転生伯爵令嬢は、裏切り者からの寵愛に戸惑う。

館花陽月

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裏切りの結婚式は薔薇色に染まる・・。

裏切りの結婚式は薔薇色に染まる・・。⑩

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私は立ち上がると、茶色の瞳を揺らした自称・私の親友と対峙した。


「違う・・。みんな、僕のせいなんだよ!!ジュリーを責めないであげてっ!!」

これよ・・。これこれ・・!!

本当に相手を大事にしているなら、こう動くはずなのに。

「解ってるわ、クロード??そんなの、どちらも悪いに決まってる!!私もきっと悪かったわ・・。
だから今は黙ってて頂戴!!」

私の強めの声に、ビクッと動きを止めたクロードは呆然と私を見上げた。

粉々になった壺や、割れた窓を見回してため息を吐いた。

「シア・・。ごめんなさい!!貴方を・・裏切るつもりはなかったの!!お願い・・。信じて!!」

涙を浮かべた小柄な少女はピンク色のドレス姿のまま肩を震わせていた。

王太子が2名(1人は他国)と、自分とクロードの家族たち・・。

そして、この国の王子と、(裏切り者っぽいけど)共犯者であるレオがここにはいる。


「信じないわ・・。だって、貴方はあっさり私を殺そうとしたじゃない?」

その言葉に、部屋の雰囲気がざわっと動いた・・。

「なん・・。なんだと・・。」

父は、困惑した表情で私を見た。


「殺すって、何のこと・・??シア、私・・。意味が解らないわ!!」

涙をポロポロ流しながら、苦しそうに私を見上げるジュリーは「守ってあげたい女子」そのもの
だった・・。

私は小瓶を取り出した。

「これ、貴方が私にくれた物よね??確か、「勇気が出る薬」だっけ??」

私は、笑顔でジュリーを見るとビクッとジュリーの視線は揺れた。

日記に書いていた文章には、そう記してあった・・。

「何かに迷っている貴方に、この薬をあげるわ。これを飲むと、「勇気が出る」のよ??」


微笑むジュリーに、アレクシアは笑ってそんなもの迷信だと突き返したのだった。

だけど、お守り替わりに持っていれば・・。

いつか、本当に勇気が欲しい時に助けてくれると言って渡した物だった。


アレクシアには、悩みがあった・・。

ずっと、秘めた悩みが。

誰にも言えない、本当の気持ちがあってあの日それを呷ったのだった。

「知ってたのよね??前から・・。アレクシアが誰か他の人を好きだったことを・・。
知ってて悩んでいる私に、友達のフリをして笑顔で毒薬を渡したのよ!!」


「何の話・・??私、その瓶なんて見たことないわ・・。シアの思い違いじゃないかしら?」

キョトンとした表情で、首を傾げるジュリーは平気な顔で私を見つめていた。

この女狐・・!?

顔色一つ変えないジュリーに苛立ちを覚えていた。
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