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1章 ようこそ第7騎士団へ
16 ドーン騎士様!?
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ニヤッとしたドーンは大きく剣を一振りすると、3人にこいこいと手で合図した。
わざと挑発してる?
ドーンと対面する3人は目配せし一斉に飛び出した。
トリスが思いっきり十手を投げつける、ドーンがそれを薙ぎ払い剣先が下に落ちる。と、両サイドからクルスとアレクが同時に十手を振りかぶった。
え~あれ! 思いっきり振りかぶってない? いくら何でも当たったら致命傷になるんじゃぁ…
思わず握ってしまった自分の両手に力が入る。
「あっ! 当たる! 危ない!」
さっ、ガリ。
クルスを避けアレクの十手を剣で抑える。そのままアレクを突き飛ばし、返した剣でクルスの脇に寸止め。そのまま流れるようにクルッと周り、アレクの背中を寸止め。
すごっ。
ドーンすごっ! え~! めっちゃかっこいい! すごいよドーン!
「ね? 大丈夫だったでしょう?」
スバルさんはの両手を腰の後ろに組んで、のほほんとその様子を見ていた。
「第1って騎士のトップですが… 今まで誤解をしていました。それぞれ色々な分野に特化してる集団だと思っていたのですが、腕も確かだったんですね」
「まぁ、それはそうですよ。別に頭脳明晰な者は他にもいます。まぁ、ドーン程の逸材は限られますが、曲がりなりにも騎士ですよ? それに総騎士団の看板を背負っているんです。何も総団長だけが強いわけではありません」
「え? では、スバルさんも剣技が凄いんでしょうか? あっ、失礼しました」
「あはは、いいですよ。面と向かって言われるのって新鮮ですね。そうですね、一応は第1ですので、それなりに」
え~、スバルさん、数字が強くて剣もすごいって。さすが第1。ちょっとだけ見直しました。はい。
「へぇ。私も含めて誤解している平騎士は多いと思いますよ? なぜ広めないんですか?」
「広める必要がないからです。騎士団の中で強い強くないは、戦争では必要ですが、上層部では求められる事ではありません。私達はある種専門職ですからね。まぁ、強いイコール団長という図式を壊したくないのもあります。我々が団長各位と同格、またはそれ以上の剣技だと分かると、各騎士団達の覇気が低くなるでしょう? やっぱり自分の団の団長は誇れる者でないと。いかんせん、ここは騎士団です。脳筋が多いのでしょうがないですね」
いや~、まぁ、そうだけど。それ言っちゃうと私って、なんちゃって上位騎士。元々は中位騎士の実力だから肩身が狭いな。
しょんぼりしている私にドーンが近づいてくる。
「いかがでしたか? 十手の有効性は証明出来ましたかな?」
「ははは、ドーン、強すぎです。ちょっと検証には向いてませんね」
「そうですか、残念です。おい! お前達、3人で打ち合いしていろ! ん? どうされました? 体調でも悪くなりましたか?」
しょんぼりしていたのが顔に出てたかな? ドーンは指示を出す傍ら、私を心配してくれる。
「ん? 何でもないです。ドーンの強さに引いてた所です」
「引くって… しかしいい運動になりました。少々鈍ってしまったようで、歳ですなぁ」
「いやいや、あれで歳とか… 私は団長として隊員に顔向け出来ないよ」
そんな私の弱音を聞いたドーンは汗を拭きながら急に笑い出した。
「ははははは。団長はそのままでよろしいですよ。何も強さが団長の証明ではありません。あなたはあなたの良さがあります。そこは他の団長に引けを取りません! むしろ騎士団一の団長です」
ははは、言い過ぎでしょ。第1って自分が強いからあまり強さにこだわりがないんだろうか?
「やっぱり強いに越した事はないじゃない? 今度鍛錬に付き合って。むしろ指導して下さい」
「まぁ、いいでしょう。しかし、そんなに強くならなくてもいいですよ? 私が命に変えてお守り致しますので」
キラ~ンと汗と爽やかスマイル。い、イケオジ!!! 鼻血出そう。
「な、何言ってるの! 私は曲がりなりにも団長なんだから!」
「ははは、そうですなぁ」
スバルさんも一緒に笑っている。子供扱い? いや、可愛い孫を温かい目で見守ってる感がすんごいする。
「もう、いい。さぁ、検証よ! アレク達の所へ」
私は恥ずかしくなった顔を隠すように、早足にアレク達の所へ向かって誤魔化す。
はぁ、赤面の嵐だよ。最近ドーンは紳士? いやキザ? ちょっとドギマギするような事を平気で言うようになった。距離が近くなったのはいいけど、時々どうしていいかわからなくなる。
「団長ちゃん!」
こっちこっちとトリスが手を振っている。
「どう? 十手を上手く使いこなせそう?」
「さっきの見てた? オヤジ殿、ヤバくない?」
「トリス。そのオヤジ殿ってやめなさい? 副団長でしょ? さっきのでわかったでしょ? 本当にドーンはヤバいんだから、舐めてかかると怪我するわよ」
「ぷぷぷ。団長ちゃんまでヤバって。まぁそうだけどね。今度、稽古つけて欲しいな~。団長ちゃんからもお願いしてよ」
「そうね… ドーンの稽古は隊員達にはいいかも」
「そう来なくっちゃ!」
珍しくクルスもこっちを見て私達の話に頷いている。
そっか、みんなやっぱり強い人には憧れるか。
「んで? どう十手は?」
「あぁ、この鉤の位置をもう少し上にした方がいいな。斜めに剣を受けたら手に当たりそうになった」
アレクは真面目に検証結果を報告してくれる。
「俺はこの紐を細い鎖にしたい」
クルスは紐か。
「理由は?」
「こうして後ろを取った時に、鎖で首を絞められる。普段は2重にするなりベルトに掛けていてもいいな。落下防止だ。長さはもう少し短くてもいい」
ふむふむ。鎖で首を絞めるか。
「クルスが思い付いたの? 了解」
「俺はやっぱりいらないや。この紐? 鎖にするんだっけ?」
「要らないなら要らないでいいよ。これは各自の判断に任せるわ。それぞれ戦闘形式が違うでしょうから」
「ん? そうなの? ふ~ん」
3人は気安くあれこれと言ってくれる。ありがたい。初対面の時なんて、全員結構ぶっきらぼうだったのに。
「どうですか、団長?」
「うん、改良は必要ね。でも概ねこれで行けそうよ。みんなはどう? 今後、団の武器として採用してもいいと思う?」
「いいんじゃないか?」
「いいと思う」
「OK」
よっしゃ~! これで十手問題がクリアしそうだよ。
わざと挑発してる?
ドーンと対面する3人は目配せし一斉に飛び出した。
トリスが思いっきり十手を投げつける、ドーンがそれを薙ぎ払い剣先が下に落ちる。と、両サイドからクルスとアレクが同時に十手を振りかぶった。
え~あれ! 思いっきり振りかぶってない? いくら何でも当たったら致命傷になるんじゃぁ…
思わず握ってしまった自分の両手に力が入る。
「あっ! 当たる! 危ない!」
さっ、ガリ。
クルスを避けアレクの十手を剣で抑える。そのままアレクを突き飛ばし、返した剣でクルスの脇に寸止め。そのまま流れるようにクルッと周り、アレクの背中を寸止め。
すごっ。
ドーンすごっ! え~! めっちゃかっこいい! すごいよドーン!
「ね? 大丈夫だったでしょう?」
スバルさんはの両手を腰の後ろに組んで、のほほんとその様子を見ていた。
「第1って騎士のトップですが… 今まで誤解をしていました。それぞれ色々な分野に特化してる集団だと思っていたのですが、腕も確かだったんですね」
「まぁ、それはそうですよ。別に頭脳明晰な者は他にもいます。まぁ、ドーン程の逸材は限られますが、曲がりなりにも騎士ですよ? それに総騎士団の看板を背負っているんです。何も総団長だけが強いわけではありません」
「え? では、スバルさんも剣技が凄いんでしょうか? あっ、失礼しました」
「あはは、いいですよ。面と向かって言われるのって新鮮ですね。そうですね、一応は第1ですので、それなりに」
え~、スバルさん、数字が強くて剣もすごいって。さすが第1。ちょっとだけ見直しました。はい。
「へぇ。私も含めて誤解している平騎士は多いと思いますよ? なぜ広めないんですか?」
「広める必要がないからです。騎士団の中で強い強くないは、戦争では必要ですが、上層部では求められる事ではありません。私達はある種専門職ですからね。まぁ、強いイコール団長という図式を壊したくないのもあります。我々が団長各位と同格、またはそれ以上の剣技だと分かると、各騎士団達の覇気が低くなるでしょう? やっぱり自分の団の団長は誇れる者でないと。いかんせん、ここは騎士団です。脳筋が多いのでしょうがないですね」
いや~、まぁ、そうだけど。それ言っちゃうと私って、なんちゃって上位騎士。元々は中位騎士の実力だから肩身が狭いな。
しょんぼりしている私にドーンが近づいてくる。
「いかがでしたか? 十手の有効性は証明出来ましたかな?」
「ははは、ドーン、強すぎです。ちょっと検証には向いてませんね」
「そうですか、残念です。おい! お前達、3人で打ち合いしていろ! ん? どうされました? 体調でも悪くなりましたか?」
しょんぼりしていたのが顔に出てたかな? ドーンは指示を出す傍ら、私を心配してくれる。
「ん? 何でもないです。ドーンの強さに引いてた所です」
「引くって… しかしいい運動になりました。少々鈍ってしまったようで、歳ですなぁ」
「いやいや、あれで歳とか… 私は団長として隊員に顔向け出来ないよ」
そんな私の弱音を聞いたドーンは汗を拭きながら急に笑い出した。
「ははははは。団長はそのままでよろしいですよ。何も強さが団長の証明ではありません。あなたはあなたの良さがあります。そこは他の団長に引けを取りません! むしろ騎士団一の団長です」
ははは、言い過ぎでしょ。第1って自分が強いからあまり強さにこだわりがないんだろうか?
「やっぱり強いに越した事はないじゃない? 今度鍛錬に付き合って。むしろ指導して下さい」
「まぁ、いいでしょう。しかし、そんなに強くならなくてもいいですよ? 私が命に変えてお守り致しますので」
キラ~ンと汗と爽やかスマイル。い、イケオジ!!! 鼻血出そう。
「な、何言ってるの! 私は曲がりなりにも団長なんだから!」
「ははは、そうですなぁ」
スバルさんも一緒に笑っている。子供扱い? いや、可愛い孫を温かい目で見守ってる感がすんごいする。
「もう、いい。さぁ、検証よ! アレク達の所へ」
私は恥ずかしくなった顔を隠すように、早足にアレク達の所へ向かって誤魔化す。
はぁ、赤面の嵐だよ。最近ドーンは紳士? いやキザ? ちょっとドギマギするような事を平気で言うようになった。距離が近くなったのはいいけど、時々どうしていいかわからなくなる。
「団長ちゃん!」
こっちこっちとトリスが手を振っている。
「どう? 十手を上手く使いこなせそう?」
「さっきの見てた? オヤジ殿、ヤバくない?」
「トリス。そのオヤジ殿ってやめなさい? 副団長でしょ? さっきのでわかったでしょ? 本当にドーンはヤバいんだから、舐めてかかると怪我するわよ」
「ぷぷぷ。団長ちゃんまでヤバって。まぁそうだけどね。今度、稽古つけて欲しいな~。団長ちゃんからもお願いしてよ」
「そうね… ドーンの稽古は隊員達にはいいかも」
「そう来なくっちゃ!」
珍しくクルスもこっちを見て私達の話に頷いている。
そっか、みんなやっぱり強い人には憧れるか。
「んで? どう十手は?」
「あぁ、この鉤の位置をもう少し上にした方がいいな。斜めに剣を受けたら手に当たりそうになった」
アレクは真面目に検証結果を報告してくれる。
「俺はこの紐を細い鎖にしたい」
クルスは紐か。
「理由は?」
「こうして後ろを取った時に、鎖で首を絞められる。普段は2重にするなりベルトに掛けていてもいいな。落下防止だ。長さはもう少し短くてもいい」
ふむふむ。鎖で首を絞めるか。
「クルスが思い付いたの? 了解」
「俺はやっぱりいらないや。この紐? 鎖にするんだっけ?」
「要らないなら要らないでいいよ。これは各自の判断に任せるわ。それぞれ戦闘形式が違うでしょうから」
「ん? そうなの? ふ~ん」
3人は気安くあれこれと言ってくれる。ありがたい。初対面の時なんて、全員結構ぶっきらぼうだったのに。
「どうですか、団長?」
「うん、改良は必要ね。でも概ねこれで行けそうよ。みんなはどう? 今後、団の武器として採用してもいいと思う?」
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「OK」
よっしゃ~! これで十手問題がクリアしそうだよ。
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