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2章 魔法使いとストッカー
34 メンデル領の森
「ほぉ~。一瞬だな。すごい!欲しいな!」
エド様は『転移』を初めて体験してちょっとテンションが上がっている。
「そうですね。便利ですよね~」
手を繋いだまま、エド様と私は森を見渡す。
「ランドの言った通りか?少しどんよりしているな。。。空気が重い。。。」
エド様はキョロキョロとした後、少し歩きたいと周りを探索する。エド様は周りを見ながら私に話しかける。
「ジェシカ。ちょっとした秘密を教えてやろう。普段、私の周りに人がいない事がないからな。今しかない」
「ええ。まさか、それが言いたくてエド様が視察に?」
「まぁ、それもあるが。。。この森が気になったのは本当だ」
本当にぃ~?何か怪しい。
「何だ?そんなに嘘っぽいか?本当だ。この森は様子が変だ。来て良かった。。。っと、秘密だったな」
エド様は少し歩いたところにあった大岩に腰をかける。私も横にハンカチを敷いてくれたので座って話を聞く。
「私の特化『眼』だが、ジェシカの『眼』で見える事象の他にいくつかある。前にも言ったが、特化とは心が育てるものなんだ。強く願った方向へ能力が開花する。これは学校では教えてはいない。鍵になる『心』の事はわざと伏せている。ジェシカも言わないように!あぁ、それで私の場合は『眼』なんだが、特化も持っていると分かった時点から、いや、それ以前から私は願っていたのかもしれん。人の本心を見たいと」
まぁ、王様だからね。そうなるよね。
「ん?笑わないのか?小心者と。。。」
「笑いませんよ。しょうがないですよ。それに、王としては最良の特化でしょう?国にとって最善な判断ができるでしょうし。小心者なんて。。。誰も思いませんよ」
「ありがとう。。。そう言ってもらえると心がいささか軽くなる。私は、先代のやり方が賛成できなくてな。父、前陛下は周りの部下に恵まれなくて。。。まぁ、部下を育てるのも器の内と言われては仕方がないのだが。。。私は小さな頃から醜聞まみれの王城をどうにかしたいと思っていた。人の心が覗ければと。心理学なども嗜んでみた。だか、やはり100パーセントではない」
うんうんと、静かに聞き入る。
「私が願った形が特化に現れたのは17の時だ。ある日、人の頭の上に名前と魔力量などが浮かぶ様になった。それからはすぐだった。最後には、私と対話している者が嘘を言っているかどうかがわかる様になったんだ」
「へぇ~。いいですね。それこそ真意を見抜けるじゃないですか」
いいな~と言っている私に、エド様は苦笑いをしながら頭を撫でる。
「そうか。。。そうだな。お前はそうだな」
優しい顔になったエド様がまた頭を撫でてくる。。。ん?
「私は嘘が見抜ける様になって、人が怖くなったよ。。。顔が真っ黒になるんだ。あからさまな嘘は特化で見なくてもわかったんだが、ある時、友だと思っていた奴の顔が真っ黒でな。。。少々辛くなった時があった」
。。。
「まだ17とは言え王子だったし、幼い頃より腹黒い大人に囲まれて、多少は耐性がついていたつもりだったが。。。まさかと思う奴がったからなぁ」
「そういう面もあるんですね。。。」
私がシュンとしていたら、エド様はパンと両手で両太ももを叩いた。
「まっ。そういう事だ。私は嘘が見抜ける。これは誰も知らん。ジェシカ、お前は会った頃から顔がはっきりとわかる。いつでもそうだ。だから、私が特化を見抜いた成人の儀の後もすんなり家に帰しただろう?」
「あっ!そう言えば!あの時も『勘だ』と言って信用してくれましたね。そういう事ですか。ふむふむ」
「あぁ。あのアダムでさえ、隠し事をしている時は少しだけグレーになるのに。ふふふふふ」
エド様は思い出し笑いをしながら、私の髪を一房取って向き合って来た。
「あの。。。えっと。。。」
何?何?葉っぱとか笑
???
「ジェシカ、私はな~」
バン。
っと、やって来たのは、ランドとアダム様とグレン様とロダン。
エド様はそっと手を離して小声で囁く。
「残念」
「お嬢様!大事ないですか?」
ロダンとランドは蒼白な顔で駆け寄って来た。私の無事がわかると、ランドはエド様を睨んでいる。
「こんな事なら、皆で転移すればよかった。。。王様、時間は守っていただきたい」
ロダンもカンカンだ。
「エド!遅いじゃないか!5分過ぎている。何をしているんだ!」
アダム様はエド様に駆け寄りお説教中だ。グレン様は周りを警戒しながらみんなを守っている様に少し離れた所にいる。
「いや、何。森の様子が変だなと思って、『眼』を展開させて耳を澄ませていたんだ。なぁ、ジェシカ」
「えっ。はい。そうですね。私には変化はわかりませんでしたが」
「お嬢様。帰りましょう」
ランドは私の手を取ると『転移』しようとしたが、アダム様に止められた。
「ランド、心配なのはわかるが。。。エドはランドと『転移』が出来ない。すまんが、ジェシカ、エドを頼む」
『はい』と言った私はエド様と、他はランドと手を繋ぎ王宮へ戻った。
「ランド、ロダン、ご苦労であった。すまんが、お前たちも少し付き合ってくれ」
ロダンは当たり前とばかりに私の後ろに立つ。ランドは私の席の横に立っている。
「よし。アダムもグレンも座ってくれ」
グレン様は『檻』を発動してから着席した。
「ロダン、ジェシカよりロッド・メンデルの事を聞いた。それで先ほどの森へ行ったのだが、アダムとグレン、そなた達もどう感じた?」
まず、口を開いたのはグレン様だった。
「私は静かすぎるのが気になった。微かだが瘴気の臭いもした」
「瘴気!!!」
アダム様とロダン、ランドが驚いている。
「それは誠か?少し陰鬱な雰囲気だったが。。。瘴気とは。。。」
???
私だけハテナなの?
「瘴気って?聞いてもいいですか?」
「あぁ。まだ習っていないのか?瘴気は魔獣が放つ『気』の事だ」
魔獣!
「でも、あの、あの森って領の真ん中にあるんですよね?それって普段から大丈夫なの?」
う~ん。テュリガー領の森にも魔獣はいるけど、あそこはちょっと地形的な事もあるしな~。メンデル領にも専用ギルドがあるのかな?
「いや。魔獣はいないはずだ。何代か前に小さな魔獣も討伐しきったと報告があがっている」
アダム様の眉間のシワがすんごいことになっている。シワシワだ。
「ロダン、ランド。この事は内密に。国の案件だ。あと、ロッドだが、どう関わりあるかはまだ不明なので警戒はしなくてはいけないが、保留だ。ジェシカの警備を十分にしろ」
「承知しました」
ロダンは言わずともわかっているという感じの返事だ。
勘弁して。もう!ロダン参謀!怒り心頭なのがダダ漏れじゃん。
「ははは。これは失礼した。ジェシカ、お前も要らん事するなよ」
と、アダム様は私に忠告する。
「わかってますよ。ロッド先生は普段は無害な感じですから。知らぬ存ぜぬで接します。と言うか、今後も物理的に触れない様には気をつけます」
「よし。それでいい」
エド様とアダム様はこれから話し合いをすると言い、今日のお茶会は終了した。
「ジェシカ。今後だが。。。そうだな、夏休みの初日の午前9時に私の、この部屋へ転移して来い。ロダンとランドもだ」
「わかりました?でも何で?」
「ちょっと。な。ロダン、いいな?」
「かしこまりました」
ロダンは嫌々返事を返している。
私はまた来る事を約束して、退出した。
次は、1ヶ月後か。。。はぁ~。
エド様は『転移』を初めて体験してちょっとテンションが上がっている。
「そうですね。便利ですよね~」
手を繋いだまま、エド様と私は森を見渡す。
「ランドの言った通りか?少しどんよりしているな。。。空気が重い。。。」
エド様はキョロキョロとした後、少し歩きたいと周りを探索する。エド様は周りを見ながら私に話しかける。
「ジェシカ。ちょっとした秘密を教えてやろう。普段、私の周りに人がいない事がないからな。今しかない」
「ええ。まさか、それが言いたくてエド様が視察に?」
「まぁ、それもあるが。。。この森が気になったのは本当だ」
本当にぃ~?何か怪しい。
「何だ?そんなに嘘っぽいか?本当だ。この森は様子が変だ。来て良かった。。。っと、秘密だったな」
エド様は少し歩いたところにあった大岩に腰をかける。私も横にハンカチを敷いてくれたので座って話を聞く。
「私の特化『眼』だが、ジェシカの『眼』で見える事象の他にいくつかある。前にも言ったが、特化とは心が育てるものなんだ。強く願った方向へ能力が開花する。これは学校では教えてはいない。鍵になる『心』の事はわざと伏せている。ジェシカも言わないように!あぁ、それで私の場合は『眼』なんだが、特化も持っていると分かった時点から、いや、それ以前から私は願っていたのかもしれん。人の本心を見たいと」
まぁ、王様だからね。そうなるよね。
「ん?笑わないのか?小心者と。。。」
「笑いませんよ。しょうがないですよ。それに、王としては最良の特化でしょう?国にとって最善な判断ができるでしょうし。小心者なんて。。。誰も思いませんよ」
「ありがとう。。。そう言ってもらえると心がいささか軽くなる。私は、先代のやり方が賛成できなくてな。父、前陛下は周りの部下に恵まれなくて。。。まぁ、部下を育てるのも器の内と言われては仕方がないのだが。。。私は小さな頃から醜聞まみれの王城をどうにかしたいと思っていた。人の心が覗ければと。心理学なども嗜んでみた。だか、やはり100パーセントではない」
うんうんと、静かに聞き入る。
「私が願った形が特化に現れたのは17の時だ。ある日、人の頭の上に名前と魔力量などが浮かぶ様になった。それからはすぐだった。最後には、私と対話している者が嘘を言っているかどうかがわかる様になったんだ」
「へぇ~。いいですね。それこそ真意を見抜けるじゃないですか」
いいな~と言っている私に、エド様は苦笑いをしながら頭を撫でる。
「そうか。。。そうだな。お前はそうだな」
優しい顔になったエド様がまた頭を撫でてくる。。。ん?
「私は嘘が見抜ける様になって、人が怖くなったよ。。。顔が真っ黒になるんだ。あからさまな嘘は特化で見なくてもわかったんだが、ある時、友だと思っていた奴の顔が真っ黒でな。。。少々辛くなった時があった」
。。。
「まだ17とは言え王子だったし、幼い頃より腹黒い大人に囲まれて、多少は耐性がついていたつもりだったが。。。まさかと思う奴がったからなぁ」
「そういう面もあるんですね。。。」
私がシュンとしていたら、エド様はパンと両手で両太ももを叩いた。
「まっ。そういう事だ。私は嘘が見抜ける。これは誰も知らん。ジェシカ、お前は会った頃から顔がはっきりとわかる。いつでもそうだ。だから、私が特化を見抜いた成人の儀の後もすんなり家に帰しただろう?」
「あっ!そう言えば!あの時も『勘だ』と言って信用してくれましたね。そういう事ですか。ふむふむ」
「あぁ。あのアダムでさえ、隠し事をしている時は少しだけグレーになるのに。ふふふふふ」
エド様は思い出し笑いをしながら、私の髪を一房取って向き合って来た。
「あの。。。えっと。。。」
何?何?葉っぱとか笑
???
「ジェシカ、私はな~」
バン。
っと、やって来たのは、ランドとアダム様とグレン様とロダン。
エド様はそっと手を離して小声で囁く。
「残念」
「お嬢様!大事ないですか?」
ロダンとランドは蒼白な顔で駆け寄って来た。私の無事がわかると、ランドはエド様を睨んでいる。
「こんな事なら、皆で転移すればよかった。。。王様、時間は守っていただきたい」
ロダンもカンカンだ。
「エド!遅いじゃないか!5分過ぎている。何をしているんだ!」
アダム様はエド様に駆け寄りお説教中だ。グレン様は周りを警戒しながらみんなを守っている様に少し離れた所にいる。
「いや、何。森の様子が変だなと思って、『眼』を展開させて耳を澄ませていたんだ。なぁ、ジェシカ」
「えっ。はい。そうですね。私には変化はわかりませんでしたが」
「お嬢様。帰りましょう」
ランドは私の手を取ると『転移』しようとしたが、アダム様に止められた。
「ランド、心配なのはわかるが。。。エドはランドと『転移』が出来ない。すまんが、ジェシカ、エドを頼む」
『はい』と言った私はエド様と、他はランドと手を繋ぎ王宮へ戻った。
「ランド、ロダン、ご苦労であった。すまんが、お前たちも少し付き合ってくれ」
ロダンは当たり前とばかりに私の後ろに立つ。ランドは私の席の横に立っている。
「よし。アダムもグレンも座ってくれ」
グレン様は『檻』を発動してから着席した。
「ロダン、ジェシカよりロッド・メンデルの事を聞いた。それで先ほどの森へ行ったのだが、アダムとグレン、そなた達もどう感じた?」
まず、口を開いたのはグレン様だった。
「私は静かすぎるのが気になった。微かだが瘴気の臭いもした」
「瘴気!!!」
アダム様とロダン、ランドが驚いている。
「それは誠か?少し陰鬱な雰囲気だったが。。。瘴気とは。。。」
???
私だけハテナなの?
「瘴気って?聞いてもいいですか?」
「あぁ。まだ習っていないのか?瘴気は魔獣が放つ『気』の事だ」
魔獣!
「でも、あの、あの森って領の真ん中にあるんですよね?それって普段から大丈夫なの?」
う~ん。テュリガー領の森にも魔獣はいるけど、あそこはちょっと地形的な事もあるしな~。メンデル領にも専用ギルドがあるのかな?
「いや。魔獣はいないはずだ。何代か前に小さな魔獣も討伐しきったと報告があがっている」
アダム様の眉間のシワがすんごいことになっている。シワシワだ。
「ロダン、ランド。この事は内密に。国の案件だ。あと、ロッドだが、どう関わりあるかはまだ不明なので警戒はしなくてはいけないが、保留だ。ジェシカの警備を十分にしろ」
「承知しました」
ロダンは言わずともわかっているという感じの返事だ。
勘弁して。もう!ロダン参謀!怒り心頭なのがダダ漏れじゃん。
「ははは。これは失礼した。ジェシカ、お前も要らん事するなよ」
と、アダム様は私に忠告する。
「わかってますよ。ロッド先生は普段は無害な感じですから。知らぬ存ぜぬで接します。と言うか、今後も物理的に触れない様には気をつけます」
「よし。それでいい」
エド様とアダム様はこれから話し合いをすると言い、今日のお茶会は終了した。
「ジェシカ。今後だが。。。そうだな、夏休みの初日の午前9時に私の、この部屋へ転移して来い。ロダンとランドもだ」
「わかりました?でも何で?」
「ちょっと。な。ロダン、いいな?」
「かしこまりました」
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次は、1ヶ月後か。。。はぁ~。
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※小説家になろうさんにも投稿しています。