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1章 ようこそ第7騎士団へ
24 婚活?
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「こっち、こっち~!」
おーい、と手をぶんぶん振って私を呼ぶのはケリーだ。
ちょうど休みが合ったので、広場の噴水前で待ち合わせをした。久しぶりの外出、就任後は慣れない仕事で疲れているのか、休日は一日中寝ていた。
「ケリー、久しぶり!」
「おぉ~、ってちょっとノリ変わった? それとも今日は機嫌がいいの?」
おっと… 確か私とは親友という名の悪友。一番勘付かれそうな人だった。しまった。
「ん~。なんか吹っ切れた? あんな事があったじゃん? もうね、なりふり構ってらんないの。毎日が必死よ。多分これが、本当の私。変?」
「… まっ、いっか。あんた元気そうだし。表情豊か? になっていいじゃん!」
「そ? ケリーにそう言ってもらえるとイメチェン成功かな?」
「うんうん、大成功! って、そんなあなたに朗報です」
「何? いい事?」
「うん。何だと思う?」
「う~ん。でも、まずは例のカフェに行こうよ。立ち話もなんだしさ」
「そうね」
ケリーと私はそのままカフェへ向かう。道中で城下街を見て回った。いつも、第2の時は巡回でしか昼間の街には来なかったし、プライベートで見る昼間の街って結構新鮮だな。仕事中は路地裏や子供、人々の手先などに注意していたから…
「どうした? あの店が気になる?」
「あぁ、仕事じゃない街って結構違って見えるんだな~って」
「あはは。いつもの癖で? 路地裏とか確認しちゃってる?」
「そうそう。クスクス。でも今はそんな事考えなくていいんだよね~、変な感じ」
「ははは。今や天下の団長様が」
「もう、今日はプライベートです。頼むよケリー。あなたは気が許せる数少ない居場所なんだから」
「はいはい。今日はあんたはただの同僚で、悪友。それでいい?」
「イエッサー!」
カフェに着いた私達は天気がいいからと外のテラス席に着席した。
「珍しいねケリー。いつも日焼け気にしてたのに」
「あ? うん。たまにはね」
「ん~? 怪しい~何かある?」
「ふふふ、さっき言ってた朗報って何かわかる?」
何だ? う~ん。ま、まさか!
「まさか! 彼氏出来たとか?」
「ばか、それじゃぁあんたにとって朗報じゃないじゃん」
そっか…
「ごめんギブ」
「実は…」
と、核心を聞き出せそうな瞬間、ケリーに話しかけた男性2人組。
ナンパ??? このタイミングで?
「あぁ、この場所わかりました?」
「うん。黄色のワンピースですぐにわかったよ」
何が何だかわからないが、私は一応席を立ちニコニコしとく。
「どうぞ」
と、ケリーはその2人を空いている前の席に誘導した。
知り合いかな?
「初めまして、私はケリーです。こっちはラモン、よろしくお願いします」
「じゃぁこっちも。俺はデューク。こいつはトーイ」
よろしく~と、ケリーとデュークさんは盛り上がっている。
『ちょっと、どう言う事?』
2人がウェイターに注文している隙に、ケリーの袖をちょんちょんして、手で口を覆いながらコソコソ話をする。
『実はさ、ミゲル先輩覚えてる? こないだ偶然会ってね、あんたの話になったのよ。びっくりしたな~って。それで、私達の歳の話になって、歳の割に浮いた話がないとミゲル先輩が心配して紹介してくれたの』
『そんな! 早く言ってよ! 心の準備が… こんな普段着…』
『大丈夫、かわいいって。それより先輩には騎士以外でって頼んでるから、今日はがんばるよ!』
コソコソ話が終わって、改めて2人に向かい合う。
「作戦は終わったかな? 今日はいい天気でよかったね」
「作戦だなんて、もう。この子、ラモンには今日の事話してなくて、今説明していたんです」
ふ~ん、とニコニコ顔のデュークさん。
「知らなかったのか? へ~。遊んでる訳じゃないのか…」
はぁ? いきなり失礼なやつだな。トーイ?さんだっけ?
ムスッとした私に気付いたケリーが慌てて話を反らせる。
「そ、そう言えばお2人は何のお仕事をされているんですか? ミゲル先輩に詳細は聞いてなくて」
「俺は魔法士団。トーイは商会の息子だよ」
「うわ~。商会のご子息ですか? 私達も知ってるかしら? ねぇ?」
トーイさんはツンとして座りながら手と脚を組む。
「クリス商会だ」
トーイさんは機嫌悪い? 割にはちょっと自慢気だな。何こいつ。
「すご~い! ね? ラモン?」
「あ~、そうですね~」
こいつの態度につい棒読みになってしまった。
「ふん。お前は興味がないのか? クリス商会と聞いたら大体が態度が変わるんだがな?」
「どうでしょう? クリス商会を知らないので」
「知らない? この王都にそんな奴いるのか? ははは、さては田舎者か?」
ねぇ、ケリー。帰っていいかな? ちょっとコレはないわ。私がワナワナしていると、ケリーが私の手を抑えてポンポンして怒りを沈めてくれる。
「ふ~。そうですね~、田舎者でして」
「あっ、ご、ごめんね、ラモンちゃん。こいつちょっと態度がでかいんだ。ボンボンだからさ。気にしないでね。それより、ケリーちゃん達は何の仕事をしてるのかな?」
おいおい、ちゃん付けとか… もうね、婚活? ダブルデート? とかウキウキした気持ちが急降下だよ。何を言われても頭に入らない。は~。早く終わらないかな?
「私達は女性騎士で~す。主に雑用を、ね、ラモン?」
「あぁ、そうね」
はい、再びトーイさんです。
「はっ、女性騎士? どうせ勉強が出来ないからそっちへ行ったんだろ。結婚までの腰掛けか? それとも漁りに行ってるのか?」
…
し~ん。
流石に、ケリーもムカついたのか机の下で拳を握りしめている。
「な、何言ってるんだ? 失礼じゃないか。トーイ、どうしたんだ? いつもより酷いな」
いつもはマシなの? いやいや、通常運転が毒舌? てかこのデューイさんも否定はしないんだ、ふ~ん。
「ふ~。ケリー、もういいよね?」
ケリーは目が死んでいる。同じく見切りをつけたんだろう。
「私達はこれで失礼しますね。これ以上は気分が悪くなるので。ミゲル先輩によろしくお伝え下さい」
私とケリーは自分達の分のお金を置いて立ち上がった。
「な、何だよ! わざわざ来てやったのに」
トーイさんがキレている。立ち上がり私の肩を小突いた。
あん? 今小突いた? 小突いたよねー?
私は飲み残しの水をトーイさんの頭にかけた。
「バ~カ。精々、大事にしてくれるクリス商会だっけ? 小さな小さな世界で王様気取ってな」
ふ~、ちょっとスッキリ。ちょっとだけね。
回れ右で立ち去ろうとしたら、ワナワナするトーイさんが次はケリーを狙って後ろから両手で肩を掴む。
おっと。
私はひらりと少しだけ右に寄る。
ド~ン。背負い投げならぬケリーの投げ技。おっ! キレイに決まったな!
ケリーは無言で埃を払うと、私に笑いかける。
「ちょっと早いけど、いつもの店行く?」
「いいね~」
と、両手で指差してOKだ。さぁ、行こうかと進み始めたら目の前にまたまた男性2人組。
「ゲッ」
ニタニタ顔のトリスとミゲル先輩…
お、終わった。私の人生終わった。
よりにもよって、こいつかぁぁぁ。はぁぁぁぁぁぁぁぁ。
「可憐なお嬢さん達! オモロイ事してるじゃん?」
私を見てニヤつくトリスのあの顔、今すぐ殴りたい。
「あれ? ミゲル先輩! と… イケメン!!! 誰? ラモンの知り合い?」
「あぁ、うん」
おーい、と手をぶんぶん振って私を呼ぶのはケリーだ。
ちょうど休みが合ったので、広場の噴水前で待ち合わせをした。久しぶりの外出、就任後は慣れない仕事で疲れているのか、休日は一日中寝ていた。
「ケリー、久しぶり!」
「おぉ~、ってちょっとノリ変わった? それとも今日は機嫌がいいの?」
おっと… 確か私とは親友という名の悪友。一番勘付かれそうな人だった。しまった。
「ん~。なんか吹っ切れた? あんな事があったじゃん? もうね、なりふり構ってらんないの。毎日が必死よ。多分これが、本当の私。変?」
「… まっ、いっか。あんた元気そうだし。表情豊か? になっていいじゃん!」
「そ? ケリーにそう言ってもらえるとイメチェン成功かな?」
「うんうん、大成功! って、そんなあなたに朗報です」
「何? いい事?」
「うん。何だと思う?」
「う~ん。でも、まずは例のカフェに行こうよ。立ち話もなんだしさ」
「そうね」
ケリーと私はそのままカフェへ向かう。道中で城下街を見て回った。いつも、第2の時は巡回でしか昼間の街には来なかったし、プライベートで見る昼間の街って結構新鮮だな。仕事中は路地裏や子供、人々の手先などに注意していたから…
「どうした? あの店が気になる?」
「あぁ、仕事じゃない街って結構違って見えるんだな~って」
「あはは。いつもの癖で? 路地裏とか確認しちゃってる?」
「そうそう。クスクス。でも今はそんな事考えなくていいんだよね~、変な感じ」
「ははは。今や天下の団長様が」
「もう、今日はプライベートです。頼むよケリー。あなたは気が許せる数少ない居場所なんだから」
「はいはい。今日はあんたはただの同僚で、悪友。それでいい?」
「イエッサー!」
カフェに着いた私達は天気がいいからと外のテラス席に着席した。
「珍しいねケリー。いつも日焼け気にしてたのに」
「あ? うん。たまにはね」
「ん~? 怪しい~何かある?」
「ふふふ、さっき言ってた朗報って何かわかる?」
何だ? う~ん。ま、まさか!
「まさか! 彼氏出来たとか?」
「ばか、それじゃぁあんたにとって朗報じゃないじゃん」
そっか…
「ごめんギブ」
「実は…」
と、核心を聞き出せそうな瞬間、ケリーに話しかけた男性2人組。
ナンパ??? このタイミングで?
「あぁ、この場所わかりました?」
「うん。黄色のワンピースですぐにわかったよ」
何が何だかわからないが、私は一応席を立ちニコニコしとく。
「どうぞ」
と、ケリーはその2人を空いている前の席に誘導した。
知り合いかな?
「初めまして、私はケリーです。こっちはラモン、よろしくお願いします」
「じゃぁこっちも。俺はデューク。こいつはトーイ」
よろしく~と、ケリーとデュークさんは盛り上がっている。
『ちょっと、どう言う事?』
2人がウェイターに注文している隙に、ケリーの袖をちょんちょんして、手で口を覆いながらコソコソ話をする。
『実はさ、ミゲル先輩覚えてる? こないだ偶然会ってね、あんたの話になったのよ。びっくりしたな~って。それで、私達の歳の話になって、歳の割に浮いた話がないとミゲル先輩が心配して紹介してくれたの』
『そんな! 早く言ってよ! 心の準備が… こんな普段着…』
『大丈夫、かわいいって。それより先輩には騎士以外でって頼んでるから、今日はがんばるよ!』
コソコソ話が終わって、改めて2人に向かい合う。
「作戦は終わったかな? 今日はいい天気でよかったね」
「作戦だなんて、もう。この子、ラモンには今日の事話してなくて、今説明していたんです」
ふ~ん、とニコニコ顔のデュークさん。
「知らなかったのか? へ~。遊んでる訳じゃないのか…」
はぁ? いきなり失礼なやつだな。トーイ?さんだっけ?
ムスッとした私に気付いたケリーが慌てて話を反らせる。
「そ、そう言えばお2人は何のお仕事をされているんですか? ミゲル先輩に詳細は聞いてなくて」
「俺は魔法士団。トーイは商会の息子だよ」
「うわ~。商会のご子息ですか? 私達も知ってるかしら? ねぇ?」
トーイさんはツンとして座りながら手と脚を組む。
「クリス商会だ」
トーイさんは機嫌悪い? 割にはちょっと自慢気だな。何こいつ。
「すご~い! ね? ラモン?」
「あ~、そうですね~」
こいつの態度につい棒読みになってしまった。
「ふん。お前は興味がないのか? クリス商会と聞いたら大体が態度が変わるんだがな?」
「どうでしょう? クリス商会を知らないので」
「知らない? この王都にそんな奴いるのか? ははは、さては田舎者か?」
ねぇ、ケリー。帰っていいかな? ちょっとコレはないわ。私がワナワナしていると、ケリーが私の手を抑えてポンポンして怒りを沈めてくれる。
「ふ~。そうですね~、田舎者でして」
「あっ、ご、ごめんね、ラモンちゃん。こいつちょっと態度がでかいんだ。ボンボンだからさ。気にしないでね。それより、ケリーちゃん達は何の仕事をしてるのかな?」
おいおい、ちゃん付けとか… もうね、婚活? ダブルデート? とかウキウキした気持ちが急降下だよ。何を言われても頭に入らない。は~。早く終わらないかな?
「私達は女性騎士で~す。主に雑用を、ね、ラモン?」
「あぁ、そうね」
はい、再びトーイさんです。
「はっ、女性騎士? どうせ勉強が出来ないからそっちへ行ったんだろ。結婚までの腰掛けか? それとも漁りに行ってるのか?」
…
し~ん。
流石に、ケリーもムカついたのか机の下で拳を握りしめている。
「な、何言ってるんだ? 失礼じゃないか。トーイ、どうしたんだ? いつもより酷いな」
いつもはマシなの? いやいや、通常運転が毒舌? てかこのデューイさんも否定はしないんだ、ふ~ん。
「ふ~。ケリー、もういいよね?」
ケリーは目が死んでいる。同じく見切りをつけたんだろう。
「私達はこれで失礼しますね。これ以上は気分が悪くなるので。ミゲル先輩によろしくお伝え下さい」
私とケリーは自分達の分のお金を置いて立ち上がった。
「な、何だよ! わざわざ来てやったのに」
トーイさんがキレている。立ち上がり私の肩を小突いた。
あん? 今小突いた? 小突いたよねー?
私は飲み残しの水をトーイさんの頭にかけた。
「バ~カ。精々、大事にしてくれるクリス商会だっけ? 小さな小さな世界で王様気取ってな」
ふ~、ちょっとスッキリ。ちょっとだけね。
回れ右で立ち去ろうとしたら、ワナワナするトーイさんが次はケリーを狙って後ろから両手で肩を掴む。
おっと。
私はひらりと少しだけ右に寄る。
ド~ン。背負い投げならぬケリーの投げ技。おっ! キレイに決まったな!
ケリーは無言で埃を払うと、私に笑いかける。
「ちょっと早いけど、いつもの店行く?」
「いいね~」
と、両手で指差してOKだ。さぁ、行こうかと進み始めたら目の前にまたまた男性2人組。
「ゲッ」
ニタニタ顔のトリスとミゲル先輩…
お、終わった。私の人生終わった。
よりにもよって、こいつかぁぁぁ。はぁぁぁぁぁぁぁぁ。
「可憐なお嬢さん達! オモロイ事してるじゃん?」
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