46 / 100
1章 ようこそ第7騎士団へ
44 陛下ってこんな感じなの?
しおりを挟む
「おう、よく来た。座ってくれ」
と、総団長が書類と葛藤しながら私に手で挨拶する。
しかし、ドーンと第1へ訪れた私の目に映ったのは、一人掛けのソファーで優雅にお茶を飲む陛下だった。
ピシっ。
「時間を改めます。失礼致しました」
私は敬礼して逃げようとしたけど失敗した。分かりやす過ぎたか、とほほ。
「座れ。ラモン」
陛下は一言だけそう言って目で座るように促す。
「… はい。御前を失礼致します」
長~いソファーにちょこんと座る私。緊張と居た堪れなさで目の前の陛下を直視出来ない。う~、早く~解放して~。
「まぁ、そう身構えるな。楽にしていい。ここには私用で来ているからな」
「… はい。恐れ入ります」
「ラモン、そなたは私が予想していた以上の働きをしているそうだな?」
「申し訳ございません。何事か拝察致しかねます」
「は~、固いな。もっと普通に話せ、肩が凝る」
「すみません」
「当初は第7を立て直す為に、ドーンを遣わせたのだがラモンがやってのけるとは、面白い、なぁ?」
「お、恐れ入ります」
「で、だ、ハドラーより聞き及んでいるだろう? 新年の騎士団の編成の事を?」
「はい。少しですが」
陛下は私の後ろのドーンを一度見てから、また私に視線を戻しニヤッとした。
「そなた、第1には行きたくないそうだな?」
… どう答えるのが正解? 正直に『はい』? それとも『そんな事は…』って濁す?
「どうなんだ?」
「まぁまぁ陛下。そう追い詰めるなよ、ラモンが焦ってるじゃねえか」
と、ようやく事務作業を終えた総団長が話に加わる。ふ~、ちょっと助かった。
「おいおい、ドーン、陛下に殺気を飛ばすな。お前達は本当に相変わらずだな」
「さぁ?」
おいおいドーンさん。私越しにそんな適当な返事をするなよ。怖いんだけど。
「それでな、ラモン、お前はやっぱり他へ異動させる」
「え? 正式に決まったのですか?」
「あぁ、私が許可をした」
陛下と総団長は息がぴったりだ。しかも横に並ぶと結構顔が似ている。やっぱり私の聞き間違えではなかったようだ。
ハドラー総団長は陛下の叔父さん。
2人がニヤニヤと話しているのを眺める。目が似てるのかな? いや~眉毛? う~ん。
「… モン。ラモン! おい! 聞いてるのか?」
「はっ。すみません、ちょっと違う事を考えていました」
「ははは、緊張しているのかと思えば、平気で妄想するとか… ドーン、本当にこんなヤツがお気に入りなのか?」
陛下は『肝が座っているのか何なのか』と、絶賛大爆笑中だ。
ふん。ちょっと似てるから色々見てただけじゃん。
「… で… だ。だからラモン、そう言う訳だからな」
総団長が言い放つ。って、また聞いてませんでした。
「え? え? 聞いてませんでした」
「あはははは」
「お前… はぁ陛下、笑い過ぎだ。だからな、ラモン、お前は新年明けに異動だ。1月中に引き継ぎを終わらせて2月から新しい職場だ。他の者もな」
「え~~~! どこですか?」
「第3だ」
「はぁ? あ~、第3? まぁ、ユーグさんの下ならいいか。第7は好きでしたが上の命令ですから致し方ありません。はい」
「ちょっと勘違いしてないか? 本当に聞いてなかったのだなお前? はぁ~呆れたヤツだ」
さっきまで大爆笑していた陛下も残念な子を見る目に変わっている。すいませんんね~! 妄想好きで。
「総団長、何が違うのでしょう?」
「詳細は新年明けだが、第3のユーグナーは第1に異動、その後にお前が入る。ドーンもな」
「私?」
「あぁ、第3の新団長にラモン、副団長にドーンだ。お前らはセットにした方が、色々と効果がありそうだからな。本当は第1に来て欲しかったんだが… まぁ、王城勤務なんだ、少しづつ慣れればいいさ」
何に? 第1とか言わないでよ?
「ははは。私が団長なのはどうなんでしょう? この際、平騎士に戻してドーンを団長にしては?」
「それはない。そなたの功績は大きい。今回もまた大活躍だったそうじゃないか?」
大活躍か? 誰でも予測できるアホな陰謀に乗っかって、第1と組んだだけじゃん。しかも関係者はめっちゃ少数だし。相手が高貴なのにアホすぎただけなんだけどなぁ。
「私はただの『餌』だったので活躍とは言い難いかと…」
「まぁ、いいじゃないか? 団長で色々と功績を残したんだ。普通に出世したんだよ。素直に喜びなさい」
「はぁ、まぁ。ありがとうございます?」
「はは。今回の騎士の編成は大掛かりだからな。新年のパーティーで発表するから必ず出席するように」
「はい」
「ドーンもな。って、お前は異動については反対しないのだな? えらく静かじゃないか? 当初の約束通り、第7は立て直されたし引退するか?」
「引退は撤回致します。私はラモン団長にお仕え出来ればそれでいいので」
「へぇ~そこまでか。オヤジキラーなのだな? ラモン。スバルもだと聞いたぞ?」
ムキー! 確かにオヤジ共に好かれてる感は否めないけど! ちょっと陛下でも言い過ぎ!
「… それこそ妄想じゃないですか?」
弱っ。私、反撃、弱。笑
「ははは。最後の最後でやっと少し慣れたか? 今後は王城勤務だし、何かと会う機会もあるだろう。今の様に気軽にな、よろしく頼むぞ?」
「はい。了解です」
王城勤務かぁ。
考えただけで頭痛い。お腹も痛いかも。
大雪降って新年のパーティーが中止にならないかな~?
【第1章 完】
※間話を数話挟んでから、第2章は新年のパーティー場面より始まります。お楽しみに!
と、総団長が書類と葛藤しながら私に手で挨拶する。
しかし、ドーンと第1へ訪れた私の目に映ったのは、一人掛けのソファーで優雅にお茶を飲む陛下だった。
ピシっ。
「時間を改めます。失礼致しました」
私は敬礼して逃げようとしたけど失敗した。分かりやす過ぎたか、とほほ。
「座れ。ラモン」
陛下は一言だけそう言って目で座るように促す。
「… はい。御前を失礼致します」
長~いソファーにちょこんと座る私。緊張と居た堪れなさで目の前の陛下を直視出来ない。う~、早く~解放して~。
「まぁ、そう身構えるな。楽にしていい。ここには私用で来ているからな」
「… はい。恐れ入ります」
「ラモン、そなたは私が予想していた以上の働きをしているそうだな?」
「申し訳ございません。何事か拝察致しかねます」
「は~、固いな。もっと普通に話せ、肩が凝る」
「すみません」
「当初は第7を立て直す為に、ドーンを遣わせたのだがラモンがやってのけるとは、面白い、なぁ?」
「お、恐れ入ります」
「で、だ、ハドラーより聞き及んでいるだろう? 新年の騎士団の編成の事を?」
「はい。少しですが」
陛下は私の後ろのドーンを一度見てから、また私に視線を戻しニヤッとした。
「そなた、第1には行きたくないそうだな?」
… どう答えるのが正解? 正直に『はい』? それとも『そんな事は…』って濁す?
「どうなんだ?」
「まぁまぁ陛下。そう追い詰めるなよ、ラモンが焦ってるじゃねえか」
と、ようやく事務作業を終えた総団長が話に加わる。ふ~、ちょっと助かった。
「おいおい、ドーン、陛下に殺気を飛ばすな。お前達は本当に相変わらずだな」
「さぁ?」
おいおいドーンさん。私越しにそんな適当な返事をするなよ。怖いんだけど。
「それでな、ラモン、お前はやっぱり他へ異動させる」
「え? 正式に決まったのですか?」
「あぁ、私が許可をした」
陛下と総団長は息がぴったりだ。しかも横に並ぶと結構顔が似ている。やっぱり私の聞き間違えではなかったようだ。
ハドラー総団長は陛下の叔父さん。
2人がニヤニヤと話しているのを眺める。目が似てるのかな? いや~眉毛? う~ん。
「… モン。ラモン! おい! 聞いてるのか?」
「はっ。すみません、ちょっと違う事を考えていました」
「ははは、緊張しているのかと思えば、平気で妄想するとか… ドーン、本当にこんなヤツがお気に入りなのか?」
陛下は『肝が座っているのか何なのか』と、絶賛大爆笑中だ。
ふん。ちょっと似てるから色々見てただけじゃん。
「… で… だ。だからラモン、そう言う訳だからな」
総団長が言い放つ。って、また聞いてませんでした。
「え? え? 聞いてませんでした」
「あはははは」
「お前… はぁ陛下、笑い過ぎだ。だからな、ラモン、お前は新年明けに異動だ。1月中に引き継ぎを終わらせて2月から新しい職場だ。他の者もな」
「え~~~! どこですか?」
「第3だ」
「はぁ? あ~、第3? まぁ、ユーグさんの下ならいいか。第7は好きでしたが上の命令ですから致し方ありません。はい」
「ちょっと勘違いしてないか? 本当に聞いてなかったのだなお前? はぁ~呆れたヤツだ」
さっきまで大爆笑していた陛下も残念な子を見る目に変わっている。すいませんんね~! 妄想好きで。
「総団長、何が違うのでしょう?」
「詳細は新年明けだが、第3のユーグナーは第1に異動、その後にお前が入る。ドーンもな」
「私?」
「あぁ、第3の新団長にラモン、副団長にドーンだ。お前らはセットにした方が、色々と効果がありそうだからな。本当は第1に来て欲しかったんだが… まぁ、王城勤務なんだ、少しづつ慣れればいいさ」
何に? 第1とか言わないでよ?
「ははは。私が団長なのはどうなんでしょう? この際、平騎士に戻してドーンを団長にしては?」
「それはない。そなたの功績は大きい。今回もまた大活躍だったそうじゃないか?」
大活躍か? 誰でも予測できるアホな陰謀に乗っかって、第1と組んだだけじゃん。しかも関係者はめっちゃ少数だし。相手が高貴なのにアホすぎただけなんだけどなぁ。
「私はただの『餌』だったので活躍とは言い難いかと…」
「まぁ、いいじゃないか? 団長で色々と功績を残したんだ。普通に出世したんだよ。素直に喜びなさい」
「はぁ、まぁ。ありがとうございます?」
「はは。今回の騎士の編成は大掛かりだからな。新年のパーティーで発表するから必ず出席するように」
「はい」
「ドーンもな。って、お前は異動については反対しないのだな? えらく静かじゃないか? 当初の約束通り、第7は立て直されたし引退するか?」
「引退は撤回致します。私はラモン団長にお仕え出来ればそれでいいので」
「へぇ~そこまでか。オヤジキラーなのだな? ラモン。スバルもだと聞いたぞ?」
ムキー! 確かにオヤジ共に好かれてる感は否めないけど! ちょっと陛下でも言い過ぎ!
「… それこそ妄想じゃないですか?」
弱っ。私、反撃、弱。笑
「ははは。最後の最後でやっと少し慣れたか? 今後は王城勤務だし、何かと会う機会もあるだろう。今の様に気軽にな、よろしく頼むぞ?」
「はい。了解です」
王城勤務かぁ。
考えただけで頭痛い。お腹も痛いかも。
大雪降って新年のパーティーが中止にならないかな~?
【第1章 完】
※間話を数話挟んでから、第2章は新年のパーティー場面より始まります。お楽しみに!
95
あなたにおすすめの小説
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
転生した子供部屋悪役令嬢は、悠々快適溺愛ライフを満喫したい!
木風
恋愛
婚約者に裏切られ、成金伯爵令嬢の仕掛けに嵌められた私は、あっけなく「悪役令嬢」として婚約を破棄された。
胸に広がるのは、悔しさと戸惑いと、まるで物語の中に迷い込んだような不思議な感覚。
けれど、この身に宿るのは、かつて過労に倒れた29歳の女医の記憶。
勉強も社交も面倒で、ただ静かに部屋に籠もっていたかったのに……
『神に愛された強運チート』という名の不思議な加護が、私を思いもよらぬ未来へと連れ出していく。
子供部屋の安らぎを夢見たはずが、待っていたのは次期国王……王太子殿下のまなざし。
逃れられない運命と、抗いようのない溺愛に、私の物語は静かに色を変えていく。
時に笑い、時に泣き、時に振り回されながらも、私は今日を生きている。
これは、婚約破棄から始まる、転生令嬢のちぐはぐで胸の騒がしい物語。
※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。
表紙イラストは、Wednesday (Xアカウント:@wednesday1029)さんに描いていただきました。
※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎子供部屋悪役令嬢 / 木風 Wednesday
無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する
タマ マコト
ファンタジー
名門エルフォルト家の長女クレアは、生まれつきの“虚弱体質”と誤解され、家族から無能扱いされ続けてきた。
社交界デビュー目前、突然「役立たず」と決めつけられ、王都で雑役係として働く名目で辺境へ追放される。
孤独と諦めを抱えたまま向かった辺境の村フィルナで、クレアは自分の体調がなぜか安定し、壊れた道具や荒れた土地が彼女の手に触れるだけで少しずつ息を吹き返す“奇妙な変化”に気づく。
そしてある夜、瘴気に満ちた森の奥から呼び寄せられるように、一人で足を踏み入れた彼女は、朽ちた“世界樹の分枝”と出会い、自分が世界樹の血を引く“末裔”であることを知る——。
追放されたはずの少女が、世界を動かす存在へ覚醒する始まりの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる