二者択一で転生した令嬢は将来も選択したい

館花陽月

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ルナ=フェナルデイ。

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「あなたは何故・・・一人で背負うの?」

何度も貴方の背中に問うた言葉。


初めて会った日、孤独なあなたの目に初めての恋をした。

どうか貴方が幸せになりますようにと
いつも祈りを捧げた。

貴方が命を狙われ
毒を盛られることは、一度や二度じゃなかった。
いつも「大丈夫だ。」と青白い顔で私の手を握ってくれた。

貴方を苦しめる重荷を全て、私が変わってあげられたらいいのに。

私の命よりも大事な人。

漆黒の髪がサラサラと流れ、ラピスの瞳は冴えわたる。
私たち、家族のように育った者にだけ見せてくれる安心した笑みが好き。
貴方の濃い深海のような蒼は、見つめるだけで胸が震えた。

いつも何か重い物を抱えていた。
少しでもここで休んで欲しかった。

「ルナ姫、申し込みを受けたそうだな・・。アルベルトはいい奴だ。君を目一杯幸せにしてくれるよ。」

・・・・そんな言葉、聞きたくない!!
私はカイザル様さえ生きて笑ってくれて居てくれればそれだけでいい。

貴方はどうしてそんな地獄に突き落とすことばかり言うの?
こんなにも愛しているのに・・・・。

涙が止まらなかった。だけど、貴方の抱えている物は・・・私がきっと考えるよりも大きく、責任が伴う物でしょう。聞かなくても分かるわ。

だから、せめて貴方の足手まといにならないように。

違う形で、側にいさせて欲しかった。
自分にも、大切な人達にも嘘を沢山ついてしまった貴方の傍にいるために。

本当にごめんなさい。

貴方を殺す為の毒を、殺す薬を作るわ。
どんな種類の毒でも、消せる万能薬を作る。

貴方を癒すための歌も歌うわ。
儚く消えそうな貴方を思いながら歌えば私も、皆も涙する。
どうしたら貴方の痛みを・・・。

貴方を思うと涙が出た。
だって、貴方は自分を愛さない。
大切にして欲しいのに。
貴方に私は何が出来るのだろう?貴方は自分を憎み、存在している事で傷つき、苦しんでいるのに。

「私、ルナ=フェナルデイは自分が愛した人の元に嫁ぎます。」

心から愛した人。
カイザル=エレンシュタット様の元へ。

もしそれが出来ないのなら、私は貴方を愛したままで死ぬわ。

シロツメ草の絨毯の上で、貴方がいつか作ってくれた花の冠を戴く日を夢見てる。

そう、これは全部私の我儘で、アルベルト様や周りを傷つけてしまう身勝手な想いも一緒に消えてなくなりますように。

嘘をついている自分が嫌いだった。

そんな自分を殺す日に書くわ。
ごめんなさい。さようなら・・・・。
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