スーパーと異世界に行くのはどうですか?

トロワ

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一章

ステータス確認と能力確認

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「そんな事があったのでござるか」
「じゃが、この世界の通貨がわかったのは良い事じゃな」
「それと、日本と変わらない価値観なのも良い事でござる」
「そうじゃな、レジの設定がしやすくて助かるわい」
「これから俺達はどうすればいいですかね?」
「そうじゃな、わしらはザハリン王国との交渉しておるから、宣伝して欲しいのじゃ」
「宣伝ですか?」
「そうじゃ、いくらわしらのハピネスがこの世界のどの商店街よりも凄くとも知られていなければ意味は無いからの」
「確かにそうですね」
「とは言ってもの、いつ開店出来るか分からんからの、
そうじゃ、お主らは情報収集してくれぬかの?」
「情報収集ですか?何を集めれば?」
「いろんなのじゃよ、例えばこの世界の歴史や食べ物、モンスターの種類とかじゃ」
「なるほど、分かりました」
「簡単な事じゃろ、いろんな国を回って観光ついでに情報収集ぐらいで良いのじゃ」
「そう言ってくれると、気が楽です」
「異世界に来て気を張っていても疲れるだけだしの」
「で、いつ出発するつもりじゃ?」
「明日、1日ここで休んで万全の状態で次の日に出たいと思います」
「そうじゃな、なれない旅で疲れただろうしの」
「おれは、まだまだ行けますよ」
「これこれ、諸星くんだめじゃよ、ちゃんと休まないと」
「そうだぞ、星矢ちゃんと休めー」
「そうです、諸星チーフちゃんと休んでください」
「わかったわかった、休む、ちゃんと休むから、騒ぐな」
「じゃあ、みんな明後日の出発に向けてちゃんと休んでください」
「解散!」

        次の日
「大輔、暇だな」
「そうだな」
「客がいないとこんなにも暇だとは」
「まあ、まず、やる事がないからな」
「そうだなー」
「ま、室内にいてもやる事ないし外に行こうぜ」
「そうだな」
俺達はハピネスの裏口から出た
「こんにちはー」
「あ、こんにちはー」
「で、星矢外に出たんだし少しこの辺を探検しようぜ」
「いいね、どこ行く?」
「この先を行くと綺麗な湖がありますよ」
「そうなんですか、ありがとうございます、星矢どうする、行く?」
「そうだなー、って、誰だお前ら?」
「あ、ホントだ誰だお前ら!」
「げ、バレた」
そう言ったのは、とても汚い身なりをしていた
「誰だお前は?」
「お、俺か、俺は」
「大輔もしかしてこいつは、泥棒じゃないか?」
「げ」
「確かに、言い方は悪いかもしれないがお金もってなさそうだしなんか汚いしいかにも泥棒って感じだな」
「だろ」
「うるさい!、さっきから聴いていれば人のことを馬鹿にして、本当ならちょっと取って帰ろうかと思ったが
もう許さねぇ」
そう言って泥棒は懐から大型のナイフを取り出した
「え、ちょ、待てって」
「うるせぇ、そこの何もかも普通そうなやつ絶対許さねぇ、覚悟しろ!!」
「おい、まじ止めろって、洒落になんないから、落ち着けって」
「まあまあ、落ち着くのはお前だよ大輔」
「なんでだよ!!」
「こっちは二人だぞ、あと俺がケンカ強いの知ってるだろ」
「そうだけどよ、相手は大型のナイフだぜ」
「大丈夫だ、昔一回だけあれぐらいのナイフとやった事あるから」
「まじか!じゃあ、頼んだぞ!」
「まかせとけ」
「話は済んだか?」
「ああ、悪いがあいつを殺したいなら俺を殺してからにしな」
「そうか、いいだろう、まず、お前から死ね!!」
そう言って泥棒は一瞬で星矢の懐に入り星矢の腹を刺した
「な‥に」
星矢は地面に倒れた
「ふん、舐めすぎだ、さて次はお前だ」
そう言って俺に近づいてきた
「星矢!!大丈夫か!!」
星矢からの返事がない
「安心しろ、次はお前だ」
そう言って一瞬で近づいて逃げようとしていた俺の背中に刺した
「ぐ‥は‥」
「弱いな、さて、いただくとするか」「痛くないな」
「え」
「いや、痛くないなって」
「なんでだ!ちゃんと刺したぞ、ほら、このナイフにも血がついて」
「ないね」
と、星矢が泥棒の後ろから言った
「星矢、お前、無事なのか?」
「ああ、何ともないぜ」
「なぜだ」
「知るか」
と言って星矢は泥棒を一撃で倒した
「どうゆう事だ星矢?」
「俺が知るか」
「一回、店長に話そう」
「そうだな」

俺達は店長をいつもの休憩室に呼んでさっきあった事を話した
「と、こんな事があったのですが、どうゆう事がわかりますか?」
「と、言われてものぅ、わしも分からん」
「ですよねー」
「あのー、ちょっと良いですか?」
後ろから誰かの声がした
「おう、どうした、臼井」
「あのー、さっき、何もせずボケーとしていてふと「俺の''ステータス"ってどのくらいなんだろう」と言ったらこんなのが出てきたのですが」
と、俺たちに手を出してきたがそこには何も無かった
「おい、何もねぇぞ」
「え、ほんとですか?」
「そえじゃな、何も見えないの」
「おかしいな、僕には確かに見えるのに」
「それ、もしかしたら、自分にしか見えないとかなんじゃないの?」
「そうかもしれませんね」
「それ、俺たちも出来るんじゃね?」
「どうやって?」
「ほら、臼井が何か言ったら出てきたんだろ、じゃあ、俺らもそれを言ったら出てくるんじゃね」
「それは、一理あるな」
「では、やってみるかの」
「臼井くん、何て言ったんだっけ?」
「"ステータス"です」
「じゃあ、二人ともせーので言うんじゃぞ」
「分かりました」
「では、せーの!」
   「「「ステータス!!」」」
そう言うと、目の前に四角形の画面が現れた
「うお、何だこれ!?」
「なんか、ゲームみたいですね」
「わしは、ゲームはした事ないからわかないけど、とても未来を感じるの」
俺が見た画面にはこう書いてあった

浅倉大輔 男 職業 なし

HP、100  MP、15  攻、10  守、12

速、15  魔、10

スキル
転生者 異世界人 社員 ザ•ノーマル 
最高指揮官

「攻撃力にスキルか、ほんとにゲームみたいだね」
「おい、大輔、ステータス教えろよ」
「良いぜ、お前も見せろよな」
「まあ待つのじゃ、まずはこの4人で共有した方が良いじゃろ」
「そうですね、1人ずつ発表する感じで良いですか?」
「そうじゃな、それが早くて分かりやすいの」
「まず、俺から行くぜ」

諸星星矢 男 職業 なし

HP、120  MP、5  攻、150    守、20

速、25  魔、5

スキル
転生者 異世界人 社員 馬鹿力 
指揮官

「何だ馬鹿力って?」
「俺が知るか」
「まあ、名前からして攻撃に補正がかかるんじゃないかの」
「馬鹿力ですからね(笑)」
「なに笑ってんだ、大輔」
「別にー」
「ほれほれ、喧嘩しない」
「次は僕がいきますね」

臼井影由 男 職業 なし

HP、100  MP、150  攻、8  守、9 

速、12   魔、120

スキル
転生者 異世界人 社員 影と共に 

「影と共に?」
「何だその厨二っぽいやつは」
「多分、僕が影が薄いからじゃないかと」
「そうなのかね?、諸星くん」
「そうですね、気付いたら近くにいたりします」
「それは、影が薄いのぅ」
「次は俺ですね」

「ザ•ノーマルって(笑)」
「みんなから言われている、あだ名ですね」
「お前だけあだ名って(笑)」
「じゃが、2人と違ってどんな能力か分からんの」
「どうせ、大した効果じゃないですよ(笑)」
「星矢!いつまで笑ってんだよ」
「悪りぃ悪りぃ」
「最後はわしじゃの」

神白智行 男 職業 なし

HP、100  MP、20  攻10  守、8   

速、11  魔、15

スキル
転生者 異世界人 超ベテラン社員 
鑑定 司令官 レジの神

「やっぱり店長は私達よりなんか違いますね」
「ステータスは年相応ですが、スキルは経験の差なのか僕達より強そうですね」
「そうかの、ありがたい事じゃ」
「鑑定はなんとなく分かりますけど、レジの神って周りから言われているあだ名ですよね」
「またか、まあ、大輔のよりは使えると思うけどな」
「うるせ」
「でも、どんな能力なんでしょう?」
「あ、店長の"鑑定"使えば分かるんじゃね」
「たしかに」
「では、店長お願いします」
「いきなり使えと言われてもの」
「店長ならいけますって!」
「そうです、店長なら行けるます!」
「そ、そうかの、そこまで言うなら使ってみようかの」
「鑑定!」

自分には鑑定できません

「どうです、店長」
「どうやら、自分には鑑定は出来ないみたいじゃ」
「そうなんですか」
「じゃあ、大輔のやつならいけるんじゃね」
「そうだな、店長お願いします!」
「よし行くぞ、鑑定!」

ザ•ノーマル 全ての状態を普通に戻す

「おお、これはなかなか」
「どうなんです、強いですか?」
「どうなんじゃろ?強いのかのぅ」
「効果を教えてください!」
「効果は"全ての状態を普通に戻す"じゃ」
「どうゆう意味なんだ?」
「あれじゃね、毒とか効かないとか」
「ああ、"全ての状態を"だからな」
「そうそう」
「そうなると、旅先での食事はお前からだな」
「毒見役って、ことか?」
「そゆこと」
「でも、一回毒を受けてみないとどうゆう風に無効化するのか分からないな」
「分かりやすかったら、これが毒か毒じゃないかが見分けやすいからな」
「でも、この辺に毒みたいなやつあるのか?」
「聞いてみようぜ」
「誰に?」
「そこで、寝たフリしている盗賊に」
「「「え!」」」
「星矢!、ちゃんと寝かしたんだよな!」
「当たり前だろ、ただ、思ったより丈夫だっただけだろ」
「おい、起きろ」
「•••」
「おい、無視するのか?」
「•••」
「ほう、良い度胸だなこの俺に歯向かうとは」
「星矢、魔王みたいになってんぞ」
「ですが、起きてくれないと困りますね、どうしましょう?」
「あれを使うかの」
「店長、何をするんですか?」
「まあ、待っとれ」
そう言って店長は休憩室から出て行った

        5分後

「ほれ、これじゃこれじゃ」
少しして店長が持ってきたのは
「カップラーメンですか?」
「そうじゃ、これで此奴も話してくれよう」
「話してくれますかね?」
そんな話をしているとどこからか「ぐぅー」と音がした
「誰だ今のは?」
「泥棒がいる方から音がしましたよ」
「当然じゃろ、泥棒をするという事はお金がないつまりご飯もろくに食べれてないとゆう事じゃ」
「なるほどだから、匂いの強いカップラーメンなんですね」
「ほれほれ、とても良い匂いがするじゃろ、これ食べたくはないかの?」
「ピクッ」
「とても美味しいんじゃぞ、ラーメンと言ってのここにはあるのかのぅ」
「ピクッピクッ」
「とくにの」
「喋ります!!だから食べさせて下さい!昨日から何も食べてないんです!」
「そうかそうか、食べなさい」
「あ、ありがとうございます!!」
彼がカップラーメンを食べている間に色々と話を聞いた
「なるほどの、一旦聞いた話を整理しようかの」
「そうですね」
「まず、お主の名前はダリスト
小さい頃から盗みなどをしていて生活していた」
「はい」
「で、ここに盗みに来たのはいきなり大きな建物があったからダンジョンだと思った」
「そうです」
「どこに住んでいるんですか?」
「ここを少し南に行った所です」
「そこには、毒の実とかありますか?」
「ありますけど、どうするんですか?」
「まあ、ちょっと」
「そうですか、まあ、後で案内しますね」
「ありがとうございます」
「私からも質問して良いですか?」
「どうぞどうぞ」
「ここって何なんですか?」
「まあ、簡単に言うとお店ですね」
「お店ですか、何を売っているんですか?」
「色々売ってます」
「食料とか」
「もちろん」
「水とか」
「当然」
「甘いものもですか?」
「ええ、もちろん」
「凄いですね!それは今売ってたりしますか!」
「今はまだ開店してなくてですね、魔石待ちなんですよ」
「そうなんですか」
「魔石が来たらすぐに開店しようかと思ってます」
「分かりました開店したら行きます」
「ちょうど、食べ終わったみたいだしの浅倉くん彼が言った毒がある場所を案内してもらいなさい」
「はい、ではお願いしても良いですか?」
「はい、大丈夫です」
「念のためだ、俺も行こう」
「それは、心強いの」
「それでは行きましょうか」
俺達は彼に連れられてハピネスの裏側の森に入っていた
「どのくらいかかりますか?」
「もうすぐです」

        5分後

「ここです」
そこには、見渡す限り一面の花が咲いていた
「おおー」
「すごいですね」
「見た感じは綺麗ですけど、この花全部毒持ってますよ」
「え!」
「マジかよ」
「どうぞ好きなのを食べてみてください、どれがヤバいのかは知りませんけど」
「それは怖いですね」
「まあ、ビビっててもしょうがないから大輔、その辺の花ガッと行っちゃえよ」
「他人事と思って適当言いやがって」
「ほら、持ってきてやったぞ」
「おい!勝手に持ってくるなよ、こっちにも心の準備ってものがあるんだぞ」
「何女々しいこと言ってんだよ、ほら食え!」
と言って星矢は無理矢理よくわからない花を俺の口の中に押し込んだ
「むぐっ」
「あ」
「え」
「その花この花畑の中で一番毒が強いやつです」

                続く

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