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その後
沈黙のサフィール。その2
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毎年、兄の命日に集うシェンブルグの祈りの儀。
私は、参加することが出来るまで、12年の歳月が過ぎてしまっていた。
キィ・・・。
聖堂のステンドグラスや祭壇は当時のままの姿を留めていた。
ここは、アルベルトが生きていた最後の場所だった。
兄を刺した場所・・・。
椅子の近くへとフラフラと歩き、その場で蹲る・・・。
あの日の光景がまざまざと記憶に蘇って来る。
・・・カタカタと手は震える。
瞳は熱く涙が溢れて、呼吸が苦しい。
「アル・・ベルト・・。兄さん・・・。」
一筋の涙が零れ落ちる。
「なぁに・・・?呼んだ?」
金色の髪に、青色の澄んだ瞳の男の子が笑って立っていた。
「・・きみ・・は?・・・・」
驚いたことに、アルベルトの幼い頃にそっくりの男の子が立っていた。
サフィールは、驚き、その男の子を見つめたまま静止している。
「アルベルト!!!・・・何処に行ってたんだ??」
王の威厳を称えたカイザルが、聖堂の中へと入ってくる。
一緒に女の子も走って駆け寄ってくる。
「アルベルト!?もう、、心配したわ。お母さまが探していたのよ。」
その女の子は、小さなアルベルトをそっと抱きしめると、手を繋ぎ私を見た。
その美しい緑色の目は驚きと好奇心いっぱいの色を宿す。
「わぁ・・・。素敵な髪・・・。金色の目も琥珀みたい!!」
私の顔を覗き込んできた女の子は、カイザルに
「やめなさい、エリカ!!・・・失礼だぞ。」
と怒られしょんぼりした表情を見せる。
「サフィール、今日はよく来てくれた。
ルナとの子、アルベルトと、エリカも大きくなったのだぞ。」
「カイザル・・いや、兄さんの息子の名前・・は。アルベルトと名付けた・・の?」
「そうだ忘れられない名。
・・・・父と同じ名で、きっと今も幸せに生きている…唯一無二の親友の名だ。」
カイザルの瞳は美しいラピスラズリのように嬉しそうに輝く。
そうだ。アルベルトは・・・死んでいない。
兄はエリカと幸せに今を生きている。
「私も、ちゃんと・・生きないとな・・。兄さん2人に笑われる・・。」
そう、カイザルに微笑んだ。
「ねぇ、お兄ちゃん。お父様のお友達?」
「いや、君のお父様の弟だよ。」くすりと笑って、エリカの目線に膝を折り
丁寧に話かける。
「じゃあ、けっこんできる?」
「え?」
「エリカが、貴方のお嫁さんになってあげる!!」
サフィールは一瞬驚き、笑っていた。
カイザルも、驚愕の表情でエリカを見る。
こんなに、カイザルを驚かすことが出来るのは、エリカぐらいだろう。
そう思うと、皆が愛した女性。私も、不思議とこの少女が愛しい。
アルベルトを繋ぐ、絆を持った少女の名前である「エリカ」に不思議と
運命を感じてほほ笑んだ。
私は、参加することが出来るまで、12年の歳月が過ぎてしまっていた。
キィ・・・。
聖堂のステンドグラスや祭壇は当時のままの姿を留めていた。
ここは、アルベルトが生きていた最後の場所だった。
兄を刺した場所・・・。
椅子の近くへとフラフラと歩き、その場で蹲る・・・。
あの日の光景がまざまざと記憶に蘇って来る。
・・・カタカタと手は震える。
瞳は熱く涙が溢れて、呼吸が苦しい。
「アル・・ベルト・・。兄さん・・・。」
一筋の涙が零れ落ちる。
「なぁに・・・?呼んだ?」
金色の髪に、青色の澄んだ瞳の男の子が笑って立っていた。
「・・きみ・・は?・・・・」
驚いたことに、アルベルトの幼い頃にそっくりの男の子が立っていた。
サフィールは、驚き、その男の子を見つめたまま静止している。
「アルベルト!!!・・・何処に行ってたんだ??」
王の威厳を称えたカイザルが、聖堂の中へと入ってくる。
一緒に女の子も走って駆け寄ってくる。
「アルベルト!?もう、、心配したわ。お母さまが探していたのよ。」
その女の子は、小さなアルベルトをそっと抱きしめると、手を繋ぎ私を見た。
その美しい緑色の目は驚きと好奇心いっぱいの色を宿す。
「わぁ・・・。素敵な髪・・・。金色の目も琥珀みたい!!」
私の顔を覗き込んできた女の子は、カイザルに
「やめなさい、エリカ!!・・・失礼だぞ。」
と怒られしょんぼりした表情を見せる。
「サフィール、今日はよく来てくれた。
ルナとの子、アルベルトと、エリカも大きくなったのだぞ。」
「カイザル・・いや、兄さんの息子の名前・・は。アルベルトと名付けた・・の?」
「そうだ忘れられない名。
・・・・父と同じ名で、きっと今も幸せに生きている…唯一無二の親友の名だ。」
カイザルの瞳は美しいラピスラズリのように嬉しそうに輝く。
そうだ。アルベルトは・・・死んでいない。
兄はエリカと幸せに今を生きている。
「私も、ちゃんと・・生きないとな・・。兄さん2人に笑われる・・。」
そう、カイザルに微笑んだ。
「ねぇ、お兄ちゃん。お父様のお友達?」
「いや、君のお父様の弟だよ。」くすりと笑って、エリカの目線に膝を折り
丁寧に話かける。
「じゃあ、けっこんできる?」
「え?」
「エリカが、貴方のお嫁さんになってあげる!!」
サフィールは一瞬驚き、笑っていた。
カイザルも、驚愕の表情でエリカを見る。
こんなに、カイザルを驚かすことが出来るのは、エリカぐらいだろう。
そう思うと、皆が愛した女性。私も、不思議とこの少女が愛しい。
アルベルトを繋ぐ、絆を持った少女の名前である「エリカ」に不思議と
運命を感じてほほ笑んだ。
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