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花火の夜に。
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舞踏会場の熱気を抜けて、王宮の大理石を慣れないヒールで急ぐ。
リリアは歩きながら「カイザル様がお姉さまとエミリアン殿下がバルコニーで二人きりでお話しされていると伝えに来たのよ。花火も口実だけど、カイザル様がかなり心配してらっしゃる様子だったから・・・。急に拉致してしまって御免なさい。」しょんぼりした声で妖精はこちらを見た。
リリア様、反則です!!
潤んだスカイブルーの瞳はまさに百万ボルト級の破壊力!
兄でなくとも悶える可愛さです。
気になったがカイザルは舞踏会を辞していなかった筈。。。
「カイザル様はご欠席では?」
「お兄様がサイラス様じゃ、お姉さまを守り切れぬと懸命な判断を下されましたの。寝ていたカイザル様を叩き起こして、見守りを命じられたそうです。流石、ルナ様のこととなると動きが俊敏になりますわね。ご自分はベッドで起きれないのがどれほどお悔しいか。うふふ。」
リリア様、目がめちゃくちゃ笑ってます。
そうか、カイザルが・・。
ルナはきっと嬉しそうに笑っているだろう。
今もちゃんと大切に見守ってもらっているんだ。
私も嬉しくなった。
アルベルトの部屋に着くと、予想通りのふて寝をしていた彼は私の装いを見て興奮し、美辞麗句を並び立て
歯の浮くセリフのコンボにリリアも私も苦笑いを浮かべたのだった。
花火が始まる前にサイラスが、カイザルから話を聞いて一緒に駆けつけた。
勿論、いじけたリリアに無視され土下座大会になったのだった。
「もう上がるみたいだよ。」
アルベルトを私室の広いバルコニーにあるベンチに座らせる。すると彼は私に隣に座るように促す。
快く隣に腰かけ、今か今かと花火を待った。
「ルナは花火が好きなの?」
「はい。夜空の黒に色々な色が混じって、寂しそうな宵闇が一瞬だけ他の色を混ぜて美しく輝くのです。その刹那の瞬間だけの美があると思います。一晩だけの夏のお祭りみたい。」
「夏の、、祭り?」
「はい。夏に人々が集って祭りをやるんです。屋台が出たり、花火が上がったり。たった一発の花火をそこにいるみんなが見るんです。みんなが覚えている瞬間の美って素敵ですね。」
どーーーーーん。
大きな花火が空に打ちあがり、色とりどりの色がキラキラと宵闇に彩を齎す。
大きな大輪の花が夜空に何発も咲いたのだった。
「僕も行ってみたいな。それ、その夏祭りってやつに。」
「そうですね、ご一緒したいですね。大きく夜空に咲くような花火をこうやって見たいですね。」
叶わない約束。
だけど、今アルベルトの隣で見る花火はとても美しかった。
隣に座った私をアルベルトがまじまじと見る。
「ルナの横顔があまりに綺麗すぎて、花火のように儚くて・・僕の前から消えてしまいそうだ。」
彼の言葉に胸がチクリと痛んだ。
そうね、貴方との夏祭りは一生叶わないかもしれない。
だけど・・・。
「私は消えませんよ。また、一緒に花火を見ましょう。」
ルナは花火に負けない、大輪の花が咲き誇るように笑った。
「約束だよ。ルナ。」
ストロベリーブロンドの髪がサラリと風に揺れ、青い瞳は眇められる。
「はい。」と、見つめ返したルナの頬はピンク色に染まっていた。
どちらともなく沈黙が訪れる。
アルベルトはルナの肩を抱き寄せ、静かに口づけを交わした。
花火が更に宙を上がり、大きな光をもたらす。
心地いい風と舞踏の音楽が聞こえ、幻想的な夜となった。
叶わない約束。
だけど私の中の真の思いだった。
ベランダに居たはずのカイザルの姿は、いつの間にか消えていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
舞踏会場を出て少し歩いた廊下の先で、一人の青年が誰かを待っていた。
目的の人物を確認し、近づく。
「お久しぶりです、王妃殿下。」
目の前に現れた、威厳のある風貌、低い落ち着いた声音を見た瞬間に王妃は驚きの声を上げた。
「エミリアン殿下・・・。」
エミリアンは恭しくも礼を取った。
「大きくなられましたね。隣国とは言え、馬車で丸2日もかかったと聞いております。遠い祖国からご参列下さりまして、有難うございます。」
40歳になっても美しい王妃は、白髪が少し混じった銀色の髪に、深い青色の目を鋭く向けた。
ぴりりした空気感がその場に漂った。
「エミリアン殿下は、もうすぐ王太子殿下・・・になられる予定だと伺いました。おめでとうございます。」
「はい。父の小心ぶりには、我が親ながら愚かしく感じます。王妃殿下も・・そう思われませんか?」
バフィー王妃は手に持っていた扇を開き、少しの動揺を見せた。
「なにを・・・申されたいのか理解しかねますが、祖国にはもう嫁いでから一度も帰っておりませんので、わが祖国の情勢も、兄上のお考えも私には測り兼ねます・・。」
「そうですか?貴方の守りたい物を傷つける方向へ向かっていることと私は推測しますが。ご理解なさっておいでですか?私が王太子になることは・・・・。」
そんな時、少し先の舞踏会場の扉が開かれる音が聞こえ、エミリアンは言葉を止めた。
「母上!!こちらにいらしたのですか?・・・エミリアン殿下とお話しをなっておいででしたか?」
舞踏室から、第二王子のサイラスが飛び出してきた。
「母上、参加者へのご挨拶のお時間です。お戻りください。」と王妃に伝えていた。
チッと、聞こえないように小さく舌打ちをしたエミリアンは
「長旅の疲れが出ておりますので、今夜はこれにて失礼致します。それでは王妃様、また明日。」
とその場を去って行った。
「母上、皆が待っております。戻りましょう。」サイラスは努めて冷静に怜悧な金の目で母を急がせる。
「分かりました。すぐに・・参りましょう。」静かに舞踏会場へと歩みを進める。
王妃の扇を持つ手が震えていたことには、誰も気づくことはなかった
リリアは歩きながら「カイザル様がお姉さまとエミリアン殿下がバルコニーで二人きりでお話しされていると伝えに来たのよ。花火も口実だけど、カイザル様がかなり心配してらっしゃる様子だったから・・・。急に拉致してしまって御免なさい。」しょんぼりした声で妖精はこちらを見た。
リリア様、反則です!!
潤んだスカイブルーの瞳はまさに百万ボルト級の破壊力!
兄でなくとも悶える可愛さです。
気になったがカイザルは舞踏会を辞していなかった筈。。。
「カイザル様はご欠席では?」
「お兄様がサイラス様じゃ、お姉さまを守り切れぬと懸命な判断を下されましたの。寝ていたカイザル様を叩き起こして、見守りを命じられたそうです。流石、ルナ様のこととなると動きが俊敏になりますわね。ご自分はベッドで起きれないのがどれほどお悔しいか。うふふ。」
リリア様、目がめちゃくちゃ笑ってます。
そうか、カイザルが・・。
ルナはきっと嬉しそうに笑っているだろう。
今もちゃんと大切に見守ってもらっているんだ。
私も嬉しくなった。
アルベルトの部屋に着くと、予想通りのふて寝をしていた彼は私の装いを見て興奮し、美辞麗句を並び立て
歯の浮くセリフのコンボにリリアも私も苦笑いを浮かべたのだった。
花火が始まる前にサイラスが、カイザルから話を聞いて一緒に駆けつけた。
勿論、いじけたリリアに無視され土下座大会になったのだった。
「もう上がるみたいだよ。」
アルベルトを私室の広いバルコニーにあるベンチに座らせる。すると彼は私に隣に座るように促す。
快く隣に腰かけ、今か今かと花火を待った。
「ルナは花火が好きなの?」
「はい。夜空の黒に色々な色が混じって、寂しそうな宵闇が一瞬だけ他の色を混ぜて美しく輝くのです。その刹那の瞬間だけの美があると思います。一晩だけの夏のお祭りみたい。」
「夏の、、祭り?」
「はい。夏に人々が集って祭りをやるんです。屋台が出たり、花火が上がったり。たった一発の花火をそこにいるみんなが見るんです。みんなが覚えている瞬間の美って素敵ですね。」
どーーーーーん。
大きな花火が空に打ちあがり、色とりどりの色がキラキラと宵闇に彩を齎す。
大きな大輪の花が夜空に何発も咲いたのだった。
「僕も行ってみたいな。それ、その夏祭りってやつに。」
「そうですね、ご一緒したいですね。大きく夜空に咲くような花火をこうやって見たいですね。」
叶わない約束。
だけど、今アルベルトの隣で見る花火はとても美しかった。
隣に座った私をアルベルトがまじまじと見る。
「ルナの横顔があまりに綺麗すぎて、花火のように儚くて・・僕の前から消えてしまいそうだ。」
彼の言葉に胸がチクリと痛んだ。
そうね、貴方との夏祭りは一生叶わないかもしれない。
だけど・・・。
「私は消えませんよ。また、一緒に花火を見ましょう。」
ルナは花火に負けない、大輪の花が咲き誇るように笑った。
「約束だよ。ルナ。」
ストロベリーブロンドの髪がサラリと風に揺れ、青い瞳は眇められる。
「はい。」と、見つめ返したルナの頬はピンク色に染まっていた。
どちらともなく沈黙が訪れる。
アルベルトはルナの肩を抱き寄せ、静かに口づけを交わした。
花火が更に宙を上がり、大きな光をもたらす。
心地いい風と舞踏の音楽が聞こえ、幻想的な夜となった。
叶わない約束。
だけど私の中の真の思いだった。
ベランダに居たはずのカイザルの姿は、いつの間にか消えていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
舞踏会場を出て少し歩いた廊下の先で、一人の青年が誰かを待っていた。
目的の人物を確認し、近づく。
「お久しぶりです、王妃殿下。」
目の前に現れた、威厳のある風貌、低い落ち着いた声音を見た瞬間に王妃は驚きの声を上げた。
「エミリアン殿下・・・。」
エミリアンは恭しくも礼を取った。
「大きくなられましたね。隣国とは言え、馬車で丸2日もかかったと聞いております。遠い祖国からご参列下さりまして、有難うございます。」
40歳になっても美しい王妃は、白髪が少し混じった銀色の髪に、深い青色の目を鋭く向けた。
ぴりりした空気感がその場に漂った。
「エミリアン殿下は、もうすぐ王太子殿下・・・になられる予定だと伺いました。おめでとうございます。」
「はい。父の小心ぶりには、我が親ながら愚かしく感じます。王妃殿下も・・そう思われませんか?」
バフィー王妃は手に持っていた扇を開き、少しの動揺を見せた。
「なにを・・・申されたいのか理解しかねますが、祖国にはもう嫁いでから一度も帰っておりませんので、わが祖国の情勢も、兄上のお考えも私には測り兼ねます・・。」
「そうですか?貴方の守りたい物を傷つける方向へ向かっていることと私は推測しますが。ご理解なさっておいでですか?私が王太子になることは・・・・。」
そんな時、少し先の舞踏会場の扉が開かれる音が聞こえ、エミリアンは言葉を止めた。
「母上!!こちらにいらしたのですか?・・・エミリアン殿下とお話しをなっておいででしたか?」
舞踏室から、第二王子のサイラスが飛び出してきた。
「母上、参加者へのご挨拶のお時間です。お戻りください。」と王妃に伝えていた。
チッと、聞こえないように小さく舌打ちをしたエミリアンは
「長旅の疲れが出ておりますので、今夜はこれにて失礼致します。それでは王妃様、また明日。」
とその場を去って行った。
「母上、皆が待っております。戻りましょう。」サイラスは努めて冷静に怜悧な金の目で母を急がせる。
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