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マルダリア王国の異変。
さよならの言葉は青い薔薇に託して。⑤
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レオノールの腕の中には、アレクシアと同じ水色の大きな瞳で心配そうに見上げたエリザベート
がじっとレオを見つめていた。
酷く嫌な予感を感じていた。
もう、二度と彼女と会えないような・・。
そんな不穏な予感にも似た苦い確信がレオの心を占拠していた。
「駄目だ・・!!行くな、シアっ・・・。」
不安と共に震えが足元から掬われるような感覚に襲われた。
レオの蒼い瞳が再びカッと強い光と共に開かれた。
いくつもの竜巻が巻き上がり周りに立ち並ぶ木々たちが横になるほどの
強い風が吹き付けていた。
「ファーレル・・!?ちょっと大丈夫???
アレクシア様、危険です。早く掴まってくださいっ。飛ばされてしまうっ!!」
「うわぁぁっ・・。なんだよこの風っ?」
「もう嫌なんだ・・・。
離れるのは・・・。アレクシアァァっ。」
「やめろ・・!!レオ。
これ以上神力を暴走させるな・・。危険だぞ!?」
レオの瞳の光が青銀の光がパンと弾けた。
そして、大きな体がふらりと揺れたままガクリと膝を折ると前のめりに倒れ込んだ。
エリザベートはピョンと飛び降りると不安げに私とレオを交互に見上げていた。
エリアスが青ざめてその場に膝をついたレオの身体を支えると私を見上げた。
私は黙ったままでこちらを見つめるエリアスの瞳から目を反らすとファーレルの身体にぎゅうっと自分の腕を巻き付けた。
それを合図としたように、走り出したファーレルは物凄いスピードでレオ達との距離を一気に広げていく・・。
距離が開いた事を確認して、私はさっき居た場所を一瞬だけ振り返ると遠くに金色の髪が輝いて見えた。
何処に居ても威厳を持って光り輝いて見えるレオノールはまさにその名の通りの天子そのもののようだった。
次の瞬間・・。
稲妻のような速さの雷が落ちて、青龍は瞬く間にその場所から消え去ったのだった。
焦げ臭い臭いのする傾いた馬車だけがその場で無残な姿で残されていた。
信じられないほどの静寂がその場を包んでいた。
痛々しい程の憔悴を見せたレオノールを支えていたエリアスは、ユヴェールにその代わりを頼んだ。
レオノールの側でオロオロしていたエリザベートにそっと触れると質問を始めた。
「エリザベート・・・。
主の伝言を遂行してくれないか?
教えてくれ、何処に姫が話していたザイードの姫に託す薔薇がある??」
「ブ!?ブブッ!?キュウィ!!・・ブキュッ。」
思い出したような閃きを見せたエリザベートは、焦げた馬車へと走りだした。
その後をエリアスは、黙ってついていくとアレクシアが蹴り飛ばした馬車のドアから
エリザベートと一緒に中へと入った。
「何だか、すげぇ一日だったなぁ・・。
おい、これ塗っておけよ。エーテル。」
「なっ、何ですのよ??・・こ、これは。
傷薬ですか??」
差し出された透明な瓶を受け取ると、エーテルが大きな紅い瞳を輝かせた。
「お前のべっぴんさんな美顔が傷ついたままだとよぉ。想像力に影響が出るんだよなぁ。
貴重な俺の夜のおか・・ぐっはぁぁ!!?」
傷口に貰った瓶に入ってあったクリーム状の傷薬を塗りながら、ルカの股間を蹴り上げたエーテルはもだえ苦しむルカを置いて無表情で馬車の方へと歩いていった。
「大丈夫かな・・。レオ。流石に、ショックだよね。シアさん、やっぱり頭を打ったのかな?」
クリスが呆然としたままのレオの側で悲しそうに吐き捨てた。
「カイルは一体シアに何をしたんだよ!?
急にあんな風になるの可笑しいし・・。
それにマルダリアで何が起きているのか・・。
気になって仕方がないんだけど。」
ユヴェールも、不安気にレオを見つめていた。
「姫の頭も、そして記憶も真面なままだと思うぞ?レオ、落ち着いてこれを見ろ。」
戻ってきたエリアスは優しい表情でレオに微笑みかけた。
「ブキュウ・・。キュッ!!」
そっとレオの足元にエリザベートが青薔薇を一輪咥えて運んで行った。
しゃがみ込んでいるレオの前に静かに置いてそっと側に寄るとレオの腕に自らの少しパンパン気味なピンクの頬を摺り寄せた。
「・・エリザ・・ベート?」
ぼうっとした頭のまま前に置かれた青い薔薇を見つめたレオは一瞬、息を飲んで驚いたように涙目を揺らしていた。
「これは・・・っ。文字か!?」
信じられない様子で棘が取り払われた茎を握りしめ青薔薇の花びらに浮き出る文字にを何度も辿る。
「約束は・・忘れてないわ。
私を信じていて・・。レオって・・。
これはシアが書いた物なのか?エリザベート・・・。」
エリザベートはペロリとレオの手を舐めた。
その文字を言葉にすると、さっきまでの全身が冷えていくような感覚が止まっていく。
「姫は、カイル王子の神力で脳内の記憶を改変させられそうになったんだ。だが、効果は無かったようだな。何度も「絶対記憶の発達特性万歳~!!」って言ってたぞ。言っている意味は、何だかよく解らないんだが・・。よく見ていれば演技も下手くそだったぞ?マルダリアへ行って、組織と一人で戦うつもりらしい。」
「・・一人戦うなんて無謀だ。
阿呆か大馬鹿者だぞ。何でいつも無鉄砲なんだよ!?計画性はないし、人の事をいつも心配させて周りを振り回してばかりで、シアの頭の中が残念過ぎる・・。」
アレクシアが・・。
自分の婚約者であるアレクシアで在り続けることがどれほど嬉しかったか言葉には表せなかった。
「信じてくれ・・って、シアらしいな・・。」
気が付くとレオの目から熱い物があふれ出そうになっていた。
「これっ、あぶり文字か・・。
本当にシアったらビックリさせるんだから・・。
こっちが振り回された挙句、心臓ぶっ壊れて死ぬかと思ったよ!?花弁に文字なんて、シアらしい突拍子もないアイディアだね!!」
「エターナルアプローズは文字通り奇跡の花だな。なぁ、レオ。」
エリアスの問いかけにレオは小さく笑った。
母が愛し、2人の出会いと約束のきっかけになった
この青薔薇が、シアの残してくれた想いを自分に伝えてくれた。
マルダリアの王宮にあった噴水の前での初めての出会いを思い出していた。
「ビキュキュッ!!(私が火を付けたんだけど?偉くない?)」
「ああ、だから火事か!?すごいね、エリザベート。偉い偉い!!」
「キュウィ!!ブッキュウウン!!(褒めて褒めて!!)」
ユヴェールに頭を撫でられて嬉しそうにエリザベートはブンブン尻尾を地面に叩きつけて穴をあけながら喜んでいた。
「何でユヴェールは神聖獣の言葉が解るんだ?
・・まさか、その麒麟のせいなのか??」
「そうかも・・。最近、目を見なくても会話が
成り立つんだよ?ねぇ、エルンスト・・??」
麒麟のエルンストは厳つい顔のままで、
うんうんと頷いていた。
「神獣か・・。」
強い力を欲していた。
あの日、母の神獣グリフォンに酷い言葉をぶつけて心を閉ざしてしまった自分を何度も悔やんだ・・。
自分にもっと強い心と力が欲しいと思っていた。
再び、アレクシアに会える日を信じて・・。
アルトハルトに戻り、天子として正しい人間になろうと気持ちを立て直した日の自分を思い出した。
「俺は、もう拒まない。
・・自分の神獣が欲しい。」
「カイルの言っていた言葉の通りなら。
組織がこの世界をも揺らがす悪しき存在であるならば、我が手で葬り去らねばならない。
アレクシアを・・。この世界を組織から守る力が俺は欲しい・・。」
スッと涙を拭うようにレオが立ち上がって笑った。
一筋の光が差すように、雲の切れ間からレオの金色の髪を照らしていた。
光り輝く天子の言葉にエリアスとユヴェールはレオの言葉に頷いて笑った。
がじっとレオを見つめていた。
酷く嫌な予感を感じていた。
もう、二度と彼女と会えないような・・。
そんな不穏な予感にも似た苦い確信がレオの心を占拠していた。
「駄目だ・・!!行くな、シアっ・・・。」
不安と共に震えが足元から掬われるような感覚に襲われた。
レオの蒼い瞳が再びカッと強い光と共に開かれた。
いくつもの竜巻が巻き上がり周りに立ち並ぶ木々たちが横になるほどの
強い風が吹き付けていた。
「ファーレル・・!?ちょっと大丈夫???
アレクシア様、危険です。早く掴まってくださいっ。飛ばされてしまうっ!!」
「うわぁぁっ・・。なんだよこの風っ?」
「もう嫌なんだ・・・。
離れるのは・・・。アレクシアァァっ。」
「やめろ・・!!レオ。
これ以上神力を暴走させるな・・。危険だぞ!?」
レオの瞳の光が青銀の光がパンと弾けた。
そして、大きな体がふらりと揺れたままガクリと膝を折ると前のめりに倒れ込んだ。
エリザベートはピョンと飛び降りると不安げに私とレオを交互に見上げていた。
エリアスが青ざめてその場に膝をついたレオの身体を支えると私を見上げた。
私は黙ったままでこちらを見つめるエリアスの瞳から目を反らすとファーレルの身体にぎゅうっと自分の腕を巻き付けた。
それを合図としたように、走り出したファーレルは物凄いスピードでレオ達との距離を一気に広げていく・・。
距離が開いた事を確認して、私はさっき居た場所を一瞬だけ振り返ると遠くに金色の髪が輝いて見えた。
何処に居ても威厳を持って光り輝いて見えるレオノールはまさにその名の通りの天子そのもののようだった。
次の瞬間・・。
稲妻のような速さの雷が落ちて、青龍は瞬く間にその場所から消え去ったのだった。
焦げ臭い臭いのする傾いた馬車だけがその場で無残な姿で残されていた。
信じられないほどの静寂がその場を包んでいた。
痛々しい程の憔悴を見せたレオノールを支えていたエリアスは、ユヴェールにその代わりを頼んだ。
レオノールの側でオロオロしていたエリザベートにそっと触れると質問を始めた。
「エリザベート・・・。
主の伝言を遂行してくれないか?
教えてくれ、何処に姫が話していたザイードの姫に託す薔薇がある??」
「ブ!?ブブッ!?キュウィ!!・・ブキュッ。」
思い出したような閃きを見せたエリザベートは、焦げた馬車へと走りだした。
その後をエリアスは、黙ってついていくとアレクシアが蹴り飛ばした馬車のドアから
エリザベートと一緒に中へと入った。
「何だか、すげぇ一日だったなぁ・・。
おい、これ塗っておけよ。エーテル。」
「なっ、何ですのよ??・・こ、これは。
傷薬ですか??」
差し出された透明な瓶を受け取ると、エーテルが大きな紅い瞳を輝かせた。
「お前のべっぴんさんな美顔が傷ついたままだとよぉ。想像力に影響が出るんだよなぁ。
貴重な俺の夜のおか・・ぐっはぁぁ!!?」
傷口に貰った瓶に入ってあったクリーム状の傷薬を塗りながら、ルカの股間を蹴り上げたエーテルはもだえ苦しむルカを置いて無表情で馬車の方へと歩いていった。
「大丈夫かな・・。レオ。流石に、ショックだよね。シアさん、やっぱり頭を打ったのかな?」
クリスが呆然としたままのレオの側で悲しそうに吐き捨てた。
「カイルは一体シアに何をしたんだよ!?
急にあんな風になるの可笑しいし・・。
それにマルダリアで何が起きているのか・・。
気になって仕方がないんだけど。」
ユヴェールも、不安気にレオを見つめていた。
「姫の頭も、そして記憶も真面なままだと思うぞ?レオ、落ち着いてこれを見ろ。」
戻ってきたエリアスは優しい表情でレオに微笑みかけた。
「ブキュウ・・。キュッ!!」
そっとレオの足元にエリザベートが青薔薇を一輪咥えて運んで行った。
しゃがみ込んでいるレオの前に静かに置いてそっと側に寄るとレオの腕に自らの少しパンパン気味なピンクの頬を摺り寄せた。
「・・エリザ・・ベート?」
ぼうっとした頭のまま前に置かれた青い薔薇を見つめたレオは一瞬、息を飲んで驚いたように涙目を揺らしていた。
「これは・・・っ。文字か!?」
信じられない様子で棘が取り払われた茎を握りしめ青薔薇の花びらに浮き出る文字にを何度も辿る。
「約束は・・忘れてないわ。
私を信じていて・・。レオって・・。
これはシアが書いた物なのか?エリザベート・・・。」
エリザベートはペロリとレオの手を舐めた。
その文字を言葉にすると、さっきまでの全身が冷えていくような感覚が止まっていく。
「姫は、カイル王子の神力で脳内の記憶を改変させられそうになったんだ。だが、効果は無かったようだな。何度も「絶対記憶の発達特性万歳~!!」って言ってたぞ。言っている意味は、何だかよく解らないんだが・・。よく見ていれば演技も下手くそだったぞ?マルダリアへ行って、組織と一人で戦うつもりらしい。」
「・・一人戦うなんて無謀だ。
阿呆か大馬鹿者だぞ。何でいつも無鉄砲なんだよ!?計画性はないし、人の事をいつも心配させて周りを振り回してばかりで、シアの頭の中が残念過ぎる・・。」
アレクシアが・・。
自分の婚約者であるアレクシアで在り続けることがどれほど嬉しかったか言葉には表せなかった。
「信じてくれ・・って、シアらしいな・・。」
気が付くとレオの目から熱い物があふれ出そうになっていた。
「これっ、あぶり文字か・・。
本当にシアったらビックリさせるんだから・・。
こっちが振り回された挙句、心臓ぶっ壊れて死ぬかと思ったよ!?花弁に文字なんて、シアらしい突拍子もないアイディアだね!!」
「エターナルアプローズは文字通り奇跡の花だな。なぁ、レオ。」
エリアスの問いかけにレオは小さく笑った。
母が愛し、2人の出会いと約束のきっかけになった
この青薔薇が、シアの残してくれた想いを自分に伝えてくれた。
マルダリアの王宮にあった噴水の前での初めての出会いを思い出していた。
「ビキュキュッ!!(私が火を付けたんだけど?偉くない?)」
「ああ、だから火事か!?すごいね、エリザベート。偉い偉い!!」
「キュウィ!!ブッキュウウン!!(褒めて褒めて!!)」
ユヴェールに頭を撫でられて嬉しそうにエリザベートはブンブン尻尾を地面に叩きつけて穴をあけながら喜んでいた。
「何でユヴェールは神聖獣の言葉が解るんだ?
・・まさか、その麒麟のせいなのか??」
「そうかも・・。最近、目を見なくても会話が
成り立つんだよ?ねぇ、エルンスト・・??」
麒麟のエルンストは厳つい顔のままで、
うんうんと頷いていた。
「神獣か・・。」
強い力を欲していた。
あの日、母の神獣グリフォンに酷い言葉をぶつけて心を閉ざしてしまった自分を何度も悔やんだ・・。
自分にもっと強い心と力が欲しいと思っていた。
再び、アレクシアに会える日を信じて・・。
アルトハルトに戻り、天子として正しい人間になろうと気持ちを立て直した日の自分を思い出した。
「俺は、もう拒まない。
・・自分の神獣が欲しい。」
「カイルの言っていた言葉の通りなら。
組織がこの世界をも揺らがす悪しき存在であるならば、我が手で葬り去らねばならない。
アレクシアを・・。この世界を組織から守る力が俺は欲しい・・。」
スッと涙を拭うようにレオが立ち上がって笑った。
一筋の光が差すように、雲の切れ間からレオの金色の髪を照らしていた。
光り輝く天子の言葉にエリアスとユヴェールはレオの言葉に頷いて笑った。
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