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マルダリア王国の異変。
さよならの言葉は青い薔薇に託して。②
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美しい宮殿が見える小高い丘.。
木々が立ち並ぶ場所で小さな男の子の泣き声が聞こえていた。
「ヒック・・。グスッ。ヒック・・。」
身なりの良い上等な白いレースの襟がついたシャツと、赤い刺繍が施されたベストに、黒い半ズボン姿の男の子が大きな大木の下で小さくなって泣いていた。
世界で一人ぼっちのような、哀しそうな表情で遠くに見える宮殿を見つめていた。
「どうしたの・・。
こんな所で一人で泣いているなんて・・・。
さぁ、こちらにいらっしゃい??」
輝くような金色の髪の女性が、そっと小さな男の子の髪に触れて微笑んだ。
その男の子は、涙を沢山溜めたまま驚いたようにその女性を見上げて固まっていた。
クスッと笑った美しい金色の髪の女性は、ドレスを地面へと引きづるようにしゃがみ込んでその男の子の震える肩をそっと掴んだ。
「あら・・。驚かせてしまったかしら?
もう泣かないで・・。
貴方はとても努力しているわ。
立派に頑張っているのだからもっと自信を持っていいのよ?」
「お母様は、僕が嫌いなんだ・・。
僕が生まれなければ望みが叶っていたのにって・・。僕だけを憎み、忌々しい目で叱るんだ。
弟たちにはお優しい瞳で頭を撫でるのに。」
その言葉に、哀しそうに眉を下げた金色の髪の女性はその男の子を優しく抱きしめた。
「大丈夫よ。貴方は何も悪くなんてないのよ??
貴方は、優しくとても良い子なの・・。
きっといつかあの方も解ってくださるわ。
・・貴方が女神レオノーラから遣わされた、特別な子どもだと。」
驚いた表情で目を大きく見開いた男の子は涙目を大きく揺らしていた。
「私は貴方のことをいつも見守っているわ・・。
実の息子のように、貴方を大切に思って・・。ずっと見守り続けるからね。」
誰かに必要とされたかった・・。
一番母から欲しかった言葉を耳にした少年は息を乱して、女神のような微笑みを浮かべる女性を見上げた。
優しい腕に包まれた少年は、大きな木の下で温かい温もりに触れて声を殺して泣き続けていた。
真っ赤に染まる夕焼けに照らされながらそこには温かい光が差し込んでいた。
「今の人は・・。
この間見えた映像の中で青薔薇に囲まれて横たわっていた女性。」
「あの子は・・誰!?」
ガタン・・。ガタガタッ・・・。
ガタンッ・・。
「・・あれ、・・私、また夢を見いてたの??」
激しい馬車の揺れの中で、私は重い瞼をピクっと動かした。
「アレクシア様!??・・お目覚めですか???」
聞きなれたミリアの声に私はハッと空色のように大きな瞳を見開いた。
「ここは少し・・、道が悪いようですから揺れが激しいのですわ。
もうすぐマルダリア王国に着きますから、あと少しの辛抱ですよ?」
頭が痛い・・。
大きな馬車に横たわったまま、私は向かい側に座っていたミリアを見上げた。
「ああ・・。そうだったわね、あれ??私・・・。
マルダリアに向かっていたんだっけ??」
頭がボーッとして、いつも艶のある金色の髪はボサボサになっていた。
気だるい身体を奮い立たせて、ゆっくりとした仕草で起き上がる。
鮮明な夢の内容を考えながら私は頭を整理し始めていた。
「シア・・。魘されていたけど・・。起きて少し冷たい水を飲むかい???」
「そう、またなのね・・。何だか最近夢見が悪くて。お水を有難う・・。カイル。」
ミリアの隣に座るカイルに柔らかな笑顔を向けられた私は
頷いてカイルから差し出された水の入った瓶を受け取った。
私は、辺りをキョロキョロと見渡すと落ち着かない様子で後ろの物置をよいしょと覗き込んだ。
そこに、エターナルアプローズと七色の薔薇と港の市場で買った薬の材料が置いたままになっていた。
「あ、・・あったわ!!
エターナルアプローズ・・。
ねぇ、カイル?
マルダリアまではまだ少し時間があるわよね??
少しだけ後ろの物置で薬を調合してもいいかしら??」
その言葉に、一瞬驚いたような表情を浮かべたカイルは眉を顰めてミリアと向き合った。
「えーと・・。シア??物置なんて荷物だらけだよ??それに薬って・・。何を調合するの???」
「私、伯爵令嬢のくせに・・。昔から薬の調合が趣味なのよね?頭がぼーっとして、はっきりとよく覚えてないのだけど。以前・・。何処かで手に入れた材料で調合の途中だった薬を完成させたいの・・!!」
「そうか・・。ビックリした。
シアは昔から何処にいても薬のことばかりだね。
マルダリアへ急いで馬車を走らせているから中は激しく揺れる。
気をつけて調合するんだよ??
・・君は僕の大事な婚約者なんだから。」
挑むような表情で私をまじまじと見つめているカイルが私の手を握った。
「もう、いつもカイルったら過保護ねぇ・・。
私を気にかけてくれて有難う。貴方は私の婚約者・・だものね??」
私は穏やかに微笑むとカイルはホッとした表情で
ミリアにチラリと視線を送って笑った。
ガタン・・。ゴトンゴトン・・・。
揺れる馬車の物置は畳一畳半分ぐらい。
意外と大人一人分は寛げる広さがあった。
私は乗せてあった自分の荷物を見付けて鞄を開けるとそっと小さなビーカーとフラスコとマドラーを取り出した。
揺れが酷くて思うように進まない。
「ビーカーを熱するには、燃やすと一発なんだけどなぁ・・。」
エリザベートでも出そうかしら・・。
「カイル、馬車の中って火器厳禁よね?
えーと・・。ここでうちのエリザベート出したらやっぱり大変なことになるかしら?」
驚いた表情のカイルは、慌てて声を荒げた。
「待って・・!!馬車の中で火とか不味いでしょ。
エリザベート出したら、馬車が火だるまになること間違いないよ・・。
マルダリアに着けばいくらでも調合してくれていいから。今は大人しくこっちに来て、僕の隣に座らない??」
私を見つめるカイルの瞳はとても嬉しそうだった。
瓶に入っていた液体を注いで作り上げた小瓶を見上げると、スカートのポケットの中に入れた。
「そうね・・。
ほぼ薬は完成したし、そちらに行っ・・・。」
そう言いかけた時、ぐらっと馬車が斜めに傾いた。
急に馬車の蹄の音が不規則になり激しい揺れが起こった。
ドガッツ・・!!
キキキィィイィ・・・・!!!!
「うわっ!?何なんだ・・。
シアっ、早くこちらへ!!」
スピードのせいか身体が浮き上がるような強い衝撃に驚いた私は差し出されたカイルの手を取った。
ガッターーーーン・・・!!!
斜めのままバランスを失った馬車は横へと傾いた。
「きゃああぁぁあぁっ・・!!」
ミリアと私は同時に悲鳴を上げた。
私の身体を抱きしめて守っていたカイルは、窓の外を見ると鋭い視線を走らせた。
ミリアも、さっきまでの表情とは打って変わって険しい表情を浮かべていた。
「シア??大丈夫だった!?
・・・怪我はない??」
「え、ええ・・。
私は大丈夫だけど、カイルが・・。
額から血が出てるわよ!?」
私は向き合ったカイルにそっと白いハンカチを当てて額の血を拭った。
その時、驚いたように私を見下ろすカイルに感謝を告げた。
「あらあら・・。囲まれたようね。私、ちょっとお先に行きますわね・・・。」
ミリアが呆れた様子でカイルと私を見ると静かに外へ続く扉を開けて走り出した。
カイルは無言のまま眉間に皺を寄せて険しい表情を一瞬見せた。
「ねぇ、カイル??外がどうかしたの??事故か何かかしら・・。」
不安気な表情で見上げるとカイルがぎゅうっと私の肩を抱きしめた。
「うん・・。何だか外が騒がしいようだから僕がちょっと行って片付けてくるよ。
君は危ないから静かにここにいて。
敵が沢山いるから、外には出ちゃだめだよ??僕のお姫様・・。」
そう言い捨てたカイルは身に着けていた黒いマントを椅子へと投げ捨てて
扉を開けて外へと消えた。
木々が立ち並ぶ場所で小さな男の子の泣き声が聞こえていた。
「ヒック・・。グスッ。ヒック・・。」
身なりの良い上等な白いレースの襟がついたシャツと、赤い刺繍が施されたベストに、黒い半ズボン姿の男の子が大きな大木の下で小さくなって泣いていた。
世界で一人ぼっちのような、哀しそうな表情で遠くに見える宮殿を見つめていた。
「どうしたの・・。
こんな所で一人で泣いているなんて・・・。
さぁ、こちらにいらっしゃい??」
輝くような金色の髪の女性が、そっと小さな男の子の髪に触れて微笑んだ。
その男の子は、涙を沢山溜めたまま驚いたようにその女性を見上げて固まっていた。
クスッと笑った美しい金色の髪の女性は、ドレスを地面へと引きづるようにしゃがみ込んでその男の子の震える肩をそっと掴んだ。
「あら・・。驚かせてしまったかしら?
もう泣かないで・・。
貴方はとても努力しているわ。
立派に頑張っているのだからもっと自信を持っていいのよ?」
「お母様は、僕が嫌いなんだ・・。
僕が生まれなければ望みが叶っていたのにって・・。僕だけを憎み、忌々しい目で叱るんだ。
弟たちにはお優しい瞳で頭を撫でるのに。」
その言葉に、哀しそうに眉を下げた金色の髪の女性はその男の子を優しく抱きしめた。
「大丈夫よ。貴方は何も悪くなんてないのよ??
貴方は、優しくとても良い子なの・・。
きっといつかあの方も解ってくださるわ。
・・貴方が女神レオノーラから遣わされた、特別な子どもだと。」
驚いた表情で目を大きく見開いた男の子は涙目を大きく揺らしていた。
「私は貴方のことをいつも見守っているわ・・。
実の息子のように、貴方を大切に思って・・。ずっと見守り続けるからね。」
誰かに必要とされたかった・・。
一番母から欲しかった言葉を耳にした少年は息を乱して、女神のような微笑みを浮かべる女性を見上げた。
優しい腕に包まれた少年は、大きな木の下で温かい温もりに触れて声を殺して泣き続けていた。
真っ赤に染まる夕焼けに照らされながらそこには温かい光が差し込んでいた。
「今の人は・・。
この間見えた映像の中で青薔薇に囲まれて横たわっていた女性。」
「あの子は・・誰!?」
ガタン・・。ガタガタッ・・・。
ガタンッ・・。
「・・あれ、・・私、また夢を見いてたの??」
激しい馬車の揺れの中で、私は重い瞼をピクっと動かした。
「アレクシア様!??・・お目覚めですか???」
聞きなれたミリアの声に私はハッと空色のように大きな瞳を見開いた。
「ここは少し・・、道が悪いようですから揺れが激しいのですわ。
もうすぐマルダリア王国に着きますから、あと少しの辛抱ですよ?」
頭が痛い・・。
大きな馬車に横たわったまま、私は向かい側に座っていたミリアを見上げた。
「ああ・・。そうだったわね、あれ??私・・・。
マルダリアに向かっていたんだっけ??」
頭がボーッとして、いつも艶のある金色の髪はボサボサになっていた。
気だるい身体を奮い立たせて、ゆっくりとした仕草で起き上がる。
鮮明な夢の内容を考えながら私は頭を整理し始めていた。
「シア・・。魘されていたけど・・。起きて少し冷たい水を飲むかい???」
「そう、またなのね・・。何だか最近夢見が悪くて。お水を有難う・・。カイル。」
ミリアの隣に座るカイルに柔らかな笑顔を向けられた私は
頷いてカイルから差し出された水の入った瓶を受け取った。
私は、辺りをキョロキョロと見渡すと落ち着かない様子で後ろの物置をよいしょと覗き込んだ。
そこに、エターナルアプローズと七色の薔薇と港の市場で買った薬の材料が置いたままになっていた。
「あ、・・あったわ!!
エターナルアプローズ・・。
ねぇ、カイル?
マルダリアまではまだ少し時間があるわよね??
少しだけ後ろの物置で薬を調合してもいいかしら??」
その言葉に、一瞬驚いたような表情を浮かべたカイルは眉を顰めてミリアと向き合った。
「えーと・・。シア??物置なんて荷物だらけだよ??それに薬って・・。何を調合するの???」
「私、伯爵令嬢のくせに・・。昔から薬の調合が趣味なのよね?頭がぼーっとして、はっきりとよく覚えてないのだけど。以前・・。何処かで手に入れた材料で調合の途中だった薬を完成させたいの・・!!」
「そうか・・。ビックリした。
シアは昔から何処にいても薬のことばかりだね。
マルダリアへ急いで馬車を走らせているから中は激しく揺れる。
気をつけて調合するんだよ??
・・君は僕の大事な婚約者なんだから。」
挑むような表情で私をまじまじと見つめているカイルが私の手を握った。
「もう、いつもカイルったら過保護ねぇ・・。
私を気にかけてくれて有難う。貴方は私の婚約者・・だものね??」
私は穏やかに微笑むとカイルはホッとした表情で
ミリアにチラリと視線を送って笑った。
ガタン・・。ゴトンゴトン・・・。
揺れる馬車の物置は畳一畳半分ぐらい。
意外と大人一人分は寛げる広さがあった。
私は乗せてあった自分の荷物を見付けて鞄を開けるとそっと小さなビーカーとフラスコとマドラーを取り出した。
揺れが酷くて思うように進まない。
「ビーカーを熱するには、燃やすと一発なんだけどなぁ・・。」
エリザベートでも出そうかしら・・。
「カイル、馬車の中って火器厳禁よね?
えーと・・。ここでうちのエリザベート出したらやっぱり大変なことになるかしら?」
驚いた表情のカイルは、慌てて声を荒げた。
「待って・・!!馬車の中で火とか不味いでしょ。
エリザベート出したら、馬車が火だるまになること間違いないよ・・。
マルダリアに着けばいくらでも調合してくれていいから。今は大人しくこっちに来て、僕の隣に座らない??」
私を見つめるカイルの瞳はとても嬉しそうだった。
瓶に入っていた液体を注いで作り上げた小瓶を見上げると、スカートのポケットの中に入れた。
「そうね・・。
ほぼ薬は完成したし、そちらに行っ・・・。」
そう言いかけた時、ぐらっと馬車が斜めに傾いた。
急に馬車の蹄の音が不規則になり激しい揺れが起こった。
ドガッツ・・!!
キキキィィイィ・・・・!!!!
「うわっ!?何なんだ・・。
シアっ、早くこちらへ!!」
スピードのせいか身体が浮き上がるような強い衝撃に驚いた私は差し出されたカイルの手を取った。
ガッターーーーン・・・!!!
斜めのままバランスを失った馬車は横へと傾いた。
「きゃああぁぁあぁっ・・!!」
ミリアと私は同時に悲鳴を上げた。
私の身体を抱きしめて守っていたカイルは、窓の外を見ると鋭い視線を走らせた。
ミリアも、さっきまでの表情とは打って変わって険しい表情を浮かべていた。
「シア??大丈夫だった!?
・・・怪我はない??」
「え、ええ・・。
私は大丈夫だけど、カイルが・・。
額から血が出てるわよ!?」
私は向き合ったカイルにそっと白いハンカチを当てて額の血を拭った。
その時、驚いたように私を見下ろすカイルに感謝を告げた。
「あらあら・・。囲まれたようね。私、ちょっとお先に行きますわね・・・。」
ミリアが呆れた様子でカイルと私を見ると静かに外へ続く扉を開けて走り出した。
カイルは無言のまま眉間に皺を寄せて険しい表情を一瞬見せた。
「ねぇ、カイル??外がどうかしたの??事故か何かかしら・・。」
不安気な表情で見上げるとカイルがぎゅうっと私の肩を抱きしめた。
「うん・・。何だか外が騒がしいようだから僕がちょっと行って片付けてくるよ。
君は危ないから静かにここにいて。
敵が沢山いるから、外には出ちゃだめだよ??僕のお姫様・・。」
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