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裏切りの結婚式は薔薇色に染まる・・。
裏切りの結婚式は薔薇色に染まる・・。⑰
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ぽすん・・。
気づくとレオの胸の中に、納まっていた私は甘いレオの香りに驚いて目をぱちくりしていた。
「シア、これで君は俺の物だ・・。父も納得しているし、我がアルトハルトは君を「ファーマシスト」
としても、僕の婚約者としても歓迎する。」
落ち着いた低い声で告げられた言葉に、私は心臓が早鐘を打ち過ぎて気絶してしまいそうだった。
「ブランシュ伯爵、アレクシア嬢をアルトハルトにお連れすることについては・・。」
エヴァンが、薄く笑って父のほうへと視線を向けた。
「は、はい。その・・。正直驚いていますが、想い合う2人の為ならば恐縮ですが謹んでお受けさせて頂きます!!」
「違う・・!!
想い合った覚えはないし、謹まないでいいわよ。
むしろ受けない、で結構です・・!!」
レオは満面の笑みで頷いていた。
「寂しくはなりますが・・。シアの幸せを遠くから祈らせて頂きます。レオノール様、妹を頼みます!!」
「お兄様、祈らなくていいのよ!?寂しいなら、これから末永-く、実家にいても良くてよ?・・イタッ。」
腰を強く抱きしめられた私は、頭上のレオを睨んだ。
「ちょっと・・。何なのよ、この流れ・・!!
私は、薬草医学に興味はあっても、貴方の婚約者になるのは・・。」
「シア、お前が好きだ・・。薬草医学は好きなら、好きなだけ研究してもいい。
クロードとの婚約が駄目でも、今度は他の男といつかは結婚しなければならないだろう?それなら、俺を選んでくれ。」
くうっ・・。
悔しながら、超絶イケメンだわ。
蛍光灯王子とは目を合わせてはいけないわ・・。
みんな孕まされるわ・・!!
凪いだ蒼い瞳に見下ろされて、私は頬の熱が冷めやらぬまま瞳は激しく揺れていた。
「・・・っつ!!辞めてよ、レオっ!!そんな目で私を見ないで・・!!
腹立つぐらい心臓に悪いのよっ。」
ジュリーの言っていた、私が好きだった人が本当にレオだとしたなら・・。
この抗えない熱も・・。
高鳴る胸の鼓動も私の物なのかもしれない・・。
「素直に喜べばいいだろ?顔が赤いとさっきから言ってる・・。」
「チークだって言ってるでしょう??もう、レオは耳に難があるのよ。耳鼻科行きなさいよ!!」
「なんだ・・。レオノールと花嫁殿は仲良しだな!!レムリアと儂のような仲ではないか。」
豪快に笑っているアルトハルトの天帝は、うちの家族と笑顔で談笑していた。
「・・一体、どんな夫婦だったの?」
訝し気に聞くと、レオは嬉しそうに笑っていた。
「俺たちみたいな夫婦だったぞ?
2人を見本に育った俺には、シアが最高のパートナーかもな。」
カイルががばっと立ち上がって、レオを睨みつけた。
「やっぱり、こんなの嫌だよ!!僕だってシアが好きなのに・・。」
「これは、女神レオノーラの意志だ・・。他国では逆らえないだろう、カイル?」
エヴァンが、落ち着いた声で諭していた。
このままじゃ不味いわ・・。
・・逃げるわよ!!
幸い、両開きのドアは帝の入場で開かれたままになっていた。
チラりと視線を向けて、ヒールの靴を脱ぎ捨てた。
私はドレスの裾を両手で掴むと、一目散に駆けだした。
「勘弁してよ・・!!再度人生プランの練り直しをしなくちゃ・・!!!」
ガッ・・。
「ぬおっ!!」
「あっ、シア‥!!危ない!!!」
つま先に激痛が走って、身体ががくっと宙に浮いた。
兄の大きな声が聞こえて、私はドアの前に転がっていた看板に足を滑らせて気絶した。
「アレクシア・・っ!!」
最後に聞こえたのは、レオの声だった・・。
気づくとレオの胸の中に、納まっていた私は甘いレオの香りに驚いて目をぱちくりしていた。
「シア、これで君は俺の物だ・・。父も納得しているし、我がアルトハルトは君を「ファーマシスト」
としても、僕の婚約者としても歓迎する。」
落ち着いた低い声で告げられた言葉に、私は心臓が早鐘を打ち過ぎて気絶してしまいそうだった。
「ブランシュ伯爵、アレクシア嬢をアルトハルトにお連れすることについては・・。」
エヴァンが、薄く笑って父のほうへと視線を向けた。
「は、はい。その・・。正直驚いていますが、想い合う2人の為ならば恐縮ですが謹んでお受けさせて頂きます!!」
「違う・・!!
想い合った覚えはないし、謹まないでいいわよ。
むしろ受けない、で結構です・・!!」
レオは満面の笑みで頷いていた。
「寂しくはなりますが・・。シアの幸せを遠くから祈らせて頂きます。レオノール様、妹を頼みます!!」
「お兄様、祈らなくていいのよ!?寂しいなら、これから末永-く、実家にいても良くてよ?・・イタッ。」
腰を強く抱きしめられた私は、頭上のレオを睨んだ。
「ちょっと・・。何なのよ、この流れ・・!!
私は、薬草医学に興味はあっても、貴方の婚約者になるのは・・。」
「シア、お前が好きだ・・。薬草医学は好きなら、好きなだけ研究してもいい。
クロードとの婚約が駄目でも、今度は他の男といつかは結婚しなければならないだろう?それなら、俺を選んでくれ。」
くうっ・・。
悔しながら、超絶イケメンだわ。
蛍光灯王子とは目を合わせてはいけないわ・・。
みんな孕まされるわ・・!!
凪いだ蒼い瞳に見下ろされて、私は頬の熱が冷めやらぬまま瞳は激しく揺れていた。
「・・・っつ!!辞めてよ、レオっ!!そんな目で私を見ないで・・!!
腹立つぐらい心臓に悪いのよっ。」
ジュリーの言っていた、私が好きだった人が本当にレオだとしたなら・・。
この抗えない熱も・・。
高鳴る胸の鼓動も私の物なのかもしれない・・。
「素直に喜べばいいだろ?顔が赤いとさっきから言ってる・・。」
「チークだって言ってるでしょう??もう、レオは耳に難があるのよ。耳鼻科行きなさいよ!!」
「なんだ・・。レオノールと花嫁殿は仲良しだな!!レムリアと儂のような仲ではないか。」
豪快に笑っているアルトハルトの天帝は、うちの家族と笑顔で談笑していた。
「・・一体、どんな夫婦だったの?」
訝し気に聞くと、レオは嬉しそうに笑っていた。
「俺たちみたいな夫婦だったぞ?
2人を見本に育った俺には、シアが最高のパートナーかもな。」
カイルががばっと立ち上がって、レオを睨みつけた。
「やっぱり、こんなの嫌だよ!!僕だってシアが好きなのに・・。」
「これは、女神レオノーラの意志だ・・。他国では逆らえないだろう、カイル?」
エヴァンが、落ち着いた声で諭していた。
このままじゃ不味いわ・・。
・・逃げるわよ!!
幸い、両開きのドアは帝の入場で開かれたままになっていた。
チラりと視線を向けて、ヒールの靴を脱ぎ捨てた。
私はドレスの裾を両手で掴むと、一目散に駆けだした。
「勘弁してよ・・!!再度人生プランの練り直しをしなくちゃ・・!!!」
ガッ・・。
「ぬおっ!!」
「あっ、シア‥!!危ない!!!」
つま先に激痛が走って、身体ががくっと宙に浮いた。
兄の大きな声が聞こえて、私はドアの前に転がっていた看板に足を滑らせて気絶した。
「アレクシア・・っ!!」
最後に聞こえたのは、レオの声だった・・。
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