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祈りと夜明け。
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明かりを王宮内から沢山持ちよって、アルベルトのベッドの周りをぐるりと囲み視界を良好にした。
私に馬鹿にしたような表情を浮かべる王宮医師たちの見守る中、私の処置が始まった。
アルベルトの顔は皮下出血が見られた。
だけど、重度の打撲や血腫などは見られなかった。
救命のバッグから酸素を送るバッグバルブマスクを取り出し、装着した。
呼吸をいち早く全身に届ける。
心臓の鼓動が弱いのを確認し、心音を聴診器で角度を変えながら聞いていく。
急いで心臓マッサージをすると鼓動が戻ってきて安心する・・・。
医師たちは次々と出てくるアイテムに驚き、鞄を覗き込むも何をどうする道具なのか
分からず、あーでもない、こーでもないと議論をしている。
「ちょっと煩いんだけど!…右側が見えないの。こちらに明かりをください。」
手伝いもせず、ただ鞄の道具を論じてるだけの医師なんて役立たずなんですけど・・。
「は、はいぃ!!」一番若そうな医師が明かりを片手に駆けつける。
年功序列か!!と突っ込みをいれながら、手元の処置を続けた。
必死で処置を続ける・・。全身をくまなく見て骨折箇所も固定し
淡々と丁寧に部位を診ていく。
一通りの作業を終えた頃には空が赤みがかっていた。
夜明けが見えた。
アルベルトの心拍数も安定し、呼吸も正常に戻っていた・・・。
「枕をたくさん用意して下さい!!回復体位を取るの・・。姿勢を固定したいんです。お願いします!!」
傍にいた医師が扉の外で控える女官に急いで伝えに行った。
体位を固定し、深く息を吐いた。
・・・終わった!!もう大丈夫。
呼吸が楽になったアルベルトの体温も顔色も回復したのを聴診器で確認し終えると、
私はアルベルトの頬に触れ「アルベルト様・・・。よく頑張りましたね。」と笑んだ。
するとアルベルトは嬉しそうに・・笑みを返したような気がした。
私は、扉の外で祈るように待っていたみんなの前に私は姿を現し
「もう大丈夫です。アルベルト様の峠は越しました。あとは安静にすれば・・・。」
言葉も途中に
ガシッ!!!
アーネル様とリリア様に全力で抱き着かれ、わんわん泣かれる始末となりました。
「ありがとう!!!命の恩人よ!さすが私の未来の娘!!」「お義姉様、天才ですわー。私一生付いて参ります!!宜しくお願い致します。」
・・・こーゆうの、フェナルデイ伯爵家で慣れているから耐性がついていて良かったわー。
二者二様の喜びに私も腕を回して応じる。
すると何故かそこに父と兄も加わり「ありがとう!!お前はやると思ってたよ。」とか「娘は天才だからなぁ。
親孝行に育ってくれた!!ありがとう!・・・で、あの医術の鞄の中身について少し聞きたいのだが・・・・」
えーと、こちらも二者二様なので・・・放置で。
周囲を見回して私に助け船を出して下さったカイザルと、陛下がいないことに気付く。
「お兄様、陛下とカイザル様は・・・?」
泣きながら喜んでいる兄は
「ああ!!さっき、庭で何か話しているのを見かけたぞ。
それよりお前も疲れたであろう。陛下が部屋を用意して下さったようだから数日そこでゆっくりしてくれと申し使ったぞ。アルベルトの看病はまだ必要なのだろう?」
陛下は・・・本当に気が利く、気遣いの方だなぁと尊敬した。
看病のために数日は泊まらせてください!とこちらから提案しようと考えていたのに。
神対応です!慧眼です!!
「流石陛下ですね、お兄様。通いよりその方が楽だわ。陛下にお礼を行って来ます。
リリア様やアーネル様もお疲れのようですから、食事や何か暖かい飲み物をご用意するよう
女官にお願いしてあげてくださいね。」
と兄に伝えると、すぐに近くの女官に指示を出してくれた。
ふう。後は父と兄がいれば大丈夫ね。
陛下とカイザルを探しに、朝の光が僅かに差し込む王宮の庭園へと入って行った。
あの二人のお陰でアルベルトを助けることができたのだ。
感謝の気持ちと、私の口から直接お礼を伝えたい。
そう思って、感謝の気持ちを胸に二人の姿を探す。
きょろきょろと辺りを見やっていると、話し声が聞こえてきた。
声の先に足を向け、二人の後ろ姿を確認し声をかけようとしたその時・・・。
「お前の’力’を使うと、さっき皆の前で宣言したな?それはどういう事を齎すのか分かっているのか?
今回はアルベルトが悪いんだ。お前の命なぞ、儂はいらぬ。ずっと息子のように側においてきたお前は
アルベルトや他の王子・王女達と同じように大切に思っておる。
だから・・・。カイザル、もっとお前は自分自身を大切にしてくれぬか?特別な血と力を持っているそなた
の命は我が国の誰よりも・・尊い命であるのだから。」
え・・・・なに?
今なんて言ったの?
心臓の音がうるさい。これはルナの動揺?それとも・・・。
ガサッ。
「い・・いたっ。」
ふらついて後ろの垣根に倒れこんでしまった私と、怪訝な顔をして振り向いた二人と目が合う。
真っ青な顔をした私と瞠目したカイザルと目が合い見つめ合う。
その両方の様子を見やり、陛下は静かに佇んでいた。
私に馬鹿にしたような表情を浮かべる王宮医師たちの見守る中、私の処置が始まった。
アルベルトの顔は皮下出血が見られた。
だけど、重度の打撲や血腫などは見られなかった。
救命のバッグから酸素を送るバッグバルブマスクを取り出し、装着した。
呼吸をいち早く全身に届ける。
心臓の鼓動が弱いのを確認し、心音を聴診器で角度を変えながら聞いていく。
急いで心臓マッサージをすると鼓動が戻ってきて安心する・・・。
医師たちは次々と出てくるアイテムに驚き、鞄を覗き込むも何をどうする道具なのか
分からず、あーでもない、こーでもないと議論をしている。
「ちょっと煩いんだけど!…右側が見えないの。こちらに明かりをください。」
手伝いもせず、ただ鞄の道具を論じてるだけの医師なんて役立たずなんですけど・・。
「は、はいぃ!!」一番若そうな医師が明かりを片手に駆けつける。
年功序列か!!と突っ込みをいれながら、手元の処置を続けた。
必死で処置を続ける・・。全身をくまなく見て骨折箇所も固定し
淡々と丁寧に部位を診ていく。
一通りの作業を終えた頃には空が赤みがかっていた。
夜明けが見えた。
アルベルトの心拍数も安定し、呼吸も正常に戻っていた・・・。
「枕をたくさん用意して下さい!!回復体位を取るの・・。姿勢を固定したいんです。お願いします!!」
傍にいた医師が扉の外で控える女官に急いで伝えに行った。
体位を固定し、深く息を吐いた。
・・・終わった!!もう大丈夫。
呼吸が楽になったアルベルトの体温も顔色も回復したのを聴診器で確認し終えると、
私はアルベルトの頬に触れ「アルベルト様・・・。よく頑張りましたね。」と笑んだ。
するとアルベルトは嬉しそうに・・笑みを返したような気がした。
私は、扉の外で祈るように待っていたみんなの前に私は姿を現し
「もう大丈夫です。アルベルト様の峠は越しました。あとは安静にすれば・・・。」
言葉も途中に
ガシッ!!!
アーネル様とリリア様に全力で抱き着かれ、わんわん泣かれる始末となりました。
「ありがとう!!!命の恩人よ!さすが私の未来の娘!!」「お義姉様、天才ですわー。私一生付いて参ります!!宜しくお願い致します。」
・・・こーゆうの、フェナルデイ伯爵家で慣れているから耐性がついていて良かったわー。
二者二様の喜びに私も腕を回して応じる。
すると何故かそこに父と兄も加わり「ありがとう!!お前はやると思ってたよ。」とか「娘は天才だからなぁ。
親孝行に育ってくれた!!ありがとう!・・・で、あの医術の鞄の中身について少し聞きたいのだが・・・・」
えーと、こちらも二者二様なので・・・放置で。
周囲を見回して私に助け船を出して下さったカイザルと、陛下がいないことに気付く。
「お兄様、陛下とカイザル様は・・・?」
泣きながら喜んでいる兄は
「ああ!!さっき、庭で何か話しているのを見かけたぞ。
それよりお前も疲れたであろう。陛下が部屋を用意して下さったようだから数日そこでゆっくりしてくれと申し使ったぞ。アルベルトの看病はまだ必要なのだろう?」
陛下は・・・本当に気が利く、気遣いの方だなぁと尊敬した。
看病のために数日は泊まらせてください!とこちらから提案しようと考えていたのに。
神対応です!慧眼です!!
「流石陛下ですね、お兄様。通いよりその方が楽だわ。陛下にお礼を行って来ます。
リリア様やアーネル様もお疲れのようですから、食事や何か暖かい飲み物をご用意するよう
女官にお願いしてあげてくださいね。」
と兄に伝えると、すぐに近くの女官に指示を出してくれた。
ふう。後は父と兄がいれば大丈夫ね。
陛下とカイザルを探しに、朝の光が僅かに差し込む王宮の庭園へと入って行った。
あの二人のお陰でアルベルトを助けることができたのだ。
感謝の気持ちと、私の口から直接お礼を伝えたい。
そう思って、感謝の気持ちを胸に二人の姿を探す。
きょろきょろと辺りを見やっていると、話し声が聞こえてきた。
声の先に足を向け、二人の後ろ姿を確認し声をかけようとしたその時・・・。
「お前の’力’を使うと、さっき皆の前で宣言したな?それはどういう事を齎すのか分かっているのか?
今回はアルベルトが悪いんだ。お前の命なぞ、儂はいらぬ。ずっと息子のように側においてきたお前は
アルベルトや他の王子・王女達と同じように大切に思っておる。
だから・・・。カイザル、もっとお前は自分自身を大切にしてくれぬか?特別な血と力を持っているそなた
の命は我が国の誰よりも・・尊い命であるのだから。」
え・・・・なに?
今なんて言ったの?
心臓の音がうるさい。これはルナの動揺?それとも・・・。
ガサッ。
「い・・いたっ。」
ふらついて後ろの垣根に倒れこんでしまった私と、怪訝な顔をして振り向いた二人と目が合う。
真っ青な顔をした私と瞠目したカイザルと目が合い見つめ合う。
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