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マルダリア王国の異変。
さよならの言葉は青い薔薇に託して。①
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「カイル・・・っ!?お願い・・。止めてぇ・・っ!!」
頭を貫くような痛みと、ぐらりと揺れる世界を前に私はカイルへと震える手を伸ばした。
カイルは、私をどうしたいのだろう・・。
「君は、僕の物になるんだ・・。アレクシア。全てを捻じ曲げて、どんな人間の記憶でも改変してやるさ・・・。きっと、君を連れていけばあの方も僕に協力して下さる。」
鷹の様な鋭さを放ったまま、金色の瞳の前で私の瞳はぐらりと揺れていた。
・・ああ。
カイルはきっと、組織の幹部の元へ私を連れていくのね。
だけど、目が覚めたら組織の真の目的が解る・・はず・・。
遠くなる意識と共に、眩しい金色の髪の王子が脳裏を過った。
「「俺は・・。シアがエターナルアプローズの香りを嗅ぎ分けた瞬間からずっと、アレクシア=グレース=ブランシュが俺の運命の相手だと確信していたけどな。」」
透明感のある白い肌、蒼く澄んだ瞳で私を見付けてほほ笑む姿に私の胸がの大きく跳ねて、締め付けるように苦しくなる。
「「愛してるよ。アレクシア。
君が俺を忘れてしまったら、多分。俺はもう生きてはいけない・・。」」
私は、レオの言葉を思い出して涙が滲んでいた。
忘れないって言ったのに・・。
約束したのに・・・。
でも、・・・意識が・・もう・・っ。
「忘れるなんて・・。絶対に嫌・・っ。
助けて、・・・レオォっ・・!!!」
「抵抗しても無駄だよ?ああっ、そうだ!!
レオには君の姿を辿れないようにしなくちゃね?
ああ、レオの強い神力相手じゃ僕には手に負えないかなぁ。そうだ・・。すぐにあの方にお伝えして協力を仰がなくちゃ・・・。」
「カイル・・。
こんな事しても・・何も手に入らない・・わよ?」
「君が僕の側にいれば・・・。それだけで僕は大満足だよ?無事にマルダリア王国に着いたら、アルトハルトの天帝が持つ器がなければ
強い神力もすぐに尽きてしまうだろう。そうすれば後はこっちのものだよね・・。あははっ。」
レオノール・・。
アルトハルトの天子で、私の・・婚約者。(仮)
レオの姿を脳裏に焼き付けるように、私はぎゅうっと瞳を閉じた。
細い肢体と金色の長い髪がバランスを失って頼りなく頽れる。
ドサッ・・。
その言葉は宙に浮いたままで。
私の手は、笑みを浮かべたカイルの大きな手に掴まれてそこで意識を失った。
黄金色の鷹が空を悠然と飛び回り、カイルの肩へと鋭い脚を着地させた。
カイルは地面に倒れたままのアレクシアの身体を抱き上げると、その鷹に何かを命じると再び羽を大きく広げ遥か遠くへと飛び去った。
「好きなんだ・・、シア。
初めて出会った時からずっと・・。
レオよりも僕がきっと君を幸せにするから・・。
お願い、僕を選んで・・。」
カイルは意識を失くしたアレクシアの頬にゆっくりと口づけを落とした。
その頃、そこから少しだけ遠く離れた破壊されつくしたテント群の中に
倒れ込んだ刺客達が氷漬けにされたまま転がっていた。
クリスがアレクシアが発明したスプレー瓶を片手に喜びの表情を浮かべていた。
「やったよ・・!!
やっぱり、「カオン」が利いたね!!
3倍濃縮したカオンの効き目ったら凄いよ!!
やっぱり、原液量多めのエターナルアプローズの効果って凄いんだな・・。更に、エーテルの氷結神力を使ったら一発だったね!!
ところでエーテル・・。これ、生きてるの?」
「残念ながら、冷凍されたままなのでまだ生きておりますわ。お兄様の閃きは、誰かさんのようなただの直感とは訳が違いますからね。
うふふ・・。瞬間冷凍ならお任せ下さい!!
まだまだ刺客の氷漬けを御所望でしたらいくらでも
カチンコチンにして差し上げますわよ?
何なら、すぐに心の音を止めて差し上げますわよ。ふふふ・・。うふふっ。」
降り積もった巨大な氷の中で悲惨な表情のまま固まった刺客達を見てエーテルは物騒な言葉とこの上なく楽しそうな表情でほほ笑んでいた。
「・・おぉ!?直感て誰のことだぁ?
エーテルは、クリスと同じで綺麗な顔してマジで怖ぇぇよなぁ・・。真夏なのに凍えるわぁ。」
「あら、ルカ・・。今何か言いまして??
貴方もお望みならいつでも氷の世界に誘って差し上げますけど??」
「・・ひゅう。凍えるぜぇ。その誘いは遠慮しとくわぁ。
氷の世界よりも、どっちかと言えばエーテルと快楽の世界に行きてたいんだけどなぁ・・。
そうだ、今夜一緒に逝ってみるかぁ??」
真っ赤になって青筋を立てたエーテルがルカに氷の礫を投げまくっていた。
「大丈夫か、レオ???お前、相当神力使っただろ??」
レオも安心したように、軽く肩を落とすと重い長剣を一振りして鞘へと戻した。
「すまないな、エリアス・・。
このくらい大丈夫だ。しかし、一番の組織に通じる人間を逃がしてしまったな。
ミリアは何処に行ったんだろうな・・。」
一網打尽にしようと、敵を一極集中させることに成功した。
クリスがスプレーをかけようとノズルを向けると空を一瞬見上げた様子だった。
その時、ミリアは不敵な笑みを浮かべて微笑むと次の瞬間にはここから消え去ってしまった。
「それに、あれは・・。
ミリアのあの不敵な笑みは一体何なのだ・・!?」
何かが引っかかったレオは、弾かれるように顔を上げて辺りを見渡した。
エリアスは眉をピクリと動かして辺りを見渡していた。
2人の青い瞳が不安気に揺れていた・・。
「・・・助けて、・・・レオォっ・・!!!」
アレクシアが涙目で自分に助けを呼ぶ声と痛みに苦しんでいる様子が脳裏を過った。
「アレクシア!?
・・アレクシアなのか・・!!!」
先ほどカイルが現れてそこに一緒に居たはずの
アレクシアの姿が見えなくなっていた。
「シアっ・・!!!何処にいるんだ・・。
それに、・・カイルは・・・!?」
先ほどの耳に届いたアレクシアの声に言いようのない不安に包まれた。
あれは・・。
あの切迫感のある彼女の声は自分に助けを呼ぶ声だった・・!?
「くそっ、何故だ。・・・何処なんだ!?シアっ・・・!?」
「レオ、落ち着いて・・・。そんなに遠くには行ってないはずだよ??それにあのカイルが側にいるんだ。きっと大丈夫だよ・・。探そう!!」
ユヴェールは、レオの背中を叩くと真剣な表情で走り出した。
その言葉に、驚いた様子で顔を見合わせたユヴェールとエリアス、クリス達は驚いた表情で
顔を見合わせてすぐさまアレクシアとカイルの姿を探し始めた。
「・・・ああ、そうだな。
・・・そう、カイルと一緒だから大丈夫だ・・。」
・・本当にそうであったらいいんだが。
レオは大きな疑問と、疑惑の渦に飲み込まれそうになっていた。
さっきの映像とアレクシアの先に一瞬だけ見えたカイルの表情を
思い出して、レオは喉をゴクリと鳴らした。
レオは、嫌な予感と共に大きな長身の身体を翻して辺りを探した。
ロージアナ一体を探し回っても2人を見つける事が出来なかったレオは、アレクシアとカイルの様子を映し出そうと神力を使ったが酷い靄がかかっていた。
その靄を取り去る事の出来ずに、2人の姿を確認することは出来なかった。
頭を貫くような痛みと、ぐらりと揺れる世界を前に私はカイルへと震える手を伸ばした。
カイルは、私をどうしたいのだろう・・。
「君は、僕の物になるんだ・・。アレクシア。全てを捻じ曲げて、どんな人間の記憶でも改変してやるさ・・・。きっと、君を連れていけばあの方も僕に協力して下さる。」
鷹の様な鋭さを放ったまま、金色の瞳の前で私の瞳はぐらりと揺れていた。
・・ああ。
カイルはきっと、組織の幹部の元へ私を連れていくのね。
だけど、目が覚めたら組織の真の目的が解る・・はず・・。
遠くなる意識と共に、眩しい金色の髪の王子が脳裏を過った。
「「俺は・・。シアがエターナルアプローズの香りを嗅ぎ分けた瞬間からずっと、アレクシア=グレース=ブランシュが俺の運命の相手だと確信していたけどな。」」
透明感のある白い肌、蒼く澄んだ瞳で私を見付けてほほ笑む姿に私の胸がの大きく跳ねて、締め付けるように苦しくなる。
「「愛してるよ。アレクシア。
君が俺を忘れてしまったら、多分。俺はもう生きてはいけない・・。」」
私は、レオの言葉を思い出して涙が滲んでいた。
忘れないって言ったのに・・。
約束したのに・・・。
でも、・・・意識が・・もう・・っ。
「忘れるなんて・・。絶対に嫌・・っ。
助けて、・・・レオォっ・・!!!」
「抵抗しても無駄だよ?ああっ、そうだ!!
レオには君の姿を辿れないようにしなくちゃね?
ああ、レオの強い神力相手じゃ僕には手に負えないかなぁ。そうだ・・。すぐにあの方にお伝えして協力を仰がなくちゃ・・・。」
「カイル・・。
こんな事しても・・何も手に入らない・・わよ?」
「君が僕の側にいれば・・・。それだけで僕は大満足だよ?無事にマルダリア王国に着いたら、アルトハルトの天帝が持つ器がなければ
強い神力もすぐに尽きてしまうだろう。そうすれば後はこっちのものだよね・・。あははっ。」
レオノール・・。
アルトハルトの天子で、私の・・婚約者。(仮)
レオの姿を脳裏に焼き付けるように、私はぎゅうっと瞳を閉じた。
細い肢体と金色の長い髪がバランスを失って頼りなく頽れる。
ドサッ・・。
その言葉は宙に浮いたままで。
私の手は、笑みを浮かべたカイルの大きな手に掴まれてそこで意識を失った。
黄金色の鷹が空を悠然と飛び回り、カイルの肩へと鋭い脚を着地させた。
カイルは地面に倒れたままのアレクシアの身体を抱き上げると、その鷹に何かを命じると再び羽を大きく広げ遥か遠くへと飛び去った。
「好きなんだ・・、シア。
初めて出会った時からずっと・・。
レオよりも僕がきっと君を幸せにするから・・。
お願い、僕を選んで・・。」
カイルは意識を失くしたアレクシアの頬にゆっくりと口づけを落とした。
その頃、そこから少しだけ遠く離れた破壊されつくしたテント群の中に
倒れ込んだ刺客達が氷漬けにされたまま転がっていた。
クリスがアレクシアが発明したスプレー瓶を片手に喜びの表情を浮かべていた。
「やったよ・・!!
やっぱり、「カオン」が利いたね!!
3倍濃縮したカオンの効き目ったら凄いよ!!
やっぱり、原液量多めのエターナルアプローズの効果って凄いんだな・・。更に、エーテルの氷結神力を使ったら一発だったね!!
ところでエーテル・・。これ、生きてるの?」
「残念ながら、冷凍されたままなのでまだ生きておりますわ。お兄様の閃きは、誰かさんのようなただの直感とは訳が違いますからね。
うふふ・・。瞬間冷凍ならお任せ下さい!!
まだまだ刺客の氷漬けを御所望でしたらいくらでも
カチンコチンにして差し上げますわよ?
何なら、すぐに心の音を止めて差し上げますわよ。ふふふ・・。うふふっ。」
降り積もった巨大な氷の中で悲惨な表情のまま固まった刺客達を見てエーテルは物騒な言葉とこの上なく楽しそうな表情でほほ笑んでいた。
「・・おぉ!?直感て誰のことだぁ?
エーテルは、クリスと同じで綺麗な顔してマジで怖ぇぇよなぁ・・。真夏なのに凍えるわぁ。」
「あら、ルカ・・。今何か言いまして??
貴方もお望みならいつでも氷の世界に誘って差し上げますけど??」
「・・ひゅう。凍えるぜぇ。その誘いは遠慮しとくわぁ。
氷の世界よりも、どっちかと言えばエーテルと快楽の世界に行きてたいんだけどなぁ・・。
そうだ、今夜一緒に逝ってみるかぁ??」
真っ赤になって青筋を立てたエーテルがルカに氷の礫を投げまくっていた。
「大丈夫か、レオ???お前、相当神力使っただろ??」
レオも安心したように、軽く肩を落とすと重い長剣を一振りして鞘へと戻した。
「すまないな、エリアス・・。
このくらい大丈夫だ。しかし、一番の組織に通じる人間を逃がしてしまったな。
ミリアは何処に行ったんだろうな・・。」
一網打尽にしようと、敵を一極集中させることに成功した。
クリスがスプレーをかけようとノズルを向けると空を一瞬見上げた様子だった。
その時、ミリアは不敵な笑みを浮かべて微笑むと次の瞬間にはここから消え去ってしまった。
「それに、あれは・・。
ミリアのあの不敵な笑みは一体何なのだ・・!?」
何かが引っかかったレオは、弾かれるように顔を上げて辺りを見渡した。
エリアスは眉をピクリと動かして辺りを見渡していた。
2人の青い瞳が不安気に揺れていた・・。
「・・・助けて、・・・レオォっ・・!!!」
アレクシアが涙目で自分に助けを呼ぶ声と痛みに苦しんでいる様子が脳裏を過った。
「アレクシア!?
・・アレクシアなのか・・!!!」
先ほどカイルが現れてそこに一緒に居たはずの
アレクシアの姿が見えなくなっていた。
「シアっ・・!!!何処にいるんだ・・。
それに、・・カイルは・・・!?」
先ほどの耳に届いたアレクシアの声に言いようのない不安に包まれた。
あれは・・。
あの切迫感のある彼女の声は自分に助けを呼ぶ声だった・・!?
「くそっ、何故だ。・・・何処なんだ!?シアっ・・・!?」
「レオ、落ち着いて・・・。そんなに遠くには行ってないはずだよ??それにあのカイルが側にいるんだ。きっと大丈夫だよ・・。探そう!!」
ユヴェールは、レオの背中を叩くと真剣な表情で走り出した。
その言葉に、驚いた様子で顔を見合わせたユヴェールとエリアス、クリス達は驚いた表情で
顔を見合わせてすぐさまアレクシアとカイルの姿を探し始めた。
「・・・ああ、そうだな。
・・・そう、カイルと一緒だから大丈夫だ・・。」
・・本当にそうであったらいいんだが。
レオは大きな疑問と、疑惑の渦に飲み込まれそうになっていた。
さっきの映像とアレクシアの先に一瞬だけ見えたカイルの表情を
思い出して、レオは喉をゴクリと鳴らした。
レオは、嫌な予感と共に大きな長身の身体を翻して辺りを探した。
ロージアナ一体を探し回っても2人を見つける事が出来なかったレオは、アレクシアとカイルの様子を映し出そうと神力を使ったが酷い靄がかかっていた。
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