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1章 ようこそ第7騎士団へ
39 商人ギルド長
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「おい、小娘、なぜ呼び出しに応じない?」
「はぁ? ドーン、この方達は頭がおかしいのかしら?」
「いえ団長、頭が悪いのです」
「な、何だと~!!!」
大きなスイカの様なお腹をブルンブルンさせて、ワナワナと怒り狂っているのは商人ギルドのギルド長だ。
「ですから、始めからやり直して下さい。はい、どうぞ」
「始めからだと?」
「だってそうでしょう? あなたがうちに訪問したんですよ? 開口一言目がそれですか? マナーは習ってます?」
プルプルと拳を握る。身体が、お腹が一緒にプルプルしている。ぷぷ。
ドーンもつ~んとした顔で私の後ろに立つ。他の側近達はソワソワしているけど。
「まぁまぁ、ギルド長、今は抑えて下さい」
ギルド長と一緒に来た人が汗を拭きながらなだめる。
ギルド長は『ふん』と言って無言で座った。
まだ、座っていいとも言ってないけど?
「すみません。私共は商人ギルドの者です。こちらはギルド長のブルータス様です。本日は、再三お届けした手紙に返答がないのでこうして参った次第です」
苦笑いでまだ汗を拭いている。苦労してるんだね。まぁ、いいか。
「わかりました。で? 何の御用でしょうか?」
「っ!」
ブルータスはワナワナとさらに怒り度が上がっている。
「え~、我々が送った手紙は見て頂けましたでしょうか?」
「ドーン?」
ドーンが一歩前に出てバッサリ切り捨てる。
「書いてある意味が分からないので捨てました」
「だ、そうよ? 私は把握してないの。申し訳ないけど内容を教えてくれる?」
「はぁ? ここで申し上げるのですか?」
ブルータスのお付きの人がうちの側近達を気にしながらコソコソする。
「そうよ」
少し考えてから、お付きの人は小声で密談するみたいに言ってきた。
「あのですね、今回、新団長になってから城門の融通が… 少しばかり商人ギルドに対して厳しいのではないかと言うお話です」
「あぁ~。賄賂とか? 違法の荷に対しての検問とかの話かしら?」
「なっ! 少し言葉を選んで下さい!」
呆れてしまう。まだそんな事を言ってるのか… 体制が変わったんだからこれからは今までの様にはいかないと思わないのか。
「だってそうでしょう? 要は今まで通りにしろって言いたいんでしょう?」
「小娘、わかっているなら以前の様に戻す命令を出せ」
ようやく口を開いたかと思ったら、案の定ブルータスは残念な物言いしか出来ていない。はぁ。
「なぜ、私があなたの言う事を聞かなければならないの?」
「私に楯突くのか? 春に金を受け取っているはずだ!」
「はて? 私はこの夏の終わりに就任したばかりだし、そのお金の事は知らないわ。過去の収支報告にも載ってなかったわよ? その使途不明金。つまりそれって賄賂よね? それなら詳しく調べて上に報告しないと。その時送った金額と相手を教えて」
「う”っ。それは…」
苦虫を潰した顔で拳を握りしめるブルータス。もう諦めたら?
「どうせ第7は上がコロコロ変わるんだ。そんな青い事を言ってないで我々と手を組んだ方が旨味もあるだろう? あ~、そうか。小娘。お前も結局は金か? いくら欲しいんだ? そう言う事なら用意してやらんでもない」
途中からニヤニヤと薄気味悪い笑顔をしだしたので、もうこの話は終わらせる事にする。だって、顔が気持ち悪いし、これ以上話しても無駄だろう。
「ドーン? 聞いた?」
「はい」
「みんなも聞いた?」
それぞれが頷く。
「よし」
私は居住まいを正し、ブルータスに言明を下す。
「商人ギルド長ブルータス、第7騎士団団長に対しての恐喝並びに過去の同団団長に対しての贈賄罪の罪で捕縛します。第1または第2騎士団で審議となるでしょう。そこの付き人も関係者として調書を取るので同行を。ドーン、クルス捕縛して」
指名された2人は流れるような動きで、オロオロしているブルータス達をあっさり捕まえた。
「こ、こんな事が許されると思っているのか! 私のバックにはあの方が居るんだぞ?」
「あの方?」
私が反応したので付き人が焦ってブルータスを黙らせる。
「ギ、ギルド長。いけません」
首を横に思いっきり振って諌めている。まだ付き人の方が頭は回るのかな?
「ふん。直に出られるさ。覚えていろよ! 小娘が!」
「はぁ? 本当に失礼ね。私の名はラモンよ。って覚えなくてもいいけど。連れて行って」
ブルンブルンのお腹を揺らして、最後まで暴言を吐きながらブルータスはドーンとクルスに連れて行かれた。
「『覚えていろよ! 小娘が!』 って、捨て台詞も安直ね。あれでよくギルド長やって来れたわよね」
ふ~っとため息を吐いて、この件は一件落着。やっと終わったぁ。
これで商人ギルドの方も方が付きそうだ。
「そうだ! リックマイヤー? 春のお金って何の事かわかる?」
「さぁな。そのまま金とか宝石だろ? 当時の奴等がそのまま懐に入れたんだろうよ。胸糞悪りぃ」
「ははは、まぁまぁ。新体制になって融通が効かない時点で分らないもんかなぁ? 今の団には通用しないって、諦めて切り替えて、こんな所まで乗り込んで来なきゃ捕まらなかったのに… バカだね」
「まぁな。商人ギルドだ、金でどうにでもなると思ったんだろう?」
「ふふふ。当てが外れました~残念でした~。って、最後の『あの方』も気になるなぁ」
ふーむ、と悩んでいるとリックマイヤーが口添えしてくれた。
「商人ギルドと仲がいいのは上位貴族達だ。上客だからな」
「なるほど… 上位貴族ね。誰かわかる? あぁ、出元は言わないから安心して」
「公爵とだけ」
「ふ~ん。ありがとう」
公爵か、家によっては王族に近いな。遠くても親戚には違いないし。これはヘタ打ったかしら?
でもな~、ダメなことはダメだしね。ここは上の判断を信じるしかない。
「はぁ? ドーン、この方達は頭がおかしいのかしら?」
「いえ団長、頭が悪いのです」
「な、何だと~!!!」
大きなスイカの様なお腹をブルンブルンさせて、ワナワナと怒り狂っているのは商人ギルドのギルド長だ。
「ですから、始めからやり直して下さい。はい、どうぞ」
「始めからだと?」
「だってそうでしょう? あなたがうちに訪問したんですよ? 開口一言目がそれですか? マナーは習ってます?」
プルプルと拳を握る。身体が、お腹が一緒にプルプルしている。ぷぷ。
ドーンもつ~んとした顔で私の後ろに立つ。他の側近達はソワソワしているけど。
「まぁまぁ、ギルド長、今は抑えて下さい」
ギルド長と一緒に来た人が汗を拭きながらなだめる。
ギルド長は『ふん』と言って無言で座った。
まだ、座っていいとも言ってないけど?
「すみません。私共は商人ギルドの者です。こちらはギルド長のブルータス様です。本日は、再三お届けした手紙に返答がないのでこうして参った次第です」
苦笑いでまだ汗を拭いている。苦労してるんだね。まぁ、いいか。
「わかりました。で? 何の御用でしょうか?」
「っ!」
ブルータスはワナワナとさらに怒り度が上がっている。
「え~、我々が送った手紙は見て頂けましたでしょうか?」
「ドーン?」
ドーンが一歩前に出てバッサリ切り捨てる。
「書いてある意味が分からないので捨てました」
「だ、そうよ? 私は把握してないの。申し訳ないけど内容を教えてくれる?」
「はぁ? ここで申し上げるのですか?」
ブルータスのお付きの人がうちの側近達を気にしながらコソコソする。
「そうよ」
少し考えてから、お付きの人は小声で密談するみたいに言ってきた。
「あのですね、今回、新団長になってから城門の融通が… 少しばかり商人ギルドに対して厳しいのではないかと言うお話です」
「あぁ~。賄賂とか? 違法の荷に対しての検問とかの話かしら?」
「なっ! 少し言葉を選んで下さい!」
呆れてしまう。まだそんな事を言ってるのか… 体制が変わったんだからこれからは今までの様にはいかないと思わないのか。
「だってそうでしょう? 要は今まで通りにしろって言いたいんでしょう?」
「小娘、わかっているなら以前の様に戻す命令を出せ」
ようやく口を開いたかと思ったら、案の定ブルータスは残念な物言いしか出来ていない。はぁ。
「なぜ、私があなたの言う事を聞かなければならないの?」
「私に楯突くのか? 春に金を受け取っているはずだ!」
「はて? 私はこの夏の終わりに就任したばかりだし、そのお金の事は知らないわ。過去の収支報告にも載ってなかったわよ? その使途不明金。つまりそれって賄賂よね? それなら詳しく調べて上に報告しないと。その時送った金額と相手を教えて」
「う”っ。それは…」
苦虫を潰した顔で拳を握りしめるブルータス。もう諦めたら?
「どうせ第7は上がコロコロ変わるんだ。そんな青い事を言ってないで我々と手を組んだ方が旨味もあるだろう? あ~、そうか。小娘。お前も結局は金か? いくら欲しいんだ? そう言う事なら用意してやらんでもない」
途中からニヤニヤと薄気味悪い笑顔をしだしたので、もうこの話は終わらせる事にする。だって、顔が気持ち悪いし、これ以上話しても無駄だろう。
「ドーン? 聞いた?」
「はい」
「みんなも聞いた?」
それぞれが頷く。
「よし」
私は居住まいを正し、ブルータスに言明を下す。
「商人ギルド長ブルータス、第7騎士団団長に対しての恐喝並びに過去の同団団長に対しての贈賄罪の罪で捕縛します。第1または第2騎士団で審議となるでしょう。そこの付き人も関係者として調書を取るので同行を。ドーン、クルス捕縛して」
指名された2人は流れるような動きで、オロオロしているブルータス達をあっさり捕まえた。
「こ、こんな事が許されると思っているのか! 私のバックにはあの方が居るんだぞ?」
「あの方?」
私が反応したので付き人が焦ってブルータスを黙らせる。
「ギ、ギルド長。いけません」
首を横に思いっきり振って諌めている。まだ付き人の方が頭は回るのかな?
「ふん。直に出られるさ。覚えていろよ! 小娘が!」
「はぁ? 本当に失礼ね。私の名はラモンよ。って覚えなくてもいいけど。連れて行って」
ブルンブルンのお腹を揺らして、最後まで暴言を吐きながらブルータスはドーンとクルスに連れて行かれた。
「『覚えていろよ! 小娘が!』 って、捨て台詞も安直ね。あれでよくギルド長やって来れたわよね」
ふ~っとため息を吐いて、この件は一件落着。やっと終わったぁ。
これで商人ギルドの方も方が付きそうだ。
「そうだ! リックマイヤー? 春のお金って何の事かわかる?」
「さぁな。そのまま金とか宝石だろ? 当時の奴等がそのまま懐に入れたんだろうよ。胸糞悪りぃ」
「ははは、まぁまぁ。新体制になって融通が効かない時点で分らないもんかなぁ? 今の団には通用しないって、諦めて切り替えて、こんな所まで乗り込んで来なきゃ捕まらなかったのに… バカだね」
「まぁな。商人ギルドだ、金でどうにでもなると思ったんだろう?」
「ふふふ。当てが外れました~残念でした~。って、最後の『あの方』も気になるなぁ」
ふーむ、と悩んでいるとリックマイヤーが口添えしてくれた。
「商人ギルドと仲がいいのは上位貴族達だ。上客だからな」
「なるほど… 上位貴族ね。誰かわかる? あぁ、出元は言わないから安心して」
「公爵とだけ」
「ふ~ん。ありがとう」
公爵か、家によっては王族に近いな。遠くても親戚には違いないし。これはヘタ打ったかしら?
でもな~、ダメなことはダメだしね。ここは上の判断を信じるしかない。
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