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大切な友達。
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書類は床にそのまま散乱していた。
大理石の冷たい床にカツンカツンとサイラスの足音だけが響いていた。
カーテンは開いたままだったが、真っ暗闇が広かっていた。
月明かりだけ差し込んだ状態で視線の先に誰かが倒れているのを見つけたのだった。
「アルベルト!!!おい・・・なんで・・。・・何時間このままなんだ・・・。大丈夫か?」
散らかったままの執務室にサイラスの悲壮な叫び声が響いた。
王城に着いたサイラスは、すぐにアルベルトの部屋へ向かったがそこには誰も居なかった。
慌てて執務室へと急ぎ足で向かうと歪んだ扉から中に入ると明かりのない空間に彼は倒れていた。
サイラスは慌ててアルベルトを抱き起した。
瞼は腫れ上がり、顔や手の平にも痣が出来ていた。
冷たい体にサイラスは最悪な事態まで想像してしまった。
すぐに使用人を呼び、寝室まで運び込むよう伝える。
運び込む際に、どうしてこの惨状をこのままにしていたのかを使用人に聞くと
アルベルトが友人と激しい喧嘩をしてしまった。自分が全て悪いので一人で静かに反省させて
くれと告げ、誰も部屋に立ち入ることを許可しないと命じたのだった。
「どうして・・・!!アルベルト!!しっかりしろ。なんで・・全然手当も受けていないじゃないか・・。馬鹿じゃないのかっ。こんな冷たくなって・・・。」
言葉に詰まった。
親友の冷たくなった体を抱きあげた時に生気を感じることが出来ずにゾッとした。
寝台に乗せ、すぐに王宮医師を呼び治療を受けさせた。
体温も下がり、意識もない状態で「今夜が峠です。」 そう静かに宣告されたのだった。
そんな・・・このまま、アルベルトは死んでしまうのか?
こんな形でアルベルトが亡くなるなんて・・・。
そんな事ルナやカイザルだって耐えられないだろう。
そう、今の状態のアルベルトを治すことは王宮医師でも不可能であった。ただ祈るしかない・・・。
まだ家に居るだろう父に急いで伝令を頼んだ。
婚約者候補としてルナにも一緒にアルベルトの危篤を伝え参上するように指示したのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ルナ!!!大変だ。殿下が危篤だそうだ!!!」
寝る気満々で夜着にるんるんで着替え、ベッドに潜り込んでいた私は状況が読めずに驚いた。
「な・・なんで?!アルベルト様に何かあったのですか?!まさか持病とかお持ちで?!」
「執務室で冷たくなって倒れていたそうだ!!ああ・・・サイラスが見つけ、すぐに医師に見せたが今夜が峠だそうだ。ルナ、すぐに王城へ向かうぞ。」
えーと今日の私との激しいスキンシップのせいで?
いやその後の兄とカイザルのリンチが原因?
どちらにしてもえらい大変なことじゃない。
アルベルト様が死んでしまうなんて・・・すごく嫌だ。
混乱する思考を纏めようと・・・深呼吸をしてみる。
うん、全く落ち着かないわ。
取りあえず、アルベルト様の元に一刻も早く向かわなければ。
「分かりました!!すぐに着替えます。」
状況が全く分からないけれど、アルベルトの緊急事態に胸が騒いだ。
父が居なくなるや、慌ててベッドから飛び降りた。
窓から見える月を見て祈った。
「お願い虹色の猫ちゃん!!アルベルトを助けたいの。私の生前使っていた救命セットをください。」と。
着替え終わって出窓の端を見ると、私の愛用していた救命セットが置いてあった。
愚痴聞いてくれるだけじゃないのね。
猫、有能!!
「有難う!!これでアルベルトを助けられるわ。また明日ね!!」月に向かって大きな声で叫んだ。
月が少し瞬いた気がした。
気のせいかもしれないけれど。
父は訝し気な目で私の持ち物を何度も見ていたが、これは医療の進化した国で使われている人助けの道具です。
ということで追及を一方的に交わし続けることになったのであった。
父が興味を持ちすぎて追及がしつこかったので、もう’さっさと城に着けーー!’と心の中で何度も叫んだのだった。
大理石の冷たい床にカツンカツンとサイラスの足音だけが響いていた。
カーテンは開いたままだったが、真っ暗闇が広かっていた。
月明かりだけ差し込んだ状態で視線の先に誰かが倒れているのを見つけたのだった。
「アルベルト!!!おい・・・なんで・・。・・何時間このままなんだ・・・。大丈夫か?」
散らかったままの執務室にサイラスの悲壮な叫び声が響いた。
王城に着いたサイラスは、すぐにアルベルトの部屋へ向かったがそこには誰も居なかった。
慌てて執務室へと急ぎ足で向かうと歪んだ扉から中に入ると明かりのない空間に彼は倒れていた。
サイラスは慌ててアルベルトを抱き起した。
瞼は腫れ上がり、顔や手の平にも痣が出来ていた。
冷たい体にサイラスは最悪な事態まで想像してしまった。
すぐに使用人を呼び、寝室まで運び込むよう伝える。
運び込む際に、どうしてこの惨状をこのままにしていたのかを使用人に聞くと
アルベルトが友人と激しい喧嘩をしてしまった。自分が全て悪いので一人で静かに反省させて
くれと告げ、誰も部屋に立ち入ることを許可しないと命じたのだった。
「どうして・・・!!アルベルト!!しっかりしろ。なんで・・全然手当も受けていないじゃないか・・。馬鹿じゃないのかっ。こんな冷たくなって・・・。」
言葉に詰まった。
親友の冷たくなった体を抱きあげた時に生気を感じることが出来ずにゾッとした。
寝台に乗せ、すぐに王宮医師を呼び治療を受けさせた。
体温も下がり、意識もない状態で「今夜が峠です。」 そう静かに宣告されたのだった。
そんな・・・このまま、アルベルトは死んでしまうのか?
こんな形でアルベルトが亡くなるなんて・・・。
そんな事ルナやカイザルだって耐えられないだろう。
そう、今の状態のアルベルトを治すことは王宮医師でも不可能であった。ただ祈るしかない・・・。
まだ家に居るだろう父に急いで伝令を頼んだ。
婚約者候補としてルナにも一緒にアルベルトの危篤を伝え参上するように指示したのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ルナ!!!大変だ。殿下が危篤だそうだ!!!」
寝る気満々で夜着にるんるんで着替え、ベッドに潜り込んでいた私は状況が読めずに驚いた。
「な・・なんで?!アルベルト様に何かあったのですか?!まさか持病とかお持ちで?!」
「執務室で冷たくなって倒れていたそうだ!!ああ・・・サイラスが見つけ、すぐに医師に見せたが今夜が峠だそうだ。ルナ、すぐに王城へ向かうぞ。」
えーと今日の私との激しいスキンシップのせいで?
いやその後の兄とカイザルのリンチが原因?
どちらにしてもえらい大変なことじゃない。
アルベルト様が死んでしまうなんて・・・すごく嫌だ。
混乱する思考を纏めようと・・・深呼吸をしてみる。
うん、全く落ち着かないわ。
取りあえず、アルベルト様の元に一刻も早く向かわなければ。
「分かりました!!すぐに着替えます。」
状況が全く分からないけれど、アルベルトの緊急事態に胸が騒いだ。
父が居なくなるや、慌ててベッドから飛び降りた。
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「お願い虹色の猫ちゃん!!アルベルトを助けたいの。私の生前使っていた救命セットをください。」と。
着替え終わって出窓の端を見ると、私の愛用していた救命セットが置いてあった。
愚痴聞いてくれるだけじゃないのね。
猫、有能!!
「有難う!!これでアルベルトを助けられるわ。また明日ね!!」月に向かって大きな声で叫んだ。
月が少し瞬いた気がした。
気のせいかもしれないけれど。
父は訝し気な目で私の持ち物を何度も見ていたが、これは医療の進化した国で使われている人助けの道具です。
ということで追及を一方的に交わし続けることになったのであった。
父が興味を持ちすぎて追及がしつこかったので、もう’さっさと城に着けーー!’と心の中で何度も叫んだのだった。
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