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古代神殿都市「エストラルド」
神巫女。
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さっきまでの過去の映像にショックを受けた2人は
動けないままで、その硬質な空間に座り込んでいた。
胸が苦しくて、気持ちが悪い・・。
実際見た、アヴァの神話は伝え聞いた物とはまるで別物の話だった。
アヴァは、カイルを愛した。
そしてカイルは騙された民衆に殺され、アヴァは絶望したのだ。
彼女は愛した魔術師カイルに殺されそうになどなってはいなかった。
そして、アヴァは自暴自棄になって「崩壊」を祈った訳ではなかった。
民に自由に世界を造って欲しいと願いを込めて・・。
その為に、自分が支え、創造する世界を壊す必要があると理解した上での、未来への一つの可能性を選択した祈りだったのだ。
「アヴァは・・すごいな・・。」
自分の事よりも、常に世界を優先させた彼女・・。
殺して欲しいと願うほど、世界を愛していた少女が恋をしてその恋さえも・・許されない世界。
「神巫女って、背負っているものが全ての命と、世界の全てなんて。
それを自分の心で支え、揺らがずに祈り続けるなんて私には出来るのかな・・。
私はあんなに強くないわ。
ケイレブ様との闘いに、クリスの死を前にしても何も出来ない・・。
私が未来を決めるなんて。
それが世界の破滅でも、創造する力を持ち、またエストラルドがこの世界に君臨し地上の民を導いてく選択を選んでも・・そんな選択はどちらも正しいのか分からない。」
ランドルは、震えるセレーナの手をぎゅうっと握った。
「アヴァも迷っていただろう・・?
セレーナ、迷っていいんだ。
ケイレブの導きたい世界は・・エストラルドの復活とそこから世界を支配し、君を手に入れてそこに縛り付ける事だろうな。
それは嫌だろう?
少なくとも私は、そんな世界は認めない。
過去の・・アヴァの選択を見て、苦しそうな彼女を見てそう思った。
世界を正す事は、多分・・誰かが、上から支配する事だけじゃないんだ。」
「アヴァが望んだのは、民が自由に決められる世界。皆が選択出来る・・・誰かが背負う物じゃないのよね。
今は3国が私たちを敵にして纏まっていたわ。
私達は、支配したいのではなく・・。戦う事や排除を辞めなければいけないとは思うの。
魔法が使えるから、排除される・・。
神話も、現在の慣習も間違っている。
そんな世界は、アヴァの望んだ優しい世界ではない!」
私は、何となく分かったような気がした。
彼女が愛し、祈った未来の形が。
「ランドル様、ケイレブ様を止めなきゃ!
彼の闇は根深いのかもしれない・・。
神話の時代の神官とまるで同じような、魂の捻じれを感じたわ・・・。
「アロンダイク」の弾が真っ黒になっていた。
それは彼自身の心がその色に染まっていると言う事。」
「そうだな、神官は・・。
今の3国の祖の1人だったのだろう。
「アロンダイク」を持っていた・・。
捻じ曲げられた神話か・・アヴァもカイルも気の毒だ。
しかも、魔術や科学が戦う為に
悪用された世界など、彼等が悲しむだろうな。
民を信じた彼女が願った世界を取り戻さねば。」
「もう1つの神宮、ティルダンは、近くにある気がします。感じるの・・。脈打つようなティルダンの気配を!!」
私は、覚醒した神具アロンダイクを握りしめ立ち上がった。
苦しく、切ない気持ちを胸に留めながら、自分の選択を噛みしめた。
「セレーナ、この戦いが終わったら話したい事があるんだ。
アヴァを・・あの姿を何処で見たのか思い出したんだ・・。」
私の肩を掴んで、留めるランドルの表情は苦しそうだった。
「え?アヴァを・・見た事があったの??」
驚きの表情を浮かべた私は、ランドルの美しい相貌を呆然と見上げた。
その時だった。
「セレーナ!!!セレーナ・・。無事か?」
クレードが神殿の奥へと走りこんで来て、思わず振り返る。
リンダと、アスコットも急ぎ足でこちらへと駆け付けた。
「クレード!・・ごめんね。こちらは大丈夫よ!!
神話の真実も分かった。
そちらの戦いはどうなってる?」
クレードは、深刻そうな表情でその緑色の瞳を陰らせる。
「大変なの・・。
三国の兵達が闇に飲まれたの・・。
総長・・が、いえケイレブが闇の上級魔法で一瞬で兵たちを消し去ったわ!!
今、アリストラド様が1人で戦うって言って魔剣の打ち合いをしているの・・。
でも、アリストラド様の様子が可笑しいのよ!!」
「何かに苦しみながら戦っているんだ!
分からないんだけど・・。すごく苦しそうで・・。」
その話を聞きながら、ランドルは思案するような表情で俯いていた。
アスコットも、クレードもリンダも、よっぽどの出来事を見てきたのだろう。
相当取り乱していたのだった。
「私たちの知り得ない、何かが起こっているのね。
待たせてごめんなさい。アリストラド様の元へ急ぎましょう!!」
私は、大急ぎで神殿を抜け誰も居なくなった広場に出るとそこで激しく打ち合いをしている二人の姿を捉えた。
側には、心配そうにエミールとシフォンが祈るように見上げていた。
「ケイレブ様!!
貴方の正体が何者だとしても、この都も、この世界もこれ以上好き勝手にさせる訳には行きません!!!!」
私は、右手にアロンダイクを構えて2人の間に割り込んだ。
苦しそうに額に汗をびっしりかいたアリストラドと、その様を楽しそうに見ていたケイレブの戦闘はその場で、ピタリと止まった。
「下がれ・・セレーナ・・。こいつは私が・・。」
「アリストラド様、貴方・・何処か悪いの?
顔色が悪いようだわ。どちらにしても、私も彼とはケリをつけなければ・・。3国が巻き込まれて沢山の命が失われてるの。クリスの為にも!」
私の言葉に、アリストラドは悲しそうな表情を見せた。
「ケイレブは、バケモノ並みの魔力を持っている・・。
君の魔力は確かに桁違いだが、実戦経験が少なすぎる。無傷では済まないのだぞ。
私に君を守らせてくれ・・。頼む、セレーナ。」
私はアリストラドの言葉に、嬉しく思いながらも首を横に振った。
「どうか、1人で背負わないで下さい。
皆で戦いましょう・・。
クリスのように、貴方が倒れてしまったら・・そんなの私や皆の本意じゃないわ。」
クレードや、アスコット、リンダや魔術師団員は緊張の面持ちで攻撃に備えて、シールドを張り巡らした。
神殿から急いで駆け付けたランドルも、腰の魔剣を抜き私の隣でケイレブへと構えた。
「・・・お出ましか。
セレーナ=アルベルディア!!どうだった?
お前たちの見て来た神話時代の真実とやらは・・・。
カイルが無様に死んで、泣きながら祈りを捧げたアヴァの悲劇でも見てきたのか?」
ピクリと私の眉が動いた。
「・・・カイルを知っているの?
貴方、まるで・・あの神話の真実を知っているみたいな言い方をするのね。」
私は冷えた言葉でケイレブを、睨みつけた。
「ああ、カイルを殺したのは私だからな・・。
まあ、前世のな。
アヴァの魂が転生を繰り返す度に私も転生を繰り返して来たのだ。
私は、セレーネと同じ時代に・・生を受けた。
記憶もそのまま覚醒している。」
「貴方があの神官、エルドラ・・だと言うの?」
ランドルが驚いた表情で、私達の会話を見つめていた。
他の仲間たちは訳が分からぬ表情でやりとりを緊張の面持ちで聞いていた。
「そうだ・・。アヴァがこの都市と共に湖に沈んだ後の私はカルドリアの祖となった。
グレンがマグダリアを、君の妹姫であったレイナ様がシーグラルドの祖となった。
神話は私がねつ造し、そのクレアルス神話の原書としてカルドリアの王立図書館へと納め、各国に伝えたのだ。
魔術師の男が、姫と世界を破滅へと導いた悪人としてな・・実際あいつのせいで姫は死んだのだ!!」
「なんて酷い・・!!
貴方が・・神官の身分で、姫を守らなければいけない存在であった貴方が・・魔術師のカイルを民への妄言で殺すように差し向けたのでしょう?
そしてアヴァが、世界の破滅を祈ったのは自分が納める世界に限界を感じて苦しんでいたからでしょう!
一番側にいたのに、彼女の苦しみも分からなかったくせに!!」
その言葉に、ケイレブもピクりと眉間に皺を寄せて怒りを露わにした。
「彼女は生まれた時から、神巫女だったのだ・・。
お前のような、前世の記憶も持たぬ・・中途半端な存在じゃないんだよ!!
お前に・・アヴァ様の、何が分かると言うんだ!?」
ゴロゴロと音が鳴り響き急に空が真っ暗になって暗雲が立ち上って来る。
青い瞳が陰りを増し、私を憎しみの瞳で見つめた。
ケイレブは、胸元にしまっていた手のひら大のプラパンを出した。
「えっ。な・・なぜ、この時代にプラパンが!?」
私は、驚いてケイレブに問う。
ニヤリと青い瞳を側めた後、アリストラドの方向へと向き直った。
「お前が作り出した物だろう?
私が死んだあとの未来の時代から来たもう一人のエルドラの記憶を持つ転生者・・・。
「クロニクル」の爆発現場で私が見つけた物だ。」
動けないままで、その硬質な空間に座り込んでいた。
胸が苦しくて、気持ちが悪い・・。
実際見た、アヴァの神話は伝え聞いた物とはまるで別物の話だった。
アヴァは、カイルを愛した。
そしてカイルは騙された民衆に殺され、アヴァは絶望したのだ。
彼女は愛した魔術師カイルに殺されそうになどなってはいなかった。
そして、アヴァは自暴自棄になって「崩壊」を祈った訳ではなかった。
民に自由に世界を造って欲しいと願いを込めて・・。
その為に、自分が支え、創造する世界を壊す必要があると理解した上での、未来への一つの可能性を選択した祈りだったのだ。
「アヴァは・・すごいな・・。」
自分の事よりも、常に世界を優先させた彼女・・。
殺して欲しいと願うほど、世界を愛していた少女が恋をしてその恋さえも・・許されない世界。
「神巫女って、背負っているものが全ての命と、世界の全てなんて。
それを自分の心で支え、揺らがずに祈り続けるなんて私には出来るのかな・・。
私はあんなに強くないわ。
ケイレブ様との闘いに、クリスの死を前にしても何も出来ない・・。
私が未来を決めるなんて。
それが世界の破滅でも、創造する力を持ち、またエストラルドがこの世界に君臨し地上の民を導いてく選択を選んでも・・そんな選択はどちらも正しいのか分からない。」
ランドルは、震えるセレーナの手をぎゅうっと握った。
「アヴァも迷っていただろう・・?
セレーナ、迷っていいんだ。
ケイレブの導きたい世界は・・エストラルドの復活とそこから世界を支配し、君を手に入れてそこに縛り付ける事だろうな。
それは嫌だろう?
少なくとも私は、そんな世界は認めない。
過去の・・アヴァの選択を見て、苦しそうな彼女を見てそう思った。
世界を正す事は、多分・・誰かが、上から支配する事だけじゃないんだ。」
「アヴァが望んだのは、民が自由に決められる世界。皆が選択出来る・・・誰かが背負う物じゃないのよね。
今は3国が私たちを敵にして纏まっていたわ。
私達は、支配したいのではなく・・。戦う事や排除を辞めなければいけないとは思うの。
魔法が使えるから、排除される・・。
神話も、現在の慣習も間違っている。
そんな世界は、アヴァの望んだ優しい世界ではない!」
私は、何となく分かったような気がした。
彼女が愛し、祈った未来の形が。
「ランドル様、ケイレブ様を止めなきゃ!
彼の闇は根深いのかもしれない・・。
神話の時代の神官とまるで同じような、魂の捻じれを感じたわ・・・。
「アロンダイク」の弾が真っ黒になっていた。
それは彼自身の心がその色に染まっていると言う事。」
「そうだな、神官は・・。
今の3国の祖の1人だったのだろう。
「アロンダイク」を持っていた・・。
捻じ曲げられた神話か・・アヴァもカイルも気の毒だ。
しかも、魔術や科学が戦う為に
悪用された世界など、彼等が悲しむだろうな。
民を信じた彼女が願った世界を取り戻さねば。」
「もう1つの神宮、ティルダンは、近くにある気がします。感じるの・・。脈打つようなティルダンの気配を!!」
私は、覚醒した神具アロンダイクを握りしめ立ち上がった。
苦しく、切ない気持ちを胸に留めながら、自分の選択を噛みしめた。
「セレーナ、この戦いが終わったら話したい事があるんだ。
アヴァを・・あの姿を何処で見たのか思い出したんだ・・。」
私の肩を掴んで、留めるランドルの表情は苦しそうだった。
「え?アヴァを・・見た事があったの??」
驚きの表情を浮かべた私は、ランドルの美しい相貌を呆然と見上げた。
その時だった。
「セレーナ!!!セレーナ・・。無事か?」
クレードが神殿の奥へと走りこんで来て、思わず振り返る。
リンダと、アスコットも急ぎ足でこちらへと駆け付けた。
「クレード!・・ごめんね。こちらは大丈夫よ!!
神話の真実も分かった。
そちらの戦いはどうなってる?」
クレードは、深刻そうな表情でその緑色の瞳を陰らせる。
「大変なの・・。
三国の兵達が闇に飲まれたの・・。
総長・・が、いえケイレブが闇の上級魔法で一瞬で兵たちを消し去ったわ!!
今、アリストラド様が1人で戦うって言って魔剣の打ち合いをしているの・・。
でも、アリストラド様の様子が可笑しいのよ!!」
「何かに苦しみながら戦っているんだ!
分からないんだけど・・。すごく苦しそうで・・。」
その話を聞きながら、ランドルは思案するような表情で俯いていた。
アスコットも、クレードもリンダも、よっぽどの出来事を見てきたのだろう。
相当取り乱していたのだった。
「私たちの知り得ない、何かが起こっているのね。
待たせてごめんなさい。アリストラド様の元へ急ぎましょう!!」
私は、大急ぎで神殿を抜け誰も居なくなった広場に出るとそこで激しく打ち合いをしている二人の姿を捉えた。
側には、心配そうにエミールとシフォンが祈るように見上げていた。
「ケイレブ様!!
貴方の正体が何者だとしても、この都も、この世界もこれ以上好き勝手にさせる訳には行きません!!!!」
私は、右手にアロンダイクを構えて2人の間に割り込んだ。
苦しそうに額に汗をびっしりかいたアリストラドと、その様を楽しそうに見ていたケイレブの戦闘はその場で、ピタリと止まった。
「下がれ・・セレーナ・・。こいつは私が・・。」
「アリストラド様、貴方・・何処か悪いの?
顔色が悪いようだわ。どちらにしても、私も彼とはケリをつけなければ・・。3国が巻き込まれて沢山の命が失われてるの。クリスの為にも!」
私の言葉に、アリストラドは悲しそうな表情を見せた。
「ケイレブは、バケモノ並みの魔力を持っている・・。
君の魔力は確かに桁違いだが、実戦経験が少なすぎる。無傷では済まないのだぞ。
私に君を守らせてくれ・・。頼む、セレーナ。」
私はアリストラドの言葉に、嬉しく思いながらも首を横に振った。
「どうか、1人で背負わないで下さい。
皆で戦いましょう・・。
クリスのように、貴方が倒れてしまったら・・そんなの私や皆の本意じゃないわ。」
クレードや、アスコット、リンダや魔術師団員は緊張の面持ちで攻撃に備えて、シールドを張り巡らした。
神殿から急いで駆け付けたランドルも、腰の魔剣を抜き私の隣でケイレブへと構えた。
「・・・お出ましか。
セレーナ=アルベルディア!!どうだった?
お前たちの見て来た神話時代の真実とやらは・・・。
カイルが無様に死んで、泣きながら祈りを捧げたアヴァの悲劇でも見てきたのか?」
ピクリと私の眉が動いた。
「・・・カイルを知っているの?
貴方、まるで・・あの神話の真実を知っているみたいな言い方をするのね。」
私は冷えた言葉でケイレブを、睨みつけた。
「ああ、カイルを殺したのは私だからな・・。
まあ、前世のな。
アヴァの魂が転生を繰り返す度に私も転生を繰り返して来たのだ。
私は、セレーネと同じ時代に・・生を受けた。
記憶もそのまま覚醒している。」
「貴方があの神官、エルドラ・・だと言うの?」
ランドルが驚いた表情で、私達の会話を見つめていた。
他の仲間たちは訳が分からぬ表情でやりとりを緊張の面持ちで聞いていた。
「そうだ・・。アヴァがこの都市と共に湖に沈んだ後の私はカルドリアの祖となった。
グレンがマグダリアを、君の妹姫であったレイナ様がシーグラルドの祖となった。
神話は私がねつ造し、そのクレアルス神話の原書としてカルドリアの王立図書館へと納め、各国に伝えたのだ。
魔術師の男が、姫と世界を破滅へと導いた悪人としてな・・実際あいつのせいで姫は死んだのだ!!」
「なんて酷い・・!!
貴方が・・神官の身分で、姫を守らなければいけない存在であった貴方が・・魔術師のカイルを民への妄言で殺すように差し向けたのでしょう?
そしてアヴァが、世界の破滅を祈ったのは自分が納める世界に限界を感じて苦しんでいたからでしょう!
一番側にいたのに、彼女の苦しみも分からなかったくせに!!」
その言葉に、ケイレブもピクりと眉間に皺を寄せて怒りを露わにした。
「彼女は生まれた時から、神巫女だったのだ・・。
お前のような、前世の記憶も持たぬ・・中途半端な存在じゃないんだよ!!
お前に・・アヴァ様の、何が分かると言うんだ!?」
ゴロゴロと音が鳴り響き急に空が真っ暗になって暗雲が立ち上って来る。
青い瞳が陰りを増し、私を憎しみの瞳で見つめた。
ケイレブは、胸元にしまっていた手のひら大のプラパンを出した。
「えっ。な・・なぜ、この時代にプラパンが!?」
私は、驚いてケイレブに問う。
ニヤリと青い瞳を側めた後、アリストラドの方向へと向き直った。
「お前が作り出した物だろう?
私が死んだあとの未来の時代から来たもう一人のエルドラの記憶を持つ転生者・・・。
「クロニクル」の爆発現場で私が見つけた物だ。」
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