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主役は遅れてやってくる
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中世ヨーロッパのような石畳や岩で出来た建物、しかしガラスが異質な存在感を漂わせる。建物はあまりよろしくないのにガラスは2000年代の日本でも遜色ないクオリティだった。
「この世界でガラス初めて見たな…」
馬車に揺られること6時間、身体中痛いのなんのってのは置いといてついに王都、ついに適正検査、ついに俺も魔法使いである!!今回の適正検査でいい結果を貰って魔法学校に入学するのだ!!
「ほれ皆さん方着いたよ、ここが王都だ適正検査受けに来た連中はここで降りな、応援してるぜ」
気のいい運転手で良かったよ
「おっちゃんありがとう!」
「ん?おうよ!」
「ここが適正検査の…」
「魔法教育学校、この国の中枢だ!」
「君は…」
そこに居たのは赤い髪が特徴的な高身長の好青年…というよりヤンキーだった
「俺様はガイ、今年の魔法学校の首席になる予定の男だ!」
「よ、よろしく…ユーリだ」
暑苦しい、俺の苦手なタイプだ
「そうか!ユーリは魔法学校志望か?それとも農民、商人?」
「一応魔法学校を目指してるけど…」
「そうか!頑張って2位を目指すといい!1位は俺だからな!」
…
「そろそろ時間か、武運を祈るぞ!」
「静粛に、今日この日をもって魔法使いとなる諸君、まずはおめでとう。私は魔法教育学校シンシアカレッジ学長ウィリアム・ヴァン・フォーコンプレである。諸君らの未来が輝かしいものとなることを祈って誠心誠意適正検査に取り組ませてもらおう。それでは事前に配った紙に書かれた番号を見て呼ばれたものから登壇するように」
どこぞの有名魔法映画の校長みたいな見た目だ。立派な髭が特徴的だ。
「それでは1番の者」
「俺だ!」
ゲッ…ガイが1番かよ
「それではこの水晶に手を当てよ」
「ふん…」
水晶から眩い光が溢れる一瞬のようで永遠のような時間が終わると学長が口を開く
「これは…類まれなる魔法の才能、保有魔力量が常人の比ではない。2倍、いや3倍か…そして魔法耐性もかなり高い、肝心の適正魔力だが…火属性だ。」
周りがザワつく
「あいつが今年の首席じゃねぇのか」
「決まりだろあんなん去年もいないだろ」
主人公かよ…だ、だが俺だって異世界人だこういうのは異世界人補正で異常に高いステータスと特殊な属性って決まってんだ
「24番、魔法耐性が高いな、火属性」
「65番、魔力量が少し低い、風属性」
「115番、魔力量が比較的高い、水属性」
「666番」
「…早く終わらせてくれよ」
黒い髪、少し垂れた目、圧倒的強者を思わせる眼力、そして服の袖や胸元からチラつく筋肉、間違いなく強い。
「これは…魔法耐性が異常に高い、一切の特訓を積んでないにもかかわらずそれこそ教師陣に匹敵するレベルでな、これは歴代でも5本の指には入ろう、しかし…これは…」
「早く言えよ」
「魔法適正なしだ」
ガイの時より周囲がザワつく
「13年ぶりだよ、魔法適正なしとは」
なーにそれ聞いてないんだけど嫌な予感がするねーーー(棒)
「777番、前へ」
ラッキーセブンはどなたかな
これは金髪の短い髪、美青年、いや、美少女である。あんなのが日本にいたらナンパされまくって街も歩けないだろうな
「ほう。今年は特殊なのが多いな、1番に勝るとも劣らない魔力量、それをこの年齢で見事に制御しておる。天性の才能だな、何よりその属性、陽属性だ。」
おいおい、主役出切っとるやないかい。
変な関西弁がでてしまった。これは本当に異世界人補正とか期待していいのだろうか
「最後に819番、前へ」
俺最後かよ!
「水晶に手を当てよ」
例のごとく眩い光が俺を包む
「…お主、魔法学校志望か?」
「は、はい…」
「ふむ、魔力量に関してだが歴代3位の記録だ、魔法耐性が絶望的に低いのを加味してもかなり評価が高い。」
異世界補正キター!!
「そして適正魔法だが…」
爆炎司る火属性、質量の暴力で敵を押し流す水属性、最強の盾と強靭な矛を操る土属性、それとも陽?陰?なんなんだ!?
「風属性だ。」
シーーーン
「もったいねぇ…」
「これは笑える大トリだなw」
…異世界補正はほんとに期待できないようです。
「本日はこれにて閉校となる。各自帰宅、もしくは我々が用意した宿に向かうように」
ここは王都の地下に秘密裏に作られた無法地帯、言わば闇の世界
「今日は適正検査の日だあちこちから金持ちやらなんやらがたんまり来る、そこであの宿を狙う、結構は今夜、大通りと宿を結ぶ路地裏で攫うぞ」
はぁ、やってらんねぇ
「そう落ち込むな、凄い魔力量らしいじゃないか、負けてしまって悔しいよ、最後には勝つがな!」
ガイはいつまで着いてくるんだ…
「実を言うと俺には友がいなくてな、君が初めての友なのだよ」
いつ友達になったんだ…
「何か奢ってやろう、食いたいものを言うといい、遠慮するな!」
根は良い奴なんだろうな
「じゃあ遠慮なく、肉が食いたい気分だ」
「肉か、いい串焼きの店を知っているぞ!俺は走って買ってくるから先に戻ってるといい!」
うん。心の中で色々言ってごめん友よ
「こっちか…」
路地裏に差し掛かると後ろから足音がする。
「ガイ、早かった…」
「あいにく俺はガイじゃないぜ、ボクちゃん。」
盗賊とエンカウントしたらしい…
「安心しなよ、金目のもん置いてってくれりゃやることやるだけで済ましてやるよ」
「やることってのは…」
「最近女抱けてなくてよぉ溜まってんのよ、俺はどっちもいけるクチだからお前で一発、いや何発か出すだけよ」
「絶対無理!!!」
走って逃げ出してどうする俺、明らかに逃げきれなさそうな見た目してやがるしどーすんねんこれ!!
「逃がすかよ!『ファイアブースト』!!」
「ガハッッ!!」
背中が痛い、熱い、あいつ炎で加速して飛び蹴りしてきやがった
「よく見りゃ可愛い顔してんじゃねぇか」
無理ィィ!!無理すぎる!この世界の一発目こんなキモ男に無理やり掘られるとかどうかしてる
「悔しけりゃ魔法でも使ったらどうだ?使えねぇか!ハッハッハ」
魔法…そうだ、魔法だ
「そりゃそうだな」
体の内側から全身に何かが駆け巡る感じがする。
「ま、まさかまじで魔法使えんのか…」
男が俺から離れ後ずさる
「くたばれクソ野郎!!」
ふわっ…男の髪がなびいた
やったーまほうつかえたー
「ビビらせやがって、てめぇ絶対許さねぇ」
ふざけるなよおい、最弱の風魔法の上そよ風って!!もういよいよ覚悟しなきゃいけないのか
「何してんだお前」
そこに立ってたのは666番、魔法適正なしのあの男だった。
「逃げろ!あいつは炎魔法で魔法無しで勝てる相手じゃない!」
「その通りだよクソガキ、まぁ逃がさねぇけどな、野郎ども出てこい!」
ぞろぞろと盗賊仲間が集まる
「やっと出番かよ」
「俺の分残しとけよ」
終わりだ…魔法使えない男2人数人の魔法使いに囲まれてる…終わりだ
「やっちまえ!」
「土魔法『アースガントレット』!!」
地面が隆起し大きな岩が俺たちを襲う。
「死ね」
そう呟いた魔法適正無しの男は岩を殴るとその拳は大岩をいとも容易く貫通し盗賊の顔面を抉った
「えっ…」
シーン…
「お、お前いま何した…」
「殴った」
シーン…
「一斉に行くぞ!『ファイアブースト』!」
「『アイシクルランス』」
「『ファイアボール』」
「『ウォーターショット』」
この数はさすがに…
「『フレイムノヴァ』」
「『ヘブンズレイ』」
聞き覚えのある声がしたと思ったら大爆発を起こし目の前の盗賊たちが吹っ飛び、後ろの盗賊達はレーザーのようなもので腕や足が宙に舞っていた
「俺の親友に手を出すとは、余程死にたいようだな!!」
「ガイ!!」
そこに立っていたのはガイともう1人ラッキーセブンの女の子、777番陽属性の美少女であった
「そこの君、我が大親友を助けて貰って感謝するぞ!名前を聞いてもいいかな?」
「…ヤマトだ」
俺がだんだん友から大親友へとグレードアップしてる。
「そういえば…ところで君、ユーリを助けるのを手伝ってくれてありがとう!名前は?」
「どういたしまして、私はソラ。陽属性の光魔法使いよ」
「ほんとにありがとう、ガイ、ソラ、ヤマト。良かったらこの後なんか奢らせて欲しい」
「むっ…嬉しいがしかし串焼肉を買ってきてしまったぞ」
「串焼肉ならさっきの魔法で爆散したぞ」
「どわぁぁ!!せっかくの串焼肉が!」
「お言葉に甘えてご馳走になることにするわ、美味しいパスタのお店があるのだけれど、良かったらそこに行かない?」
「…パスタは好みだ」
「喜んで!」
よくこんな言葉を聞く。主役は遅れてやってくる。今回の場合主役は俺では無いらしい
「この世界でガラス初めて見たな…」
馬車に揺られること6時間、身体中痛いのなんのってのは置いといてついに王都、ついに適正検査、ついに俺も魔法使いである!!今回の適正検査でいい結果を貰って魔法学校に入学するのだ!!
「ほれ皆さん方着いたよ、ここが王都だ適正検査受けに来た連中はここで降りな、応援してるぜ」
気のいい運転手で良かったよ
「おっちゃんありがとう!」
「ん?おうよ!」
「ここが適正検査の…」
「魔法教育学校、この国の中枢だ!」
「君は…」
そこに居たのは赤い髪が特徴的な高身長の好青年…というよりヤンキーだった
「俺様はガイ、今年の魔法学校の首席になる予定の男だ!」
「よ、よろしく…ユーリだ」
暑苦しい、俺の苦手なタイプだ
「そうか!ユーリは魔法学校志望か?それとも農民、商人?」
「一応魔法学校を目指してるけど…」
「そうか!頑張って2位を目指すといい!1位は俺だからな!」
…
「そろそろ時間か、武運を祈るぞ!」
「静粛に、今日この日をもって魔法使いとなる諸君、まずはおめでとう。私は魔法教育学校シンシアカレッジ学長ウィリアム・ヴァン・フォーコンプレである。諸君らの未来が輝かしいものとなることを祈って誠心誠意適正検査に取り組ませてもらおう。それでは事前に配った紙に書かれた番号を見て呼ばれたものから登壇するように」
どこぞの有名魔法映画の校長みたいな見た目だ。立派な髭が特徴的だ。
「それでは1番の者」
「俺だ!」
ゲッ…ガイが1番かよ
「それではこの水晶に手を当てよ」
「ふん…」
水晶から眩い光が溢れる一瞬のようで永遠のような時間が終わると学長が口を開く
「これは…類まれなる魔法の才能、保有魔力量が常人の比ではない。2倍、いや3倍か…そして魔法耐性もかなり高い、肝心の適正魔力だが…火属性だ。」
周りがザワつく
「あいつが今年の首席じゃねぇのか」
「決まりだろあんなん去年もいないだろ」
主人公かよ…だ、だが俺だって異世界人だこういうのは異世界人補正で異常に高いステータスと特殊な属性って決まってんだ
「24番、魔法耐性が高いな、火属性」
「65番、魔力量が少し低い、風属性」
「115番、魔力量が比較的高い、水属性」
「666番」
「…早く終わらせてくれよ」
黒い髪、少し垂れた目、圧倒的強者を思わせる眼力、そして服の袖や胸元からチラつく筋肉、間違いなく強い。
「これは…魔法耐性が異常に高い、一切の特訓を積んでないにもかかわらずそれこそ教師陣に匹敵するレベルでな、これは歴代でも5本の指には入ろう、しかし…これは…」
「早く言えよ」
「魔法適正なしだ」
ガイの時より周囲がザワつく
「13年ぶりだよ、魔法適正なしとは」
なーにそれ聞いてないんだけど嫌な予感がするねーーー(棒)
「777番、前へ」
ラッキーセブンはどなたかな
これは金髪の短い髪、美青年、いや、美少女である。あんなのが日本にいたらナンパされまくって街も歩けないだろうな
「ほう。今年は特殊なのが多いな、1番に勝るとも劣らない魔力量、それをこの年齢で見事に制御しておる。天性の才能だな、何よりその属性、陽属性だ。」
おいおい、主役出切っとるやないかい。
変な関西弁がでてしまった。これは本当に異世界人補正とか期待していいのだろうか
「最後に819番、前へ」
俺最後かよ!
「水晶に手を当てよ」
例のごとく眩い光が俺を包む
「…お主、魔法学校志望か?」
「は、はい…」
「ふむ、魔力量に関してだが歴代3位の記録だ、魔法耐性が絶望的に低いのを加味してもかなり評価が高い。」
異世界補正キター!!
「そして適正魔法だが…」
爆炎司る火属性、質量の暴力で敵を押し流す水属性、最強の盾と強靭な矛を操る土属性、それとも陽?陰?なんなんだ!?
「風属性だ。」
シーーーン
「もったいねぇ…」
「これは笑える大トリだなw」
…異世界補正はほんとに期待できないようです。
「本日はこれにて閉校となる。各自帰宅、もしくは我々が用意した宿に向かうように」
ここは王都の地下に秘密裏に作られた無法地帯、言わば闇の世界
「今日は適正検査の日だあちこちから金持ちやらなんやらがたんまり来る、そこであの宿を狙う、結構は今夜、大通りと宿を結ぶ路地裏で攫うぞ」
はぁ、やってらんねぇ
「そう落ち込むな、凄い魔力量らしいじゃないか、負けてしまって悔しいよ、最後には勝つがな!」
ガイはいつまで着いてくるんだ…
「実を言うと俺には友がいなくてな、君が初めての友なのだよ」
いつ友達になったんだ…
「何か奢ってやろう、食いたいものを言うといい、遠慮するな!」
根は良い奴なんだろうな
「じゃあ遠慮なく、肉が食いたい気分だ」
「肉か、いい串焼きの店を知っているぞ!俺は走って買ってくるから先に戻ってるといい!」
うん。心の中で色々言ってごめん友よ
「こっちか…」
路地裏に差し掛かると後ろから足音がする。
「ガイ、早かった…」
「あいにく俺はガイじゃないぜ、ボクちゃん。」
盗賊とエンカウントしたらしい…
「安心しなよ、金目のもん置いてってくれりゃやることやるだけで済ましてやるよ」
「やることってのは…」
「最近女抱けてなくてよぉ溜まってんのよ、俺はどっちもいけるクチだからお前で一発、いや何発か出すだけよ」
「絶対無理!!!」
走って逃げ出してどうする俺、明らかに逃げきれなさそうな見た目してやがるしどーすんねんこれ!!
「逃がすかよ!『ファイアブースト』!!」
「ガハッッ!!」
背中が痛い、熱い、あいつ炎で加速して飛び蹴りしてきやがった
「よく見りゃ可愛い顔してんじゃねぇか」
無理ィィ!!無理すぎる!この世界の一発目こんなキモ男に無理やり掘られるとかどうかしてる
「悔しけりゃ魔法でも使ったらどうだ?使えねぇか!ハッハッハ」
魔法…そうだ、魔法だ
「そりゃそうだな」
体の内側から全身に何かが駆け巡る感じがする。
「ま、まさかまじで魔法使えんのか…」
男が俺から離れ後ずさる
「くたばれクソ野郎!!」
ふわっ…男の髪がなびいた
やったーまほうつかえたー
「ビビらせやがって、てめぇ絶対許さねぇ」
ふざけるなよおい、最弱の風魔法の上そよ風って!!もういよいよ覚悟しなきゃいけないのか
「何してんだお前」
そこに立ってたのは666番、魔法適正なしのあの男だった。
「逃げろ!あいつは炎魔法で魔法無しで勝てる相手じゃない!」
「その通りだよクソガキ、まぁ逃がさねぇけどな、野郎ども出てこい!」
ぞろぞろと盗賊仲間が集まる
「やっと出番かよ」
「俺の分残しとけよ」
終わりだ…魔法使えない男2人数人の魔法使いに囲まれてる…終わりだ
「やっちまえ!」
「土魔法『アースガントレット』!!」
地面が隆起し大きな岩が俺たちを襲う。
「死ね」
そう呟いた魔法適正無しの男は岩を殴るとその拳は大岩をいとも容易く貫通し盗賊の顔面を抉った
「えっ…」
シーン…
「お、お前いま何した…」
「殴った」
シーン…
「一斉に行くぞ!『ファイアブースト』!」
「『アイシクルランス』」
「『ファイアボール』」
「『ウォーターショット』」
この数はさすがに…
「『フレイムノヴァ』」
「『ヘブンズレイ』」
聞き覚えのある声がしたと思ったら大爆発を起こし目の前の盗賊たちが吹っ飛び、後ろの盗賊達はレーザーのようなもので腕や足が宙に舞っていた
「俺の親友に手を出すとは、余程死にたいようだな!!」
「ガイ!!」
そこに立っていたのはガイともう1人ラッキーセブンの女の子、777番陽属性の美少女であった
「そこの君、我が大親友を助けて貰って感謝するぞ!名前を聞いてもいいかな?」
「…ヤマトだ」
俺がだんだん友から大親友へとグレードアップしてる。
「そういえば…ところで君、ユーリを助けるのを手伝ってくれてありがとう!名前は?」
「どういたしまして、私はソラ。陽属性の光魔法使いよ」
「ほんとにありがとう、ガイ、ソラ、ヤマト。良かったらこの後なんか奢らせて欲しい」
「むっ…嬉しいがしかし串焼肉を買ってきてしまったぞ」
「串焼肉ならさっきの魔法で爆散したぞ」
「どわぁぁ!!せっかくの串焼肉が!」
「お言葉に甘えてご馳走になることにするわ、美味しいパスタのお店があるのだけれど、良かったらそこに行かない?」
「…パスタは好みだ」
「喜んで!」
よくこんな言葉を聞く。主役は遅れてやってくる。今回の場合主役は俺では無いらしい
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