ!!」
テンキの【聖光】が、男の闇を払い始める。
「バカな、こんな、嘘だッ!! 俺は、神にさえ、勝てる力を────」
「奪っただけの紛い物が、ホンモノに勝てると思うなァッッ!! なァ、そうだろ──テル!! さっさと起きろォ!!!」
「テル、戻ってきて────ッ!!」
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