10 / 56
月の出る晩に。
しおりを挟む
涙がすうっと流れた。
「なに・・・これ・・・・。こんな記憶知らない・・・・。」
月の光が窓辺に差し込み、図書室で父親と兄に詰られ、責められ、取りあえず頭をぶつけた形にして
お医者様に見せることになった私だったが。
今日は疲れたからお医者様にお会いするのは明日の楽しみにしておくと告げた。
それはもう、酷く心配していた父と兄を必死で説得し、今日は早く休むからお先に失礼すると部屋へ戻ると
夕食も取らずにふかふかの天蓋つきのクィーンサイズであろうデカ広ベッドに横になりそのまま寝落ちしていたらしい。
野原であった美しい美形はアルベルト「殿下」・・・・。
私を8歳の時から深く愛してくれていた人。
ぼんやりとした頭で考えると、現世での記憶が薄れ今の世界での「私」の記憶が増えている感覚に
恐ろしくなった。
「私は私でいたいのに・・・。殺されるほど愛されるよりも、殺したいほど愛するほうを選んだはずなのに
これじゃあ前者の選択ストーリーじゃない・・・。誰かを傷つけない選択肢、そう自分だけが傷つく恋愛なんてないのよね。
でも、このままじゃアルベルト様がお可哀想だわ。彼の思いを知れば知るほど、何も分からない私なんかじゃ釣り合わない。・・・あんな命がけの深い思いに答えられないわ。」
たった数時間の睡眠で得た情報量は凄まじいものだった。
言葉や淑女然とした振る舞いも、この王国や世界の常識も目が覚めると色々な情報が頭に入っていた。
転生してすぐの頓珍漢で取ってつけの振る舞いではボロが出るだろうから、助かったのだが。
あん○パンを食べたみたいじゃない。
睡眠学習みたいなものかしら?
窓の外にまん丸い月が見えた。
不安を打ち消すように、月に向かってうろ覚えになっている猫の合言葉を叫ぶ
「ハチ公よりも、やっぱりモヤイ!」
月が一瞬瞬いて一片の光が窓辺に差し込み虹色の丸いボールが月から降りてくる。
驚いて窓辺に駆け付けると、白い空間で見たあの虹色の猫が輝きを少し燻らせて見上げていた。
「ねぇ、猫ちゃん。私の現世での記憶が消えていくの・・・・。少し眠っただけなのに・・。
ここの世界の記憶が流れ込んできたの。私が私じゃなくならないか不安なの。」
「大丈夫。あなたはあなただ。
魂の色も変わっていない。ルナであるあなたもあなた。
・・・ちょっと難しいかな?」
「難しいわ。私、アルベルト様のことを少しだけ思い出したの。
でも、転生してきた時は全く分からなくて貴方なんて知らない!って言ってしまったの。彼の想いもなにも
分からずに傷つけたわ。私、もうアルベルト様に合わす顔がないわ。不敬罪で殺されてしまう!!」
不安そうな私の手の上に猫が優しく頬ずりをしてきた。
「アルベルト様はそんなお方じゃないよ。我はすべてを知っている。君の選択はいつも正しいから
・・・・・きっとあなたは彼を助けられるだろう。
アルベルト様もそうだね。あなたへの思いはそんな柔なものじゃない。そして君も殺したいほど彼を愛すだろう。彼の思いほどではなくとも。」
「え??!両想い設定になるってこと?無理よ!!私、だれかを好きになったことないもの。
恋愛スキル0よ。彼が愛してやまないルナの歌も・・癒しの歌も歌えないもの・・・。」
猫はくるりと宙を舞うと、虹色の光が当たりを照らした。
「分かった。君にルナと同じ癒しの歌の能力を再生してあげるよ。これも大切な’要素’になるからね。」
ん?要素って何?
問う暇もなく
猫は気づくと目の前までやって来て、そっと私の喉に手を翳し、眩い光がぱあっと放たれた。
熱いような、気持ち良いような、焦れるような不思議な違和感が喉元を走った。
「あれ?なんか暖かいわ。」
「あなたの気持ちは君のものだよね。優しく人を労わる気持ちが歌に乗ると癒しの歌になるんだ。
思いだけでも、技術だけでもダメなんだ。
ルナにしか出来ない奇跡だけれど、同じ魂を持つ君にもできる奇跡なはずだよ。」
「柔な思いじゃできない。相手を思いやる気持ちが形になって人を癒せるのなら、今は現代みたいに
薬や医療の恩恵がない国でそんな素晴らしい力を頂けて嬉しいわ。不安なんて言ってないで
もう、やってみるしかないわね。」
私は少しだけ楽になって笑って見せた。
「さっきの君の相手の質問の答えはここでは教えられない。
絵里香、今はルナとして生きて目にしている事実から真実を自分で見つけて。そして・・・選択をするんだ。」
名前はまだない猫はそう言って「またね!」と宙に浮かんで消えた。
あぁっ。まだ聞きたいことは沢山ある!
マジック的な消え方にびっくりして
「ちょっと待って!!選択選択って・・わかんないよ。お願い行かないでぇ!!!」
淑女にあるまじき大声で叫んでしまった。
しかし猫はもう行ってしまったようで、何も返答はなく・・・・・。
そのときバンッ!!とノックもなしに
ドアが開け放たれ、心配した父と兄が真っ青になりながら走りこんできた。
やっばい・・・。冷や汗が背中を伝う。
過保護&オーバーリアクションの彼等にかかると私はどんな目に合うのだろう。
「ルナー!!!!大丈夫なのか??お兄ちゃんはどこにもいかないぞ?
アルベルトなんて捨ててしまえ!」
「そうだ。お前がこんな記憶喪失になってしまったのも、元はといえば殿下がお守りくださら・・・。
いやもしかすると、お前に猥褻な真似を・・・。まさか!!?そうなのかぁ?!」
二者二様なので・・・・。
落ち着くまでは生暖かい目で見守るとしましょうか・・・。
部屋にあったテーブルセットの椅子に腰かけ、様子を見に来たメイドに命じて
「何か軽く食べれるものをちょうだいな」と頼むと、ギャーギャーと喚きながら
妄想の世界に入ってしまった父と兄を見守りながら、ベーコンエッグサンドを頬張った。
メイドが静かに入れてくれた紅茶を「ありがとう」と受け取り、口元に運ぶ。
ああ、紅茶のいい香りは大好き。
ここのご飯の美味しさにほくほくしている私は、気づいたら泣き叫ぶ領域まで
妄想の世界にトリップしていた父と兄の様子を見ながら苦笑いした。
猫の言葉が本当だとしたら、私のお相手は?
殺したいほど愛する高スペックなお相手はアルベルト様で宜しいのかしら?
「あー。こんなことなら、カイザルにすれば良かったんだよ!!父上!!」
兄の泣き叫び声にハッとする。
ちょっと待って。筆頭公爵家のご令息のカイザルもまた高スペック!!
そのルートもあるの?!
「なに・・・これ・・・・。こんな記憶知らない・・・・。」
月の光が窓辺に差し込み、図書室で父親と兄に詰られ、責められ、取りあえず頭をぶつけた形にして
お医者様に見せることになった私だったが。
今日は疲れたからお医者様にお会いするのは明日の楽しみにしておくと告げた。
それはもう、酷く心配していた父と兄を必死で説得し、今日は早く休むからお先に失礼すると部屋へ戻ると
夕食も取らずにふかふかの天蓋つきのクィーンサイズであろうデカ広ベッドに横になりそのまま寝落ちしていたらしい。
野原であった美しい美形はアルベルト「殿下」・・・・。
私を8歳の時から深く愛してくれていた人。
ぼんやりとした頭で考えると、現世での記憶が薄れ今の世界での「私」の記憶が増えている感覚に
恐ろしくなった。
「私は私でいたいのに・・・。殺されるほど愛されるよりも、殺したいほど愛するほうを選んだはずなのに
これじゃあ前者の選択ストーリーじゃない・・・。誰かを傷つけない選択肢、そう自分だけが傷つく恋愛なんてないのよね。
でも、このままじゃアルベルト様がお可哀想だわ。彼の思いを知れば知るほど、何も分からない私なんかじゃ釣り合わない。・・・あんな命がけの深い思いに答えられないわ。」
たった数時間の睡眠で得た情報量は凄まじいものだった。
言葉や淑女然とした振る舞いも、この王国や世界の常識も目が覚めると色々な情報が頭に入っていた。
転生してすぐの頓珍漢で取ってつけの振る舞いではボロが出るだろうから、助かったのだが。
あん○パンを食べたみたいじゃない。
睡眠学習みたいなものかしら?
窓の外にまん丸い月が見えた。
不安を打ち消すように、月に向かってうろ覚えになっている猫の合言葉を叫ぶ
「ハチ公よりも、やっぱりモヤイ!」
月が一瞬瞬いて一片の光が窓辺に差し込み虹色の丸いボールが月から降りてくる。
驚いて窓辺に駆け付けると、白い空間で見たあの虹色の猫が輝きを少し燻らせて見上げていた。
「ねぇ、猫ちゃん。私の現世での記憶が消えていくの・・・・。少し眠っただけなのに・・。
ここの世界の記憶が流れ込んできたの。私が私じゃなくならないか不安なの。」
「大丈夫。あなたはあなただ。
魂の色も変わっていない。ルナであるあなたもあなた。
・・・ちょっと難しいかな?」
「難しいわ。私、アルベルト様のことを少しだけ思い出したの。
でも、転生してきた時は全く分からなくて貴方なんて知らない!って言ってしまったの。彼の想いもなにも
分からずに傷つけたわ。私、もうアルベルト様に合わす顔がないわ。不敬罪で殺されてしまう!!」
不安そうな私の手の上に猫が優しく頬ずりをしてきた。
「アルベルト様はそんなお方じゃないよ。我はすべてを知っている。君の選択はいつも正しいから
・・・・・きっとあなたは彼を助けられるだろう。
アルベルト様もそうだね。あなたへの思いはそんな柔なものじゃない。そして君も殺したいほど彼を愛すだろう。彼の思いほどではなくとも。」
「え??!両想い設定になるってこと?無理よ!!私、だれかを好きになったことないもの。
恋愛スキル0よ。彼が愛してやまないルナの歌も・・癒しの歌も歌えないもの・・・。」
猫はくるりと宙を舞うと、虹色の光が当たりを照らした。
「分かった。君にルナと同じ癒しの歌の能力を再生してあげるよ。これも大切な’要素’になるからね。」
ん?要素って何?
問う暇もなく
猫は気づくと目の前までやって来て、そっと私の喉に手を翳し、眩い光がぱあっと放たれた。
熱いような、気持ち良いような、焦れるような不思議な違和感が喉元を走った。
「あれ?なんか暖かいわ。」
「あなたの気持ちは君のものだよね。優しく人を労わる気持ちが歌に乗ると癒しの歌になるんだ。
思いだけでも、技術だけでもダメなんだ。
ルナにしか出来ない奇跡だけれど、同じ魂を持つ君にもできる奇跡なはずだよ。」
「柔な思いじゃできない。相手を思いやる気持ちが形になって人を癒せるのなら、今は現代みたいに
薬や医療の恩恵がない国でそんな素晴らしい力を頂けて嬉しいわ。不安なんて言ってないで
もう、やってみるしかないわね。」
私は少しだけ楽になって笑って見せた。
「さっきの君の相手の質問の答えはここでは教えられない。
絵里香、今はルナとして生きて目にしている事実から真実を自分で見つけて。そして・・・選択をするんだ。」
名前はまだない猫はそう言って「またね!」と宙に浮かんで消えた。
あぁっ。まだ聞きたいことは沢山ある!
マジック的な消え方にびっくりして
「ちょっと待って!!選択選択って・・わかんないよ。お願い行かないでぇ!!!」
淑女にあるまじき大声で叫んでしまった。
しかし猫はもう行ってしまったようで、何も返答はなく・・・・・。
そのときバンッ!!とノックもなしに
ドアが開け放たれ、心配した父と兄が真っ青になりながら走りこんできた。
やっばい・・・。冷や汗が背中を伝う。
過保護&オーバーリアクションの彼等にかかると私はどんな目に合うのだろう。
「ルナー!!!!大丈夫なのか??お兄ちゃんはどこにもいかないぞ?
アルベルトなんて捨ててしまえ!」
「そうだ。お前がこんな記憶喪失になってしまったのも、元はといえば殿下がお守りくださら・・・。
いやもしかすると、お前に猥褻な真似を・・・。まさか!!?そうなのかぁ?!」
二者二様なので・・・・。
落ち着くまでは生暖かい目で見守るとしましょうか・・・。
部屋にあったテーブルセットの椅子に腰かけ、様子を見に来たメイドに命じて
「何か軽く食べれるものをちょうだいな」と頼むと、ギャーギャーと喚きながら
妄想の世界に入ってしまった父と兄を見守りながら、ベーコンエッグサンドを頬張った。
メイドが静かに入れてくれた紅茶を「ありがとう」と受け取り、口元に運ぶ。
ああ、紅茶のいい香りは大好き。
ここのご飯の美味しさにほくほくしている私は、気づいたら泣き叫ぶ領域まで
妄想の世界にトリップしていた父と兄の様子を見ながら苦笑いした。
猫の言葉が本当だとしたら、私のお相手は?
殺したいほど愛する高スペックなお相手はアルベルト様で宜しいのかしら?
「あー。こんなことなら、カイザルにすれば良かったんだよ!!父上!!」
兄の泣き叫び声にハッとする。
ちょっと待って。筆頭公爵家のご令息のカイザルもまた高スペック!!
そのルートもあるの?!
1
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
元アラサー転生令嬢と拗らせた貴公子たち
せいめ
恋愛
侯爵令嬢のアンネマリーは流行り病で生死を彷徨った際に、前世の記憶を思い出す。前世では地球の日本という国で、婚活に勤しむアラサー女子の杏奈であった自分を。
病から回復し、今まで家や家族の為に我慢し、貴族令嬢らしく過ごしてきたことがバカらしくなる。
また、自分を蔑ろにする婚約者の存在を疑問に感じる。
「あんな奴と結婚なんて無理だわー。」
無事に婚約を解消し、自分らしく生きていこうとしたところであったが、不慮の事故で亡くなってしまう。
そして、死んだはずのアンネマリーは、また違う人物にまた生まれ変わる。アンネマリーの記憶は殆ど無く、杏奈の記憶が強く残った状態で。
生まれ変わったのは、アンネマリーが亡くなってすぐ、アンネマリーの従姉妹のマリーベルとしてだった。
マリーベルはアンネマリーの記憶がほぼ無いので気付かないが、見た目だけでなく言動や所作がアンネマリーにとても似ていることで、かつての家族や親族、友人が興味を持つようになる。
「従姉妹だし、多少は似ていたっておかしくないじゃない。」
三度目の人生はどうなる⁈
まずはアンネマリー編から。
誤字脱字、お許しください。
素人のご都合主義の小説です。申し訳ありません。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる