25 / 56
漆黒の王子。
しおりを挟む
アルベルトとルナの’愛の奇跡’談話から数日が経った。
アルベルトの回復は良好で、あと10日もあれば座っての執務ぐらいなら可能な状態にまで落ち着いた。
私は、平和な王城での上げ膳・据え膳、豪華なおやつ生活を満喫していた。
そんな折り、今夜はバフィー王妃の生誕を祝う舞踏会が開かれようとしていた。
隣国から貴賓や、王族を招き、3日に渡って盛大に行われる国を上げての華やかな祭典となった。
バフィー王妃の出身国である、シェンブルグは独自の神託を守り共和国制を一貫している国である。
王は執務のため長期の不在が叶わず名代を遣わしている。次期、王太子候補である王子の参列が決まっていた。
アルベルトが元気ならば、私のエスコート役は彼しかいないのだが・・・。
全身のいたる所が骨折してるので、ダンスや舞踏会参加どころではないのだった。
「ルナと踊りたいー!!久しぶりの大舞台。ルナの美しい姿を誰よりも間近で見たい!」と駄々をこねたので「病人は寝ているのがお仕事です!もう治ったのでしたら、王城を辞して実家に帰りますよー!?」とキッパリ宣言をしたら、素直に従い今日は棄権して頂きました。
カイザルは、「殿下が出席されないのなら、大きな舞踏会は・・・」と言ってさりげなく辞退。
私はパートナーがいないので父か兄かで迷ったのだが・・・。
父と兄の悲惨な喧嘩に発展した為、私はアミダくじを提案!
最初はなんだそれはと不安そうであったが、案外楽しそうにやっていた。
その結果、サイラスにエスコートを頼んだ。
今日の私の装いは、虹色の猫のトータルコーディネートだった。
グリーンのシルクタフタのドレスに、腰にチュールとパールが縫い込まれた可愛らしくも美しい仕上がりになった。髪は送り毛を下ろし巻き髪をハーフアップしてシェルとトパーズで出来た簪を指した斬新なスタイルだった。
「今、チュールがブームなんだよ!?」
「髪には日本風の簪なんてハイセンスじゃない?!」
なんて、猫は次々と提案していた。
現世の流行に詳しすぎる・・・。
毎度ツッコミ疲れて眠るのだった。
今夜は猫から頂いたドレスを身に着け、いつもより濃い化粧を施し、唇に薄く紅を引くとまさに大輪の花のように輝いていた。
兄から「美しすぎるから見せたくなーい。」だの「ルナのこの女神のような姿を見れないなんて、アルベルトざまあ!!」 とか。
入場までの時間はサイラスの拗らせシスコン漫才大会だった。
「あ!なあ、ルナ。カイザルとは会ってるか?」
「はい。今朝も殿下のお見舞いついでにお会いし、三人でお茶を頂きましたし、普通にお会いしてますよ?」
「カイザルは、、ルナのこんな姿を見たら何て言うのかな。・・・あいつにも、見せて上げたかったな。。」
サイラスは最近時々様子が可笑しい。
シスコン拗らせてるのは変わらないけど、時々ふとわたしのことを悲しそうに見つめたり、違う世界に思考が明らかに行っている時が増えた。
・・・変なものでも食べたのか?
「フェナルデイ伯爵家より、サイラス=フェナルディ様、ルナ=フェナルディ様のご入場~!!」
バトラーのバリトンボイスにどきっとしてしまった。
兄に手を引かれ、大きな階段を粛々と降りる。
煌びやかなボールルームに数々のシャンデリアの明かりが灯される。
大振りのクリスタルが煌き、それにも劣らぬ輝きを放つ、フェナルディ兄妹の登場に胸を躍らせていた。
そう、皆が一斉に私たち兄弟に視線を向けるのだった。
舞踏会が始まると、’愛の軌跡’についての話を求められたり、「そのドレスどちらの制作でしょうか?お美しいですわ~!」とか、「息が止まるかと思いました。どんな芸術よりもお美しいですね。」とか。
美辞麗句の数々+愛の軌跡についての次々の詰問に始まって30分も経たない内にグッタリ。
もう、すでに限界・・・。猫に普段の口調で愚痴りたい。
兄に休憩してくることを告げようと兄の方をを振り向くと・・・・ハーレムかっ!と言わんばかりの
煌びやかな女性達による、押し合い圧し合いの競演が繰り広げられていた。
「今日もお美しいですね。リズ殿。」「今日のヘアスタイルは一段とその深紅のドレスに映えますね。」
令嬢たちが頬を染め、兄に甘い声色で喋りかけていた。
心から感心していると、南極ばりの冷たさを誇る視線を上から感じて見やると、リリア様が凄みのある笑顔で兄を見ていた・・・。
ははは・・・。きっと後で土下座大会だわ。
私は、疲れたので休憩してくる旨を兄に伝え、その場を辞した。
バルコニーまでの道も、人人人。
渋谷のスクランブル交差点よりも人口密度が高そう!
なんとか人を押し分けて端にあるバルコニーへと辿り着いた。
先客もいなかったので、柱へ身を預けてほっと溜息をつく。
今日は真っ黒な夜空に星がキラキラと輝いていた。
形の良い満月が美しく漆黒に映えていた。
「アルベルト様は・・・もう眠っているかな・・。」
ボソッと呟く。
何故か私はここにはいないアルベルトに無性に会いたくなったのだった。
<喉が渇いたわ・・。何か頂いておけば良かった。>
ホールの人込みの中でのお喋りで喉がカラカラになっていたのに今更ながら気づく。
「シャンパンならありますよ。如何ですか?月の女神。」
低く落ち着いた声が聞こえた。
今の思いは声にしていなかったのに、タイミングよく飲み物を提供しょうとすることに
驚く。
「だ、誰・・?」慌てて声のした方を振り向いた。
月明りに照らし出された秀麗な姿に私は声を失った・・・。
真っ黒な髪を襟足を長く切り揃え、紫のアメジストのような美しい瞳の端正な顔に
闇に溶けるような黒のマントを羽織おり、首までの爪襟に金の豪奢な刺繍が施した黒い騎士服を着た男性が立っていた。
アルベルトの回復は良好で、あと10日もあれば座っての執務ぐらいなら可能な状態にまで落ち着いた。
私は、平和な王城での上げ膳・据え膳、豪華なおやつ生活を満喫していた。
そんな折り、今夜はバフィー王妃の生誕を祝う舞踏会が開かれようとしていた。
隣国から貴賓や、王族を招き、3日に渡って盛大に行われる国を上げての華やかな祭典となった。
バフィー王妃の出身国である、シェンブルグは独自の神託を守り共和国制を一貫している国である。
王は執務のため長期の不在が叶わず名代を遣わしている。次期、王太子候補である王子の参列が決まっていた。
アルベルトが元気ならば、私のエスコート役は彼しかいないのだが・・・。
全身のいたる所が骨折してるので、ダンスや舞踏会参加どころではないのだった。
「ルナと踊りたいー!!久しぶりの大舞台。ルナの美しい姿を誰よりも間近で見たい!」と駄々をこねたので「病人は寝ているのがお仕事です!もう治ったのでしたら、王城を辞して実家に帰りますよー!?」とキッパリ宣言をしたら、素直に従い今日は棄権して頂きました。
カイザルは、「殿下が出席されないのなら、大きな舞踏会は・・・」と言ってさりげなく辞退。
私はパートナーがいないので父か兄かで迷ったのだが・・・。
父と兄の悲惨な喧嘩に発展した為、私はアミダくじを提案!
最初はなんだそれはと不安そうであったが、案外楽しそうにやっていた。
その結果、サイラスにエスコートを頼んだ。
今日の私の装いは、虹色の猫のトータルコーディネートだった。
グリーンのシルクタフタのドレスに、腰にチュールとパールが縫い込まれた可愛らしくも美しい仕上がりになった。髪は送り毛を下ろし巻き髪をハーフアップしてシェルとトパーズで出来た簪を指した斬新なスタイルだった。
「今、チュールがブームなんだよ!?」
「髪には日本風の簪なんてハイセンスじゃない?!」
なんて、猫は次々と提案していた。
現世の流行に詳しすぎる・・・。
毎度ツッコミ疲れて眠るのだった。
今夜は猫から頂いたドレスを身に着け、いつもより濃い化粧を施し、唇に薄く紅を引くとまさに大輪の花のように輝いていた。
兄から「美しすぎるから見せたくなーい。」だの「ルナのこの女神のような姿を見れないなんて、アルベルトざまあ!!」 とか。
入場までの時間はサイラスの拗らせシスコン漫才大会だった。
「あ!なあ、ルナ。カイザルとは会ってるか?」
「はい。今朝も殿下のお見舞いついでにお会いし、三人でお茶を頂きましたし、普通にお会いしてますよ?」
「カイザルは、、ルナのこんな姿を見たら何て言うのかな。・・・あいつにも、見せて上げたかったな。。」
サイラスは最近時々様子が可笑しい。
シスコン拗らせてるのは変わらないけど、時々ふとわたしのことを悲しそうに見つめたり、違う世界に思考が明らかに行っている時が増えた。
・・・変なものでも食べたのか?
「フェナルデイ伯爵家より、サイラス=フェナルディ様、ルナ=フェナルディ様のご入場~!!」
バトラーのバリトンボイスにどきっとしてしまった。
兄に手を引かれ、大きな階段を粛々と降りる。
煌びやかなボールルームに数々のシャンデリアの明かりが灯される。
大振りのクリスタルが煌き、それにも劣らぬ輝きを放つ、フェナルディ兄妹の登場に胸を躍らせていた。
そう、皆が一斉に私たち兄弟に視線を向けるのだった。
舞踏会が始まると、’愛の軌跡’についての話を求められたり、「そのドレスどちらの制作でしょうか?お美しいですわ~!」とか、「息が止まるかと思いました。どんな芸術よりもお美しいですね。」とか。
美辞麗句の数々+愛の軌跡についての次々の詰問に始まって30分も経たない内にグッタリ。
もう、すでに限界・・・。猫に普段の口調で愚痴りたい。
兄に休憩してくることを告げようと兄の方をを振り向くと・・・・ハーレムかっ!と言わんばかりの
煌びやかな女性達による、押し合い圧し合いの競演が繰り広げられていた。
「今日もお美しいですね。リズ殿。」「今日のヘアスタイルは一段とその深紅のドレスに映えますね。」
令嬢たちが頬を染め、兄に甘い声色で喋りかけていた。
心から感心していると、南極ばりの冷たさを誇る視線を上から感じて見やると、リリア様が凄みのある笑顔で兄を見ていた・・・。
ははは・・・。きっと後で土下座大会だわ。
私は、疲れたので休憩してくる旨を兄に伝え、その場を辞した。
バルコニーまでの道も、人人人。
渋谷のスクランブル交差点よりも人口密度が高そう!
なんとか人を押し分けて端にあるバルコニーへと辿り着いた。
先客もいなかったので、柱へ身を預けてほっと溜息をつく。
今日は真っ黒な夜空に星がキラキラと輝いていた。
形の良い満月が美しく漆黒に映えていた。
「アルベルト様は・・・もう眠っているかな・・。」
ボソッと呟く。
何故か私はここにはいないアルベルトに無性に会いたくなったのだった。
<喉が渇いたわ・・。何か頂いておけば良かった。>
ホールの人込みの中でのお喋りで喉がカラカラになっていたのに今更ながら気づく。
「シャンパンならありますよ。如何ですか?月の女神。」
低く落ち着いた声が聞こえた。
今の思いは声にしていなかったのに、タイミングよく飲み物を提供しょうとすることに
驚く。
「だ、誰・・?」慌てて声のした方を振り向いた。
月明りに照らし出された秀麗な姿に私は声を失った・・・。
真っ黒な髪を襟足を長く切り揃え、紫のアメジストのような美しい瞳の端正な顔に
闇に溶けるような黒のマントを羽織おり、首までの爪襟に金の豪奢な刺繍が施した黒い騎士服を着た男性が立っていた。
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
元アラサー転生令嬢と拗らせた貴公子たち
せいめ
恋愛
侯爵令嬢のアンネマリーは流行り病で生死を彷徨った際に、前世の記憶を思い出す。前世では地球の日本という国で、婚活に勤しむアラサー女子の杏奈であった自分を。
病から回復し、今まで家や家族の為に我慢し、貴族令嬢らしく過ごしてきたことがバカらしくなる。
また、自分を蔑ろにする婚約者の存在を疑問に感じる。
「あんな奴と結婚なんて無理だわー。」
無事に婚約を解消し、自分らしく生きていこうとしたところであったが、不慮の事故で亡くなってしまう。
そして、死んだはずのアンネマリーは、また違う人物にまた生まれ変わる。アンネマリーの記憶は殆ど無く、杏奈の記憶が強く残った状態で。
生まれ変わったのは、アンネマリーが亡くなってすぐ、アンネマリーの従姉妹のマリーベルとしてだった。
マリーベルはアンネマリーの記憶がほぼ無いので気付かないが、見た目だけでなく言動や所作がアンネマリーにとても似ていることで、かつての家族や親族、友人が興味を持つようになる。
「従姉妹だし、多少は似ていたっておかしくないじゃない。」
三度目の人生はどうなる⁈
まずはアンネマリー編から。
誤字脱字、お許しください。
素人のご都合主義の小説です。申し訳ありません。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる