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1章 ようこそ第7騎士団へ
38 スカウト?
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「今回、スバルが異動願いを出してきた。第7にな」
は? 寝耳に水なんだけど。
「え、でも。うちですか?」
「あぁ、ラモンの下に行きたいんだと。『総務の鬼』までも手懐けるとは、いやはや恐ろしいな」
ちょっと待って。ちょっと一旦落ち着こう。
スバルさん、第7に来ても待遇が… 絶対第1の方が良いはず。
「だから、手懐けるって、人聞きが悪いですね。そんな事1ミリも知りませんでしたよ?」
「しかし、第1としてはスバルは手放せない。そこでだ、今、第1は席が2つ空いている。2人共引退だ」
「引退? ドーンの席じゃなくて?」
「あぁ、ドーンの席には前第4の団長が着いた。戦争が終結したからな、一人は領主として戻るやつと、もう一人は一番年上の爺さんが隠居する。第1は平均年齢が高かったしイイ機会だろう」
「で? その2席がどうかしましたか?」
「あはははは。ここまで言ってピンと来ないか?」
え? ドーンを返せとか?
「ドーンは返せませんよ」
「違う違う。まぁ、遠からずか」
ニタっと笑う総団長。え~何~?
「わかりません。降参です」
「ほぉ~。まだ分からんのか? 本当に欲がないんだな」
へ~へ~、すみませんね~。アホで。
うんうん悩んでいると、スナッチ副団長が話に入ってくる。
「総団長、察しが悪すぎて… 止めた方がいい」
「そうか? 私は楽しくなると思うけどな」
「はぁ~。楽しいとか要らないんだよ、第1には」
スナッチさんは大きいため息を吐いて、そのまま自分の机かな? そこへ行ってしまった。
「ラモン、お前第1に来ないか? ドーンも連れて」
「はぁぁぁぁぁぁ!!!」
私は思わず立ち上がり叫んでしまった。
「いやいやいや、ないです。ないです。それは無謀な話です。総団長、考え直して下さい」
「ははは、自分で無謀とか。よく考えてみろ、今回の第7の立て直し。この短期間でいくつもの案を捻り出し、しかも金がほとんどかかっていない。始めはドーンの仕業かと思ったが、お前の功績だろ?」
「考えたのは私ですが、ドーンや側近達が居なければ無理でした」
「そうだ、その『考える事』を私は買いたい」
考えろ、考えろ。これはダメ。私には無理。
「まだ、問題が残っています。無責任に途中放棄したくないです」
「その問題も、ラモンじゃなければいけないのか? 今は指示を出せば誰かが動いてくれる様になったんだろう?」
まぁ、そうだけど。
「嫌です」
「まだ、駄々をこねるのか?」
「はい。これは王命ですか?」
…
しばらく睨めっこをする。怖くないよ。総団長の、鋭い目なんか怖くないんだから!
「いや… 私の提案だ」
「では、今はイヤです」
「じゃぁ、何時なら良い?」
しまった。答えを間違えた。
「ずっと先です。私は第7が好きなんです」
はぁぁぁ、とため息を吐いて仰け反った総団長は、手を額に置いてしばらく沈黙した。
「わかった。実はな、新年明けに騎士団の総編成を行う。功労賞の授与式で陛下が仰っていただろう?」
ん? 言ってた? 言ってたのか?
ドーンをチラ見したら小さくうんと頷いた。そうだ、私って緊張と驚きであの時の記憶が飛んでるんだった。
「はい」
「まず第1の引退2名とその穴埋めだろ? ある団の掃除。第1王子が立太子する。それに伴う騎士の異動がある。第4の近衛騎士が増員される。あと、第7の騎士3名の異動は決まった」
ちょっと、内情を漏らしすぎじゃない? どうしても第1に入れたいの?
「それ、止めて下さい。これ以上は聞きたくないです」
「そこは危機感が働くんだな? ははっ。逃げられない様に仕向けたんだけどな」
「気になる部分は、正直あります。第7の騎士3名の異動。でも、聞きません。聞いたら最後、巻き込まれそうで」
「ははははは」
私は紅茶を飲むフリをして平常心を保つ。
気になる。めっちゃ気になる、騎士3名。聞きたい。でもダメ。ダメだ、ラモン耐えるんだ!
「ドーンは? 第1に帰る気あるか?」
「ない」
即答!!!
「そうか。やはりそうなると、ラモンを口説き落とすしかないのか」
「止ーめーてー下ーさーいー! あわわわわ」
私は耳に栓をして、聞こえないように声で誤魔化す。
「お前は子供か。はぁ、まぁ、いいだろう。今日の所はこれでいい」
ふ~~~。
「はぁぁぁ。やっと終わった。拷問だ」
「ははは、またその内な。今はいいよ」
と、ニヤリと笑った総団長。
今はって言った? 今はって。
怖い。怖い。逃げられない。
涙目でドーンを見るが、ドーンは思いっくそ総団長を睨んでいた。
こっちも怖い。
「では、私はそろそろ…」
これ以上は長居は出来ない。早々に退出しよう。うん、そうしよう。
そろっと、立ち上がり業務を続けている皆さんへ挨拶して帰る。
「またな」
「あはは、はい」
長い王城の廊下をドーンと歩く。さっきからドーンは無言だ。私も何も話す気力がなかったので、第7まで黙ったまま帰った。
は? 寝耳に水なんだけど。
「え、でも。うちですか?」
「あぁ、ラモンの下に行きたいんだと。『総務の鬼』までも手懐けるとは、いやはや恐ろしいな」
ちょっと待って。ちょっと一旦落ち着こう。
スバルさん、第7に来ても待遇が… 絶対第1の方が良いはず。
「だから、手懐けるって、人聞きが悪いですね。そんな事1ミリも知りませんでしたよ?」
「しかし、第1としてはスバルは手放せない。そこでだ、今、第1は席が2つ空いている。2人共引退だ」
「引退? ドーンの席じゃなくて?」
「あぁ、ドーンの席には前第4の団長が着いた。戦争が終結したからな、一人は領主として戻るやつと、もう一人は一番年上の爺さんが隠居する。第1は平均年齢が高かったしイイ機会だろう」
「で? その2席がどうかしましたか?」
「あはははは。ここまで言ってピンと来ないか?」
え? ドーンを返せとか?
「ドーンは返せませんよ」
「違う違う。まぁ、遠からずか」
ニタっと笑う総団長。え~何~?
「わかりません。降参です」
「ほぉ~。まだ分からんのか? 本当に欲がないんだな」
へ~へ~、すみませんね~。アホで。
うんうん悩んでいると、スナッチ副団長が話に入ってくる。
「総団長、察しが悪すぎて… 止めた方がいい」
「そうか? 私は楽しくなると思うけどな」
「はぁ~。楽しいとか要らないんだよ、第1には」
スナッチさんは大きいため息を吐いて、そのまま自分の机かな? そこへ行ってしまった。
「ラモン、お前第1に来ないか? ドーンも連れて」
「はぁぁぁぁぁぁ!!!」
私は思わず立ち上がり叫んでしまった。
「いやいやいや、ないです。ないです。それは無謀な話です。総団長、考え直して下さい」
「ははは、自分で無謀とか。よく考えてみろ、今回の第7の立て直し。この短期間でいくつもの案を捻り出し、しかも金がほとんどかかっていない。始めはドーンの仕業かと思ったが、お前の功績だろ?」
「考えたのは私ですが、ドーンや側近達が居なければ無理でした」
「そうだ、その『考える事』を私は買いたい」
考えろ、考えろ。これはダメ。私には無理。
「まだ、問題が残っています。無責任に途中放棄したくないです」
「その問題も、ラモンじゃなければいけないのか? 今は指示を出せば誰かが動いてくれる様になったんだろう?」
まぁ、そうだけど。
「嫌です」
「まだ、駄々をこねるのか?」
「はい。これは王命ですか?」
…
しばらく睨めっこをする。怖くないよ。総団長の、鋭い目なんか怖くないんだから!
「いや… 私の提案だ」
「では、今はイヤです」
「じゃぁ、何時なら良い?」
しまった。答えを間違えた。
「ずっと先です。私は第7が好きなんです」
はぁぁぁ、とため息を吐いて仰け反った総団長は、手を額に置いてしばらく沈黙した。
「わかった。実はな、新年明けに騎士団の総編成を行う。功労賞の授与式で陛下が仰っていただろう?」
ん? 言ってた? 言ってたのか?
ドーンをチラ見したら小さくうんと頷いた。そうだ、私って緊張と驚きであの時の記憶が飛んでるんだった。
「はい」
「まず第1の引退2名とその穴埋めだろ? ある団の掃除。第1王子が立太子する。それに伴う騎士の異動がある。第4の近衛騎士が増員される。あと、第7の騎士3名の異動は決まった」
ちょっと、内情を漏らしすぎじゃない? どうしても第1に入れたいの?
「それ、止めて下さい。これ以上は聞きたくないです」
「そこは危機感が働くんだな? ははっ。逃げられない様に仕向けたんだけどな」
「気になる部分は、正直あります。第7の騎士3名の異動。でも、聞きません。聞いたら最後、巻き込まれそうで」
「ははははは」
私は紅茶を飲むフリをして平常心を保つ。
気になる。めっちゃ気になる、騎士3名。聞きたい。でもダメ。ダメだ、ラモン耐えるんだ!
「ドーンは? 第1に帰る気あるか?」
「ない」
即答!!!
「そうか。やはりそうなると、ラモンを口説き落とすしかないのか」
「止ーめーてー下ーさーいー! あわわわわ」
私は耳に栓をして、聞こえないように声で誤魔化す。
「お前は子供か。はぁ、まぁ、いいだろう。今日の所はこれでいい」
ふ~~~。
「はぁぁぁ。やっと終わった。拷問だ」
「ははは、またその内な。今はいいよ」
と、ニヤリと笑った総団長。
今はって言った? 今はって。
怖い。怖い。逃げられない。
涙目でドーンを見るが、ドーンは思いっくそ総団長を睨んでいた。
こっちも怖い。
「では、私はそろそろ…」
これ以上は長居は出来ない。早々に退出しよう。うん、そうしよう。
そろっと、立ち上がり業務を続けている皆さんへ挨拶して帰る。
「またな」
「あはは、はい」
長い王城の廊下をドーンと歩く。さっきからドーンは無言だ。私も何も話す気力がなかったので、第7まで黙ったまま帰った。
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